NSアプライアンスを配備する環境にストレージを利用している場合の高可用性について説明します。
リソースとしての高可用性
物理L-Serverの冗長化
NSアプライアンス用の物理L-Serverの作成時に、サーバの冗長化を指定すると、物理L-Serverが配備されているサーバで異常が検出された場合、自動切替え先になる予備サーバに切り替えることができます。
シャーシ故障時に対応したサーバ切替え
ROR CEで複数のシャーシを管理している構成で、シャーシが故障した場合、故障していないシャーシ上で物理L-Serverを起動することで、業務を再開できます。
ストレージの運用系・待機系の切替え
物理L-Serverが利用する運用系ストレージのボリュームが、待機系ストレージのボリュームとレプリケーションされている構成で、ディスクの運用系と待機系との間で切替えを実現します。
ストレージとFCパス構成の冗長化
NSアプライアンス用の物理L-Serverの作成後、FCパス構成を冗長構成に変更すると、物理L-Serverとストレージ間をマルチパス構成にできます。マルチパス構成にすることで、運用中のパス異常による業務停止を防止することができます。
NSアプライアンスの二重化機能
運用側のNSアプライアンスがダウンしても、待機側のNSアプライアンスが処理を引き継ぎ、L-Platformの通信を中断することなく運用を継続する機能です。
NSアプライアンスの二重化機能については、「1.2.6 高信頼性機能」を参照してください。
参照
管理対象リソースの高可用性の詳細については、「運用ガイド CE」の「第18章 管理対象リソースの高可用性」を参照してください。
Disaster Recovery
NSアプライアンス用の物理L-ServerはDisaster Recoveryの対象です。
詳細については、「4.3 Disaster Recovery操作」を参照してください。