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Interstage List Creator V10.5.0 環境設定・帳票運用編
FUJITSU Software

4.1.2 List Creatorの環境設定画面

以下に、List Creatorの環境設定画面のタブごとに、設定項目について説明します。

ポイント

  • 【Windows(x64)版】では、仕分け機能、クエリ機能が未サポートのため、[仕分け]タブ、[クエリ]タブは表示されません。

4.1.2.1 全般タブ

帳票出力に関する共通の情報を設定します。

帳票格納ディレクトリ

帳票定義情報を格納するディレクトリを260バイト以内のドライブ名を含むフルパスで指定します。

なお、ディレクトリ名には、使用できない文字があります。詳細については、以下を参照してください。

⇒“1.5.7 制限事項”の“●ファイル名/ディレクトリ名に関する制限事項

入力域の右側のボタンをクリックすると、ディレクトリ名を参照して指定できます。ディレクトリを参照する場合は259バイト以内で指定してください。

帳票の出力時、帳票格納ディレクトリは以下の優先順序で有効になります。

  1. 帳票の出力時に指定した帳票格納ディレクトリ

  2. このタブで指定した帳票格納ディレクトリ

注意

  • List Creatorの環境設定画面で帳票格納ディレクトリを変更する場合は、帳票定義一覧画面を閉じてから操作してください。

  • 帳票定義情報および帳票格納ディレクトリには、ユーザが作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権を設定しておいてください。作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権が設定されていない場合、帳票定義一覧画面での表示や帳票の表示、更新、出力などに失敗することがあります。

ポイント

  • List Creatorデザイナをインストールしている場合は、帳票格納ディレクトリを帳票定義一覧画面のオプション画面からも切り替えることができます。一方で帳票格納ディレクトリを変更した場合、もう一方に反映されます。

作業用ディレクトリ

帳票出力時に一時的に作成される作業用ディレクトリや作業用ファイルの格納ディレクトリを260バイト以内のドライブ名を含むフルパスで指定します。

なお、ディレクトリ名には、使用できない文字があります。詳細については、以下を参照してください。

⇒“1.5.7 制限事項”の“●ファイル名/ディレクトリ名に関する制限事項

入力域の右側のボタンをクリックすると、ディレクトリ名を参照して指定できます。ディレクトリを参照する場合は259バイト以内で指定してください。

注意

  • 作業用ディレクトリに指定したディレクトリには、帳票を出力するユーザがサブディレクトリやファイルを作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権を設定しておいてください。作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権が設定されていない場合、帳票定義情報やデータファイル、メディアデータファイルなどの転送や、帳票の出力に失敗することがあります。

  • [到着監視]タブの「監視ディレクトリ」と同じディレクトリは指定しないでください。同じディレクトリを指定すると、正常に動作しない場合があります。

帳票出力時のエラー通知

帳票を出力したときに異常が発生した場合のエラーの通知方法を指定します。

インストール直後は、「イベントログに出力する」が選択されています。メッセージボックスで通知したい場合は、「エラーメッセージを表示する」を選択してください。

エラーメッセージを表示する:
帳票出力時のエラーをメッセージボックスで通知する場合に選択します。

イベントログに出力する:
帳票出力時のエラーをイベントログに出力する場合に選択します。

なお、SSIS連携機能使用時、または帳票Webサービスインタフェース使用時は、必ず「イベントログに出力する」を選択してください。

注意

  • 以下の場合に異常が発生すると、必ずメッセージボックスでエラーが通知されます。

    • 帳票のプレビュー時

    • 帳票のテスト印刷時

  • 以下の場合に異常が発生すると、必ずイベントログでエラーが通知されます。

    • データ到着監視時

    • 仕分け時

    • SAP R/3 RDI連携機能使用時

    • XBRLデータ対応機能、Navigator連携機能、およびDatabase Direct連携機能使用時

    • SSIS連携機能使用時

    • クエリ機能を使用したデータベース連携時

    • コネクタ連携機能使用時

    • 帳票Webサービスインタフェース使用時

  • 帳票出力時のエラー通知方法は、使用する帳票出力インタフェースの種類によって以下のように異なります。

    帳票出力インタフェース

    出力時のエラーの通知先(通知方法)

    コマンド

    prprint

    メッセージボックスまたはイベントログのどちらかを指定可能(*1)

    prprintx

    prputprt(アプリケーションサーバ側)

    メッセージボックスまたはイベントログのどちらかを指定可能(*2)

    prputprt(帳票出力サーバ側)

    必ずイベントログに通知される

    上記以外のコマンド

    Javaインタフェース

    必ず例外クラス、およびイベントログにエラーが通知される

    .NETインタフェース

    カスタムコントロール

    メッセージボックスまたはイベントログのどちらかを指定可能(*1)

    COMインタフェース

    必ずイベントログに通知される

    *1:List Creatorの環境設定画面の[全般]タブの「帳票出力時のエラー通知」で指定します。

    *2:コマンドオプションでエラーメッセージ出力方法を指定します。

  • リモート帳票出力機能、およびコネクタ連携機能使用時、アプリケーションサーバ側および帳票出力サーバ側の両方でエラーが通知されます。
    その場合、帳票出力サーバ側に通知されるエラーは、必ずイベントログに通知されます。
    アプリケーションサーバ側に通知されるエラーは、使用する帳票出力インタフェースの種類によって異なります。

通常使うプリンタ

以下の運用形態や機能で使用する「通常使うプリンタ」を帳票出力サーバで指定します。

  • リモート帳票出力型

  • コネクタ連携型

  • データ到着監視機能使用時

帳票出力時にプリンタの指定を省略することがある場合は、必ず指定してください。

指定できるプリンタには、以下のものがあります。

  • Print Managerで定義したローカルプリンタ(推奨)

  • ローカルプリンタ

使用するプリンタは、以下の優先順序で有効になります。

  1. 帳票出力時に指定されたプリンタ

  2. 帳票業務情報のプロパティ画面で指定されたプリンタ

  3. 通常使うプリンタ

注意

  • 通常使うプリンタは設定できません。帳票出力時に必ず印刷プリンタ名を指定してください。

  • 電子保存時には、「通常使うプリンタ」は無効となります。帳票の出力時、または帳票業務情報のプロパティ画面で、使用する電子保存装置を必ず指定してください。

通常使うプリンタは、運用形態やコンピュータのログオン状態によって異なります。

以下に、通常使うプリンタを運用形態や機能ごとに示します。

表4.2 運用形態/機能と通常使うプリンタ

運用形態や機能

コンピュータのログオン状態

通常使うプリンタ

スタンドアロン型

帳票を出力したユーザの通常使うプリンタ

リモート帳票出力型

アプリケーションサーバと帳票出力サーバが同じユーザでログオンしている

アプリケーションサーバと帳票出力サーバが異なるユーザでログオンしている

環境設定で指定したList Creatorの通常使うプリンタ

帳票出力サーバにログオンしていない

コネクタ連携型

アプリケーションサーバと帳票出力サーバが同じユーザでログオンしている

環境設定で指定したList Creatorの通常使うプリンタ

アプリケーションサーバと帳票出力サーバが異なるユーザでログオンしている

帳票出力サーバにログオンしていない

Web手元
印刷型

PDFデータ出力型

帳票を出力したユーザの通常使うプリンタ

Webアプリケーション連携型

帳票Webサービス型

帳票Webサービス機能の環境設定で指定した実行ユーザの通常使うプリンタ

クエリ機能使用時

帳票を出力したユーザの通常使うプリンタ

データ到着監視機能使用時

環境設定で指定したList Creatorの通常使うプリンタ

-:コンピュータのログオン状態とは無関係

注意

  • 以下のような場合は、“表4.2 運用形態/機能と通常使うプリンタ”の「帳票を出力したユーザの通常使うプリンタ」に出力されます。

    • 指定したプリンタが見つからない場合

    • 指定したプリンタに出力できない場合

    • 「環境設定で指定したList Creator の通常使うプリンタ」にも出力できない場合

    なお、上記の場合に、「帳票を出力したユーザの通常使うプリンタ」に出力せずにエラーとすることもできます。詳細については以下を参照してください。

    ⇒“A.1.5 List Creator環境設定コマンド(PrSetEnvKey)

文字コード系

入力データの文字コード系の初期値を以下の中から指定します。

  • Shift-JIS

  • UNICODE(UTF16リトルエンディアン)

  • UNICODE(UTF16ビッグエンディアン)

  • UNICODE(UTF8)

  • UNICODE(UTF32リトルエンディアン)

  • UNICODE(UTF32ビッグエンディアン)

文字コード系は、以下の優先順序で有効になります。

  1. 帳票の出力時に指定した文字コード系

  2. このタブで指定した文字コード系

注意

  • コネクタ連携機能使用時は、このタブで指定した文字コード系は無効になります。

  • このタブの文字コード系は、入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合にのみ有効です。

  • データ到着監視を使用する場合、転送するデータファイルの文字コード系は帳票出力サーバの環境設定画面での設定が有効になります。
    転送するデータファイルの文字コード系が帳票出力サーバの設定と異なる場合、正しく出力されない場合があります。

  • 英語環境(英語ロケール)で帳票出力する場合、入力データの文字コード系はUNICODEのいずれかを指定してください。

ポイント

  • リモート帳票出力時は、アプリケーションサーバ側で指定した文字コード系が有効になり、帳票出力サーバ側に引き継がれます。

4.1.2.2 ネットワークタブ

List Creatorの通信に関する情報を設定します。

リモート帳票出力機能を利用して、帳票出力する場合に設定が必要です。

リモート帳票出力機能を使用する場合の環境設定については、以下を参照してください。

⇒“6.1.1 ネットワークタブ

注意

  • コネクタ連携機能を使用する場合、[ネットワーク]タブの設定は有効になりません。

4.1.2.3 到着監視タブ

データ到着監視機能を使用する場合に設定します。

データファイルの到着を監視し、帳票出力を行う

特定のディレクトリにデータファイルが到着するのを監視し、データファイルが到着したタイミングで自動的に帳票を出力する場合にチェックします。

アプリケーションやFTPなどのファイル転送のコマンドなどにより、監視ディレクトリにデータファイルが格納されたタイミングで、List Creatorがprprintxコマンドを起動し、帳票が出力されます。

監視ディレクトリ

データファイルの到着を監視するディレクトリを、260バイト以内のドライブ名を含むフルパスで指定します。

なお、ディレクトリ名には、使用できない文字があります。詳細については、以下を参照してください。

⇒“1.5.7 制限事項”の“●ファイル名/ディレクトリ名に関する制限事項

入力域の右側のボタンをクリックすると、ディレクトリ名を参照して指定できます。ディレクトリを参照する場合は259バイト以内で指定してください。

注意

  • 監視ディレクトリに指定できるのは、ローカルコンピュータの固定ドライブ配下のディレクトリのみです。ローカルコンピュータの固定ドライブ配下のディレクトリ以外を指定した場合、[OK]ボタンをクリックするとエラーになります。
    固定ドライブに該当しないのは以下のデバイスに相当します。

    • リムーバブルメディア

    • ネットワークドライブ

    • CD-ROMドライブ

    • RAMディスク

    • ドライブの種類が特定できないドライブ

    また、UNC指定はできません。

  • 監視ディレクトリには、サービス「ListCREATOR Service」のログオンユーザがファイルを読み取り・削除できるアクセス権を設定しておいてください。読み取り・削除できるアクセス権が設定されていない場合、データ到着監視処理に失敗することがあります。

  • [全般]タブの「作業用ディレクトリ」と同じディレクトリは指定しないでください。

データファイルの拡張子

データファイルの拡張子を10バイト以内で指定します。例えば、拡張子「dat」を指定する場合は、「.」を含めずに「dat」と指定してください。

なお、データファイルの拡張子(ファイル名)には、使用できない文字があります。詳細については、以下を参照してください。

⇒“1.5.7 制限事項”の“●ファイル名/ディレクトリ名に関する制限事項

最大並列処理数

複数のデータファイルが到着していた場合、帳票出力を並列で処理する最大数を指定します。

1~100の範囲で指定してください。

帳票出力が異常終了したデータファイルの扱い

prprintxコマンドによる帳票出力が異常終了した場合に、データファイルを削除するか、または他のディレクトリへ移動するかを指定します。他のディレクトリへ移動する場合は、移動先ディレクトリを指定します。

削除する:

帳票を正常に出力できなかったときに、データファイルを削除する場合に選択します。

移動する:

帳票を正常に出力できなかったときに、データファイルを移動する場合に選択し、移動先ディレクトリを指定します。

移動先ディレクトリ:

移動先ディレクトリを、260バイト以内のドライブ名を含むフルパスで指定します。
なお、ディレクトリ名には、使用できない文字があります。詳細については、以下を参照してください。

⇒“1.5.7 制限事項”の“●ファイル名/ディレクトリ名に関する制限事項

入力域の右側のボタンをクリックすると、ディレクトリ名を参照して指定できます。ディレクトリを参照する場合は259バイト以内で指定してください。

注意

  • データファイルの削除または移動に失敗した場合は、監視ディレクトリにデータファイルが残ります。この場合、イベントログでエラーが通知されますので、エラーの要因を取り除いてから、データファイルを削除または移動してください。

  • データファイルを移動する場合で、移動先ディレクトリに同一名ファイルがすでに存在する場合は、以下の形式で自動的に名前を変更します。

    (1から始まる通番)データファイル名

    例:「売上伝票.dat」が存在する場合

      ・1つ目 → (1)売上伝票.dat

      ・2つ目 → (2)売上伝票.dat

    通番の最大数は1000です。1000を超える場合は、名前を変更せず、元のファイルと同一名ファイルを上書きします。

  • 移動先ディレクトリには、サービス「ListCREATOR Service」のログオンユーザがファイルを作成できるアクセス権を設定しておいてください。作成できるアクセス権が設定されていない場合、ファイルの移動処理に失敗することがあります。

  • アプリケーションやFTPなどのファイル転送コマンドによる転送ではなく、NFSやWindowsのネットワークドライブなどの共有フォルダ経由で監視ディレクトリにデータファイルをコピーするような運用の場合、以下の手順で監視ディレクトリにデータファイルをコピーしてください。以下の手順で運用しない場合、動作は保証されません。

    1. データファイルを「データファイルの拡張子」と異なる拡張子で作成します。

    2. データファイルを「監視ディレクトリ」にコピーします。

    3. 2.でコピーしたデータファイルの拡張子を「データファイルの拡張子」に変更します。

  • 到着するデータファイルの文字コード系を、[全般]タブの文字コード系に指定しておいてください。

  • データ到着監視機能使用時は、以下の留意事項をご確認の上、ご利用ください。

    ⇒“9.3 データ到着監視機能の運用

ポイント

  • 帳票が正常に出力された場合、データファイルは削除されます。

4.1.2.4 イベントログタブ

List Creatorで発生したイベントログの採取についての情報を設定します。

以下の種類のイベントログを採取する

List Creatorが出力するイベントログの中で、採取したいイベントログの種類を選択します。

情報

サービスの起動など正常な動作により発生したイベントログを採取する場合にチェックします。

警告

必ずしも重要ではないが、将来の問題の原因になりそうなイベントログを採取する場合にチェックします。

エラー

帳票出力で異常が発生したなど重大な問題によって発生したイベントログを採取する場合にチェックします。

4.1.2.5 トレースログタブ

トラブル発生時の調査用のトレースログの採取、および入力データの退避についての情報を設定します。

トレースログは、トラブル発生時に当社技術員が確認するためのログであり、確認することはできません。

注意

  • ログが出力されたタイミングでログファイルが作成(更新)されるため、環境設定が完了してからログが出力されるまでの間にディスクの空き容量が不足した場合は、空き容量に応じた設定に変更されます。この場合、イベントログ(アプリケーション)にソース「F3GBSVLG」、イベントID「141」のメッセージを出力します。

以下の条件で採取する

トラブル発生時の調査用のトレースログを採取する場合にチェックし、レベルを指定します。

プログラムトレース

帳票を出力するときのプログラムの処理結果やその他の情報の採取レベルを指定します。

採取しない:

プログラムトレースを採取しません。

LEVEL1:

処理結果が異常の場合、処理結果のみを採取します。

LEVEL2:

処理結果が異常の場合、処理結果の詳細情報を採取します。

LEVEL3:

処理結果が異常の場合、異常となった処理の前後の情報を含めて詳細に採取します。

初期値はLEVEL3 です。LEVEL3での運用を推奨します。通常は変更しないでください。

ネットワークトレース

帳票やデータファイル、メディアデータファイルなどをネットワーク転送する場合など、通信に関する処理結果やその他の情報の採取レベルを指定します。

採取しない:

ネットワークトレースを採取しません。

LEVEL1:

処理結果が異常の場合、処理結果のみを採取します。

LEVEL2:

処理結果が異常の場合、処理結果の詳細情報を採取します。

LEVEL3:

処理結果が異常の場合、異常となった処理の前後の情報を含めて詳細に採取します。

初期値は「採取しない」です。

注意

  • 以下の場合、ネットワークトレースログの設定は無効になります。

    • コネクタ連携機能使用時

    • COBOLアプリケーション連携機能使用時

ファイルサイズ

トレースログのファイルサイズを64K~99999Kバイトの範囲で指定します。

トレースログがいっぱいになった場合は、古いログから順に上書きされます。

トラブルが発生したときに、すぐに障害調査用情報採取ツールによりファイルを退避できない場合は、余裕を持ったサイズを指定してください。

採取されるログのサイズの目安については、以下を参照してください。

⇒“1.4 ご使用になる前に知っていただきたいこと”の“●トラブル発生に備えるために

注意

  • ファイルサイズを変更した場合は、以前に採取されたトレースログの内容は初期化されます。

格納ディレクトリ

トレースログのファイルの格納ディレクトリが表示されます。格納ディレクトリは変更できません。

ポイント

  • トレースログを採取した場合、格納ディレクトリに以下のログファイルが作成されます。
    これらのログファイルのサイズは、環境設定のファイルサイズとなります。

    • f3gbobsc.log (*1)

    • f3gbobscAuto*.log (*1) (*2)

    • f3gbmeft.log (*1)

    • f3gbmeftAuto*.log (*1) (*2)

    また、格納ディレクトリには、以下のログファイルも作成されます。

    このログファイルのサイズは、1024Kバイト固定です。

    • f3gbmiss.log (*1)

    このため、格納ディレクトリには、以下の空きディスク容量が必要です。

            ファイルサイズ×(退避ファイル数+1)×2  1024Kバイト

    *1:
    【Windows(x64)版】の場合は、ファイル名の「f3gb」の部分が「f4gb」となります。

    *2:
    退避ファイル数分、作成されます。
    退避ファイルは実際にログが退避されるまでは、ファイル名の「Auto」の部分が「Dummy」となります。

            例:「f3gbobscDummy*.log
自動ログ退避

自動ログ退避とは、トレースログのファイルがいっぱいになったときに、ファイルを自動で退避する機能です。

自動ログ退避に関する情報を設定します。

以下の条件でログを自動で退避する

トレースログのファイルがいっぱいになったときに、ファイルを自動で退避する場合にチェックし、退避ファイル数を指定します。退避ファイルは、トレースログのファイルと同じディレクトリに作成されます。

退避ファイル数

退避しておくファイル数を1~7の範囲で指定します。退避ファイル数に指定した数分のファイルが退避されます。退避ファイル数を減らした場合は、減らした数分のファイルが古いものから順に削除されます。

ファイル削除

自動で退避したトレースログのファイルを削除する場合にボタンをクリックします。

入力データを退避する

入力データの退避とは、帳票出力時に指定された入力データを帳票出力サーバに退避する機能です。

入力データに関するトラブルが発生した場合、退避した入力データから、トラブルを迅速に解決することができます。

入力データの退避に関する情報を設定します。

帳票出力サーバで入力データを退避する場合にチェックし、格納ディレクトリを指定します。退避した入力データのファイル名などの情報は、イベントログ(アプリケーション)にソース「ListCREATOR」、イベントID「1629」のメッセージで出力されます。

なお、退避した入力データの情報は、イベントログで確認することができます。

格納ディレクトリ

入力データを退避するディレクトリを、ドライブ名を含む259バイト以内のフルパスで指定します。

なお、ディレクトリ名には、使用できない文字があります。詳細については、以下を参照してください。

⇒“1.5.7 制限事項”の“●ファイル名/ディレクトリ名に関する制限事項

入力域の右側のボタンをクリックすると、ディレクトリ名を参照して指定できます。

注意

  • トラブルの迅速な解決を行うため、アプリケーションの開発中は入力データを退避することを推奨します。
    ただし、以下の注意事項を考慮してセキュリティに問題がないか検討し、退避するかどうかを判断してください。特に、運用中の退避については十分な検討が必要です。

    • 入力データを退避する指定を行った場合、ユーザアプリケーションで指定したデータが退避されます。そのため、退避されたデータにセキュリティ上重要な情報が含まれる場合は、取り扱いに注意してください。
      また、入力データを退避するコンピュータは、セキュリティを考慮して、ログインユーザやディレクトリアクセスを制限するなどの対応を行って運用してください。

    • 「入力データを退避する」を選択した場合は、[イベントログ]タブで「情報」、「警告」、および「エラー」の採取を有効にしておく必要があります。

    • 入力データの退避先ディレクトリには、帳票を出力するユーザが読み取り、および書き込みできる権限を付けてください。読み取り、および書き込みできる権限がない場合、入力データを退避できません。

    • 入力データの退避先には、ローカルディスク上のディレクトリを指定してください。退避先には、以下を指定しないでください。

      ‐ネットワークドライブ

      ‐UNC 指定(\\コンピュータ名\共有名\ディレクトリ名)

      ‐リムーバブルディスク

    • COBOLアプリケーション連携機能使用時は、入力データを退避することはできません。設定は無効になります。

    • 退避した入力データは自動的に削除されません。退避した入力データが不要となった場合は、手動で削除してください。

    • 入力データの退避先の空き容量が256Mバイト以下になった場合は、イベントログ(アプリケーション)にソース「ListCREATOR」、イベントID「1631」のメッセージが出力されます。
      この場合、入力データは退避されません。不要なファイルを削除して容量の確保を行うか、または退避するディレクトリを変更してください。

    • 入力データの退避が不要となった場合は、入力データを退避しないように設定を変更してください。

    • 入力データの退避を行った場合には、コンピュータの負荷が増加するため、帳票出力時の性能に影響することがあります。

    • Web手元印刷型で入力データを退避する場合は、Webクライアントで環境設定を行う必要があります。詳細については、以下を参照してください。

      ⇒“7.2.3 トレースログ環境設定

4.1.2.6 出力時の動作タブ

帳票出力時の動作についての情報を設定します。

本タブの環境設定は、運用形態別に設定する必要があります。

項目長にデータが収まらない場合の対処

データが項目長の範囲を超える場合のメッセージの通知動作について指定します。

  • メッセージを通知しない

                メッセージを通知しない場合に選択します。

  • 以下の方法でメッセージを通知する

                メッセージを通知する場合に選択します。
                メッセージは、以下の場合に通知されます。

                    ‐項目に対するデータが項目長を超える場合

                    ‐項目に指定された演算の演算結果が項目長を超える場合
                        (ただし、演算結果で小数点以下の桁数が項目長を超えた場合については通知されません)

        「エラー」として通知し、出力処理を中断する
                「エラー」として通知し、帳票出力処理を中断する場合に選択します。

        「警告」として出力処理終了時に通知する
                「警告」として帳票出力処理終了時に通知する場合に選択します。

メッセージは、[全般]タブの「帳票出力時のエラー通知」で指定した方法で通知されます。

メッセージをイベントログに出力するように設定すると、項目長の範囲を超えたことをログで確認することができます。

注意

  • 「イベントログに出力する」を選択した場合は、[イベントログ]タブで「警告」および「エラー」の採取を有効にしておく必要があります。

項目の領域内にデータが収まらない場合の対処

データが領域長の範囲を超える場合のメッセージの通知動作について指定します。

  • メッセージを通知しない

                メッセージを通知しない場合に選択します。

  • 以下の方法でメッセージを通知する

                メッセージを通知する場合に選択します。
                メッセージは、以下の場合に通知されます。

                    ‐項目に対するデータが領域長を超える場合

        「エラー」として通知し、出力処理を中断する:
                「エラー」として通知し、出力処理を中断する場合に選択します。

        「警告」として出力処理終了時に通知する:
                「警告」として出力処理終了時に通知する場合に選択します。

メッセージは、[全般]タブの「帳票出力時のエラー通知」で指定した方法で通知されます。

メッセージをイベントログに出力するように設定すると、領域長の範囲を超えたことをログで確認することができます。

注意

  • 「イベントログに出力する」を選択した場合は、[イベントログ]タブで「警告」および「エラー」の採取を有効にしておく必要があります。

  • Excelファイル出力時、「項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」は無効になります。領域長の範囲を超えた場合でも、データは必ずセル内にすべて出力されます。

  • COBOLアプリケーション連携機能使用時、 「項目長にデータが収まらない場合の対処/項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」は無効になります。

ポイント

  • 項目長/領域長にデータが収まらないときのメッセージの通知先は、[全般]タブの「帳票出力時のエラー通知」の指定どおりにならない場合があります。

    機能/帳票出力インタフェース

    出力時のエラーの通知先(通知方法)

    prputprt コマンドでリモート帳票出力を行った場合

    必ず帳票出力サーバ側のイベントログに通知される。

    帳票のプレビュー時

    必ずメッセージボックスで通知される。

    • コネクタ連携機能使用時

    • XBRL データ対応機能使用時

    • Navigator 連携機能使用時

    • データ到着監視時

    • SAP R/3 RDI 連携機能使用時

    • Database Direct 連携機能使用時

    • 仕分け時

    • クエリ機能を使用したデータベース連携時

    • COMインタフェース使用時

    必ずイベントログで通知される。

    • Javaインタフェース使用時

    • .NETインタフェース使用時

    必ず例外クラスでエラーが通知される。
    ただし、帳票出力時のエラーは、イベントログにも出力される。
    リモート帳票出力型およびコネクタ連携型で帳票出力した場合は、帳票出力サーバ側のイベントログにも出力される。

出力する字体の指定

帳票出力時の字体を指定します。

  • JIS90規格の字体で出力する
    JIS90規格の字体で出力する場合にチェックします。チェックしない場合は、システムに依存した字体で帳票が出力されます。

注意

  • この指定は、以下の条件を満たす場合に有効になります。

    • プレビュー/ 印刷する場合

    • 使用するフォントが字体の切り替えに対応しているフォントの場合

    有効とならなかった場合は、システムに依存した字体で帳票が出力されます。

  • JIS90規格の字体で出力する場合、Unicode IVSで出力することもできます。ただし、当指定で「JIS90規格の字体で出力する」が指定されている場合、JIS90規格の字体で出力される文字の異体字セレクタは無視され、基底文字で出力されます。IVS文字出力時の詳細については、以下を参照してください。

    ⇒“第19章 Unicode IVSの対応

  • フォントに縦書きフォント(@付きフォント)を指定している場合、以下のことに注意してください。

    • 縦書き時に回転しない文字(括弧など)や、横書きフォントと異なるパターンで出力される文字(句読点など)でも、横書きフォントと同じパターンで反時計回りに90度回転して出力されます。

    • 「JIS90規格の字体で出力する」を選択した場合、字体の切り替わった文字は回転せず、横書きフォントと同じ方向で出力されます。