以下に、List Creatorを利用する場合に留意が必要な制限事項について示します。
●資源やファイルの格納先に関する制限事項
List Creatorにおける資源やファイルの格納先における制限について示します。
以下の場合、ファイル名およびディレクトリ名に日本語(全角文字、半角カナ文字)は指定できません。
UNIX系OSで出力する場合
分散出力時、アプリケーションサーバまたは帳票出力サーバのどちらかがUNIX系OSの場合
英語環境(英語ロケール)で出力する場合
分散出力時、アプリケーションサーバまたは帳票出力サーバのどちらかが英語環境(英語ロケール)の場合
Webアプリケーション連携機能使用時、サーバまたはクライアントのどちらかが英語環境(英語ロケール)の場合
したがって、帳票名も必ず英数字のみで指定してください。
また、FM出力およびFNP出力時は、英数字8文字以内で指定してください。
ポイント
組合せフォーム名は、帳票名に指定できる範囲と同じ範囲で指定します。
List Creatorでは、帳票出力時に、帳票資源の参照先や帳票の出力先をUNC指定(\\コンピュータ名\共有名\ディレクトリ名)で指定することができます。ただし、使用する機能や入力データによっては、指定に際し、留意事項や制限事項があります。
詳細については、以下を参照してください。
なお、帳票の設計・保守を行う場合(List Creatorデザイナを使用する場合)は、UNC指定はできません。
●ファイル名/ディレクトリ名に関する制限事項
ファイル名(拡張子を含む)/ディレクトリ名には、以下の文字は使用できません。
「\」、「/」、「,」、「;」、「*」、「?」、「"」、「<」、「>」、「|」、「#」、「:」
英語環境(英語ロケール)で出力する場合は、ファイル名/ディレクトリ名は半角英数字と記号(ASCII範囲)だけで指定してください。
●英語環境(英語ロケール)に関する制限事項
List Creatorを英語環境(英語ロケール)で使用する場合の制限について示します。
帳票定義情報は半角英数・記号(ASCII範囲)で定義してください。
デザイナの帳票のプロパティ画面の[帳票定義体]タブで、「Unicodeの文字を使用する」を選択した場合、帳票に出力される文字列属性にUnicodeの文字を使用することができます。
入力データの文字コード系はUnicodeのみ使用できます。
帳票出力時に使用する情報ファイルは半角英数・記号(ASCII範囲)で記述してください。
●ネットワーク環境に関する制限事項
List Creatorでは、基本的にイントラネット内の運用をサポート(推奨)しています。
インターネット経由での運用をサポートしている場合がありますが、その場合でも、必ず以下のようなセキュリティ対策を行ってください。
Webアプリケーション連携機能をインターネット環境で利用する場合、プロキシのリバース機能を使用したネットワーク環境でのみ使用できます。
コネクタ連携機能およびリモート帳票出力機能を使用する場合、イントラネット内でのファイアウォールを越えた運用のみ可能です。
データ到着監視機能を使用する場合、ファイアウォールを越えた運用は行わないでください。
●クラスタ運用に関する制限事項
List Creatorは、フェイルオーバーに対応していません。
したがって、クラスタ運用時は、あらかじめ運用ノードと待機ノードの両方でList Creatorのサービスを起動しておく必要があります。
また、帳票資源を配置する場合は、共有ディスクに配置する運用を推奨します。
●負荷分散装置、または負荷分散ソフトウェアを使用する場合の注意事項
List Creatorではコネクタ連携機能使用時に、負荷分散装置(IPCOM)、または負荷分散ソフトウェア(Traffic Director)と連携することができます。
これらの装置やソフトウェアを使用する場合、以下の点に注意してください。
ネットワーク構成は「通過型配置」をサポートします。
セッション保証方式は、以下の2 種類をサポートします。
Cookie(Traffic Director)
Cookie(Servlet API 2.2)
●入力データのサイズに関する制限事項
List Creatorで使用できる入力データのサイズには、以下の制限があります。
オペレーティングシステム | 入力データの上限 |
---|---|
Windows | 4Gバイト |
Solaris | 8Gバイト |
Linux | 2Gバイト |
注意
帳票出力時に、入力データの上限値を超えると、エラーになる場合があります。