ここでは、List Creatorの動作環境を設定するコマンドについて説明します。
PrSetEnvKeyコマンド(List Creatorの動作環境を設定する)
List Creatorで帳票出力する場合の、以下の動作についての環境を設定するコマンドです。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作(カラー指定時の動作)
指定したプリンタが使用できない場合の動作(指定プリンタ出力不可時の動作)
Unicodeの入力データにサロゲートペアが出現した場合の動作(サロゲートペア出現時の動作)
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続く場合の動作(CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作)
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作(フリーフレーム形式の改フレーム/改ページの動作)
項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作
マルチフォーム出力の性能改善モードの動作
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作
複数の明細パーティション出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作
バーコード項目の演算動作(条件判定も含む)
バーコード項目データ不当時の動作
文字列操作時の後ろ空白を設定する場合の動作
数字データ出力時の小数部に対する丸め指定の動作
データ定義画面の[拡張定義]タブに指定した$EOP、$EOFの動作
IVS文字出現時の異体字セレクタの動作
数字項目に対するデータがない場合の動作
なお、このコマンドを使用する場合、以下の注意事項を必ずご確認の上でご使用ください。
⇒“A.1.5.6 [注意]”
以下に、このコマンドで設定できる動作環境について説明します。
出力する帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
カラーの指定を有効とし、カラーデータで出力する
カラーの指定を無効とし、モノクロデータで出力する
プリンタ装置の設定にしたがって出力する
指定したプリンタが見つからない、または指定したプリンタに出力できない場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
通常使うプリンタに出力する
エラーを通知し、出力を中止する
ポイント
指定プリンタ出力不可時の動作が「通常使うプリンタに出力する」と設定すると、以下の場合は、“表4.2 運用形態/機能と通常使うプリンタ”の「帳票を出力したユーザの通常使うプリンタ」に出力されます。
指定したプリンタが見つからない場合
指定したプリンタに出力できない場合
「環境設定で指定したList Creator の通常使うプリンタ」にも出力できない場合
Unicodeの入力データにサロゲートペアが出現した場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
サロゲートペアとして扱う
(上位サロゲートと下位サロゲートが不完全な場合はエラーとする)
サロゲートペアとして扱わない
(サロゲートペアとして不完全でもエラーとしない、V9.2.0までの互換動作)
ポイント
サロゲートペア出現時の動作として「サロゲートペアとして扱う」と設定するとサロゲートペアが出力できますが、「サロゲートペアとして扱わない」と設定するとサロゲートペアは出力できません。
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
1つのダブルクォーテーションとして扱う
例)"aaa","b""bb","ccc" ⇒ 「aaa」「b"bb」「ccc」
2つのダブルクォーテーションとして扱う
ポイント
CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作として「2つのダブルクォーテーションとして扱う」と設定して、ダブルクォーテーションを2つ続ける場合は、フィールドデータごとにダブルクォーテーションで囲んでください。
フリーフレーム形式の帳票定義情報に以下が定義されている場合の、改フレーム/ 改ページの動作を設定します。
行ピッチがフレームパーティションの縦幅以上で指定されている
印刷前改行数に1 以上が指定されているフレームパーティションを、フレームの先頭に配置している
以下のいずれかが設定できます。
List Creator V7.0までの互換動作とする
List Creator V8.0.0での変更後の動作とする
List Creator V8.0.0において、フリーフレーム形式の帳票出力を変更しました。
List Creator V7.0以前では、フレームの最後に出力するパーティションがフレームに収まる縦幅であるにもかかわらず、改フレームまたは改ページされて出力されていましたが、List Creator V8.0.0以降では、収 まって出力されるように変更しました。
この変更を無効として、List Creator V7.0以前と同様のタイミングで改フレームまたは改ページするように設定できます。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力する場合に、データファイルの項目やデータの過不足を検出したときの動作として、以下のいずれかを設定します。
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出するとエラーにする(初期値)
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出してもエラーにしない
項目名ラベル付きデータの記述形式は、どちらの動作が設定されているかで異なります。
項目名ラベル付きデータファイルの記述形式については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
マルチフォーム出力時のList Creator の動作として、以下のいずれかを設定できます。
マルチフォーム出力の場合に、性能改善モードで動作する
マルチフォーム出力の場合に、性能改善モードで動作しない(従来モードで動作する)(初期値)
性能改善モードで動作すると指定する場合は、帳票出力時に使用する帳票定義情報(性能改善の対象となる帳票定義情報)の数を指定します。
マルチフォーム出力時の性能を向上させたい場合は、上記の動作モードを変更してください。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力を行う場合、データ定義画面で「集団印刷とBREAKを連携する」を指定している帳票定義情報から、指定していない帳票定義情報に切り替えた場合の動作について、以下のいずれかを設定できます。
切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した際、優先順位指定が無効とならずに出力される
切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した際、優先順位指定が無効になる(初期値)
List Creator V10.0.0 において、以下の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位が無効となるように変更されました。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力を行う
データ定義画面で「集団印刷とBREAKを連携する」指定している帳票定義情報から、指定していない帳票定義情報に切り替えた
切り替え後の帳票定義情報は、ページ変数(TPAGE、または、BTPAGE)の指定を行っていない
切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した
V9.3.1以前は、上記の条件を満たす場合は、集団印刷の優先順位の指定が無効にならずに出力されていました。
V10.0.0以降は、上記の条件を満たす場合は、集団印刷の優先順位の指定が無効となるよう変更になります。
V9.3.1以前の動作のまま出力する場合は、上記の動作モードを変更してください。
複数の明細パーティション出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」の動作について、以下のいずれかを設定できます。
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除される
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されない(初期値)
List Creator V10.0.0 において、以下の条件を満たす場合に、改ページ、または改フレーム後の出力動作が変更されました。
印刷優先順位が指定された集団印刷を行う項目を含む明細パーティションが複数定義されている
データ定義画面で「集団印刷とBREAK を連携する」を指定している
明細パーティションのいずれかを出力後、BREAKが発生した
BREAKが発生した後、まだ出力していない明細パーティションを出力した
V9.3.1 以前は、上記の条件を満たす場合は、改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されていました。
V10.0.0 以降は、上記の条件を満たす場合は、改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されないよう変更になります。
V9.3.1 以前の動作のまま出力する場合は、上記の動作モードを変更してください。
バーコード項目に対する演算動作(条件判定なども含む)について、以下のいずれかの設定ができます。
バーコード項目の演算動作を正しく処理する(初期値)
バーコード項目の演算動作をList Creator V10.1.0までの動作で処理する
List Creator V10.2.0 において、以下のバーコード項目に対する演算動作(条件判定なども含む)が変更されました。
バーコード項目に指定されている演算の結果が項目長に満たない場合の動作
文字列演算の引数にバーコード項目が指定されている場合の動作
条件判定にバーコード項目が指定されている場合の動作
V10.1.0以前の動作のまま出力する場合は、動作モードを変更してください。
V10.1.0以前とV10.2.0以降のバーコード項目の演算、および条件判定処理の変更については、オンラインマニュアル“リリース情報”を参照してください。
バーコード項目に不当なデータが指定された場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
「エラー」として通知し、出力処理を中断する(初期値)
バーコード項目を黒塗りで出力し、出力処理の終了時に「警告」を通知する
文字列操作を行うときの後ろ空白について、以下のいずれかが設定できます。
後ろ空白を削除する(初期値)
入力データおよび文字列定数に指定した後ろ空白は削除しない
数字データ出力時の小数部に対する丸めの範囲について、以下のいずれかが設定できます。
オペランドとして指定された演算を行ったときに有効とする(初期値)
上記に加え、項目に対する入力データを受け取ったときに有効とする
集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作について、以下のいずれかが設定できます。
$EOP、$EOFが指定された段落すべてを処理する(初期値)
$EOP、$EOFが指定された段落のうち、最後に指定された段落のみ処理する
入力データに IVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作として、以下のいずれかが設定できます。
異体字セレクタを通常の文字として扱う(従来モードで動作する)(初期値)
異体字セレクタによる字形切り替えを行う
異体字セレクタを無視する
ポイント
IVS文字出現時の異体字セレクタの動作として、以下を設定すると、IVS文字は出力できません。
異体字セレクタを無視する
異体字セレクタを通常の文字として扱う
注意
IVS文字は、サロゲートペアであるため、IVS文字を出力する場合、サロゲートペア出現時の動作として「サロゲートペアとして扱う」を指定してください。
数字項目、または非出力項目(項目形式が「数字項目」)に対するデータがない場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
出力しない(従来モードで動作する)(初期値)
0を出力
コマンドの記述形式を、以下の場合に分けて示します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
●環境設定の情報を変更する場合
[ ]は、省略できることを示します。
PrSetEnvKey -a [-colorprint カラー指定時の動作] [-defprinter 指定プリンタ出力不可時の動作] [-surrogatepair サロゲートペア出現時の動作] [-csvwqescape CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作] [-freefrm_nfff フリーフレーム形式の改フレーム/改ページの動作] [-labeldatamode 項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作] [-multiform_num マルチフォーム出力の性能改善モードの動作] [-group_break マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作] [-group_detail 複数の明細パーティション出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作] [-baropemode バーコード項目の演算動作(条件判定も含む)] [-bardataerrmsg バーコード項目データ不当時の動作] [-stropeblankmode 文字列操作時の後ろ空白を設定する場合の動作] [-numroundmode 数字データ出力時の小数部に対する丸め指定の動作] [-multieopfmode 拡張定義タブに指定した$EOP、$EOFの動作] [-ivsdatamode IVS文字出現時の異体字セレクタの扱い] [-numnullmode 数字項目に対するデータがない場合の動作]
●環境設定の情報を削除する場合
[ ]は、省略できることを示します。
PrSetEnvKey -d [-colorprint] [-defprinter] [-surrogatepair] [-csvwqescape] [-freefrm_nfff] [-labeldatamode] [-multiform_num] [-group_break] [-group_detail] [-baropemode] [-bardataerrmsg] [-stropeblankmode] [-numroundmode] [-multieopfmode] [-ivsdatamode] [-numnullmode]
●環境設定の情報を表示する場合
PrSetEnvKey -l
コマンドのオプションについて、以下の場合に分けて説明します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
環境設定の情報を変更する場合
このコマンドで設定する情報を変更する場合に必ず指定します。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
カラーの指定を有効とし、カラーデータで出力します。
カラーの指定を無効とし、モノクロデータで出力します。
プリンタ装置の設定、またはカラー印刷機能のサポート状況にしたがって出力します。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「auto」が設定されています。
指定したプリンタが見つからない、または指定したプリンタに出力できない場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
通常使うプリンタに出力します。
エラーを通知し、帳票出力処理を中止します。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「defprt」が設定されています。
Unicodeの入力データにサロゲートペアが出現した場合、サロゲートペアとして扱うかどうかを指定します。
サロゲートペアとして扱います。
サロゲートペアとして扱いません。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「on」が設定されています。
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合、1つのダブルクォーテーションとして扱うかどうかを指定します。
1つのダブルクォーテーションとして扱います。
2つのダブルクォーテーションとして扱います。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「no」が設定されています。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作をList Creator V7.0以前の動作とするかどうかを指定します。
List Creator V7.0までの互換動作とします。
List Creator V8.0.0での変更後の動作とします。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力を行う場合に、データファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードを指定します。
以下のいずれかの値を指定してください。
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出するとエラーとして処理し、帳票出力を中止する動作モードです。
この動作の場合、項目名ラベル付きデータファイルの中には、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目で、入力データが必要な項目の項目名を全て記述する必要があります。
また、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目以外の項目名を記述することはできません。
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出してもエラーとせず、帳票出力を続行する動作モードです。
この動作の場合、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目で、入力データが必要な項目の項目名を全て記述する必要はありません。入力データが必要な項目の項目名を記述しなかった場合、この項目名の入力データは省略されたものとして処理されます。
また、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されていない項目名を記述することができます。この場合、記述した項目名の入力データは読み飛ばされます。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「1」が設定されています。
項目名ラベル付きデータファイルの記述形式については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
マルチフォーム出力時に、性能改善モードで動作するかどうかを指定します。
また、性能改善モードで動作する場合は、対象となる帳票定義情報の数を指定します。
マルチフォーム出力の場合に、性能改善モードで動作しない(従来モードで動作する)場合に指定します。
マルチフォーム出力時は、性能改善モードを指定した場合に比べ、帳票出力は遅くなります。
マルチフォーム出力において、性能改善モードで動作する場合に、帳票出力時に使用する帳票定義情報(性能改善の対象となる帳票定義情報)の数を指定します。通常は「99」を指定してください。
指定値は変更することが可能ですが、指定値を変更する場合は、以下の注意事項を確認し、運用にあった値を設定してください。
⇒“A.1.5.6 [注意]”
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「1」が設定されています。
以下の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位を無効とするか、有効とするかの動作を設定できます。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力を行う
データ定義画面で「集団印刷とBREAKを連携する」を指定している帳票定義情報から、指定していない帳票定義情報に切り替えた
切り替え後の帳票定義情報は、ページ変数(TPAGE、または、BTPAGE)の指定を行っていない
切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した
上記の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位の指定が無効になる動作モードです。
List Creator V10.0.0 での変更後の動作になります。
上記の条件を満たす場合は、集団印刷の優先順位の指定が無効にならずに出力される動作モードです。
List Creator V9.3.1 までの互換動作になります。
V9.3.1以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
注意
本オプションに「9」を指定した場合でも、-group_detailオプションに「9」を指定しない場合、マルチフォーム出力で出力する帳票によっては、V9.3.1までの互換動作とならない場合があります。
このような場合、-group_detailオプションにも「9」を指定してください。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
以下の条件を満たす場合に、改ページ、または改フレーム後の出力動作を指定できます。
印刷優先順位が指定された集団印刷を行う項目を含む明細パーティションが複数定義されている
データ定義画面で「集団印刷とBREAK を連携する」を指定している
明細パーティションのいずれかを出力後、BREAKが発生した
BREAKが発生した後、まだ出力していない明細パーティションを出力した
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されない動作モードです。
List Creator V10.0.0 での変更後の動作になります。
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除される動作モードです。
List Creator V9.3.1 までの互換動作になります。
V9.3.1 以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
注意
本オプションに「9」を指定した場合でも、-group_breakオプションに「9」を指定しない場合、マルチフォーム出力で出力する帳票によっては、V9.3.1までの互換動作とならない場合があります。
このような場合、-group_breakオプションにも「9」を指定してください。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
バーコード項目に対する以下の演算動作(条件判定なども含む)を指定します。
バーコード項目に指定されている演算の結果が項目長に満たない場合の動作
文字列演算の引数にバーコード項目が指定されている場合の動作
条件判定にバーコード項目が指定されている場合の動作
以下のいずれかの値を指定できます。
バーコード項目の演算動作を正しく処理するモードです。
List Creator V10.2.0 での変更後の動作になります。
バーコード項目の演算動作をList Creator V10.1.0までの動作で処理するモードです。
List Creator V10.1.0までの互換動作になります。
V10.1.0以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
V10.1.0以前とV10.2.0以降のバーコード項目の演算、および条件判定処理の変更については、オンラインマニュアル“リリース情報”を参照してください。
バーコード項目に不当なデータが指定された場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
「エラー」として通知し、出力処理を中断します(従来モードで動作する)。
「警告」として出力処理終了時に通知します。
また、バーコード項目の代わりに黒一色のメディアを出力します。メディアの出力に失敗した場合は、出力処理を中断し、メディア出力関連のエラーを通知します。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「E」が設定されています。
ポイント
このオプションは、出力方法が、印刷、OWF ファイルの印刷、PDF ファイル保存、Excel ファイル出力、TIFF出力の場合に有効です。
出力方法により、不当なデータの扱いが異なるため、正常に出力される場合があります。
「警告」の場合にもイベントログやシステムログにエラーメッセージが出力される場合があります。
文字列操作を行う場合の後ろ空白を削除するかどうか指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
後ろ半角空白を削除します(従来モードで動作する)。
入力データおよび文字列定数に指定した後ろ空白は削除しません。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
オペランドとして指定された演算を行ったときに丸め指定を有効とします(従来モードで動作する)。
上記に加え、項目に対する入力データを受け取ったときにも丸め指定を有効とします。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
$EOP、$EOFが指定された段落のうち、最後に指定された段落のみ処理します。
List Creator V10.2.0 までの互換動作になります。V10.2.0以前の動作で出力する場合は、このモードを指定してください。
$EOP、$EOFが指定された段落すべてを処理します。
List Creator V10.3.0 での変更後の動作になります。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「1」が設定されています。
ポイント
List Creator V10.2.0までの互換動作を指定した場合、制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)は、List Creator V10.2.0までと同様に以下のように指定してください。
制御頭書き段落(CNTL-HEAD)
‐集計表形式の場合
$EOPは、1つのCNTL-HEADに対してのみ指定できます。
‐フリーフレーム形式の場合
$EOPは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
$EOFは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
制御脚書き段落(CNTL-FOOT)
‐集計表形式の場合
$EOPは、1つのCNTL-FOOTに対してのみ指定できます。
‐フリーフレーム形式の場合
$EOPは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
$EOFは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
入力データにIVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
異体字セレクタを通常の文字として扱います(従来モードで動作する)。
異体字セレクタによる字形切り替えを行います。
異体字セレクタを無視します。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「0」が設定されています。「0」の場合、出力方法により結果が異なります。
以下に、入力データが「」(□は異体字セレクタ)で、「1」または「2」を指定した場合の例を示します。
「1」を指定した場合
「」の字形切り替えが行われ、「
」が出力されます。
「2」を指定した場合
異体字セレクタの「□」が無視され、「」が出力されます。
数字項目、または非出力項目(項目形式が「数字項目」)に対するデータがない場合の動作を指定します。
NULLデータとして扱う場合に指定します(従来モードで動作する)。
数字項目はデータを出力しません。
非出力項目(項目形式が「数字項目」)はNULLデータとして扱います。
0データとして扱う場合に指定します。
数字項目は0を出力します。
非出力項目(項目形式が「数字項目」)は0として扱います。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「SUPPRESS」が設定されています。
●環境設定の情報を削除する場合
このコマンドで設定した環境設定の情報を削除して、List Creatorインストール直後の初期値に戻す場合に必ず指定します。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、カラー指定時の動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「auto」に戻ります。
指定プリンタ出力不可時の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、指定プリンタ出力不可時の動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「defprt」に戻ります。
サロゲートペア出現時の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、サロゲートペア出現時の動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「on」に戻ります。
CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「no」に戻ります。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力を行う場合に、データファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードの設定を削除します。削除すると、項目名ラベル付きデータファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードは、List Creator インストール直後(初期値)の「1」に戻ります。
マルチフォーム出力時の性能改善モードに関する設定内容を削除します。
削除すると、マルチフォーム出力時の性能改善モードに関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「1」に戻ります。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」が指定されている場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」が指定されている場合の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
複数の明細パーティション出力時に「集団印刷とBREAK を連携する」が指定されている場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、複数の明細パーティション出力時に「集団印刷とBREAK を連携する」が指定されている場合の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
バーコード項目の演算動作(条件判定も含む) に関する設定内容を削除します。
削除すると、バーコード項目の演算動作(条件判定も含む) は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
バーコード項目データ不当時の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、バーコード項目データ不当時の動作は、List Creator インストール直後(初期値)の「E」に戻ります。
文字列操作を行う場合の後ろ空白の削除に関する設定内容を削除します。
削除すると、文字列操作を行う場合の後ろ空白の削除に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲に関する設定内容を削除します。
削除すると、数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「1」に戻ります。
入力データにIVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、入力データにIVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
数字項目、または非出力項目(項目形式が「数字項目」)に対するデータがない場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、数字項目に対するデータがない場合の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「SUPPRESS」に戻ります。
●環境設定の情報を表示する場合
このコマンドで設定した環境設定の情報を表示する場合に指定します。
●環境設定の情報を変更する場合
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合にカラーデータを出力します。
この場合、カラー指定時の動作を有効にします(「color」に変更します)。
PrSetEnvKey -a -colorprint color |
●環境設定の情報を削除する場合
カラー指定時の動作を、List Creatorインストール直後の設定(初期値)に戻します。
PrSetEnvKey -d -colorprint |
●環境設定の情報を表示する場合
このコマンドで設定した環境設定の情報を表示します。
PrSetEnvKey -l |
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
本コマンドで設定した環境設定の内容は、COBOLアプリケーション連携機能使用時には有効となりません。
本コマンドで環境設定の内容を変更・削除する場合は、必ずAdministrators権限を持つユーザで実行してください。Administrators権限を持たないユーザで実行した場合は、環境設定情報の表示のみ行えます。
UAC(ユーザーアカウント制御)が有効な環境で環境設定の変更を行う場合は、「管理者:コマンド プロンプト」を使用してください。
ポイント
「管理者:コマンド プロンプト」を起動するには、[スタート]メニューから[コマンド プロンプト]を選択する場合に、右クリックして表示されるコンテキストメニューから、「管理者として実行」を選択します。
ビルドインAdministratorにて実行した場合は、「管理者として実行」を選択しなくても環境設定の変更を行うことができます。
●マルチフォーム出力時の性能改善モードについて
マルチフォーム出力時、出力された順に、先頭の帳票定義情報から-multiform_numオプションに指定された数までの帳票定義情報が性能改善の対象となります。
そのため、以下の場合に性能改善の効果が大きくなります。
帳票の切り替え回数が多いマルチフォーム出力の場合
マルチフォーム出力において、帳票の切り替え回数が多いほど性能改善の効果が大きくなります。
大量のページを出力するマルチフォーム出力であっても、帳票の切り替え回数が少ない場合、性能改善の効果は小さくなります。
使用する帳票の数が指定値数以下のマルチフォーム出力の場合
一度の帳票出力で使用する帳票の数が-multiform_numオプションの指定値以下であれば、すべての帳票について性能改善の効果を得ることができます。
使用する帳票の数が-multiform_numオプションの指定値を超えた場合、指定値を超えた分の帳票は性能改善の対象となりません。
なお、-multiform_numオプションの指定値は、2~99のいずれかの値に変更することができます。
それ以外の値を指定した場合、本機能は有効になりません。
なお、性能改善モードで動作する場合、メモリ使用量が増加します。
増加するメモリ使用量は、List Creatorのサンプル帳票を使用した場合、帳票定義情報1つにつき、およそ0.1Mバイト~0.5Mバイト程度です。
このため、性能改善の対象とする帳票定義情報の数によっては、帳票出力時にメモリ不足が発生する恐れがあります。
この場合、メモリ不足が発生しなくなるよう、-multiform_numオプションに、より小さい値を指定してください。