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Interstage Service Integrator V9.6.1 リファレンス
FUJITSU Software

1.5.31 esisetup_dbenv

esisetup_dbenvコマンドについて説明します。

機能説明

非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成でセットアップする際に必要となるデータベース環境を作成します。

本コマンドを実行する前に、esigendef_jmsrenvコマンドでデータベース環境セットアップ定義ファイルを作成している必要があります。

形式

DBMS認証を使用する場合

esisetup_dbenv -u DBユーザID [-p DBユーザパスワード] [-c] [-m DB管理者ユーザ] [-n DB管理者パスワード] -1 データベーススペース格納ディレクトリ1 -3 データベーススペース格納ディレクトリ3 {-w|-2 データベーススペース格納ディレクトリ2 -4 データベース格納ディレクトリ}

OS認証を使用する場合

esisetup_dbenv -u DBユーザID [-p DBユーザパスワード] [-c] [-m DB管理者ユーザ] [-n DB管理者パスワード] -1 データベーススペース格納ディレクトリ1 -3 データベーススペース格納ディレクトリ3 {-w|-2 データベーススペース格納ディレクトリ2 -4 データベース格納ディレクトリ} -o -q JMS-Rユーザ1のID [-r JMS-Rユーザ1のパスワード] -s JMS-Rユーザ2のID [-t JMS-Rユーザ2のパスワード]

クラスタ環境で待機ノードの場合

esisetup_dbenv -u DBユーザID [-p DBユーザパスワード]

オプション

表1.191 オプションの一覧

オプション

説明

-u DBユーザID

DBユーザID「esidbuser」を指定します。
ローカルDBとのトランザクション機能を利用する場合は、すでにローカルDBで使用しているユーザIDを指定してください。

-p DBユーザのパスワード

DBユーザのパスワードを指定します。
以下の条件を満たす半角文字列を指定します。省略した場合は、対話形式でパスワード入力が求められます。

  • 英字、数字、特殊文字、拡張文字

  • パスワード長は、6バイト以上、8バイト以下

  • 文字列中に2つ以上の英字を含む

  • 1つ以上の数字、特殊文字、または拡張文字を含む

  • DBユーザIDと同じ文字列、文字列の位置をずらしたものまたは反転したもの以外

-c

すでに登録済みのデータベースを使用する場合に指定します。省略した場合は、新規にデータベースとDBユーザを作成します。
ローカルDBとのトランザクション機能を使用する場合には、本オプションを指定してください。

-m DB管理者ユーザ


DB管理者ユーザID(OSのユーザID)を指定します。
省略した場合は、「administrator」になります。
ISIに同梱されているSymfoware Serverを使用している場合は「administrator」を指定してください。
Symfoware Server製品版を使用している場合は、Symfoware Serverインストール時に設定した「RDB管理者のログイン名(RDB Administrator login name)」を指定してください。


DB管理者ユーザID(OSのユーザID)を指定します。
省略した場合は、「root」になります。
ISIに同梱されているSymfoware Serverを使用している場合は「root」を指定してください。
Symfoware Server製品版を使用している場合は、Symfoware Serverインストール時に設定した「RDB管理者のログイン名(RDB Administrator login name)」を指定してください。

-n DB管理者パスワード

DB管理者パスワード(OSのパスワード)を指定します。
省略した場合は、対話形式でパスワード入力が求められます。

-w

デフォルトメッセージ格納領域を作成しない場合に指定します。

本オプション指定時、オプション「-2」および、「-4」は省略してください。

-1 データベーススペース格納ディレクトリ1


JMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)が使用するデータベーススペースの格納ディレクトリを指定します。
すでに存在しているディレクトリを指定してください。


JMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)用に作成したRAWデバイスのパス名を指定します。

-2 データベーススペース格納ディレクトリ2

-wオプション指定時は省略してください。


JMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)が使用するデータベーススペースの格納ディレクトリを指定します。
すでに存在しているディレクトリを指定してください。


JMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)用に作成したRAWデバイスのパス名を指定します。

-3 データベーススペース格納ディレクトリ3


Jメッセージ蓄積データベースが使用するデータベーススペースの格納ディレクトリを指定します。
すでに存在しているディレクトリを指定してください。


メッセージ蓄積データベース用に作成したRAWデバイスのパス名を指定します。

-4 データベース格納ディレクトリ4

-wオプション指定時は省略してください。


メッセージ保証テーブルのデータベースが使用するデータベーススペースの格納ディレクトリを指定します。
すでに存在しているディレクトリを指定してください。


メッセージ保証テーブルのデータベースが使用するデータベーススペースの格納ディレクトリを指定します。
すでに存在しているディレクトリを指定してください。
RAWデバイス、ネットワークファイルを指定することはできません。

-o

OS認証を使用する場合に指定します。
OS認証を使用する場合、-q、-sオプションは必ず指定してください。

-q JMS-Rユーザ1のID

JMS-Rセットアップ時に必要なユーザID「jmsrusr1」を指定します。

「jmsrusr1」は、事前にOSに登録してください。登録方法は、OSのユーザの登録方法に従ってください。

-r JMS-Rユーザ1のパスワード

JMS-Rユーザ1のパスワードを指定します。省略した場合は、対話形式でパスワード入力が求められます。

-s JMS-Rユーザ2のID

JMS-Rセットアップ時に必要なユーザID「jmsrusr2」を指定します。

「jmsrusr2」は、事前にOSに登録してください。登録方法は、OSのユーザの登録方法に従ってください。

-t JMS-Rユーザ2のパスワード

JMS-Rユーザ2のパスワードを指定します。省略した場合は、対話形式でパスワード入力が求められます。

復帰値

表1.192 コマンドの復帰値と対処方法

復帰値

意味と対処

0

正常終了。

1

異常終了。エラーメッセージから原因を特定し、再度実行してください。

注意事項

使用例

esisetup_dbenvコマンドの使用例を示します。この例では、DBMS認証でセットアップします。

C:\RDBESI\IBAS_SYS配下に、JMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)のデータベーススペースファイル(MSGDB_IBAS_SYSTEM)が作成されます。

C:\RDBESI\IBAS_USR配下に、JMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)のデータベーススペースファイル(MSGDB_IBAS_USER)が作成されます。

C:\RDBESI\ISI_MSGDB配下に、メッセージ蓄積データベースのデータベーススペースファイル(esimsgdb)が作成されます。

C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB配下に、メッセージ保証テーブル用データベースのデータベーススペースファイル(esimsgacmdb)が作成されます。

esisetup_dbenv -u esidbuser -1 C:\RDBESI\IBAS_SYS -2 C:\RDBESI\IBAS_USR -3 C:\RDBESI\ISI_MSGDB -4 C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB

/dev/rdsk/c0t0d0s5にJMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)が作成されます。

/dev/rdsk/c0t0d0s6にJMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)が作成されます。

/dev/rdsk/c0t0d0s7にメッセージ蓄積データベースが作成されます。

/rdbesi/isi_msgacmdbにメッセージ保証テーブル用データベースのデータベーススペースファイル(esimsgacmdb)が作成されます。

esisetup_dbenv -u esidbuser -1 /dev/rdsk/c0t0d0s5 -2 /dev/rdsk/c0t0d0s6 -3 /dev/rdsk/c0t0d0s7 -4 /rdbesi/isi_msgacmdb

/dev/raw/raw7にJMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)が作成されます。

/dev/raw/raw8にJMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)が作成されます。

/dev/raw/raw9にメッセージ蓄積データベースが作成されます。

/rdbesi/isi_msgacmdbにメッセージ保証テーブル用データベースのデータベーススペースファイル(esimsgacmdb)が作成されます。

esisetup_dbenv -u esidbuser -1 /dev/raw/raw7 -2 /dev/raw/raw8 -3 /dev/raw/raw9 -4 /rdbesi/isi_msgacmdb