fdtsvdispdefコマンドについて説明します。
機能説明
サーバ上にある変換テーブルの内容を表示します。以下の内容を表示します。これら以外の定義内容は表示できません。
一般フォーマット登録の内容
複数一般フォーマット登録の内容
伝票形式フォーマット登録の内容
行終端可変長フォーマット登録の内容
繰返し数指定可変長フォーマット登録の内容
フォーマット変換設定の内容
主な用途
現在のサーバ上の変換テーブルが、Formatmanagerクライアント上の定義内容と一致しているかを確認し、再度、変換テーブル生成をする必要があるか否かを判断したい場合
Formatmanagerクライアントの定義を修正し、サーバ上の変換テーブルと内容が変わってしまったあと、サーバ上の変換テーブルの内容を確認したい場合
形式
fdtsvdispdef -f フラットID [-p 変換テーブルディレクトリ] fdtsvdispdef -m 複数一般ID [-p 変換テーブルディレクトリ] fdtsvdispdef -s 伝票形式ID [-p 変換テーブルディレクトリ] fdtsvdispdef -l 可変長ID [-p 変換テーブルディレクトリ] fdtsvdispdef -v 可変長ID [-p 変換テーブルディレクトリ] fdtsvdispdef -c 変換ID [-d フラットID,項目番号,項目内通番] [-p 変換テーブルディレクトリ]
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-f フラットID | 一般フォーマット登録の内容を表示したいときに、該当のフラットIDを指定します。“all”を指定した場合は、フラットIDの一覧が表示されます。 |
-m 複数一般ID | 複数一般フォーマット登録の内容を表示したいときに、該当の複数一般IDを指定します。“all”を指定した場合は、複数一般IDの一覧が表示されます。 |
-s 伝票形式ID | 伝票形式フォーマット登録の内容を表示したいときに、該当の伝票形式IDを指定します。“all”を指定した場合は、伝票形式IDの一覧が表示されます。 |
-l 可変長ID | 行終端可変長フォーマット登録の内容を表示したいときに、該当の可変長IDを指定します。“all”を指定した場合は、行終端可変長フォーマットの可変長IDの一覧が表示されます。 |
-v 可変長ID | 繰返し数指定可変長フォーマット登録の内容を表示したいときに、該当の可変長IDを指定します。“all”を指定した場合は、繰返し数指定可変長フォーマットの可変長IDの一覧が表示されます。 |
-c 変換ID | フォーマット変換設定の内容を表示したい場合に、該当の変換IDを指定します。“all”を指定した場合は、変換IDの一覧が表示されます。 |
-d フラットID,項目番号,項目内通番 | フォーマット変換設定の出力項目(変換先項目)の個々の設定内容を表示したい場合に、該当のフラットIDと項目番号と項目内通番を指定します。フラットIDと項目番号と項目内通番はオプション“-c 変換ID(-dなし)”を実行したときの表示内容から確認できます。 |
-p 変換テーブルディレクトリ | 表示したい変換テーブルが配置されているディレクトリを指定します。省略時はカレントディレクトリを参照します。 |
復帰値
復帰値 | 意味と対処 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
1 | 異常終了。エラーメッセージから原因を特定し、再度実行してください。 |
処理結果
結果は、以下の形式で表示します。
一般フォーマット登録(all指定時)
(a)~(c)は以下の内容を示します。
(a)フラットID
(b)フラット名称
(c)レコード長
(a)~(c)は該当する列が対象です。
一般フォーマット登録(フラットID指定時)
(a)~(i)は以下の内容を示します。(d)~(i)は列を指します。
(a)フラットID
(b)フラット名称
(c)レコード長
(d)通番
(e)フィールド名
(f)属性(“表1.60 属性一覧”参照)
(g)けた数
(h)グループ区分
(i)グループ繰返し数
(d)から(i)は該当する列が対象です。
記号 | 属性 |
---|---|
X | X属性 |
K | K属性 |
B | B属性 |
H | H属性 |
N/U | N属性(符号無)、空白詰め、小数部なし |
N/U.1~N/U.15 | N属性(符号無)、空白詰め、小数部1けた~15けた |
N/UZ | N属性(符号無)、0詰め、小数部なし |
N/UZ.1~N/UZ.15 | N属性(符号無)、0詰め、小数部1けた~15けた |
N/S | N属性(符号有)、空白詰め、+符号なし、小数部なし |
N/S.1~N/S.15 | N属性(符号有)、空白詰め、+符号なし、小数部1~15けた |
N/SP | N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部なし |
N/SP.1~N/SP.15 | N属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1~15けた |
N/SZ | N属性(符号有)、0詰め、+符号なし、小数部なし |
N/SZ.1~N/SZ.15 | N属性(符号有)、0詰め、+符号なし、小数部1~15けた |
N/SZP | N属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部なし |
N/SZP.1~N/SZP.15 | N属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1~15けた |
9/U | 9属性(符号無)、小数部なし |
9/U.1~9/U.15 | 9属性(符号無)、小数部1~15けた |
9/S | 9属性(符号有)、小数部なし |
9/S.1~9/S.15 | 9属性(符号有)、小数部1~15けた |
C/U | C属性(符号無)、空白詰め、小数部なし |
C/U.1~C/U.15 | C属性(符号無)、空白詰め、小数部1けた~15けた |
C/UZ | C属性(符号無)、0詰め、小数部なし |
C/UZ.1~C/UZ.15 | C属性(符号無)、0詰め、小数部1けた~15けた |
C/S | C属性(符号有)、空白詰め、+符号なし、小数部なし |
C/S.1~C/S.15 | C属性(符号有)、空白詰め、+符号なし、小数部1~15けた |
C/SP | C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部なし |
C/SP.1~C/SP.15 | C属性(符号有)、空白詰め、+符号あり、小数部1~15けた |
C/SZ | C属性(符号有)、0詰め、+符号なし、小数部なし |
C/SZ.1~C/SZ.15 | C属性(符号有)、0詰め、+符号なし、小数部1~15けた |
C/SZP | C属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部なし |
C/SZP.1~C/SZP.15 | C属性(符号有)、0詰め、+符号あり、小数部1~15けた |
P/U | P属性(符号無)、小数部なし |
P/U.1~P/U.15 | P属性(符号無)、小数部1~15けた |
P/S | P属性(符号有)、小数部なし |
P/S.1~P/S.15 | P属性(符号有)、小数部1~15けた |
複数一般フォーマット登録(all指定時)
(a)~(b)は以下の内容を示します。
(a)複数一般ID
(b)複数一般名称
(a),(b)は該当する列が対象です。
複数一般フォーマット登録(複数一般ID指定時)
(a)~(e)は以下の内容を示します。
(a)複数一般ID
(b)複数一般名称
(c)通番
(d)フラットID
(e)フラット名称
(c)~(e)は該当する列が対象です。
伝票形式フォーマット登録(all指定時)
(a)~(b)は以下の内容を示します。
(a)伝票形式ID
(b)伝票形式名称
(a),(b)は該当する列が対象です。
伝票形式フォーマット登録(伝票形式ID指定時)
(a)~(m)は以下の内容を示します。
(a)伝票形式ID
(b)伝票形式名称
(c)ブロック長
(d)基本レコード長
(e)判断位置
(f)判断けた数
(g)通番
(h)フラットID
(i)フラット名称
(j)レコード種別
File header(ファイルヘッダ)、Form header(伝票ヘッダ)、Item record(明細レコード)、Continuation(前レコードに属する)、Form trailer(伝票トレーラ)、File trailer(ファイルトレーラ)
(k)生成
Required(必須)、Option(転記あり時だけ)
(l)レベル
(m)条件(レコード区分)
(g)~(m)は該当する列が対象です。
行終端可変長フォーマット登録(all指定時)
(a)~(b)は以下の内容を示します。
(a)可変長ID
(b)可変長名称
(a),(b)は該当する列が対象です。
行終端可変長フォーマット登録(可変長ID指定時)
(a)~(d)は以下の内容を示します。
(a)可変長ID
(b)可変長名称
(c)フラットID(1行目はヘッダ部、2行目は明細部)
(d)フラット名称(1行目はヘッダ部、2行目は明細部)
(c),(d)は該当する列が対象です。
繰返し数指定可変長フォーマット登録(all指定時)
(a)~(b)は以下の内容を示します。
(a)可変長ID
(b)可変長名称
(a),(b)は該当する列が対象です。
繰返し数指定可変長フォーマット登録(可変長ID指定時)
(a)~(d)は以下の内容を示します。
(a)可変長ID
(b)可変長名称
(c)フラットID(1行目はヘッダ部、2行目は明細部)
(d)フラット名称(1行目はヘッダ部、2行目は明細部)
(c)~(d)は該当する列が対象です。
フォーマット変換設定(all指定時)
(a)~(e)は以下の内容を示します。
(a)変換ID
(b)入力元フォーマット形式(矢印の前)、出力先フォーマット形式(矢印のあと)。
Flat(一般形式フォーマット)、CompoundFixed(複数一般フォーマット)、Structured(伝票形式フォーマット)、L.D.Variable(行終端可変長フォーマット)、Variable.R(繰返し数指定可変長フォーマット)
(c)入力元フォーマットID
(d)出力先フォーマットID
(e)変換名称
(a)~(e)は該当する列が対象です。
フォーマット変換設定(変換ID指定時)
(a)~(j)は以下の内容を示します。
(a)変換ID
(b)変換名称
(c)入力元フォーマット形式(矢印の前)、出力先フォーマット形式(矢印のあと)
Fixed(一般フォーマット)、CompoundFixed(複数一般フォーマット)、Structured(伝票形式フォーマット)、L.D.Variable(行終端可変長フォーマット)、Variable.R(繰返し数指定可変長フォーマット)
(d)入力元フォーマットID
(e)出力先フォーマットID
(f)出力先フラットID
(g)項目番号
(h)項目内通番
(i)フィールド名
(j)設定内容
Condition(条件設定)、Optimizing transfer(最適化転記)、Setting items(項目設定)、Calculation(計算設定)、Code conversion(項目コード変換設定)、 User program(利用者プログラム設定)
(f)~(j)は該当する列が対象です。
注意
条件設定と計算設定の場合、Formatmanagerクライアントでは、1画面内で2つの条件式や計算式を登録した場合でも、項目内通番は2つに分かれます(内容には変わりはありませんが、2行に分かれます)。
条件設定
(a)~(r)は以下の内容を示します。
(a)対象項目のフォーマットID
(b)対象項目の項目番号
(c)対象項目の項目内通番
(d)対象項目のフィールド名
(e)条件設定であることを表す“Condition”
(f)比較元のレコード
Input(入力元)、Output(出力先)
(g)比較元のフラットID
(h)比較元のフィールド名
(i)比較元フィールドの何けた目からかを示す
(j)比較元フィールドの何けた分かを示す
(k)比較先のレコード
Input(入力元)、Output(出力先)、Fixed(固定値)
(l)比較先のフラットID((k)がInputかOutputのときだけ)
(m)比較先のフィールド名((k)がInputかOutputのときだけ)
(n)比較先フィールドの何けた目からかを示す((k)がInputかOutputのときだけ)
(o)比較先フィールドの何けた分かを示す((k)がInputかOutputのときだけ)
(p)固定値((k)がFixedのときだけ)
(q)判断
Same(等しい)、Not equal(等しくない)、Equal or more(以上の)、More than(より大きい)、Less or equal(以下の)、Less than(未満の)
(r)後続判断
None(なし)、And(かつ)、Or(または)
注意
コマンドの-dオプションのパラメタには「フォーマット変換設定(変換ID指定時)」の(f)(g)(h)で表示されたものを指定します。
(r)で“And”、“Or”の場合は、次の項目内通番に、条件設定が続きます。
最適化転記
(a)~(g)は以下の内容を示します。
(a)対象項目のフォーマットID
(b)対象項目の項目番号
(c)対象項目の項目内通番
(d)対象項目のフィールド名
(e)最適化転記であることを表す“Optimizing transfer”
(f)送り元のフラットID
(g)送り元のフィールド名
注意
コマンドの-dオプションのパラメタには「フォーマット変換設定(変換ID指定時)」の(f)(g)(h)で表示されたものを指定します。
項目設定
(a)~(p)は以下の内容を示します。
(a)対象項目のフォーマットID
(b)対象項目の項目番号
(c)対象項目の項目内通番
(d)対象項目のフィールド名
(e)項目設定であることを表す“Setting items”
(f)設定元のレコード
Input(入力元)、Output(出力先)、Direct Value(ダイレクト設定)
(g)設定元のフォーマットID((f)がInputかOutputのときだけ)
(h)設定元のフィールド名((f)がInputかOutputのときだけ)
(i)設定元フィールドの何けた目からかを示す((f)がInputかOutputのときだけ)
(j)設定元フィールドの何けた分かを示す((f)がInputかOutputのときだけ)
(k)ダイレクト設定する値の単位((f)がDirect Valueのときだけ)
Byte(バイト)、Bit(ビット)
(l)ダイレクト設定する値((f)がDirect Valueで(k)がByteのときだけ)
(m)ビット固定値((f)がDirect Valueで(k)がBitのときだけ)
On(1)、Off(0)
(n)設定先フィールドの何けた目からかを示す((f)がDirect Value+(k)がBitのとき以外)
(o)設定先フィールドの何けた分かを示す((f)がDirect Value+(k)がBitのとき以外)
(p)ビット位置((f)がDirect Valueで(k)がBitのときだけ)
注意
(n)、(o)の部分に「Sets just behind an effective value」と表示された場合は、「有効値の直後に設定」を指定していることを示します。
コマンドの-dオプションのパラメタには「フォーマット変換設定(変換ID指定時)」の(f)(g)(h)で表示されたものを指定します。
計算設定
(a)~(s)は以下の内容を示します。
(a)対象項目のフォーマットID
(b)対象項目の項目番号
(c)対象項目の項目内通番
(d)対象項目のフィールド名
(e)計算設定であることを表す“Calculation”
(f)計算対象1つ目のレコード
Input(入力元)、Output(出力先)
(g)計算対象1つ目のフォーマットID
(h)計算対象1つ目のフィールド名
(i)計算対象1つ目のフィールドの何けた目からかを示す
(j)計算対象1つ目のフィールドの何けた分かを示す
(k)計算対象2つ目のレコード
Input(入力元)、Output(出力先)、Fixed(固定値)
(l)計算対象2つ目のフォーマットID((k)がInputかOutputのときだけ)
(m)計算対象2つ目のフィールド名((k)がInputかOutputのときだけ)
(n)計算対象2つ目のフィールドの何けた目からかを示す((k)がInputかOutputのときだけ)
(o)計算対象2つ目のフィールドの何けた分かを示す((k)がInputかOutputのときだけ)
(p)計算対象2つ目の固定値((k)がFixedのときだけ)
(q)計算方法
+(加算)、-(減算)、*(乗算)、/(除算)
(r)出力フィールドの何けた目からかを示す
(s)出力フィールドの何けた分かを示す
注意
コマンドの-dオプションのパラメタには「フォーマット変換設定(変換ID指定時)」の(f)(g)(h)で表示されたものを指定します。
項目コード変換設定
(a)~(m)は以下の内容を示します。
(a)対象項目のフォーマットID
(b)対象項目の項目番号
(c)対象項目の項目内通番
(d)対象項目のフィールド名
(e)項目コード変換設定であることを表す“Code conversion”
(f)変換元のレコード
Input(入力元)、Output(出力先)
(g)変換元のフラットID
(h)変換元のフィールド名
(i)変換元フィールドの何けた目からかを示す
(j)変換元フィールドの何けた分かを示す
(k)CSV ID
(l)出力フィールドの何けた目からかを示す
(m)出力フィールドの何けた分かを示す
注意
コマンドの-dオプションのパラメタには「フォーマット変換設定(変換ID指定時)」の(f)(g)(h)で表示されたものを指定します。
利用者プログラム設定
(a)~(k)は以下の内容を示します。
(a)対象項目のフォーマットID
(b)対象項目の項目番号
(c)対象項目の項目内通番
(d)対象項目のフィールド名
(e)利用者プログラム設定であることを表す“User Program”
(f)プログラムID
(g)パラメタの数
(h)パラメタに設定するレコード
Input(入力元)、Output(出力先)、Fixed(固定値)
(i)パラメタに設定するレコードのフラットID((h)がInputかOutputのときだけ)
(j)パラメタに設定するフィールド名((h)がInputかOutputのときだけ)
(k)パラメタに設定する固定値((h)がFixedのときだけ)
注意
コマンドの-dオプションのパラメタには「フォーマット変換設定(変換ID指定時)」の(f)(g)(h)で表示されたものを指定します。
注意事項
本コマンドは、管理者権限を所有するユーザ、またはInterstage運用者だけが実行できます。
-fオプション、-mオプション、-sオプション、-lオプション、-vオプションおよび-cオプションは、1つだけ指定します。同時に指定した場合はエラーになります。
変換テーブル表示コマンドで表示できるのは、ディスク上の内容です。起動中のFormatmanagerのメモリ上に展開されている変換テーブルの内容は表示できません。