fdcmn_convertコマンドについて説明します。
機能説明
フォーマット変換を実行します。
フォーマット変換、文字コード変換 、CSV変換 、ファイル抽出 、レイアウト調整、XML変換だけを実行したい場合、本コマンドで簡単に実行することができます。
ISIのメッセージング機能やメディエーション機能の中でフォーマット変換が必要な場合は、本コマンドを利用しないで、ISIのメディエータファンクションでフォーマット変換を行ってください。
形式
fdcmn_convert {-t 変換パラメタID | -a 変換メッセージ形式自動判別(ID判断型)のID } [{-i 入力ファイル名 | -I フラットID,入力フラットファイル名} -o 出力ファイル名 [-u 条件外ファイル名]] |
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-t 変換パラメタID | 変換パラメタIDを指定します。 |
-a 変換メッセージ形式自動判別(ID判断型)のID | 変換メッセージ形式自動判別(ID判断型)のIDを指定します。IDは、「発行元ID,発行元フォーマットID,送信先ID,送信先フォーマットID」の順に4つのIDをカンマ区切りで指定します。 |
-i 入力ファイル名 | 入力ファイル名を指定します。省略した場合はFEDIT/FL-TABLEの運用登録で指定されたファイル名を使用します。 |
-I フラットID,入力フラットファイル名 | 複数フォーマットを入力とするフォーマット変換を行う時のフラットIDおよび入力ファイル名を指定します(フラットIDと入力ファイル名をカンマで区切って指定。複数指定可能)。省略した場合はFormatmanagerクライアントの運用登録で指定されたファイル名を使用します。 |
-o 出力ファイル名 | 出力ファイル名を指定します。省略した場合は運用登録で指定されたファイル名を使用します。 |
-u 条件外ファイル名 | ファイル抽出情報に登録した条件に一致しないデータを出力するファイル名を指定します。省略した場合は運用登録で指定されたファイル名を使用します。 |
復帰値
復帰値 | 意味と対処 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
1 | 異常終了。エラーメッセージから原因を特定し、再度実行してください。 |
処理結果
結果は、以下の形式で出力します。
正常時
何も出力されません。
異常時
以下のメッセージが出力されます。メッセージ内のReasonCode,DetailCode1,DetailCode2,DetailCode3,DetailCode4, FuncID,EvtFuncID,DetailStringをもとに対処してください。メッセージコードの詳細は、“ISI メッセージ集”の“フォーマット変換時に出力されるコード”を参照してください。
WARNING: FDTCOMAPI-20001: Formatmanagerでワーニングが発生しました。: KindCode=0x2 ReasonCode=0x8011 DetailCode1=0x7 DetailCode2=0x0 DetailCode3=0x0 DetailCode4=0x0 DetailCode5=0x0 FuncID=0x730 EvtFuncID=0x730 DetailString="0x00000007:DEN->HED[1]->所属名称" ERROR: FDTCOMAPI-30001: Formatmanagerでエラーが発生しました。: KindCode=0x1 ReasonCode=0x1101 DetailCode1=0x20000133 DetailCode2=0x0 DetailCode3=0x0 DetailCode4=0x0 DetailCode5=0x0 FuncID=0x0 EvtFuncID=0x0 DetailString="Specified conversion parameter ID not found. (ConvParamID=outfile8)" |
注意事項
fdcmn_convertを実行するときは変換テーブルディレクトリをカレントとして実行してください。
例:“転送先フォルダ”:「C:\Interstage\ISI\FM\F3JJSfmsv\var\convtable」を指定した場合
この場合は、C:\Interstage\ISI\FM\F3JJSfmsv\var\convtableをカレントディレクトリとしてfdcmn_convertを実行します。
fdcmn_convertは実行時にFEDITシステムパラメタ定義ファイルを参照し、指定された内容に従って動作します。
fdcmn_convertの動作を変更したいときは、以下の手順でFormatmanagerのFEDITシステムパラメタ定義ファイルおよび環境設定ファイルを作成してください。
[FormatmanagerのFEDITシステムパラメタ定義ファイル]
変換テーブルディレクトリに、FormatmanagerのFEDITシステムパラメタ定義ファイルをコピーしてください。サンプルは、<INSDIR>\FM\F5FCFLSV\defset\feditsv.confです。
fdcmn_convertコマンド実行時は、変換テーブルディレクトリにコピーしたfeditsv.confの内容に従って動作します。feditsv.confの記述形式・定義項目については、“ISI 導入ガイド”または“ISI Java EE導入ガイド”の“FEDITシステムパラメタ定義ファイルの変更”を参照してください。
[Formatmanagerの環境設定ファイル]
変換テーブルディレクトリに、Formatmanagerの環境設定ファイルをコピーしてください。サンプルは、<INSDIR>\FM\F5FCXMLV\etc\sampleディレクトリ配下のflxml.conf.sampleです。なお、ファイル名はflxml.conf(固定)に変更して配置してください。
fdcmn_convertコマンド実行時は、変換テーブルディレクトリにコピーしたflxml.confの内容に従って動作します。flxml.confの記述形式・定義項目については、“ISI 導入ガイド”または“ISI Java EE導入ガイド”の“FEDITシステムパラメタ定義ファイルの変更”を参照してください。
fdcmn_convertは、実行時に変換テーブルを参照します。変換テーブルのファイルサイズが大きい場合は、実行に時間がかかる場合があります。
本コマンドは、管理者権限を所有するユーザ、またはInterstage運用者だけが実行できます。
fdcmn_convertを実行するときは変換テーブルディレクトリをカレントとして実行してください。
例:“転送先フォルダ”:「/var/opt/FJSVfmsv/convtable」を指定した場合
この場合は、/var/opt/FJSVfmsv/convtableをカレントディレクトリとしてfdcmn_convertを実行します。
fdcmn_convertは実行時にFEDITシステムパラメタ定義ファイルを参照し、指定された内容に従って動作します。
fdcmn_convertの動作を変更したいときは、以下の手順でFormatmanagerのFEDITシステムパラメタ定義ファイルおよび環境設定ファイルを作成してください。
[FormatmanagerのFEDITシステムパラメタ定義ファイル]
変換テーブルディレクトリに、FormatmanagerのFEDITシステムパラメタ定義ファイルをコピーしてください。サンプルは、/var/opt/FJSVfdtsv/feditsv.confです。
fdcmn_convertコマンド実行時は、変換テーブルディレクトリにコピーしたfeditsv.confの内容に従って動作します。feditsv.confの記述形式・定義項目については、“ISI 導入ガイド”または“ISI Java EE導入ガイド”の“FEDITシステムパラメタ定義ファイルの変更”を参照してください。
[Formatmanagerの環境設定ファイル]
変換テーブルディレクトリに、Formatmanagerの環境設定ファイルをコピーしてください。サンプルは、/opt/FJSVxmlfl/etc/sampleディレクトリ配下のflxml.conf.sampleです。なお、ファイル名はflxml.conf(固定)に変更して配置してください。
fdcmn_convertコマンド実行時は、変換テーブルディレクトリにコピーしたflxml.confの内容に従って動作します。flxml.confの記述形式・定義項目については、“ISI 導入ガイド”または“ISI Java EE導入ガイド”の“環境設定ファイルの変更”を参照してください。
fdcmn_convertは、実行時に変換テーブルを参照します。変換テーブルのファイルサイズが大きい場合は、実行に時間がかかる場合があります。