fdtsvmergeコマンドについて説明します。
機能説明
Formatmanagerの複数の変換テーブルを、サーバ上でマージします。
主な用途
複数の要員のFormatmanagerクライアントで、定義を分担して入力する場合
シミュレーションなどのテストが完了している部分だけ、変換テーブルを順次作成し、最後に1つにまとめる場合
変換テーブル生成時のFTPに処理時間が多くかかるため、分割して変換テーブルを作成したい場合
図1.1 変換テーブルマージコマンドの位置付け
マージ前の個々の変換テーブル(上図変換テーブル1、2、3)間で、同一ID(フォーマットID、変換IDなど)が存在する場合、その定義内容はそれぞれ一致することを前提にします(一致していない場合はエラーになります)。見た目では一致していても、Formatmanagerクライアントの一般フォーマットにて行挿入で追加した項目は、同一名称・けた数・属性などでも、順に入力した場合と扱いが異なることがあります。注意してください。
マージ前の個々の変換テーブル(上図変換テーブル1、2、3)は、それぞれ別のディレクトリに存在し、マージ後の変換テーブルもさらに別のディレクトリに生成します。
形式
fdtsvmerge -i 結合元ディレクトリ -i 結合元ディレクトリ [-i 結合元ディレクトリ・・] -o 結合先ディレクトリ [-f]
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i 結合元ディレクトリ | 変換テーブルの結合元ディレクトリを指定します。2個以上、複数指定可能です。 |
-o 結合先ディレクトリ | 変換テーブルの結合先ディレクトリを指定します。 |
-f | 結合先ディレクトリにすでに変換テーブルがある場合、上書きします。 |
復帰値
復帰値 | 意味と対処 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
1 | 異常終了。エラーメッセージから原因を特定し、再度実行してください。 |
処理結果
結果は、以下の形式で出力します。
正常時
UX:fdtsvmerge: INFO: 0001: 変換テーブルの結合が完了しました |
異常時
UX:fdtsvmerge: WARNING: 1004: FLATLCLF.TXT: 一般フォーマット情報の属性が一致しません(フラットID:FLAT001, 1行目, 結合元1:X, 結合元2:N/S9.99) |
正常時
AP:fdtsvmerge: INFO: 0001: 変換テーブルの結合が完了しました |
異常時
AP:fdtsvmerge: WARNING: 1004: FLATLCLF.TXT: 一般フォーマット情報の属性が一致しません(フラットID:FLAT001, 1行目, 結合元1:X, 結合元2:N/S9.99) |
注意事項
本コマンドは、管理者権限を所有するユーザ、またはInterstage運用者だけが実行できます。
変換テーブルマージコマンドでは、ワーニングを検出した場合でもコマンドを終了せず、それ以降の結合ルールチェックを継続します(システムコールエラーなどの致命的エラーが発生した場合はその時点で終了します)。
個々のエラー内容は“WARNING”として出力し、1回の実行で複数件出力します(上限100件)。
-iオプションと-oオプションに同一ディレクトリが指定され、かつ、-fオプションが指定された場合、-oオプションで指定されたディレクトリに結合した変換テーブルを上書きします。