各サーバのリストア方法について説明します。
ここでは、マスタサーバ(プライマリ・セカンダリ)、および開発実行環境サーバのリストア方法について説明します。
スレーブサーバ以外の各サーバのリストアは、対象のサーバ上で基本機能のリストアを行った後に、bdpp2_restore コマンドを実行することによって行います。
リストアを行う前の準備
リストアを行う前に、対象のサーバで以下の準備作業を行う必要があります。
リストアの際に使用するバックアップを、リストアを行うサーバの任意のディレクトリに配置します。
バックアップがアーカイブ化されている場合は、展開します。
例
バックアップを tar 形式でアーカイブ化していた場合
/var/backup 配下に配置したバックアップ(FJSVbdpp2-backup-master1-20121010.tar)を、tar コマンドを使用して展開する方法を記述します。
# cd /var/backup <Enter> # tar xvf FJSVbdpp2-backup-master1-20121010.tar <Enter>
「第5章 システム構築の準備」を参照して、対象のサーバに対して必要な設定を行ってください。
リストア手順
リストア手順について説明します。なお、事前に「リストアを行う前の準備」を行っておいてください。
リストア対象ではないマスタサーバに root 権限でログインします。
impala_stop コマンドを使用して Impala を停止します。
注意
マスタサーバが二重化構成の場合は、Impala が起動中である可能性があります。Impala が起動中である場合は停止してください。
「FUJITSU Software Interstage Big Data Parallel Processing Server ユーザーズガイド」の「リストア」を参照し、基本機能のリストアを実施します。
リストアを行うサーバに root 権限でログインします。
バックアップ格納ディレクトリ配下(FJSVbdpp2-backup/SYS)にある、構成ファイル bdpp2.conf を任意のディレクトリに配置します。
対象のサーバの機能をインストールします。
マスタサーバの場合
「6.1.1 マスタサーバ拡張機能のインストール」を参照して、マスタサーバ拡張機能のインストールを行ってください。その後、「6.1.3 JDBCドライバの設定」を参照して、JDBCドライバの設定を行ってください。
開発実行環境サーバの場合
「6.3.1 開発実行環境サーバ拡張機能のインストール」を参照して、開発実行環境サーバ拡張機能のインストールを行ってください。
対象のサーバで bdpp2_restore コマンドを実行します。
例
バックアップ格納ディレクトリが /var/backup ディレクトリの配下に配置されていた場合
# /opt/FJSVbdpp/ext/bin/bdpp2_restore /var/backup <Enter>
注意
バックアップ格納ディレクトリとその配下の構成は、バックアップ作成時の構成と同一にしてください。
「10.1 Impala利用ユーザーの追加」の方法でImpala利用ユーザーの追加を行っていた場合は、リストア対象の開発実行環境サーバに対して、追加したImpala利用ユーザーの設定を再度行う必要があります。設定方法は「10.1 Impala利用ユーザーの追加」を参照してください。
bdpp2_restore コマンドの実行に失敗した場合は、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして、または、必要に応じてバックアップログ(/var/opt/FJSVbdpp/ext/log/bdpp2_restore.log)を参照して、失敗した原因を取り除き、再度コマンドを実施してください。
ここでは、スレーブサーバのリストア方法について説明します。
スレーブサーバのリストアは、クローニング機能を使用します。「FUJITSU Software Interstage Big Data Parallel Processing Server ユーザーズガイド」の「スレーブサーバのリストア」を参照してスレーブサーバのリストアを実行してください。