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Interstage Service Integrator V9.5.1 Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

ここでは、MQアダプタの運用について説明します。

1.1.5.1 エラー発生時の対処

MQアダプタの運用中にエラーが発生した場合の対処方法は次のとおりです。

インバウンドのMQアダプタを利用している場合

インバウンドのMQアダプタでエラーが発生した場合、またはインバウンドのMQアダプタから実行されたシーケンスがエラーになった場合は、インバウンドのMQアダプタはMQアダプタ設定ファイルのerrorModeの指定値に従って動作します。MQアダプタ設定ファイルのerrorModeの指定の詳細は、“ISI 導入ガイド”の“MQアダプタ利用時の設定”にある“インバウンドのMQアダプタ設定ファイル”を参照してください。

エラー発生のタイミング、MQアダプタ設定ファイルのerrorModeの指定値と、インバウンドのMQアダプタの動作の関係は以下の通りです。

エラー発生タイミング

errorMode:HALT

errorMode:CONTINUE

errorMode:ROLLBACK

トランザクション開始失敗

メッセージ受信機能停止

メッセージ受信機能停止(注1)

メッセージ受信機能停止(注1)

メッセージ受信失敗

メッセージ受信機能停止

メッセージ受信機能停止(注1)

メッセージ受信機能停止(注1)

インバウンドルーティング失敗

ロールバックしてメッセージ受信機能停止

コミットして処理継続

ロールバックして処理継続

シーケンス呼び出し失敗

ロールバックしてメッセージ受信機能停止

コミットして処理継続

ロールバックして処理継続

シーケンス異常終了

ロールバックしてメッセージ受信機能停止

コミットして処理継続

ロールバックして処理継続

キューコミット失敗

メッセージ受信機能停止

メッセージ受信機能停止(注2)

メッセージ受信機能停止(注2)

注1:処理を継続したとしても復帰が見込めないエラーであるため、CONTINUEまたはROLLBACKを指定した場合でもメッセージ受信機能を停止します。

注2:エラーが発生しても実際にはコミットが成功している場合もあり、MQアダプタがコミットの可否を確認できないため、CONTINUEまたはROLLBACKを指定した場合でもメッセージ受信機能を停止します。

システムログ、およびインバウンドのMQアダプタのトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。インバウンドのMQアダプタのトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
対処後、インバウンドのMQアダプタのメッセージ受信機能が停止している場合には、インバウンドのMQアダプタを停止し、再起動してください。MQアダプタの停止方法は、“1.1.2 停止”を参照してください。MQアダプタの起動方法は、“1.1.1 起動”を参照してください。

アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)を利用している場合

1.1.5.2 MQアダプタ異常終了時の対処

インバウンドのMQアダプタが異常終了した場合

インバウンドのMQアダプタが異常終了でメッセージ受信機能が停止した場合、インバウンドのMQアダプタを停止し、再起動してください。MQアダプタの停止方法は、“1.1.2 停止”を参照してください。MQアダプタの起動方法は、“1.1.1 起動”を参照してください。

ISIサーバのシーケンス実行が正常に終了し、インバウンドのMQアダプタがWebSphere MQのキューをコミットするまでに異常終了した場合、WebSphere MQのキューにメッセージが残ります。
インバウンドのMQアダプタを再起動すると、WebSphere MQのキューの先頭のメッセージを再度受信するため、メッセージの冗送が発生する可能性があります。

冗送を防止するためには、サービス提供側アプリケーションで冗送を検知・対処してください。

アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)が異常終了した場合

アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)が異常終了でメッセージ送信機能が停止した場合、アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)を停止し、再起動してください。MQアダプタの停止方法は、“1.1.2 停止”を参照してください。MQアダプタの起動方法は、“1.1.1 起動”を参照してください。

システムログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。
対処後、エラーとなったシーケンスを再度実行してください。