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Interstage Service Integrator V9.5.1 Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

ここでは、MQD連携の運用について説明します。

1.1.6.1 エラー発生時の対処

MQD連携の運用中にエラーが発生した場合の対処方法は次のとおりです。

MQD受信を利用している場合

MQD受信でエラーが発生した場合、および、MQD受信から実行されたシーケンスがエラーになった場合、MQDのキューから取得したメッセージをロールバックし、MQD受信のユーティリティワークユニットを停止します。

エラー発生のタイミング、MQD受信の動作の関係は以下の通りです。

エラー発生タイミング

メッセージ

MQD受信(ユーティリティワークユニット)

MQD受信(CORBAワークユニット)

メッセージ受信前の処理で異常終了

ロールバック

ワークユニットの停止

ワークユニットの継続

メッセージ受信失敗

ロールバック

ワークユニットの停止

ワークユニットの継続

CORBAワークユニットへの通信失敗

ロールバック

ワークユニットの停止

ワークユニットの継続

CORBAワークユニットのMQDアダプタ内で異常終了

ロールバック

ワークユニットの停止

ワークユニットの継続

シーケンス呼び出し失敗

ロールバック

ワークユニットの停止

ワークユニットの継続

シーケンス異常終了

ロールバック

ワークユニットの停止

ワークユニットの継続

キューコミット失敗

注1

ワークユニットの停止

ワークユニットの継続

注1:ロールバックを実施した場合、冗送が発生する恐れがあることから、失敗したメッセージのロールバックは行いません。

システムログ、およびMQD受信のトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。MQD受信のトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
対処後、停止したMQD受信を起動してください。MQD受信の起動方法は、“1.1.1 起動”を参照してください。

MQD送信を利用している場合

送信先のMQDのキューへの送信に失敗した場合、MQD送信の呼び出しがエラーとなり、シーケンスがエラー終了します。

システムログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。
対処後、エラーとなったシーケンスを再度実行してください。

ポイント

MQD送信を呼び出した後のステップでエラーが発生した場合、メッセージが冗送する可能性があります。

冗送を防止するためには、サービス提供側アプリケーションで冗送を検知・対処してください。