LISTVIEWの運用、またはファイル共有運用の環境から本バージョンのList Worksに移行する場合の移行手順を説明します。
注意
V7.0L10以降、ファイル共有運用はできません。このため、移行後は、すべてクライアントサーバ運用になります。
移行は、以下の2つの移行ツールを使用します。
LISTVIEW、ファイル共有運用からList Works環境への移行
List Works環境から本バージョンのList Works環境への移行
旧移行ツールを使ってList Works環境へ移行してから、移行ツールで本バージョンのList Works環境に移行します。
移行ツールの実行で、保管フォルダや保管フォルダ内の帳票などが移行されます。受信・印刷・ファイリングフォルダは移行されません。
移行ツールで移行される資源については、“7.3.2 移行する資源”を参照してください。 |
注:LISTVIEWからの移行時のみ実施します。
運用に合わせて、保管フォルダの構成を決定します。ここで決定した構成に従って、“手順8:移行ツールの実行”で使用する移行情報ファイルを作成します。
List Works EEで保管フォルダ共有運用を行う場合は、保管フォルダを管理するファイルの格納場所(共有フォルダ)も決定します。
LISTVIEWの環境をシステム全体でバックアップします。システム全体のバックアップは、Windowsシステムの機能を使用してバックアップします。
バックアップについては、“Windowsシステムのマニュアル”を参照してください。 |
移行先サーバにList Worksをインストールするまえに、Interstage Application Serverの準備をします。
List Worksと連携可能なInterstage Application Serverを確認し、運用に合わせてInterstage Application Serverのインストールおよびセットアップをします。
Interstage Application Serverの準備ができたら、List Worksをインストールします。
List Worksと連携可能なInterstage Application Serverのバージョンなど、バージョン決定に必要な情報や、製品に同梱しているInterstage Application Serverのインストールおよびセットアップについては、“インストールガイド”を参照してください。 List Works のインストールについては、“2.2 必要なソフトウェアのインストール”および“インストールガイド”を参照してください。 |
移行元サーバ上の以下の資源を、エクスプローラなどでフォルダごと、移行先サーバの任意の場所に複写します。
移行前の状態を保持するため、複写した資源に対して、移行元と同じアクセス権を設定します。移行先サーバに登録されていないユーザがある場合は、ユーザ登録をします。
移行対象の資源 | 製品および運用形態 | 移行元 | 移行先 |
---|---|---|---|
保管フォルダ/帳票データ(関連ファイルを含む) | List Worksファイル共有運用 | リストナビから各保管フォルダのプロパティを選択し、【詳細】タブの「フォルダの場所」に示されるフォルダを含んだ配下すべて | 任意のディレクトリ |
LISTVIEWクライアントサーバ運用 | LISTVIEWのクライアントサーバ環境設定を実行し、【一覧情報】タブの各「印刷データの格納先」に示されるフォルダを含んだ配下すべて | 任意のディレクトリ | |
LISTVIEWファイル共有運用 | LISTVIEWのクライアントの【オプション】メニューから【動作環境】を選択し、【ローカル】タブの「印刷データ」に示されるフォルダを含んだ配下すべて | 任意のディレクトリ | |
オーバレイ/帳票項目 | LISTVIEWクライアントサーバ運用 | LISTVIEWのクライアントサーバ環境設定を実行し、【一覧情報】タブの「オーバレイの格納先」に示されるフォルダ配下すべて | 【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【資源】タブで指定した「オーバレイ」のフォルダ配下 |
LISTVIEWファイル共有運用 | LISTVIEWのクライアントの【オプション】メニューから【動作環境】を選択し、【ローカル】タブの「オーバレイ」に示されるフォルダ配下すべて | 【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【資源】タブで指定した「オーバレイ」のフォルダ配下 |
保管データベースの環境設定やリスト管理サーバの環境設定、Web連携の環境設定を実施します。
リスト管理サーバの環境設定では、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【データベース】タブの設定と接続確認は必ず行ってください。
リスト管理サーバの環境設定の実施後は、List Worksサーバ、または、List Worksサービスを再起動します。
List Works EEでは、リスト管理サーバの環境設定で保管フォルダを管理するファイルの格納場所(共有フォルダ)を指定します。
保管データベースの環境設定、リスト管理サーバやWeb連携などのList Worksの環境設定については、“第2章 List Worksサーバの環境構築 <Windows版の場合>”を参照してください。 |
移行先サーバ上で、【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを停止します。
旧移行ツールを起動します。以下のいずれかで起動できます。旧移行ツールにより、移行ツールが読み込むための保管フォルダを管理するファイルと帳票を管理するファイルの作成を行います。
エクスプローラで「List Worksのインストール先フォルダ\Program\F5cwfrgd.exe」を実行
コマンドプロンプトからF5CWFRGD.EXEを実行
【移行ツール】ダイアログボックスが表示されたら、必要な項目を設定します。そして、「OK」ボタンをクリックして実行します。
F5CWFRGD.EXEのコマンド構文については、“コマンドリファレンス”を参照してください。 旧移行ツールのダイアログボックスの詳細については、“旧移行ツールの説明”を参照してください。 |
移行先サーバ上で、移行情報ファイルに保管フォルダの情報を設定して移行ツールを実行します。
移行ツールの概要や実行手順については、“7.3.5 移行ツールの説明”を参照してください。 |
移行先サーバ上で、【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを起動します。
受信フォルダ、印刷フォルダ、ファイリングフォルダを作成します。
各フォルダの作成については、“2.6 リスト管理サーバの各フォルダ作成”を参照してください。 |
LISTVIEWからの移行時のみ実施します。
LISTVIEWをアンインストールします。
旧移行ツールには、以下の機能があります。
指定されたフォルダの場所(物理パス)をList Worksの第一階層の保管フォルダとし、保管フォルダ管理ファイルに登録します。同様に、配下のフォルダを第二階層以下のフォルダとして、保管フォルダ管理ファイルに一括して登録します。
保管フォルダとして登録された各フォルダ内に、帳票管理ファイル、およびプロパティファイルを作成します。
以下に、旧移行ツールで表示される【移行ツール】ダイアログボックスの説明をします。
項目 | 説明 |
---|---|
フォルダ名 | 登録する第一階層の保管フォルダの名前を、40バイト以内の文字列で指定します。 |
フォルダの場所 | 登録する第一階層の保管フォルダの場所(LISTVIEWの管理簿)を、190バイト以内の物理パスで指定します。ここで指定したフォルダ配下のフォルダも保管フォルダとして登録されます。 |
項目 | 説明 |
---|---|
(保管フォルダ) | 移行の対象となる保管フォルダ名が、一覧に表示されます。 |
追加 | 「保管フォルダの定義」で指定したフォルダを、「保管フォルダの一覧」に追加します。 |
削除 | 選択したフォルダを、「保管フォルダの一覧」から削除します。 |