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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.4.5 リスト管理サーバの環境設定

リスト管理サーバの環境設定は、以下の手順で実施します。

  1. リスト管理サーバの環境設定で必要な項目の設定

  2. 必要に応じてプロパティファイルの編集

  3. List Worksサーバまたはサービスの再起動

ポイント

チェックポイント

リスト管理サーバの環境設定を行うためには、Interstage Application Server、および、保管データベース(SymfowareまたはOracle)がインストールされ、環境設定が完了している必要があります。リスト管理サーバの環境設定の前に確認してください。


注意

  • リスト管理サーバの環境設定プログラムは、管理者権限のあるユーザだけが起動できます。

  • リスト管理サーバの環境設定が完了したら、必ず、List WorksサーバまたはList Worksのサービスを再起動してください。

  • List Worksのインストールに続いて環境設定を実施した場合は、必ず、List Worksサーバを再起動してください。


手順1リスト管理サーバの環境設定で必要な項目の設定

リスト管理サーバの環境として、以下の項目を設定することができます。項目の設定は、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスを使用します。運用に合わせて必要な項目を設定してください。

設定手順、および、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの詳細は、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

タブ名

設定項目

【認証】タブ

ユーザ認証方法

ユーザ認証先

アカウント情報

【接続】タブ

接続情報

最大使用メモリ量

起動プロセス数 (注1)

【セキュリティ】タブ

帳票の保護

「帳票一覧への表示」アクセス権

【保管フォルダ共有】タブ (注1)

保管フォルダの共有運用

保管フォルダを管理するファイルの格納場所

【資源】タブ

格納場所

扱う帳票 (注2)

【送信】タブ

メール送信

メール送信サイズ

送信情報

【登録】タブ

外字の扱い (注3)

オーバレイ

印刷資源 (注4)

帳票情報定義

分散印刷運用 (注5)

【データベース】タブ

接続情報

【PDF】タブ

PDFファイルのセキュリティ

文字の埋め込み

【操作ログ】タブ

ログファイルの扱い

ログの改ざん検知

【互換】タブ

文字コード

【帳票】タブ

Unicode文字の扱い

注1:

List Works EEの場合に表示されます。【保管フォルダ共有】タブでの設定は、保管フォルダの共有運用やクラスタシステムで運用する場合に設定が必要です。

注2:

Windows版 ListWORKS V5.1L20、V10.0L10からバージョンレベルアップする場合で、FNA通信形態を利用した分散印刷運用で登録したホスト帳票も扱う場合に、設定が必要です。

注3:

NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票、富士通ホスト帳票を扱う場合に設定する項目です。

注4:

印刷資源の登録をCharset Managerと連携する運用およびファイル転送運用の場合に、設定が必要です。

注5:

FNA通信形態を利用した分散印刷運用の場合に有効となります。


【認証】タブの設定

以下の情報を設定します。

リスト管理サーバを使用するための利用者の認証方法

リスト管理サーバの利用者の認証方法を、以下の「ユーザ認証方法」から選択します。

ユーザ認証方法
オペレーティングシステムによる認証

Windowsシステムの認証処理によって認証する場合に選択します。

ユーザ作成ライブラリによる認証

List Worksで用意された認証処理用の出口ルーチンを利用して、LDAPやユーザ独自の認証システムを組み込んだユーザ作成のアプリケーションによって認証する場合に選択します。


リスト管理サーバが動作するために必要なアカウント情報

リスト管理サーバが動作するために必要なアカウント情報を、「ユーザ認証先」、「アカウント情報」で設定します。

ユーザ認証先

アカウント情報の認証先を、以下の認証先種から選択します。「ユーザ認証方法」が「オペレーティングシステムによる認証」の場合は、ユーザ認証先によって、リスト管理サーバに接続できるユーザを制限できます。

このコンピュータ

List WorksサーバのOSのユーザアカウントによって認証する場合に選択します。ドメインコントローラにList Worksをインストールした場合は、「このコンピュータ」の認証はできません。

このコンピュータが所属するドメイン

List Worksサーバが所属するドメインのユーザアカウントによって認証する場合に選択します。この選択をする場合は、List Worksサーバがドメインに参加してログイン状態になっている必要があります。

他のドメイン

List Worksサーバが所属するドメイン以外のドメインによって認証する場合に選択します。この選択をする場合は、「認証先ドメイン名」に認証するドメインを指定します。

アカウント情報

アカウント情報は、必ず指定します。以下のユーザ名とパスワードを指定します。

ユーザ認証先が「このコンピュータ」の場合

Administrator、または

Administratorsグループに所属するユーザID

ユーザ認証先が「このコンピュータが所属するドメイン」、または「他のドメイン」の場合

Domain Adminsグループに所属するユーザID、または

Domain UsersグループとローカルのAdministratorsグループに所属するユーザID

注意

保管フォルダの共有運用を行う場合は、「ユーザ認証先」を「このコンピュータが所属するドメイン」に指定し、「アカウント情報」に管理者権限を持つユーザ名とパスワードを設定する必要があります。

また、FUJITSU帳票管理サービス、帳票配信サービスの起動アカウントにも「アカウント情報」と同じアカウントを設定します。

参考

List Works EEでは、ここで指定するユーザIDがList Worksサービスのログオンアカウントとして設定されます。


【接続】タブの設定

以下の情報を設定します。

接続情報

リスト管理サーバの接続情報として、以下の情報を設定します。

同時接続クライアント数

リスト管理サーバに同時に接続を許可するクライアント数を指定します。

ポート番号

リスト管理サーバのポート番号を指定します。

なお、オープン帳票を登録する場合、または、ファイリング用パソコンを使用する場合は、ポート番号を初期値「9243」から変更することはできません。

入力監視時間

List Worksクライアントが異常状態になり、クライアントからの応答がなくなった場合、応答がなくなってからサーバ上で獲得した領域を解放するまでの時間を指定します。

参考

同時接続クライアント数は、リスト管理サーバに接続する以下の総数となります。推奨値は128、上限値(保証する値)は1024です。

  • リストナビ

  • リストビューア

  • Web連携を使用している場合、リスト管理サーバに接続するWebブラウザ

注意

  • マルチプロセス運用の場合の注意事項

    • 「同時接続クライアント数」では、1プロセスあたりの同時接続クライアント数を指定します。
      リスト管理サーバに同時に接続できるクライアント数は、最大で「同時接続クライアント数×リスト管理サーバの起動プロセス数」です。

    • 本設定で設定された「ポート番号」から「起動プロセス数」で設定した値の数だけ、連続したポート番号が各プロセスに割り当てられます。
      各プロセスに割り当てられるポート番号のすべてについて、空いていることを確認してください。

  • 同時接続クライアント数に1024より大きい値を指定した場合は、List Worksサーバが安定稼動しない場合があります。List Worksサーバを増設するか、運用を見直してください。

  • Web連携を使用している場合、入力監視時間は、Web連携のセションの有効時間より長く設定する必要があります。

  • 入力監視時間の設定は、帳票の登録処理、リスト管理サーバと通信を行うサーバ機能APIに影響します。

    • 「帳票の登録処理」にかかる時間より長く設定する必要があります。

    • 「リスト管理サーバと通信を行うサーバ機能API」を実行する間隔より長く設定する必要があります。「リスト管理サーバと通信を行うサーバ機能API」についての詳細は、“APIリファレンス”を参照してください。


最大使用メモリ量

リスト管理サーバで使用するJavaのヒープ域サイズを指定します。物理メモリが3 GB以上の場合は、Javaのヒープ域サイズを900 MBに拡大してください。

注意

Javaのヒープ域サイズを拡大する場合は、物理メモリに十分な空き容量があることを確認してください。


起動プロセス数<EEのみ>

リスト管理サーバの起動プロセス数を指定します。(上限値は20です。)

マルチプロセス運用を利用する場合に指定します。

参考

マルチプロセス運用を行うための設定

マルチプロセス運用を行う場合は、【接続】タブで以下の設定が必要です。

  • 「起動プロセス数」を2以上にします。

  • 「ポート番号」を設定します。(初期値でも可)
    「ポート番号」で指定したポート番号から本設定の値だけ、連続したポート番号が割り当てられます。

注意

  • 「2」以上を指定すると、操作ログのファイル名にポート番号が挿入されます。    

    例:ListLog.ポート番号.csv
  • 「2」以上を指定する場合は、リスト管理サーバの起動プロセス数に応じて、CPUやメモリなどの強化やデータベースの環境設定が必要です。


【セキュリティ】タブの設定

以下の情報を設定します。

帳票の保護

エリアIDによる帳票の保護を行う場合は、帳票を流通させる範囲を制限するために、以下の情報を設定します。

  • 「エリアIDによる保護を行う」のチェック

  • エリアID名とエリアID名確認

エリアIDによる保護を行うと、帳票を流通する範囲を超えて、不当に流出することを防ぐことができます。

注意

エリアIDによる保護を行う場合は、List Worksクライアントの環境設定でも同じエリアID名を指定します。


「帳票一覧への表示」アクセス権

リストナビで帳票一覧を表示する際に、帳票の「帳票一覧への表示」アクセス権を有効にする場合は、「「帳票一覧への表示」アクセス権を有効にする」をチェックします。設定を有効にすると、帳票に対するアクセス権の指定によって、帳票の表示を制限することができます。

注意

設定を有効にした場合、個々の帳票に対してアクセス権のチェックを行うため、帳票一覧の表示に時間がかかるようになります。このため、無効にすることを推奨します。「アクセス権のない帳票を帳票一覧に表示してはいけない」というようなセキュリティポリシーで運用する場合だけ有効にしてください。

基本的には、帳票ではなく保管フォルダに対するアクセス権で管理する運用を推奨します。


【保管フォルダ共有】タブの設定 < EEのみ >

保管フォルダの共有運用で運用する場合に、以下の情報を設定します。

注意

【保管フォルダ共有】タブは、List Works EEをインストールした環境でのみ表示されます。


保管フォルダの共有運用を行う場合のチェック

保管フォルダの共有運用を行う場合に、チェックします。

注意

クラスタシステムで運用する場合は、チェックしないでください。


保管フォルダを管理するファイルの格納場所

保管フォルダの共有運用を行う場合は、共有運用を行うすべてのリスト管理サーバで同じ共有ディスクをUNC名(\\サーバ名\~)で指定してください。

注意

  • 保管フォルダの共有運用を行う場合は、ほかのリスト管理サーバから管理ファイルを参照させるため、共有ディスクをUNC名(\\サーバ名\~)で指定してください。ネットワークドライブでは指定できません。また、共有ディスクがIPv6環境の場合、UNC名のサーバ名には、ホスト名を指定してください。
    このとき、保管フォルダの共有運用を行うすべてのリスト管理サーバで、同じパス名を指定してください。

  • クラスタシステムで運用を行う場合は、運用系・待機系の両方のサーバで、共有ディスク(フェールオーバー クラスター マネージャーで設定してある物理ディスク)のフォルダ名をドライブ指定で設定してください。

  • 格納場所を変更すると、【資源】タブの「オーバレイ」の格納場所も変更されます。


【資源】タブの設定

以下の情報を設定します。

格納場所

以下の資源の格納場所を、変更する場合に指定します。

システムファイル

List Worksシステムで使用する管理ファイル、および、一般アプリ帳票、NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票を登録するときのログ情報の格納場所を指定します。

受信/印刷フォルダ

受信フォルダ、印刷フォルダの資源の格納場所を指定します。

オーバレイ

リスト管理サーバの帳票を表示する際に使用するオーバレイの格納場所を指定します。

作業ファイル

List Worksで使用する作業フォルダの格納場所を指定します。


システムファイルや作業ファイルは、大量のディスク容量を必要とします。作業ファイルに指定されているドライブの空き容量が不足している場合には、別のドライブに作業ファイルを設定してください。

注意

受信/印刷フォルダの格納場所について
  • List Worksのインストール時における受信/印刷フォルダの資源の格納場所は、以下のとおりです。受信フォルダの資源は、2箇所に同じ名前のフォルダで構成されます。

    フォルダ名

    格納場所

    受信フォルダ

    List Worksのインストール先フォルダ\Manage\Receive配下
    List Worksのインストール先フォルダ\MpPrint\SPOOL配下 (注)

    印刷フォルダ

    List Worksのインストール先フォルダ\MpPrint\SPOOL配下 (注)

    注:List Worksサーバにホスト連携プレミアムを構成するHOST PRINTがインストールされている場合は、ホスト連携プレミアムのインストール先フォルダ\MpPrint\SPOOL配下に、受信/印刷フォルダの資源が作成されます。

  • 受信/印刷フォルダの資源の格納場所を変更した場合、格納場所のアクセス権は、新しい格納場所へ継承されます。

オーバレイの格納場所について
  • ここで指定するオーバレイの格納場所と【登録】タブの印刷資源の格納場所は、同じフォルダ名を指定しないでください。同じフォルダ名を指定すると、印刷資源の格納場所のオーバレイが削除される場合があります。

作業ファイルについて
  • 作業ファイルに指定したフォルダは、サーバ機能使用時に使用されます。作業ファイルに指定したフォルダには、十分な空き容量のあるドライブを設定してください。

    帳票の登録時に必要な作業ファイルのディスク容量の目安については、“運用手引書”を参照してください。
  • 作業ファイルに指定したフォルダには、Everyoneに対してフルコントロール権限の設定が必要です。

  • 作業ファイルを設定しない(指定を省略した)場合は、システム環境変数、またはユーザ環境変数のTMPに設定されているフォルダが使用されます。これらのフォルダには、Everyoneに対してフルコントロール権限の設定が必要です。

    システム環境変数TMPおよびユーザ環境変数TMPの確認方法
    1. Administratorで、Windows Serverにログオンします。

    2. コントロールパネルを起動します。

    3. 【コントロールパネル】-【システム】を選択し、【システムのプロパティ】ダイアログボックスから【詳細】タブの「環境変数」を選択します。

    4. システム環境変数TMP、およびユーザ環境変数TMPに設定されているフォルダを確認します。

    フォルダ権限の設定方法
    1. Administratorで、Windows Serverにログオンします。

    2. エクスプローラを起動し、権限の設定を行うフォルダを選択します。
      見つからない場合は、エクスプローラの【ツール】-【フォルダオプション】で【表示】タブから「ファイルとフォルダの表示」下の「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択します。

    3. 選択したフォルダのプロパティから【セキュリティ】タブを選択し、Everyoneにフルコントロール権限を設定します。


扱う帳票

Windows版 ListWORKS V5.1L20またはV10.0L10において、FNA通信形態を利用した分散印刷運用で登録した富士通ホスト帳票も扱う場合に、チェックします。

注意

Windows版 ListWORKS V5.1L20、V10.0L10からバージョンレベルアップする場合において、FNA通信形態を利用した分散印刷運用で登録した富士通ホスト帳票を扱っている場合は、リスト管理サーバ、Web連携、およびList Worksクライアントのそれぞれの環境設定で、「Windows版 ListWORKS V5.1L20、またはV10.0L10で、FNAを利用した形態の分散印刷運用で登録したホスト帳票も扱う」を必ず指定してください。指定しない場合、検索やデータ変換が正しくできないことがあります。

Web連携での設定については、“A.2 ListPrint”に掲載の定義名「environment.field.calculate」を参照してください。
List Worksクライアントでの設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

【送信】タブの設定

帳票の自動メール送信の環境について、以下の情報を設定します。

メールの送信

帳票の登録をメールで通知したり、帳票登録時に帳票を自動で送信したりする場合に、設定します。

メール送信サイズ

帳票を自動で送信するときの、メールの制限サイズを設定することができます。これにより、帳票を送信する際のメールシステムの負荷を軽減することができます。

送信情報

SMTPによる送信情報(メールサーバ、宛先、送信元、名前)を設定します。

ここで設定した送信環境は、リスト管理サーバに帳票が登録されるときに有効になります。OSIV LISTVIEWやAPS/NPなどの帳票出力元でメールの情報を付加した場合は、帳票出力元の指定が有効になります。


【登録】タブの設定

帳票の登録時の扱いについて、以下の情報を設定します。

外字の扱い

外字を、文字コードとして扱うか、イメージデータとして扱うかを選択します。

Windows 上で作成したList Creator帳票で、Unicode外字(0xE000~0xF8FF)をイメージデータで扱う場合は、外字のサイズを「32×32」または「64×64」から選択できます。

注意

  • NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票、または富士通ホスト帳票を扱う場合の設定です。

  • 一般アプリ帳票を扱う場合、文字コードと設定してください。この場合、NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票についても外字を文字コードとして扱う運用となります。

  • NetCOBOL/MeFt帳票、またはList Creator帳票を扱う場合に、アプリケーションサーバを別サーバとして構築する場合は、アプリケーションサーバ側の【帳票データ転送アダプタ 環境設定】ダイアログボックスで設定します。

  • 外字を64×64のイメージデータで扱う場合、以下の製品を使用して外字を登録する必要があります。
    Charset Manager V9.4

    64×64の外字の登録については、Charset Managerのマニュアルを参照してください。

  • 【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【登録】タブの「Windows(R)アプリケーションで作成した帳票の外字の扱いについて設定します。」で「文字コード」が選択されている場合は、Unicode外字のサイズの設定は無効です。

参考

  • 「文字コード」を指定する場合、Charset Managerで外字を文字コードとして定義する必要があります。

    外字を文字コードで表示するための方法については、“運用手引書”を参照してください。
  • 「イメージデータ」を指定する場合、外字は表示されますが、検索の対象として扱うことはできません。また、データ変換やデータのコピーをして、他のアプリケーションで表示すると文字化けします。

    外字をイメージで表示するための方法については、“運用手引書”を参照してください。

オーバレイ

オーバレイの履歴管理について、以下の設定をします。

履歴管理を行う

オーバレイの履歴管理を行う場合にチェックします。

「履歴管理を行う」をチェックすることによって、オーバレイの履歴管理に対して、以下の設定ができます。

  • 新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ

HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理についての設定

ホスト連携プレミアムを構成するHOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理について、「年月日で履歴を管理する」か「年月日時分で履歴を管理する」を設定することができます。

注意

「新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ」に関する注意

対象となる世代は、1世代前のオーバレイの帳票項目だけです。1世代前のオーバレイに帳票項目が設定されていない場合は、帳票項目は引き継がれません。

HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理についての設定」に関する注意

  • 「年月日で履歴を管理する」にチェックした場合、同一日に同じオーバレイを更新することはできません。同一日に同じオーバレイを更新して履歴管理をしたい場合は、「年月日時分で履歴を管理する」にチェックしてください。

  • 設定を変更した後、初めて帳票(オーバレイ)を登録したとき、オーバレイを更新していなくても、オーバレイの履歴管理が動作します。
    以下の設定はオーバレイ単位で情報を管理するため、「新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ」にチェックすることを推奨します。

    • 帳票項目の設定

    • 抜き出し検索範囲の設定

    • リストビューアの【表示】-【オーバレイ位置の調整】

    なお、2回目以降は、オーバレイに変更がない限り、オーバレイの履歴管理は動作しません。


印刷資源

印刷資源(オーバレイ、FCB/LPCI、外字)の格納場所を指定します。

参考

  • Charset Managerと連携する場合は、印刷資源の格納場所に指定したフォルダ名を、Charset Managerの管理ディレクトリに指定してください。

    Charset Managerと連携する場合の詳細については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。
  • 印刷資源の格納場所に指定するフォルダ配下に、以下のフォルダを作成しておく必要があります。

      FCB:FCBの格納用フォルダ
      KOL1:ドットオーバレイの格納用フォルダ
      KOL5:ベクトルオーバレイ(KOL5)の格納用フォルダ
      KOL6:ベクトルオーバレイ(KOL6)の格納用フォルダ
      PATTERN:利用者定義文字の文字パターン格納用フォルダ
  • 各フォルダに印刷資源を格納する際には、以下のファイル名で格納する必要があります。拡張子は付けず、Charset Managerで印刷資源を管理する場合は半角英数字4文字以下、その他では半角4文字以下で指定する必要があります。
    xxxxは、ファイル名を示しています。

    • [FCB]

      FCBフォルダ:xxxx

    • [KOL1]

      KOL1フォルダ:xxxx

    • [KOL5]

      KOL5フォルダ:xxxx

    • [KOL6]

      KOL6フォルダ:xxxx

    • [PATTERN]

      PATTERNフォルダ:LVUSER(固定)


帳票情報定義

帳票出力元の帳票情報定義(LV-DB-PATH)で指定した帳票の登録先に、保管フォルダが存在しなかったら保管フォルダを作成する場合にチェックします。

なお、第一階層の保管フォルダを作成した場合の仕様について、以下に示します。

LV-DB-PATHの指定値

作成される保管フォルダ名

ドライブ名:\

List Worksが設定する任意の英数字

ドライブ名:\フォルダ名

フォルダ名

\\サーバ名\共有名

共有名

\\サーバ名\共有名\フォルダ名

フォルダ名


分散印刷運用

FNA通信形態を利用した分散印刷運用の場合に、帳票を登録するときの多重度を指定することができます。

注意

登録の多重度を上げた場合、処理能力が低下する可能性があります。多重度は、1CPUあたり1多重を推奨します。


【データベース】タブの設定

List Worksで使用する保管データベースの接続情報を設定します。使用するデータベースシステムによって、設定する情報が異なります。必須項目です。

設定したら、【接続確認】ボタンをクリックして、保管データベースの接続確認をします。

注意

設定後は、必ず【接続確認】ボタンで保管データベースへの接続確認をしてください。


Symfowareの場合

以下の情報を設定します。

RDB

2.4.1 Symfowareデータベースの環境設定”における“(2) RDBシステムの作成”のsetupLWDB.batで指定したRDBシステム名を指定します。

ユーザID

保管データベースがインストールされているサーバのAdministrator、またはAdministrators権限に所属するユーザIDを、半角英数字18文字以内で指定します。

注意

クラスタシステムで運用する場合は、ユーザIDを運用系、待機系で統一します。

パスワード

保管データベースがインストールされているサーバのAdministrator、またはAdministrators権限に所属するユーザIDのパスワードを、半角14文字以内で指定します。

注意

クラスタシステムで運用する場合は、パスワードを運用系、待機系で統一します。

ホスト名

保管データベースをList Worksサーバとは別のサーバ機に構築している場合に、保管データベースが存在するコンピュータのホスト名を、半角15文字以内で指定します。
ホスト名は、“2.4.1 Symfowareデータベースの環境設定”における“(5) 保管データベースの接続設定”の“手順1:データベース接続用設定ファイルの編集”で指定したホスト名を指定します。List Worksサーバ内に保管データベースを構築している場合は、設定する必要はありません。

ポート番号

保管データベースをList Worksサーバとは別のサーバ機に構築している場合に、保管データベースとの接続用に指定したポート番号を、5桁以内の数値で指定します。
ポート番号は、“2.4.1 Symfowareデータベースの環境設定”における“(5) 保管データベースの接続設定”の“手順1:データベース接続用設定ファイルの編集”で指定したポート番号を指定します。List Worksサーバ内に保管データベースを構築している場合は、設定する必要はありません。


Oracleの場合

以下の情報を設定します。

ユーザID

保管データベース作成時に設定したSYSDBA権限を持つユーザIDを、半角30文字以内で指定します。通常は「LW」です。変更しないでください。

パスワード

ユーザIDに対応したパスワードを、半角30文字以内で指定します。保管データベースの構築時に、“2.4.2 Oracleデータベースの環境設定”の“(5) ユーザの作成”でLWユーザのパスワードとして指定したパスワードです。

注意

クラスタシステムで運用する場合は、パスワードを運用系、待機系で統一します。

ネット・サービス名

保管データベースの構築時に、“2.4.2 Oracleデータベースの環境設定”の“(6) サービス・ネーミングの設定”で指定したネット・サービス名を指定します。

JDBCドライバのパス名

Oracleで提供されているJava用のJDBCアーカイブファイル(物理パス)を指定します。

例) 
  JDK5の場合:C:\app\username\product\11.2.0\client_1\jdbc\lib\ojdbc5.jar
  JDK6の場合:C:\app\username\product\11.2.0\client_1\jdbc\lib\ojdbc6.jar

保管データベースの接続情報は保管データベースの状態に依存します。保管データベースの接続情報の詳細については、“2.4 保管データベースとリスト管理サーバの環境設定”を参照してください。
Oracle RACに接続する場合は、リスト管理サーバのプロパティファイルに設定が必要です。リスト管理サーバのプロパティファイルの設定については、“付録E リスト管理サーバのプロパティファイル”を参照してください。

PDF】タブの設定

List WorksのPDFファイルに対して、以下の情報を設定することができます。

PDFファイルのセキュリティ

PDFファイルに対する、印刷や文書変更などの操作の許可を変更できます。

文字の埋め込み

PDFファイルに、帳票データの外字の扱いがイメージデータである文字を埋め込むかどうかを指定できます。


帳票の登録時に変換されたPDFファイルや、リスト管理サーバ上でF5CWAPDC.EXEコマンドによって変換されたPDFファイルに対して、セキュリティや文字の埋め込みの情報を設定することができます。PDFファイルのセキュリティによって、PDFファイルを保護することができます。


【操作ログ】タブの設定

以下の情報を設定します。

ログファイルの扱い

操作ログファイルについて、以下の情報を設定します。

  • ログファイルの格納場所

  • ファイルサイズ

    ファイルサイズについては、以下のどちらかを設定することができます。

    • ファイルサイズを無制限にする

    • 指定したファイルサイズを超えたらバックアップファイルを作成する

      バックアップファイルは、指定によって複数世代のバックアップファイルを作成することができます。

注意

  • 操作ログの格納場所として指定するフォルダには、List Worksを使用するユーザに対するフルアクセス権が必要です。アクセス権はWindowsシステムのセキュリティの設定で行います。
    また、帳票を登録するために利用するサービスの起動アカウントは、操作ログに対して更新権限以上を持っている必要があります。

  • ログファイルの格納場所を設定しない(指定を省略した)場合は、「List Worksのインストール先フォルダ\Program\Log」に操作ログが出力されます。


ログの改ざん検知

ログの改ざん検知を有効にする場合は、「ログの改ざん検知を有効にする」をチェックします。

「ログの改ざん検知を有効にする」を有効/無効に切り替えた後の既存の操作ログに対する扱いは、「ログファイルの扱い」の設定状態により、以下のように異なります。

  • 「ファイルサイズを無制限にする」を設定している場合

    List Worksサービスの起動時に、切り替える直前の操作ログが削除されます。切り替える場合は、事前に切り替える直前の操作ログを複写するなどの作業が必要です。

  • 「ファイルサイズを無制限にする」以外の設定をしている場合

    List Worksサービスの起動時に、「ログファイルの扱い」の設定に従ってバックアップされます。

ログの改ざん検知を有効にする場合は、「ログファイルの扱い」に「指定したファイルサイズを超えたらバックアップファイルを作成する」を設定した運用を推奨します。

注意

  • ログの改ざん検知を有効にして運用する場合、ログの出力に時間を要するため、操作ログが出力される操作に時間がかかるようになります。

  • 「ログの改ざん検知を有効にする」を有効/無効に切り替える場合は、List Worksサービスを停止する必要があります。保管フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのList Worksサーバのサービスを停止してから設定する必要があります。

  • ログの改ざん検知を有効にしてからList Worksサービスを起動するまでは、操作ログの内容が混在(改ざん検知形式の有無)とならないように、運用を停止する必要があります。

  • 「ログの改ざん検知を有効にする」を有効/無効に切り替えた後、List Worksサービスを起動した日時を記録しておいてください。操作ログの改ざんチェック(F5CWCKLG.EXE)は、記録した日時以降の改ざん検知が有効となった操作ログを対象として実施してください。


【互換】タブの設定

文字コードの互換について設定します。通常は、「Shift JIS(MS)」を指定します。


帳票】タブの設定

イメージとして登録されたUnicode文字を、リモート印刷時に「イメージ」または「文字コード」のどちらで扱うかについて設定します。


手順2必要に応じてプロパティファイルの編集

リスト管理サーバおよび管理者ツールの動作環境を、運用に合わせて変更することができます。変更する場合は、以下のプロパティファイルを編集します。

  リスト管理サーバの場合:ListServer.properties
  管理者ツールの場合    :AdminTool.properties

プロパティファイルは、以下の場所に格納されています。

  「List Worksのインストール先フォルダ\Property」配下

プロパティファイルの詳細については、“付録E リスト管理サーバのプロパティファイル”を参照してください。

手順3List Worksサーバまたはサービスの再起動

設定後の値を有効にするために、List Worksサーバ、または以下のサービスを再起動します。