中小規模システム向けに、「かんたん環境設定」を使用して、保管データベースの環境設定からリスト管理サーバの環境設定まで簡単に設定することができます。リスト管理サーバおよび保管データベースを1つの筐体で構築します。
配信データベースおよび帳票印刷配信機能の環境を設定することはできません。
List Worksサーバを新規に構築する場合、または同一サーバでList Works V6.0からバージョンアップする場合に使用できます。同一サーバでList Works V6.0からバージョンアップする場合は、「かんたん環境設定」を使用して環境を構築した後に、移行作業が必要です。
同一サーバでList Works V6.0から移行する手順については、“7.3.9 同一サーバに移行”を参照してください。 |
「かんたん環境設定」では、以下の作業を自動的に行います。
データベースサービスの構築
保管データベースの構築
リスト管理サーバの環境設定
保管データベースへの接続確認
保管データベースは以下の設定値で構築されます。構築された後の保管データベースの設定値は、変更することはできません。
RDBシステム名:LWDB リモートアクセスで使用するポート番号:2050 保管データベースの作成先:かんたん環境設定で指定した作成先
リスト管理サーバを使用するための認証方法は、オペレーティングシステムによる認証で設定されます。
「かんたん環境設定」により、作成される保管データベース(LWDB)の規模は以下のとおりです。
ユーザ数 | グループ数 | フォルダ数 | 帳票数 | グループ数の平均 | アクセス権の数の平均 | データベーススペースのサイズ | ログのサイズ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3,000 | 1,000 | 1,000 | 100,000 | 5 | 5 | 約0.9GB | 約1.1GB | 約2.0GB |
注1:1ユーザが所属するグループ数の平均
注2:1帳票あたりのアクセス権の数の平均
注3:Symfowareのログファイルなど、保管データベースの構築時に必要なファイルの合計サイズ
「かんたん環境設定」で構築を行うためには、以下の条件を満たしている必要があります。
データベースソフトウェアに、List Worksに同梱されているSymfowareを使用
Interstage Application Serverに、List Worksに同梱されているInterstage Application Serverを使用
保管データベースの作成先は、ファイルシステムがNTFS
保管データベースの作成先には、約2.0GBの空き容量が必要
また、詳細な点で以下の注意事項を参照して、「かんたん環境設定」で構築が行えるか確認してください。作成する環境と条件が合わない場合は、通常の構築手順で保管データベースとリスト管理サーバの環境を設定してください。
注意
すでにRDBシステム(LWDB)が動作しているシステムでは、「かんたん環境設定」で構築を行うことはできません。
「かんたん環境設定」での構築では、ユーザ作成ライブラリによる認証は利用できません。
保管データベースの作成先のドライブのプロパティには、以下の設定をしないでください。
ドライブを圧縮してディスク容量を空ける
圧縮属性または暗号化属性
以下のユーザIDでWindowsシステムにログオンして、環境を構築してください。
「かんたん環境設定」を実行するサーバのAdministrator、またはAdministrators権限に所属し、かつ半角英数字18文字以内のユーザID
保管データベースの作成先は、ハード障害に備えて、リスト管理サーバのインストール先とは別のディスクを指定することを推奨します。
「かんたん環境設定」では、マルチプロセス運用、保管フォルダの共有運用およびクラスタシステムで運用する環境を構築することはできません。
「かんたん環境設定」では、以下の情報が入力に必要となります。
「かんたん環境設定」の操作方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
ユーザの認証先を以下から選択します。
このコンピュータ
このコンピュータが所属するドメイン
他のドメイン
「他のドメイン」を選択した場合は、認証先のドメイン名を入力します。
リスト管理サーバが動作するためのアカウント情報(ユーザ名、パスワード)を入力します。
保管データベースの作成先となるパスを指定します。指定したパス配下にSymfowareのデータベーススペースファイル、ログファイルなどが作成されます。
保管データベースへ接続する際に使用するアカウント情報(ユーザ名、パスワード)を入力します。
参考
「かんたん環境設定」で構築されたリスト管理サーバの環境は、後から「リスト管理サーバ環境設定」で変更することができます。
「リスト管理サーバ環境設定」での設定については、“2.4.5 リスト管理サーバの環境設定”を参照してください。 |