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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

2.2.1 事前準備

ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

2.2.1.1 ソフトウェアの準備と確認

ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。


排他ソフトウェアの確認

本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のエージェントがインストールされていないか確認してください。
以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。

【Windows】【Hyper-V】

  1. Windowsのコントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開きます。

    [プログラムの追加と削除]画面が表示されます。

  2. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のエージェントを示す情報がインストールされていないか確認します。

    • "ServerView Resource Orchestrator Agent"

  3. [プログラムの追加と削除]画面に排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。

    本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。
    本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.1 アンインストール【Windows】【Hyper-V】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

    参考

    Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルで[プログラムと機能]を開いてください。

【Linux】

  1. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および以下のコマンドを実行して、本製品のエージェントがインストールされているか確認してください。

    # rpm -q FJSVssagt <RETURN>

  2. 排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。

    本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。
    本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.2 アンインストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

    注意

    • 排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合があるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。

    • Red Hat Enterprise Linux 5以降の標準の設定では、DVD-ROMを自動マウントする際に、DVD-ROM上のプログラムを実行できないように設定されています。自動マウントの設定を解除して、手動でマウントするか、DVD-ROMの内容をハードディスク上にコピーしてからインストールを開始してください。
      DVD-ROMの内容をコピーした場合、本書の手順の中で"DVD-ROMマウントポイント"になっている箇所を、コピーしたディレクトリに読み替えてください。

【Solaris】【Solarisゾーン】

  1. 「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および以下のコマンドを実行して、本製品のエージェントがインストールされているか確認してください。

    # pkginfo FJSVrcvat <RETURN>

  2. 排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。

    本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。
    本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.3 アンインストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。

    注意

    排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合があるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。


須ソフトウェアの準備と確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。

注意

  • ServerView Agentsの設定

    PRIMERGY/PRIMEQUESTシリーズでは、本製品が正しく動作するために、ServerView Agentsのインストールで必要なSNMPサービスを設定したあと、ServerView Agentsを起動してください。
    SNMPサービスの設定方法については、ServerView Agentsのマニュアルを参照してください。

    • SNMPコミュニティー名には、マネジメントブレードに設定してあるSNMPコミュニティー名と同じ値を設定してください。

    • SNMPコミュニティー名には、Read(参照権)またはWrite(参照更新権)を設定してください。

    • SNMPパケットを受け付けるホストは[すべてのホストからのSNMP パケットを受け付ける]か、[次のホストからSNMP パケットを受け付ける]を選択し、管理サーバの管理LANのIPアドレスを設定してください。

    • SNMPトラップ送信先には、管理サーバのIPアドレスを設定してください。
      なお、SNMPトラップ送信先の管理サーバが複数のNICを持つ場合、管理対象サーバと接続されている側の管理LANのIPアドレスを設定してください。

  • "setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュール

    Windows Server 2008とWindows Server 2012以外のWindows OSの場合、インストール時に"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールの格納先の指定を行う必要があるため、本製品のインストールを開始する前に、最新版のモジュールの入手が必要です。

    モジュールの入手については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」を参照してください。

    入手したモジュールは、以下の方法で展開してください。

    c:\tempにWindowsServer2003-KB926028-v2-x86-JPN.exeを配置した場合

    >cd /d c:\temp <RETURN>
    >WindowsServer2003-KB926028-v2-x86-JPN.exe /x <RETURN>

    展開されたフォルダー内にあるキャビネットファイル"deploy.cab"、または"deploy.cab"内に格納されている"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールをインストール時に指定してください。
    なお、展開したモジュールはエージェントのインストール後は必要ありません。


須パッチの確認

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須パッチ」のエージェントの必須パッチが適用されているか確認してください。

必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。


須パッケージの確認【Linux】

本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」のエージェントの必須パッケージ【Linux】が適用されているか確認してください。

必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。


ネットワークインターフェース定義ファイルの確認

この設定は以下の場合に必要です。

以下の機能を利用する場合、本製品をインストールする前にネットワークインターフェースの定義ファイルを確認し、事前に設定してください。

Red Hat Enterprise Linux 6の場合

以下の手順で設定ファイルを変更します。

  1. 以下のコマンドを実行します。

    # systool -c net <RETURN>

    # systool -c net <RETURN>
    Class = "net"
    Class Device = "eth0"
    Device =
    "0000:01:00.0"
    Class Device = "eth1"
    Device =
    "0000:01:00.1"
    Class Device = "eth2"
    Device =
    "0000:02:00.0"
    Class Device = "eth3"
    Device =
    "0000:02:00.1"
    Class Device = "lo"
    Class Device = "sit0"
  2. コマンド出力結果の"Class Device ="のあとに表示されているデバイス名と、"Device ="のあとに表示されているPCIバス番号を確認します。

  3. 設定ファイルを修正します。

    以下の設定ファイルのデバイス名とMACアドレスの対応を確認したあと、ATTR{address}=="MACアドレス"と記載されている箇所をKERNELS=="PCIバス番号"に変更します。

    該当するすべての行を修正します。

    設定ファイルの格納先

    /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules

    • 変更前

      SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*",
      ATTR{address}=="MACアドレス", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*",
      NAME="デバイス名"

    • 変更後

      SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*",
      KERNELS=="PCIバス番号", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*",
      NAME="デバイス名"

  4. 管理対象サーバを再起動したあと、すべてのネットワークに対して通信できるか確認します。


NetworkManagerサービスの無効化

  1. 以下のコマンドを実行し、NetworkManagerサービスを無効化します。

    # service NetworkManager stop <RETURN>
    # chkconfig NetworkManager off <RETURN>

  2. "/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX"ファイル(ethXの部分は、eth0、eth1などのインターフェース名)を修正し、"NM_CONTROLLED"の値を"no"にします。

    • 修正前

      DEVICE="eth0"
      HWADDR="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
      NM_CONTROLLED="yes"
      ONBOOT="yes"
      TYPE=Ethernet

    • 修正後

      DEVICE="eth0"
      HWADDR="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
      NM_CONTROLLED="no"
      ONBOOT="yes"
      TYPE=Ethernet

  3. 以下のコマンドを実行し、Networkサービスを再起動します。

    # service network restart <RETURN>


言語設定について

本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。

このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。

言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。

  • Windowsの場合

    コントロール パネルから、[日付、時刻、地域と言語のオプション]を開き、[地域オプション]を選択します。

  • Red Hat Enterprise Linux5の場合

    デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。


2.2.1.2 必要な情報の収集と確認

本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。