ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。
排他ソフトウェアの確認
「排他ソフトウェアの確認」を参照してください。
必須ソフトウェアの確認
「必須ソフトウェアの準備と確認」を参照してください。
必須パッチの確認
「必須パッチの確認」を参照してください。
必須パッケージの確認
「必須パッケージの確認【Linux】」を参照してください。
ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。
排他ソフトウェアの確認
本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のエージェントがインストールされていないか確認してください。
以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。
【Windows】【Hyper-V】
Windowsのコントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開きます。
[プログラムの追加と削除]画面が表示されます。
「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のエージェントを示す情報がインストールされていないか確認します。
"ServerView Resource Orchestrator Agent"
[プログラムの追加と削除]画面に排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。
本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。
本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.1 アンインストール【Windows】【Hyper-V】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。
参考
Windows Server 2008以降の場合、Windowsのコントロール パネルで[プログラムと機能]を開いてください。
【Linux】
「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および以下のコマンドを実行して、本製品のエージェントがインストールされているか確認してください。
# rpm -q FJSVssagt <RETURN> |
排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。
本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。
本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.2 アンインストール【Linux】【VMware】【Xen】【KVM】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。
注意
排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合があるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。
Red Hat Enterprise Linux 5以降の標準の設定では、DVD-ROMを自動マウントする際に、DVD-ROM上のプログラムを実行できないように設定されています。自動マウントの設定を解除して、手動でマウントするか、DVD-ROMの内容をハードディスク上にコピーしてからインストールを開始してください。
DVD-ROMの内容をコピーした場合、本書の手順の中で"DVD-ROMマウントポイント"になっている箇所を、コピーしたディレクトリに読み替えてください。
【Solaris】【Solarisゾーン】
「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および以下のコマンドを実行して、本製品のエージェントがインストールされているか確認してください。
# pkginfo FJSVrcvat <RETURN> |
排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。
本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.3 エージェント」を参照してください。
本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合、「20.2.3 アンインストール【Solaris】【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。
注意
排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合があるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。
必須ソフトウェアの準備と確認
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。
注意
ServerView Agentsの設定
PRIMERGY/PRIMEQUESTシリーズでは、本製品が正しく動作するために、ServerView Agentsのインストールで必要なSNMPサービスを設定したあと、ServerView Agentsを起動してください。
SNMPサービスの設定方法については、ServerView Agentsのマニュアルを参照してください。
SNMPコミュニティー名には、マネジメントブレードに設定してあるSNMPコミュニティー名と同じ値を設定してください。
SNMPコミュニティー名には、Read(参照権)またはWrite(参照更新権)を設定してください。
SNMPパケットを受け付けるホストは[すべてのホストからのSNMP パケットを受け付ける]か、[次のホストからSNMP パケットを受け付ける]を選択し、管理サーバの管理LANのIPアドレスを設定してください。
SNMPトラップ送信先には、管理サーバのIPアドレスを設定してください。
なお、SNMPトラップ送信先の管理サーバが複数のNICを持つ場合、管理対象サーバと接続されている側の管理LANのIPアドレスを設定してください。
"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュール
Windows Server 2008とWindows Server 2012以外のWindows OSの場合、インストール時に"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールの格納先の指定を行う必要があるため、本製品のインストールを開始する前に、最新版のモジュールの入手が必要です。
モジュールの入手については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」を参照してください。
入手したモジュールは、以下の方法で展開してください。
例
c:\tempにWindowsServer2003-KB926028-v2-x86-JPN.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN> |
展開されたフォルダー内にあるキャビネットファイル"deploy.cab"、または"deploy.cab"内に格納されている"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールをインストール時に指定してください。
なお、展開したモジュールはエージェントのインストール後は必要ありません。
必須パッチの確認
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須パッチ」のエージェントの必須パッチが適用されているか確認してください。
必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。
必須パッケージの確認【Linux】
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」のエージェントの必須パッケージ【Linux】が適用されているか確認してください。
必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。
ネットワークインターフェース定義ファイルの確認
この設定は以下の場合に必要です。
Red Hat Enterprise Linux 6
以下の機能を利用する場合、本製品をインストールする前にネットワークインターフェースの定義ファイルを確認し、事前に設定してください。
サーバ切替え
クローニング
以下の手順で設定ファイルを変更します。
以下のコマンドを実行します。
# systool -c net <RETURN> |
例
# systool -c net <RETURN>
Class = "net"
Class Device = "eth0"
Device =
"0000:01:00.0"
Class Device = "eth1"
Device =
"0000:01:00.1"
Class Device = "eth2"
Device =
"0000:02:00.0"
Class Device = "eth3"
Device =
"0000:02:00.1"
Class Device = "lo"
Class Device = "sit0" |
コマンド出力結果の"Class Device ="のあとに表示されているデバイス名と、"Device ="のあとに表示されているPCIバス番号を確認します。
設定ファイルを修正します。
以下の設定ファイルのデバイス名とMACアドレスの対応を確認したあと、ATTR{address}=="MACアドレス"と記載されている箇所をKERNELS=="PCIバス番号"に変更します。
該当するすべての行を修正します。
/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
例
変更前
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*", |
変更後
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*", |
管理対象サーバを再起動したあと、すべてのネットワークに対して通信できるか確認します。
NetworkManagerサービスの無効化
以下のコマンドを実行し、NetworkManagerサービスを無効化します。
# service NetworkManager stop <RETURN> |
"/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX"ファイル(ethXの部分は、eth0、eth1などのインターフェース名)を修正し、"NM_CONTROLLED"の値を"no"にします。
例
修正前
DEVICE="eth0" |
修正後
DEVICE="eth0" |
以下のコマンドを実行し、Networkサービスを再起動します。
# service network restart <RETURN> |
言語設定について
本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。
このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。
言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。
例
Windowsの場合
コントロール パネルから、[日付、時刻、地域と言語のオプション]を開き、[地域オプション]を選択します。
Red Hat Enterprise Linux5の場合
デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。
本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。
インストールフォルダーと空き容量
本製品のインストールフォルダーを決定します。インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
本製品で必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.6 静的ディスク容量」と「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照してください。
ポート番号
本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、通常はポート番号を意識する必要はありません。
本製品が使用するポート番号がほかのアプリケーションで使用されている場合、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用されていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。
その場合、本製品で使用するポート番号のエントリーを、ほかと重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあと、インストーラを起動してください。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.1.6 ポート番号の変更」を参照してください。
管理LANとNICの状態確認
管理LANとして使用するネットワーク(IPアドレス)を決定します。
管理LAN側のNICが有効になっているか確認してください。
管理LANについては、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」を参照してください。
【Linux】【Xen】【KVM】
管理対象サーバのネットワークインターフェース名(ethX)の数字部分を、0から始まる一連の数字にしてください。設定方法については、OSのマニュアルを参照してください。
イメージ操作対象のディスクの確認
システムイメージのバックアップ・リストアを行うディスクについては、「操作ガイド VE」の「16.1 概要」を参照してください。
クローニングを行うディスクについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「12.1 概要」を参照してください。
Windowsのボリュームライセンスの情報【Windows】
以下の機能を利用する場合、本製品をインストールする管理対象サーバのWindowsに対して、ボリュームライセンスが必要です。
購入したWindowsのライセンスが、ボリュームライセンスであるか確認してください。
サーバ切替え(HBA address rename方式/VIOMサーバプロファイル切替え方式)
クローニング
サーバ交換後のリストア
HBA address renameを利用したサーバ交換
また、クローニングを利用する場合、本製品のインストール時にボリュームライセンスに関する情報の入力が必要です。
利用するWindowsの種類に応じて、事前に以下の情報を確認してください。
Windows Server 2003の場合
プロダクトキーを確認します。
通常は購入したWindows OSのDVD-ROMと一緒にプロダクトキーも提供されます。
Windows Server 2008以降の場合
ライセンス認証(アクティベーション)に必要な情報を確認します。
アクティベーションの方式には、キーマネジメントサービス(KMS)とマルチプルアクティベーションキー(MAK)の2種類があります。どちらの方式を利用するかを確認してください。
利用する方式のアクティベーションに必要な以下の情報を確認してください。
アクティベーション情報
方式 | 確認する情報 |
---|---|
KMS (注1) |
|
MAK | MAKキー |
注1) ドメインネームサービス(DNS)を使用してKMSホストを自動探索する場合、確認する必要はありません。
注2) ポート番号をデフォルト(1688)から変更する場合、エージェントをインストールしたあとに定義ファイルを修正してください。詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「12.2 採取」を参照してください。
プロキシサーバの情報
KMS方式で、KMSホストとの接続にプロキシサーバを利用する場合や、MAK方式で、Volume Activation Management Tool(VAMT)を利用したプロキシライセンス認証を行う場合、プロキシサーバのホスト名、またはIPアドレスとポート番号を確認してください。
Administratorのパスワード
アクティベーションを行うために必要なため、確認してください。
WindowsのAdministratorアカウント
Windows Server 2008以降の場合、Administratorアカウントを変更(リネーム)していないか確認してください。
変更(リネーム)している環境はサポートしていません。