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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

20.1.5 バックアップ基本情報ファイル (rmfo_bkcom.ini)

バックアップに関する基本的な情報を指定する環境設定ファイルを「バックアップ基本情報ファイル」と呼びます。

バックアップ基本情報ファイルは、以下のファイルパス名で作成してください。

installdir/conf/work/confname/rmfo_bkcom.ini

installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名

注意

環境設定名には、「20.1.1 基本情報ファイル (rmfo_system.ini)」の「CONF_NAME」に設定する値と同じ値を使用してください。

バックアップ基本情報ファイルには、1行につき1つのパラメーターを指定します。

各行は、パラメーター名とパラメーターを「=(等号)」で区切って、以下の形式で指定します。

パラメーター名=パラメーター値

バックアップ基本情報ファイルに設定するパラメーターを、以下に示します。

パラメーター名

説明

パラメーター値

BK_GEN

バックアップ管理世代数

バックアップ資源を管理する世代数を、1~3で指定してください。

BK_DEL

不要バックアップ削除タイミング

オンラインバックアップ時に、バックアップ管理世代外のバックアップを削除するタイミングを、以下の数値で指定してください。

  • 1 : 前削除(バックアップ取得前に古いバックアップを削除)

  • 2 : 後削除(バックアップ取得後に古いバックアップを削除)

ただし、「基本情報ファイル」の「データファイルバックアップ方法」に、「2:ACM(OPC)」、「3:ACM(EC)」、または「4:ACM(QuickOPC)」を選択した場合、必ず”1”を指定してください。

ARC_DEL

アーカイブログ自動削除

オンラインバックアップ時に、バックアップしたアーカイブログを同時に削除するかどうかを、以下の数値で指定してください。

  • 1 : 自動(バックアップ実行時にアーカイブログを自動削除)

  • 2 : 手動(バックアップ実行時にアーカイブログを削除しない)

CATALOG

リカバリ・カタログ登録

バックアップをリカバリ・カタログに登録するかどうかを指定します。
基本情報ファイル」の「データファイルバックアップ方法」に、「2 : ACM(OPC)」、「3:ACM(EC)」、または「4:ACM(QuickOPC)」を指定した場合は、以下の数値を指定してください。

  • 1 : する(リカバリ・カタログに登録する)

  • 2 : しない(リカバリ・カタログに登録しない)

ただし、「データベースファイル種別」に、「3:ASM」を指定した場合は、「2:しない」を指定してください。
また、「データファイルバックアップ方法」に、「1:RMAN」を指定した場合は、「2:しない」を指定してください。

LOG_GEN

実行ログ保存期間

本製品の実行ログの保存日数を、1~93で指定してください。

TRC_LVL

トレースレベル

実行ログに出力する情報量を、以下の数値で指定してください。
本製品の通常運用時は、「1:標準」を推奨します。

  • 1 : 標準

  • 2 : 詳細


注意

  • 「不要バックアップ削除タイミング」については、「3.3.4 バックアップ資源の削除」を参照してください。

  • すべてのパラメーター名を記載してください。

  • 必ずすべてのパラメーター値を設定してください。

  • 「=」(等号)の前後に、空白およびタブを入れないでください。

  • 空行を入れないでください。

ポイント

TRC_LVL(トレースレベル)について

トレースレベルの設定は、通常運用時は「通常」を選択することを推奨します。「詳細」レベルを選択した場合、ログの出力量が多くなり、本製品のログ出力領域が不足する可能性があります。

  • 「通常」レベル

    通常ログを出力します。

  • 「詳細」レベル

    詳細ログを出力します。「通常」レベルに比べて、ログの出力量が多くなります。バックアップ・リカバリー中に異常が発生した場合などに、エラー原因調査用の詳細情報を採取するために使用します。