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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

8.1.3 リソースの変更

クラスタアプリケーションで使用するリソースの変更には、以下のものがあります。

  1. リソースで使用するインタフェースの変更

  2. リソースやリソースのインタフェースに設定する属性の変更

ポイント

リソースの変更は、RMSが停止している状態でのみ行えます。

8.1.3.1 リソースで使用するインタフェースの変更

リソースで使用するインタフェースを変更する場合は、リソースの削除および追加が必要です。インタフェースとは、Ipaddressリソースの引継ぎネットワークやGdsリソースのディスククラスなどのことを意味します。

◆操作の流れ

◆操作手順

クラスタアプリケーションで使用するリソースの変更操作は、“userApplication Configuration Wizard”画面で行います。

  1. RMSを停止する

    RMSを起動している場合は、“7.2.1.2 RMSを停止する”を参照して、RMSを停止してください。

  2. 対象のリソースをいったん削除する

    “Global Cluster Services”画面に戻り、<userApplication Configuration Wizard>を選択します。
    userApplication Configuration Wizard の画面左のツリーから、変更したいリソースを選択し、マウスの右ボタンをクリックして表示されるポップアップメニューで[userApplicationやResourceの削除]を選択します。

    注意

    クラスタアプリケーションに含まれるリソースを削除する場合には、対象のリソース配下にある他のリソースも削除されます。つまり、左パネルのツリー上で対象のリソース配下の階層のオブジェクト、それらが他のリソースにも関連している場合であっても、すべて削除されることになります。

  3. リソースを再作成する

    リソースが新たに必要な場合には、必要なリソースをすべて作成します。

    “userApplication Configuration Wizard”メニューで、[Resourceの作成]を選択します。

    注意

    この際、リソースの設定情報は、変更を必要としない限り、“A.9 クラスタアプリケーション設定ワークシート”の各リソースの設定ワークシートを参照して、変更前と同じになるよう設定を行ってください。

    参照

    設定の方法については、“6.7.1 リソースの設定”を参照してください。

8.1.3.2 リソースやリソースで使用するインタフェースの属性変更

リソースやリソースのインタフェースで使用する属性を変更する場合は、以下のように行います。

◆操作手順

クラスタアプリケーションで使用するリソースの変更操作は、“userApplication Configuration Wizard”画面で行います。

  1. RMSを停止する

    RMSを起動している場合は、“7.2.1.2 RMSを停止する”を参照して、RMSを停止してください。

  2. 対象のリソースを選択する

    “Global Cluster Services”画面に戻り、<userApplication Configuration Wizard>を選択します。
    userApplication Configuration Wizard の画面左のツリーから、変更したいリソースを選択し、マウスの右ボタンをクリックして表示されるポップアップメニューで[userApplicationやResourceの変更]を選択します。

ポイント

リソースやリソースのインタフェースで使用する属性の変更は、userApplication Configuration Wizardのトップメニューで[userApplicationやResourceの変更]を選択し、<次へ>を選択することでも行えます。

◆Cmdline

<Flag>ボタン

必要に応じてスクリプトの属性を変更します。
作成したスクリプトの属性を設定するダイアログを表示します。“6.7.1.1 Cmdlineリソースの作成”の“●CmdlineのFlag設定方法”を参照してください。

<SubApplication>ボタン

Cmdline リソース配下に、作成済の他のCmdline リソースやプロセス監視リソースの関連付けを行います。このリソースがuserApplicationに属している場合は選択できません。

◆Fsystem

「・・・」ボタン

マウントポイントの管理を制御する属性を変更します。ボタンをクリックすると以下の“マウントポイントの属性設定”画面を表示します。

<SubApplication>ボタン

現在のリソースが依存する他のリソースを指定するためのボタンですが、Fsystemでは無効です。

◆Gds

Flag

概要

MONITORONLY

ディスククラスが故障した際に、userApplicationへその状態を通知するか否かを設定します。“Yes”の場合、ディスククラスの故障が発生しても、ディスククラスが故障の状態となるが、GdsリソースはOnlineのままとなり、userApplicationのフェイルオーバは発生しません。

排他使用

[排他使用]の“する”か“しない”をクリックします。
“する”を選択した場合は、[HotStandby運用]の“する”、“しない”を選択してください。
共用ディスクの用途については、“6.7.1.3 Gdsリソースの作成”の“共用ディスクの用途”を参照してください。[排他使用]を“しない”から“する”に変更する場合、他のGdsリソースで同一のディスククラスが使用されているとデータ破壊の危険性があるため注意してください。

<SubApplication>ボタン

Gdsリソース配下に、作成済の他のGdsリソースの関連付けを行います。このリソースがuserApplicationに属している場合は、選択できません。

◆Gls

Flag

概要

AUTORECOVER

“Yes”に設定すると、RMSはuserApplicationが別のホストに切り替えられるのを防ぐためにfaultedになったリソースを回復しようと試みます。
GLSの場合、本Flagには必ず“No”を設定してください。

<SubApplication>ボタン

Glsリソース配下に、作成済の他のGlsリソースの関連付けを行います。このリソースがuserApplicationに属している場合は選択できません。

◆Ipaddress

<オプション>ボタン

引継ぎIPアドレスの属性を変更します。操作方法については、“◆引継ぎIPアドレスの属性設定”を参照してください。

<SubApplication>ボタン

Ipaddressリソース配下に、作成済の他のIpaddressリソースの関連付けを行います。このリソースがuserApplicationに属している場合は選択できません。

◆Procedure

<SubApplication>ボタン

Procedureリソース配下に、作成済の他のProcedureリソースの関連付けを行います。このリソースがuserApplicationに属している場合は選択できません。

◆Process

プロセスの再起動回数

監視対象のプロセスが停止した場合の再起動回数を変更します。指定範囲は、0~99(デフォルト:3回)です。0を指定した場合で監視対象のプロセスが停止した場合には、再起動は行われずに、Faultedになります。

プロセスの再起動間隔

プロセス監視機構が、プロセスが停止したと判断してから再起動するまでの間隔です。指定範囲は、0~3600秒(デフォルト:3秒)です。

プロセスの再起動回数の初期化

プロセス監視機構が持っている[プロセスの再起動回数]で指定した値をMAX値とするカウンタを定期的に初期化するかどうかを変更します。“する”を選択した場合、([プロセスの再起動回数]で指定した値×60秒)毎に初期化します。“しない”を選択した場合、定期的な初期化はされません。

<SubApplication>ボタン

Processリソース配下に、作成済の他のProcessリソースやCmdlineリソースの関連付けを行います。このリソースがuserApplicationに属している場合は選択できません。

◆SH_SWLine

高度な設定

リソースの作成時は、特に変更の必要の無い属性を表示する際にチェックします。これを使用することで、リソースのタイムアウト値の設定メニューなどが表示されます。

注意

リソースの“アプリケーション名”は、このリソースが、userApplicationに関連していない場合にのみ行ってください。このリソースがuserApplicationに関連している場合は、該当リソースを削除して再作成する必要があります。

ISV

ISVリソース変更は、各製品のマニュアルを参照してください。

注意

リソースの“アプリケーション名”は、このリソースが、userApplicationに関連していない場合にのみ行ってください。このリソースがuserApplicationに関連している場合は、該当リソースを削除して再作成する必要があります。

■RMS Configuration配布メッセージ

運用属性の変更が終了したら、各画面の<登録>ボタンをクリックし、RMS Configurationに変更した情報を登録します。

RMS Configurationへの登録が完了し、RMS Configurationの配布が可能であると判断された場合は、以下のメッセージ画面が表示されます。

他のクラスタアプリケーションの運用属性や、リソースの属性を変更しない場合は、<はい>をクリックしてください。