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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

A.9 クラスタアプリケーション設定ワークシート

クラスタアプリケーションおよびリソースを設定する際に必要になるワークシートです。

以下のワークシートがあります。

◆リソース設定

◆クラスタアプリケーション設定

◆クラスタアプリケーションの排他関係設定

Configuration内の共通情報設定

注意

リソース設定において、いずれかのリソースのオブジェクト数が 50 個を超える場合、PRIMECLUSTERシステム全体で設定できるリソースオブジェクト数およびディテクタ数が、最大値を超えていないことを確認してください。

PRIMECLUSTERシステム全体で設定できるリソースオブジェクト数およびディテクタ数の最大値は以下のとおりです。

  • クラスタアプリケーション数 : 48 個

  • リソースオブジェクト数 : 500 個

  • ディテクタ数 : 100 個

上記の値を超えるクラスタアプリケーションの構成は作成できません。

以下の手順で必要となるディテクタ数を計算し、ディテクタ数が最大値を超えていないことを確認してください。

(1) 下記の表をもとに、各リソースで必要となるディテクタ数を計算します。

リソース名

ディテクタ数(小数点以下は切り上げ)

Cmdlineリソース

オブジェクト数 ÷ 2 = (a)

Fsystemリソース

オブジェクト数 ÷ 5 = (b)

NFSリソース (FsystemリソースでSHAREフラグをつけたオブジェクトの数)

オブジェクト数 ÷ 10 = (c)

Gdsリソース

オブジェクト数 ÷ 64 = (d)

Glsリソース

オブジェクト数 ÷ 64 = (e)

引継ぎネットワークリソース

オブジェクト数 ÷ 10 = (f)

プロシジャリソース

オブジェクト数 ÷ 1 = (g)

プロセス監視リソース

オブジェクト数 ÷ 1 = (h)

回線切替装置リソース

オブジェクト数 ÷ 2 = (i)

  • 表中の 2、5、10、64 などの数値は、各リソースの1ディテクタあたりが監視するオブジェクト数です。

  • 各リソースに対応するオブジェクトについては、各リソースの設定ワークシートを参照してください。

  • オブジェクト数は、全てのクラスタアプリケーションに登録されているリソースの全てのオブジェクト数を合計した値になります。ディテクタ数は、オブジェクト数の合計値から計算します。

(2) 各リソースで必要となるディテクタ数を合計します。

                   オブジェクト数  ディテクタ数
  Cmdline             40           (a) 40 ÷ 2 = 20
  Fsystem            190           (b) 190 ÷ 5 = 38
  NFS                  0           (c) 0 ÷ 10 = 0
  Gds                200           (d) 200 ÷ 64 = 4 (≒ 3.1)
  Gls                 50           (e) 50 ÷ 64 = 1 (≒ 0.7)
  引継ぎネットワーク   0           (f) 0 ÷ 10 = 0
  Procedure           10           (g) 10 ÷ 1 = 10
  プロセス監視        10           (h) 10 ÷ 1 = 10
  回線切替装置         0           (i) 0 ÷ 2 = 0
                     500

上記の例では、ディテクタ数の合計は、(a)20+(b)38+(c)0+(d)4+(e)1+(f)0+(g)10+(h)10+(i)0=83個となります。

この値は、ディテクタ数の最大値100個を超えていないため、設定可能な構成となります。

参照

本ワークシートの設定項目については、“6.7 クラスタアプリケーションの設定”を参照してください。