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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

6.7.2 クラスタアプリケーションの作成

ここでは、“userApplication Configuration Wizard”を使用して、RMSにクラスタアプリケーション(userApplication)を登録する方法について説明します。

なお、操作手順はクラスタアプリケーションの運用形態によって異なります。

注意

userApplicationの名前について

クラスタアプリケーション作成時、userApplicationの名前を入力し、運用形態を選択します。
userApplicationの名前は、英字で始まり、英数字、“_”(アンダーライン)だけからなる18文字以内の文字列にしてください。
また、この名前には userApplication のタイプと同じ名前(“generic”)を使用しないでください。

例) userApp_0

6.7.2.1 スタンバイ運用のクラスタアプリケーション作成

ここでは、“userApplication Configuration Wizard”を使用して、RMSにStandby(スタンバイ運用)のクラスタアプリケーション(userApplication)を登録する方法について説明します。

Standbyクラスタアプリケーションの登録の流れを以下に示します。

図6.48 クラスタアプリケーション登録の流れ

■クラスタアプリケーションの作成を起動する

“userApplication Configuration Wizard”のトップメニューで、<userApplicationの作成>を選択します。

図6.49 userApplication Configuration Wizardトップメニュー

<次へ>をクリックし、“userApplication名と運用形態の設定”画面へ進みます。

■userApplication名と運用形態を設定する

userApplication名、運用形態を設定します。

図6.50 userApplication名と運用形態の設定

userApplication

設定するクラスタアプリケーションの名前を指定します。
入力文字列には、英字で始まり、英数字、“_”(アンダーライン)だけからなる文字列を18文字以内で指定してください。

運用形態

設定するクラスタアプリケーションの運用形態としてStandby(スタンバイ運用)かScalable(スケーラブル運用)のいずれかを指定します。

  • Standby

    デフォルトの運用形態です。SysNodeを複数選択した場合は、「優先度」を設定する必要があります。

  • Scalable

    [リソースの選択]で表示されるリソースは、クラスタアプリケーションのみです。SysNodeを複数選択しても、「優先度」を設定する必要はありません。

設定終了後<次へ>をクリックし、“SysNodeの設定”画面へ進みます。

■SysNodeを選択する

クラスタアプリケーションを設定するSysNodeを選択します。

図6.51 SysNodeの設定

利用可能なSysNode

指定したRMS Configurationに属するSysNodeで、現在使用可能なSysNode名。

選択されたSysNode

クラスタアプリケーションを実行するSysNode名。このリストボックスに設定された順序で、SysNodeの優先度が決定されます。最上部に表示されているものが、userApplication起動時に、OnlineとなるSysNodeです。

[利用可能なSysNode]からクラスタアプリケーションを構築したいSysNodeを選択し、<追加>をクリックします。全てを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。クラスタアプリケーションを設定するSysNodeを削除する場合には、[選択されたSysNode]から削除するSysNodeを選択し、<削除>をクリックします。全て削除する場合には、<全て削除>をクリックしてください。

設定終了後<次へ>をクリックし、“属性の設定”画面へ進みます。

■クラスタアプリケーションの属性を設定する

クラスタアプリケーションの属性を以下を参考に設定します。

属性について詳細は“6.7.5 属性の説明”を参照してください

図6.52 属性の設定

設定終了後<次へ>をクリックし、“Resourceの選択”画面へ進みます。

■リソースを選択する

クラスタアプリケーションで使用するリソースを設定します。

図6.53 Resourceの選択

利用可能なResource

選択されたSysNodeで共通に使用可能なResource名が表示されます。
使用可能なResourceとは、クラスタアプリケーションで指定したSysNodeそれぞれに同一名で作成されたResourceのことです。
1つのResourceを複数のuserApplicationで使用することはできないため、他のuserApplicationで使用されているリソースは表示されません。

選択されたResource

クラスタアプリケーションに登録するリソース名が表示されます。

[利用可能なResource]からクラスタアプリケーションで使用するリソースを選択し、<追加>をクリックします。全てを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。アプリケーションを設定するリソースを削除する場合には、[選択されたResource]から削除するリソースを選択し、<削除>をクリックします。全て削除する場合には、<全て削除>をクリックしてください。

設定終了後<次へ>をクリックし、“登録情報の確認”画面へ進みます。

■クラスタアプリケーションの登録情報を確認する

クラスタアプリケーションの登録情報を確認します。

図6.54 登録情報の確認

<パトロール診断>チェックボックス

作成するクラスタアプリケーションでパトロール診断機能を有効にする場合にチェックします。パトロール診断機能については、“6.9 パトロール診断の設定”を参照してください。

<SubApplication>ボタン

このボタンは、常に非活性です。

ここで表示される属性は、変更できません。属性の変更を行う場合は、“■クラスタアプリケーションの属性を設定する”まで戻る必要があります。

登録情報の内容確認後、<登録>をクリックします。

注意

  • パトロール診断機能は、Standby運用時に使用できます。パトロール診断機能を有効にする場合は、クラスタアプリケーションの“StandbyTransitions”に“ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest”を設定してください。属性について詳細は“6.7.5 属性の説明”を参照してください。

  • パトロール診断機能のリソース名は"patrol_" + "クラスタアプリケーション名"となります。このリソース名を変更することはできません。

6.7.2.2 スケーラブル運用のクラスタアプリケーション作成

ここでは、“userApplication Configuration Wizard”を使用して、RMSにScalable(スケーラブル運用)のクラスタアプリケーション(userApplication)を登録する方法について説明します。

Scalableクラスタアプリケーションの登録の流れを以下に示します。

図6.55 Scalableクラスタアプリケーション登録の流れ

■スタンバイ運用のクラスタアプリケーションの準備

Scalableクラスタアプリケーションは複数のStandby(スタンバイ運用)クラスタアプリケーションを連携することで、スケーラブル運用を行います。Scalableクラスタアプリケーションを作成する前に、Scalableクラスタアプリケーションの構成要素となるStandbyクラスタアプリケーションを作成する必要があります。

図6.56 Standbyクラスタアプリケーションの準備

Standbyクラスタアプリケーションの作成方法については、“6.7.2.1 スタンバイ運用のクラスタアプリケーション作成”を参照してください。

■クラスタアプリケーションの作成を起動する

“userApplication Configuration Wizard”のトップメニューで、<userApplicationの作成>を選択します。

図6.57 userApplication Configuration Wizardトップメニュー

<次へ>をクリックし、“userApplication名と運用形態の設定”画面へ進みます。

userApplication名と運用形態を設定する

userApplication名、運用形態を設定します。

図6.58 userApplication名と運用形態の設定

userApplication名

設定するクラスタアプリケーションの名前を指定します。
入力文字列には、英字で始まり、英数字、“_”(アンダーライン)だけからなる文字列を18文字以内で指定してください。

運用形態

Scalableを選択します。

設定終了後<次へ>をクリックし、“属性の設定”画面へ進みます。

■クラスタアプリケーションの属性を設定する

クラスタアプリケーションの属性を以下を参考に設定します。

設定終了後<次へ>をクリックし、“userApplicationの選択”画面へ進みます。

userApplicationを選択する

スケーラブル運用するクラスタアプリケーションを選択します。

図6.60 userApplicationの選択

利用可能なapplication

利用可能なStandbyクラスタアプリケーション。

選択されたapplication

スケーラブル運用するクラスタアプリケーション。

[利用可能なapplication]からスケーラブル運用したいクラスタアプリケーションを選択し、<追加>をクリックします。全てを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。スケーラブル運用からクラスタアプリケーションを削除する場合には、[選択されたapplication]から削除するクラスタアプリケーションを選択し、<削除>をクリックします。全て削除する場合には、<全て削除>をクリックしてください。

設定終了後<次へ>をクリックし、“userAppicationの起動順番の設定”画面へ進みます。

userApplicationの起動順番を設定する

クラスタアプリケーションが起動する順番を設定します。

図6.61 userApplicationの選択

userApplication名

スケーラブル運用するクラスタアプリケーション。

起動順番

クラスタアプリケーションの起動順番を設定します。起動の際は起動順番の小さいクラスタアプリケーションから起動します。停止の際は起動順番の大きいクラスタアプリケーションから停止します。同じ起動順番のクラスタアプリケーションは、並列で起動/停止します。

設定終了後<次へ>をクリックし、“属性の設定”画面へ進みます。

■クラスタアプリケーションの登録情報を確認する

クラスタアプリケーションの登録情報を確認します。

図6.62 登録情報の確認

<SubApplication>ボタン

このボタンは、常に非活性です。

登録情報の内容確認後、<登録>をクリックします。