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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

6.7.5 属性の説明

■リソースの属性

属性

概要

InParallel

OnlineまたはOffline処理では、通常は全ての監視対象を起動または停止するためのプログラムが、連続して実行されます。
“Yes”に設定すると、それらは並行して実行されます。
デフォルトは “No”です(連続して処理されます)。

NeedAll

“No”に設定すると、Onlineである監視対象が1つでもあるとOnline処理は成功します。
“Yes”に設定すると、userApplicationをOnlineにするためには、定義された全ての監視対象がOnlineとなっている必要があります。
デフォルト値はリソースによって異なります。

  • Cmdline:No

  • Fsystem:Yes

  • 引継ぎネットワーク:Yes

  • プロセス監視:No

Timeout

SCRIPTTIMEOUT

リソースの開始、停止のタイムアウト時間(秒)を設定します。
デフォルト値はリソースによって異なります。

  • Cmdline:300

  • Fsystem:180

  • Gds:1800

  • Gls:60

  • 引継ぎネットワーク:60

  • プロシジャ:1800

AutoRecover

“Yes”に設定すると、故障発生後、故障要因が復旧されることを、前提のもとに、同一ノードで、業務を継続することを目的として、faultedになったリソースを回復しようと試みます。
この試みは1回だけ行われます。
“No”に設定すると、userApplicationはAutoSwitchOverの設定に従って別のホストに切り替り、業務を継続することが可能です。
故障になったときに、userApplicationを別のホストに切替えたい場合は、“No”を設定してください。
Gdsリソースのデフォルト値は“No”です。

■userApplicationの属性

属性

概要

AutoStartUp

“Yes”に設定すると、RMSが開始されるときに、userApplicationも自動的に開始されます。
デフォルトは、“No”で、userApplicationの自動起動は行われません。

AutoSwitchOver

userApplication で障害が発生した場合に、自動的に切替えられるようにします。
以下を選択できます。

  • No
    RMSによる自動切替えはありません。
    クラスタアプリケーションは管理者によって手動で切替える必要があります。

  • HostFailure
    ホストで障害が発生した場合。

  • ResourceFailure
    リソースで障害が発生した場合。

  • ShutDown
    RMSが停止した場合。

上記を組み合わせた次の値も選択することができます。

例)

HostFailure|ResourceFailure

HostFailure|ShutDown

ResourceFailure|ShutDown

HostFailure|ResourceFailure|ShutDown

デフォルトは、“No”です。

PersistentFault

“1”に設定すると、userApplicationのFaultedの状態は、RMSの再起動後も維持されます。
デフォルトは、“0”で、RMSの再起動後は、Faulted状態が維持されません。

OnlinePriority

“1”に設定すると、全クラスタを停止して再起動した場合に、RMSはuserApplicationを最後にOnlineであったホスト上で起動します。
デフォルトは、“0”で、RMSの再起動後は、優先度の最も高いノードでuserApplicationがOnlineになります。優先度は、userApplicationの作成時の「SysNodeの設定」で設定したノードの設定順序により決定されます。

ShutdownPriority

userApplicationに割り当てる重み係数です。クラスタインタコネクトに障害が発生した時に、どのノードを優先させて生き残るようにするかを決定するときの要素の1つにもなります。数値が大きいほどそのuserApplicationの優先度が高くなります。
1~20の範囲で選択してください。
デフォルトは、“NONE”で、重み係数を割り当てません。このuserApplicationがOnlineとなっているノードが、優先的に残す要素に含まれないため、そのノードが停止される可能性があります。
ShutdownPriorityの詳細については、“PRIMECLUSTER RMS導入運用手引書”を参照してください。

StandbyTransitions

待機系のリソースをStandby状態に遷移する条件を設定します。

設定値には、以下を選択できます。

  • NONE
    Standby状態遷移の条件を設定しません。

  • ClearFaultRequest
    userApplicationのFaultedの状態がクリアされ、Offlineに状態遷移するとき。

  • StartUp
    RMSを起動するとき。
    AutoStartUpを“No”に設定している場合は、RMSの起動時に運用系のuserApplicationもStandby状態となります。

  • SwitchRequest
    別のノードへ状態遷移したとき。

上記を組み合わせた次の値も選択することができます。

例)

ClearFaultRequest|StartUp

ClearFaultRequest|SwitchRequest

StartUp|SwitchRequest

ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest

デフォルトは、“NONE”です。

注意)

GLSの伝送路二重化機能を使用する場合は、待機ノードのGLSリソース状態も監視できるようにするため、以下の値を設定してください。

“ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest”

HaltFlag

“Yes”に設定すると、Fault処理中にさらに故障が発生(二重故障)したような場合に、ノードを強制的に停止します。この場合、RMS は、フェイルオーバ中にリソースに異常が発生してもノードを強制的に停止させて、userApplication のフェイルオーバを完了させます。
デフォルトは、“No”で、ノードの強制停止が行われません。そのため、userApplication は、フェイルオーバしません。
HaltFlag(Halt属性)の詳細については、“PRIMECLUSTER RMS導入運用手引書”を参照してください。