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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.2 運用ガイド
FUJITSU Storage

13.1.1 運用環境管理のコマンド

マネージャーの運用環境を管理するコマンドについて説明します。

13.1.1.1 sanadmsh chtraprcvip (SNMPトラップ送信先IPアドレスの変更コマンド)

名前

sanadmsh chtraprcvip - SNMP送信先IPアドレスの変更

形式

Windows環境
sanadm chtraprcvip -h
sanadm chtraprcvip -all -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
sanadm chtraprcvip DeviceID -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
Solaris環境、Linux環境
sanadmsh chtraprcvip -h
sanadmsh chtraprcvip -all -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
sanadmsh chtraprcvip DeviceID -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\sanadm chtraprcvip

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/bin/sanadmsh chtraprcvip

機能説明

運用管理サーバのIPアドレス変更に伴い、本製品登録装置からSNMPトラップ送信先である運用管理サーバの旧IPアドレスを削除し、新IPアドレスを追加します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。

各装置のSNMPトラップ送信先設定は各装置の管理ソフトウェアなどで変更できますが、本製品は、より簡単な方法として、コマンドによる変更機能を提供します。

オペランド

DeviceID

装置を限定してSNMPトラップ送信先設定を実施します。以下の表に従って装置種別を指定し、その後で装置認識方法を指定します。

装置種別

装置認識方法

-host
-storage
-library
-switch

以下のどちらかを指定します。

  • ip:装置のIPアドレス

  • sysname:装置に設定されているSNMPのSysName名

オプション

-h

コマンドの引数フォーマットのヘルプを表示します。

-all

本製品で管理している全装置に対してSNMPトラップ送信先設定処理を実施します。実行結果は、装置名と実行結果の順で標準出力されます。運用管理サーバが複数サブネットに接続されている場合など複数のIPアドレスを持つ場合は、装置に正しいSNMPトラップ送信先が設定されない場合があります。設定後、装置側のSNMPトラップ送信先設定が正しい運用管理サーバのアドレスに設定されているか確認してください。

-oldip oldipaddr

oldipaddrに指定された運用管理サーバの旧IPアドレスを、管理装置のSNMP送信先アドレスから削除します。

-newip newipaddr

newipaddrに指定された運用管理サーバの新IPアドレスを、管理装置のSNMP送信先アドレスに追加します。
本オプション省略時は、運用管理サーバの新IPアドレスを自動設定します。ただし、複数のIPアドレスを持つ運用管理サーバの場合を考慮し、本オプションを指定することを推奨します。

使用法

マネージャーのIPアドレス変更処理実施後、このコマンドを実行します。本製品が管理している全装置に対して一括で実施する方法と、対象装置を選択し実施する方法があります。

対象装置は、SNMPトラップ送信設定が本製品から自動設定可能である装置です。

対象装置の状態がNormalである必要があります。

使用例

以下は、Solaris/Linux環境でのコマンド実行例です。

13.1.1.2 swtraptest (ファイバーチャネルスイッチのSNMPトラップテストコマンド)

名前

swtraptest - SNMPトラップのテスト

形式

swtraptest ipaddr

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\swtraptest

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest

機能説明

本製品が正しくSNMPトラップを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。
運用管理サーバ内でファイバーチャネルスイッチの擬似SNMPトラップ(FC Portフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。

オペランド

ipaddr

SNMPトラップの設定を確認するファイバーチャネルスイッチ装置のIPv4アドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。
当該ファイバーチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置であることが前提です。

オプション

ありません。

使用例

注意事項

13.1.1.3 grtraptest (ETERNUS ディスクアレイのSNMPトラップテストコマンド)

名前

grtraptest - SNMPトラップのテスト

形式

grtraptest ipaddr

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\grtraptest

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest

機能説明

本製品が正しくSNMPトラップを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。
運用管理サーバ内でETERNUS ディスクアレイの擬似SNMPトラップ(FANフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。

オペランド

ipaddr

SNMPトラップの設定を確認するETERNUS ディスクアレイのIPv4アドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。
当該ETERNUS ディスクアレイは、本製品の管理対象装置であることが前提です。

オプション

ありません。

使用例

注意事項

13.1.1.4 storageadm zone (ホストアフィニティとゾーニングの操作コマンド)

名前

storageadm zone - ホストアフィニティとゾーニングの操作

形式

storageadm zone add -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn [-ipaddr ipaddr[,ipaddr]] [-hostrsp hostresponse] [-update all] [-f [-s]]
storageadm zone delete -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn [-ipaddr ipaddr[,ipaddr]] [-update all] [-s]
storageadm zone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,...] [-check]] [-fast] [-csv] [-hex] [-hostrsp] [-tfo]

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm zone

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone

機能説明

ストレージ装置のホストアフィニティとファイバーチャネルスイッチのゾーニングを、設定・削除・表示します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。

ストレージ装置のCAのWWPNとアフィニティグループ、設定するHBAのWWPNをオペランドに指定することで、ストレージ装置のホストアフィニティとファイバーチャネルスイッチのゾーニングを設定・削除します。また、設定されているホストアフィニティとゾーニングを表示します。

対象となるストレージ装置とファイバーチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置である必要があります。

ストレージ装置のCAにStorage Clusterが設定されている場合、TFOステータスが"Standby"のWWPNは、ゾーニングを設定・削除しません。

オペランド

add

ホストアフィニティとゾーニングを設定します。

delete

ホストアフィニティとゾーニングを削除します。

info

ホストアフィニティとゾーニングを表示します。

オプション

addオペランドのオプション
-storage cawwpn,affinitygroup

ホストアフィニティを設定するストレージ装置の、CAのWWPNとアフィニティグループ番号を指定します。

CAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“11:11:11:11:11:11:11:11”のように記述します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“-storage 1111111111111111,16”、16進数では“-storage 1111111111111111,0x10”のように記述します。
Storage Clusterが設定されている場合、cawwpnにはstorageadm zone infoコマンドで表示されるCA_WWPNを指定してください。

-hba hbawwpn

ホストアフィニティとゾーニングに設定するHBAのWWPNを指定します。

HBAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“22:22:22:22:22:22:22:22”のように記述します。

-ipaddr ipaddr[,ipaddr]

ストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチの、IPアドレスを指定します。両装置のIPアドレスを指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。IPアドレスの指定は、順不同です。

指定する装置

動作

ストレージ装置

-storageオプションで指定したストレージ装置のCAのアフィニティグループにホストアフィニティを設定できる状態かを確認します。設定できる状態のときだけ、ストレージ装置にホストアフィニティを設定します。設定できないときは、コマンドが異常終了します。

ファイバーチャネルスイッチ

-storageオプションで指定したストレージ装置のCAと接続しているファイバーチャネルスイッチが属するファブリック内(カスケード接続しているすべてのファイバーチャネルスイッチ)に、-hbaオプションで指定したHBA WWPNとのゾーニングを設定できる状態かを確認します。設定できる状態のときだけ、ファイバーチャネルスイッチにゾーニングを設定します。設定できないときは、コマンドが異常終了します。

両装置

それぞれの装置にホストアフィニティまたはゾーニングを設定できる状態かを確認します。両装置とも設定できる状態のときだけ、ホストアフィニティおよびゾーニングを設定します。どちらか一方でも設定できないときは、コマンドが異常終了します。

-hostrsp hostresponse

HBAが使用するホストレスポンス番号を指定します。
本オプション省略時は、ストレージ装置のDefaultホストレスポンスが設定されます。

-update all

設定完了後に本製品の管理情報を最新に更新する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報が更新されません。情報を更新する場合は、infoオペランドを-fastオプションなしで実行してください。

本オプションは、設定数の少ない場合に有効です。複数の設定をまとめて実施したあとに情報を更新する場合は、infoオペランドが有効です。

-f

ゾーニングが設定されていない状態のファイバーチャネルスイッチに、強制的にWWPNゾーニングを設定する場合に指定します。

本オプションを指定する場合は、ファイバーチャネルスイッチのセキュリティ設定を確認してください。WWPNゾーニングを設定する場合だけ、指定してください。

以下の場合に本オプションを指定すると、本オプション省略時と同じ動作になります。

  • -ipaddrオプションで、ストレージ装置だけ指定した場合

  • ゾーニングを設定するファイバーチャネルスイッチに、ゾーニングがすでに設定されている場合

-s

確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
本オプションは、-fオプションを指定した場合だけ指定できます。

deleteオペランドのオプション
-storage cawwpn,affinitygroup

ホストアフィニティを削除するストレージ装置の、CAのWWPNとアフィニティグループ番号を指定します。

CAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“11:11:11:11:11:11:11:11”のように記述します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“-storage 1111111111111111,16”、16進数では“-storage 1111111111111111,0x10”のように記述します。
Storage Clusterが設定されている場合、cawwpnにはstorageadm zone infoコマンドで表示されるCA_WWPNを指定してください。

-hba hbawwpn

ホストアフィニティとゾーニングを削除するHBAのWWPNを指定します。

HBAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“22:22:22:22:22:22:22:22”のように記述します。

-ipaddr ipaddr[,ipaddr]

ストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチの、IPアドレスを指定します。両装置のIPアドレスを指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。IPアドレスの指定は、順不同です。

指定する装置

動作

ストレージ装置

-storageオプションで指定したストレージ装置のCAのアフィニティグループからホストアフィニティを削除できる状態かを確認します。削除できる状態のときだけ、ストレージ装置からホストアフィニティを削除します。削除できないときは、コマンドが異常終了します。

ファイバーチャネルスイッチ

-storageオプションで指定したストレージ装置のCAと接続しているファイバーチャネルスイッチが属するファブリック内(カスケード接続しているすべてのファイバーチャネルスイッチ)に、-hbaオプションで指定したHBA WWPNとのゾーニングを削除できる状態かを確認します。削除できる状態のときだけ、ファイバーチャネルスイッチからゾーニングを削除します。削除できないときは、コマンドが異常終了します。

両装置

それぞれの装置からホストアフィニティおよびゾーニングを削除できる状態かを確認します。両装置とも削除できる状態のときだけ、ホストアフィニティおよびゾーニングを削除します。どちらか一方でも削除できないときは、コマンドが異常終了します。

-update all

設定完了後に本製品の管理情報を最新に更新する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報が更新されません。情報を更新する場合は、infoオペランドを-fastオプションなしで実行してください。

本オプションは、削除数の少ない場合に有効です。複数の削除をまとめて実施したあとに情報を更新する場合は、infoオペランドが有効です。

-s

確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。

infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…]

指定したIPアドレスのファイバーチャネルスイッチのゾーニング情報、またはストレージ装置のCAに設定されているホストアフィニティ情報を表示します。複数のストレージ装置の情報およびファイバーチャネルスイッチの情報を表示する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。

本オプション省略時は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表示します。

-check

-ipaddrオプションで指定した装置が、本製品に登録されているストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチであるかを確認します。

また、情報を表示できる状態かを確認します。情報を表示できる状態のときだけ、指定された装置の情報を表示します。情報を表示できないときや表示対象の装置ではないときは、コマンドが異常終了します。

本オプションは、-ipaddrオプションを指定した場合に指定できます。

-fast

本製品が管理する既存の情報からストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表示する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報を最新に更新したあと、ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表示します。

本オプションは、addオペランドまたはdeleteオペランドで-update allオプションを指定して実行したあとに、情報を表示する場合に有効です。

-csv

ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。

-hex

ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を16進数形式で表示します。ストレージ装置のアフィニティグループ番号を16進数形式で表示します。

-hostrsp

HBAが使用するホストレスポンス番号とホストレスポンスのエイリアス名を表示します。
本オプション省略時は、表枠や列名を含め、ホストレスポンス番号とホストレスポンスのエイリアス名が表示されません。

-tfo

Storage Clusterに関する以下の項目を追加で出力します。

  • 応答WWPN

  • TFOステータス

本オプションを-hostrspオプションと同時に指定すると、本項目はホストレスポンス情報の後に表示されます。
-hostrspオプションと同時に指定しないと、本項目はHBA_WWPNの後に表示されます。

使用例

注意事項

13.1.1.5 storageadm iscsizone (ホストアフィニティの操作コマンド)

名前

storageadm iscsizone - iSCSIのホストアフィニティの操作

形式

storageadm iscsizone add -ipaddr ipaddr -storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup} -server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name} [-svalias server_alias] [-svname server_name] [-svhostrsp server_hostresponse] [-check]
storageadm iscsizone delete -ipaddr ipaddr -storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup} -server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name} [-check] [-s]
storageadm iscsizone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…] [-check]] [-csv] [-hex] [-expand]

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm iscsizone

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm iscsizone

機能説明

ストレージ装置のiSCSIのホストアフィニティを、設定・削除・表示します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。

ストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ、設定するサーバのIPアドレスとiSCSIネームをオペランドに指定することで、ストレージ装置のホストアフィニティを設定・削除します。また、設定されているホストアフィニティを表示します。

対象となるストレージ装置は、本製品の管理対象装置である必要があります。

オペランド

add

ホストアフィニティを設定します。

delete

ホストアフィニティを削除します。

info

ホストアフィニティを表示します。

オプション

addオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置のIPアドレスを指定します。

-storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup}

ホストアフィニティを設定するストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ番号またはポートIDとアフィニティグループ番号を指定します。

アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。指定例は以下のとおりです。

[10進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3
[16進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,0x3

ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX400 series, DX8000 series, DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series (DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合はCM番号とCA番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合はCE番号(16進)とCM番号とCA番号とPort番号を連結したものとなります。指定例は以下のとおりです。

[CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 121,6
[CE番号=3、CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 3121,6
-server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name}

ホストアフィニティを設定するサーバのiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネームを指定します。
iSCSIホストのIPアドレスを未設定に対応している装置の場合は、iSCSIホストのIPアドレスを省略して指定できます。

-svalias server_alias

ホストアフィニティを設定するサーバのiSCSIエイリアス名を指定します。
本オプション省略時は、エイリアス名が設定されません。

-svname server_name

ホストアフィニティを設定するサーバのホストのエイリアス名を指定します。

本オプション省略時は、以下のように動作します。

ストレージ装置

本オプション省略時の動作

ETERNUS DX60/DX80/DX90
ETERNUS DX S2 series
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F

エイリアス名が自動で設定されます。

ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series

エイリアス名が設定されません。

-svhostrsp server_hostresponse

ホストアフィニティを設定するサーバのホストレスポンス番号を指定します。
本オプション省略時は、ホストレスポンス番号#0が設定されます。

-check

-serverオプションで指定されたサーバが、すでに-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置にホストアフィニティ設定されているかを確認します。ホストアフィニティ設定されていないときは、処理を継続し、設定を行います。ホストアフィニティ設定されているときは、エラーとなります。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。

deleteオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置のIPアドレスを指定します。

-storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup}

ホストアフィニティを削除するストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ番号またはポートIDとアフィニティグループ番号を指定します。

アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。指定例は以下のとおりです。

[10進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3
[16進数での指定]
-storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,0x3

ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX400 series, DX8000 series, DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series (DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合はCM番号とCA番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合はCE番号(16進)とCM番号とCA番号とPort番号を連結したものとなります。指定例は以下のとおりです。

[CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 121,6
[CE番号=3、CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定]
-storage 3121,6
-server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name}

ホストアフィニティを削除するサーバのiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネームを指定します。
iSCSIホストのIPアドレスを未設定に対応している装置の場合は、iSCSIホストのIPアドレスを省略して指定できます。

-check

-serverオプションで指定されたサーバが、-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置にホストアフィニティ設定されているかを確認します。ホストアフィニティ設定されていないときは、エラーとなります。ホストアフィニティ設定されているときは、処理を継続し、設定を削除します。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。

-s

確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。

infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr

指定したIPアドレスのストレージ装置のホストアフィニティ情報を表示します。複数のストレージ装置の情報を表示する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。

本オプション省略時は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置の情報を表示します。

-check

-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置が、本製品に登録されているストレージ装置か確認します。指定されたIPアドレスのすべての装置が本製品に登録されているときは、処理を継続し、設定情報を表示します。指定されたIPアドレスの装置が1つでも本製品に登録されていないときは、エラーとなります。

本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。

本オプションは、-ipaddrオプションを指定した場合だけ指定できます。

-csv

CSV形式で出力します。

-hex

アフィニティグループ番号を16進数で表示します。

-expand

ホストアフィニティの情報に以下を追加して表示します。

  • IPv6リンクローカルアドレス

  • IPv6コネクトIPアドレス

追加する情報は、ETERNUS SFシステムのバージョンレベルに依存します。ETERNUS SFシステムをバージョンレベルアップすると、表示される情報が増える可能性があります。
本オプション省略時は、ホストアフィニティの一覧を表示します。

使用例

注意事項

13.1.1.6 storageadm perfdata (性能情報の操作コマンド)

名前

storageadm perfdata - 性能情報の操作

形式

storageadm perfdata export outDirName -ipaddr ipAddr [-date startTime[-endTime]]

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm perfdata

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfdata

機能説明

ストレージ装置およびファイバーチャネルスイッチの性能情報を出力します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。

性能情報を操作する装置のIPアドレスと日付を指定することで、装置の性能情報をCSV形式で出力します。

対象となる装置は、本製品の管理対象装置、かつ、性能監視を実施中または過去に実施していた必要があります。

サポート装置は、以下のとおりです。

出力するCSVファイルの詳細は、以下のとおりです。

ファイバーチャネルスイッチのポート情報

項目

説明

ファイル名

PORT.csv

ヘッダー行

Date,PortX - Tx Throughput, PortX - Rx Throughput, PortX - CRC Error, ...

データ行

date,port0s,port0r,port0e, ... ,portNs,portNr,portNe

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、port数分の情報が出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
port0s : date時点のPort0の送信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
port0r : date時点のPort0の受信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
port0e : date時点のPort0のCRCエラー数(10進数表記。単位はカウント)
portNs : date時点のPortNの送信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
portNr : date時点のPortNの受信データ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
portNe : date時点のPortNのCRCエラー数(10進数表記。単位はカウント)

ストレージ装置のCM性能情報

ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX80 S2/DX90/DX90 S2, DX S3 series(DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合

項目

説明

ファイル名

CM.csv

ヘッダー行

Date, CM0xXX - CPU Use Rate, CM0xXX - Copy Remain, ...

データ行

date,CM00u,CM00r, ... ,CMNNu,CMNNr

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、CM数分の情報が出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
CM00u : date時点のCM0x00のCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CM00r : date時点のCM0x00のCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)
CMNNu : date時点のCM0xNNのCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CMNNr : date時点のCM0xNNのCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)

ETERNUS DX400/DX400 S2 series, DX8000/DX8000 S2 seriesの場合

項目

説明

ファイル名

CM/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCM番号。以下の例のように、0000から始まり、装置に搭載される最も若いCM CPU番号から昇順で振られます。
CM0x0 CPU0は0000、
CM0x0 CPU1は0001、
CM0x1 CPU0は0002、
CM0x1 CPU1は0003、
:
CM0x7 CPU0は000E、
CM0x7 CPU1は000F)

ヘッダー行

Date, CM0xXX:CPUX - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX(ROE) - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX - Copy Remain

データ行

date,cpu,roe,remain

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
cpu : date時点のCM0xXX:CPUXのCPU使用率(10進数表記。単位は%)
roe : date時点のCM0xXX:CPUXのROE使用率(10進数表記。単位は%)
remain : date時点のCM0xXX:CPUXのCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)

ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合

項目

説明

ファイル名

CM.csv

ヘッダー行

Data, CE0xXXCM0xXX - CPU Use Rate, CE0xXXCM0xXX - Copy Remain, ...

データ行

date,CE00CM00u,CE00CM00r, ... ,CENNCMNNu,CENNCMNNr

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、CM数分の情報が出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
CE00CM00u : date時点のCE0x00CM0x00のCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CE00CM00r : date時点のCE0x00CM0x00のCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)
CE00CMNNu : date時点のCE0xNNCM0xNNのCPU使用率(10進数表記。単位は%)
CE00CMNNr : date時点のCE0xNNCM0xNNのCMコピー残量(10進数表記。単位はGB)

ストレージ装置のLogicalVolume性能情報

項目

説明

ファイル名

LogicalVolume/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のLogicalVolume番号)

ヘッダー行

Date, LogicalVolume0xXXXX - Read IOPS,
LogicalVolume0xXXXX - Write IOPS,
LogicalVolume0xXXXX - Read Throughput,
LogicalVolume0xXXXX - Write Throughput,
LogicalVolume0xXXXX - Read Response Time,
LogicalVolume0xXXXX - Write Response Time,
LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate,
LogicalVolume0xXXXX - Write Cache Hit Rate,
LogicalVolume0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate,
LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate(Extreme Cache),
LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate(DRAM + Extreme Cache),
LogicalVolume0xXXXX - Read QoS Delay Time,
LogicalVolume0xXXXX - Write QoS Delay Time

データ行

date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch,
hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache,delay-r-qos,delay-w-qos

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
resp-r : date時点のReadレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
resp-w : date時点のWriteレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
hit-r : date時点のReadキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-w : date時点のWriteキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
fetch : date時点のRead Pre-fetchキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-r-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(Extreme Cache)(10進数表記。単位は%)(注1、注2)
hit-r-dram-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(DRAM + Extreme Cache)(10進数表記。単位は%) (注1、注2)
delay-r-qos : date時点のRead QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)
delay-w-qos : date時点のWrite QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)

注1: Extreme Cacheの性能情報サポート装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。

例: Extreme Cacheの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,0,0

注2: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。

例: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,,

注3: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)サポートの装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。

例: Host-LU QoSの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,0,0

注4: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)が非サポートの装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。

例: Host-LU QoSの性能情報非サポート装置の場合
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,,
ストレージ装置のRAIDグループ性能情報

項目

説明

ファイル名

RAIDGroup/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のRAIDグループ番号)

ヘッダー行

Date, RAIDGroup0xXXXX - Read IOPS,
RAIDGroup0xXXXX - Write IOPS,
RAIDGroup0xXXXX - Read Throughput,
RAIDGroup0xXXXX - Write Throughput,
RAIDGroup0xXXXX - Read Response Time,
RAIDGroup0xXXXX - Write Response Time,
RAIDGroup0xXXXX - Read Cache Hit Rate,
RAIDGroup0xXXXX - Write Cache Hit Rate,
RAIDGroup0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate,
RAIDGroup0xXXXX - Read Cache Hit Rate(Extreme Cache),
RAIDGroup0xXXXX - Read Cache Hit Rate(DRAM + Extreme Cache),
RAIDGroup0xXXXX - Read QoS Delay Time,
RAIDGroup0xXXXX - Write QoS Delay Time

データ行

date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch,
hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache,delay-r-qos,delay-w-qos

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
resp-r : date時点のReadレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
resp-w : date時点のWriteレスポンスタイム(10進数表記。単位はmsec)
hit-r : date時点のReadキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-w : date時点のWriteキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
fetch : date時点のRead Pre-fetchキャッシュヒット率(10進数表記。単位は%)
hit-r-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(Extreme Cache)(10進数表記。単位は%) (注1、注2)
hit-r-dram-extreme-cache : date時点のReadキャッシュヒット率(DRAM + Extreme Cache)(10進数表記。単位は%) (注1、注2)
delay-r-qos : date時点のRead QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)
delay-w-qos : date時点のWrite QoSディレイタイム(10進数表記。単位はmsec) (注3、注4)

注1: Extreme Cacheの性能情報サポート装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。

例: Extreme Cacheの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,0,0

注2: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。

例: Extreme Cacheの性能情報非サポート装置の場合
…,hit-r-extreme-cache,hit-r-dram-extreme-cache
…,,

注3: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)サポートの装置で機能が無効の場合は、"0"を出力します。

例: Host-LU QoSの性能情報サポート装置の場合(機能無効)
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,0,0

注4: Host-LU QoSの性能情報(QoS Delay Time)が非サポートの装置の場合は、値を出力せず、カンマを詰めて出力します。

例: Host-LU QoSの性能情報非サポート装置の場合
…,delay-r-qos,delay-w-qos
…,,
ストレージ装置のDisk性能情報

項目

説明

ファイル名

Disk/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のDE番号)

ヘッダー行

  • CEに搭載されているDiskの場合
    Date, CE(DE0x00):DiskX - busy time, ...

  • DEに搭載されているDiskの場合
    Date, DE0xXX:DiskX - busy time, ...

データ行

date,Disk0, ... ,DiskN

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。date以降には、Disk数分の情報が出力されます。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
Disk0 : date時点のDisk0のディスク使用率(10進数表記。単位は%)
DiskN : date時点のDiskNのディスク使用率(10進数表記。単位は%)

ストレージ装置のCA/CM Port性能情報

ETERNUS DX series(DX8000 S3 seriesを除く), ETERNUS DX200Fの場合

項目

説明

ファイル名

Port/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCA/CM Port番号。以下の例のように、0000から始まり、装置に搭載される最も若いCA/CM Port番号から昇順で振られます。
CM0x0 CA0x0 Port0は0000、
CM0x0 CA0x0 Port1は0001、
:
CM0x7 CA0x3 Port2は007E、
CM0x7 CA0x3 Port3は007F)

ヘッダー行

  • CA Portの場合
    Date, CM0xX:CA0xX:PortX - Read IOPS, CM0xX:CA0xX:PortX - Write IOPS, CM0xX:CA0xX:PortX - Read Throughput, CM0xX:CA0xX:PortX - Write Throughput

  • CM Portの場合
    Date, CM0xX:PortX - Read IOPS, CM0xX:PortX - Write IOPS, CM0xX:PortX - Read Throughput, CM0xX:PortX - Write Throughput

データ行

date,read,write,through-r,through-w

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)

ETERNUS DX8000 S3 seriesの場合

項目

説明

ファイル名

Port/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCA Port番号。以下の例のように、0000から始まり、装置に搭載される最も若いCA Port番号から昇順で振られます。
CE0x0 CM0x0 CA0x0 Port0は0000、
CE0x0 CM0x0 CA0x0 Port1は0001、
:
CE0x3 CM0x1 CA0x3 Port2は007E、
CE0x3 CM0x1 CA0x3 Port3は007F)

ヘッダー行

Date, CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Read IOPS, CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Write IOPS,
CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Read Throughput, CE0xX:CM0xX:CA0xX:PortX - Write Throughput

データ行

date,read,write,through-r,through-w

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
read : date時点のRead回数(10進数表記。単位はIOPS)
write : date時点のWrite回数(10進数表記。単位はIOPS)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)

注: 対象のCA/CM Portのポートモードに応じて、ヘッダー行の各ポート名の末尾に以下の表記が追加されます。

ポートモード

FC

iSCSI

CA

-

(iSCSI-CA)

RA

(FC-RA)

(iSCSI-RA)

CA/RA

(FC-CA/RA)

(iSCSI-CA/RA)

ストレージ装置の稼働Disk数性能情報

項目

説明

ファイル名

ACTIVE_DISK.csv

ヘッダー行

Date, Total Disks, Active Disks

データ行

date,total,active

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
total : date時点の装置全体の搭載ディスク数(10進数表記。単位はDisk)
active : date時点の装置全体の稼働ディスク数(10進数表記。単位はDisk)

ストレージ装置の消費電力性能情報(ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX S2 series, DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)

項目

説明

ファイル名

SYSTEM_POWER_CONSUMPTION.csv

ヘッダー行

Date, System Power Consumption

データ行

date, power

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
power : date時点の装置全体の使用電力(10進数表記。単位はW)

ストレージ装置の温度性能情報(ETERNUS DX60/DX80/DX90, DX S2 series, DX S3 series, ETERNUS DX200Fだけ)

項目

説明

ファイル名

SYSTEM_TEMPERATURE.csv

ヘッダー行

Date, System Temperature

データ行

date, temperature

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
temperature : date時点の装置の吸気温度(10進数表記。単位は℃)

ストレージ装置のNASシステム性能情報

項目

説明

ファイル名

NAS/System/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のCM番号)

ヘッダー行

Date, CM0xXX - CPU Use Rate, CM0xXX - CIFS Operations, CM0xXX - NFS Operations

データ行

date,CMuse,CMcifs,CMnfs

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
CMuse : date時点のCM内CPU使用率(10進数表記。単位は%)
CMcifs : date時点のCM内CIFS処理数(10進数表記。単位はops/s)
CMnfs : date時点のCM内NFS処理数(10進数表記。単位はops/s)

ストレージ装置のNASボリューム性能情報

項目

説明

ファイル名

NAS/LogicalVolume/nnnn.csv
(nnnnは、16進数表記のLogicalVolume番号)

ヘッダー行

Date, LogicalVolume0xXXXX - Read Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Write Throughput

データ行

date,through-r,through-w

各フィールドに出力される情報は、以下のとおりです。
date : 性能情報取得時刻(YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式)
through-r : date時点のReadデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)
through-w : date時点のWriteデータ転送量(10進数表記。単位はMB/s)

オペランド

export

指定した日付の性能情報をCSV形式で出力します。

outDirName

性能情報を出力するディレクトリを指定します。存在するディレクトリ名を絶対パスで指定してください。
性能情報は、outDirNameディレクトリ配下に、以下の構成で出力されます。

オプション

-ipaddr ipAddr

性能情報を出力する装置のIPアドレスを指定します。
出力対象となる装置は、以下の条件を満たす必要があります。

  • 本製品に登録されていて、性能監視対象である、以下のどれかの装置

    • ETERNUS DX series, ETERNUS DX200F

    • 性能監視をサポートしている、ファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード

性能監視の設定方法は、「7.2.2 性能管理指示」を参照してください。

-date startTime[-endTime]

出力する性能情報の開始・終了時刻を、それぞれYYYYMMDDhhmm形式で指定します。開始・終了時刻は、以下のように、ハイフン("-")で連結する必要があります。

YYYYMMDDhhmm-YYYYMMDDhhmm

ハイフン("-")と終了時刻を省略すると、コマンド実行時刻が終了時刻となります。

開始時刻には、終了時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。また、開始・終了時刻には、2001年8月1日0時0分よりも未来の時刻、かつコマンド実行時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。

本オプション省略時は、コマンド実行時刻の30分前が開始時刻、コマンド実行時刻が終了時刻となります。

使用例

Windows環境
  • IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から2012年1月1日23時59分までの性能情報を、C:\workディレクトリに出力する場合

    > storageadm perfdata export "c:\work" -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000-201201012359
  • IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から現在までの性能情報を、C:\workディレクトリに出力する場合

    > storageadm perfdata export "c:\work" -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000
Solaris環境、Linux環境
  • IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から2012年1月1日23時59分までの性能情報を、/var/tmp/workディレクトリに出力する場合

    > storageadm perfdata export /var/tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000-201201012359
  • IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から現在までの性能情報を、/var/tmp/workディレクトリに出力する場合

    > storageadm perfdata export /var/tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000

13.1.1.7 storageadm spindle (ディスク制御コマンド)

名前

storageadm spindle - ディスクドライブの制御

形式

storageadm spindle start -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]]
storageadm spindle stop -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]] [-s] [-f]
storageadm spindle info -ipaddr ipaddr [{-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server}]

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm spindle

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle

機能説明

ストレージ装置のRAIDを構成しているディスクドライブのスピンドル回転制御およびディスクドライブ本体の電源制御を行います。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。

状態表示時にストレージ装置を指定した場合は、RAIDを構成しているディスクドライブのスピンドル回転状態およびディスクドライブ本体の電源状態を表示します。
サーバを指定した場合は、サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号とボリューム番号を表示します。

ストレージ装置のIPアドレスおよびRAIDグループ番号をオペランドに指定することで、ストレージ装置のRAIDを構成しているディスクドライブの回転制御およびディスクドライブ本体の電源制御を行います。

サーバのIPアドレスを指定することで、そのサーバが使用しているストレージ装置のディスクドライブの回転制御およびディスクドライブ本体の電源制御を行います。

対象となるストレージ装置およびサーバは、本製品の管理対象装置である必要があります。

オペランド

start

ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクドライブを起動します。

stop

ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクドライブを停止します。

info

ストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報を表示します。または、サーバが使用しているストレージ装置の情報を表示します。

オプション

startオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。

-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]

起動対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-server

サーバが使用しているストレージ装置のディスクドライブを起動します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-sync

処理が完了する、または-timeオプションで指定した時間が経過するまで、復帰しません。

-time timeout

-syncオプション指定時のタイムアウト値(単位は秒)を、1~86400の範囲で指定します。
本オプション省略時のタイムアウト値は600秒です。

stopオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。

-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]

停止対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-server

サーバが使用しているストレージ装置のディスクドライブを停止します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

-sync

処理が完了する、または-timeオプションで指定した時間が経過するまで、復帰しません。

-time timeout

-syncオプションを指定した場合のタイムアウト値(単位は秒)を、1~86400の範囲で指定します。
本オプション省略時のタイムアウト値は600秒です。

-s

確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。

-f

関連するRAIDグループのディスクドライブを強制的に停止します。

infoオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。

-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...]

状態表示対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

本オプション省略時は、指定したストレージ装置のすべてのRAIDグループ情報を表示します。

-server

サーバが使用しているストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報およびボリューム番号を表示します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。

使用例

注意事項

13.1.1.8 esfsnap (マネージャーの調査資料採取コマンド)

名前

esfsnap - マネージャーの調査資料の採取

形式

esfsnap -dir dirname [-all]

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\Common\bin\esfsnap

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap

機能説明

マネージャーの調査資料を採取するコマンドです。
コマンドを実行するには、OSの管理者権限が必要です。

マネージャーで何らかの問題が発生した場合に、調査資料を採取するために使用します。採取した資料は、当社技術員に渡してください。

オプション

-dir dirname

調査資料を格納するディレクトリを、dirnameに指定します。
Windows環境の場合は、ドライブ文字から始まるフルパス名(70バイトまで)を指定してください。
Solaris/Linux環境の場合は、フルパス名を指定してください。

調査資料は、Windows環境では“esfsnap_”で始まるディレクトリに、Solaris/Linux環境では“esfsnap_”で始まるファイルにまとめられます。本コマンド実行前に、dirnameに以下の空き容量があることを確認してください。

採取資料の種類

必要な空き容量

初期調査資料

40MB以上

詳細調査資料

80 + (2 * 装置登録台数) MB以上

-all

調査に必要なすべての調査資料を採取します。本オプションを指定すると、採取される資料の容量が大きくなります。トラブルの初期調査(切分け)のために資料を採取する場合、本オプションの指定は不要です。

使用例

Windows環境
  • 初期調査用資料を、D:\tempディレクトリに採取します。

    > esfsnap -dir D:\temp
Solaris環境、Linux環境
  • 初期調査用資料を、/var/tmpディレクトリに採取します。

    > esfsnap -dir /var/tmp

13.1.1.9 esfadm esfdata (構成情報の操作コマンド)

名前

esfadm esfdata - 構成情報の操作

形式

esfadm esfdata backup -ipaddr ipaddr [-s]
esfadm esfdata restore -all [-s]
esfadm esfdata delete -all

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\Common\bin\esfadm esfdata

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris環境、Linux環境
/opt/FJSVesfcm/bin/esfadm esfdata

機能説明

本製品が保存しているいくつかの構成情報について、ETERNUS ディスクアレイへバックアップ、または、ETERNUS ディスクアレイからリストアします。また、装置削除されたETERNUS ディスクアレイに関する構成情報をリポジトリから削除します。

オペランド

backup

構成情報をETERNUS ディスクアレイにバックアップします。

restore

構成情報をETERNUS ディスクアレイからリストアします。

delete

装置削除したETERNUS ディスクアレイに関する構成情報を削除します。

オプション

backupオペランドのオプション
-ipaddr ipaddr

ストレージ装置のIPアドレスを指定します。

-s

確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。

restoreオペランドのオプション
-all

登録されているすべてのETERNUS ディスクアレイからリストアします。

-s

確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。

deleteオペランドのオプション
-all

装置削除したETERNUS ディスクアレイに関するすべての構成情報を削除します。

使用例

注意事項