ここでは、発生した問題の原因を切り分けるために必要な調査資料の採取方法について説明します。
採取方法の特徴を踏まえ、問題が発生した環境やシステムの状態に応じて、適切な方法で資料を採取してください。
マスタサーバからの資料の採取
マスタサーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all コマンド)を実行する方法です。
ネットワークを利用して各管理対象サーバの調査資料を一括採取できるため、各管理対象サーバ上でコマンドを実行するよりも簡単に資料を採取できます。
「マスタサーバから資料の採取(rcxadm mgrctl snap -all コマンド)」を参照し、資料を採取してください。
rcxadm mgrctl snap -all コマンドを実行するためには、約65MBに加え、サーバの登録台数 × 約30MBの空き容量が必要です。
各サーバからの資料の採取
各サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap コマンド、rcxadm agtctl snap コマンド)を実行する方法です。
「各サーバからの資料の採取(rcxadm mgrctl snap コマンド、rcxadm agtctl snap コマンド)」を参照し、資料を採取してください。
rcxadm mgrctl snap コマンドを実行するためには、約65MBの空き容量が必要です。
rcxadm agtctl snap コマンドを実行するためには、約30MBの空き容量が必要です。
マスタサーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all コマンド)を実行することで、各管理対象サーバの調査資料を一括して採取できます。
調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all コマンド)を実行して資料を採取する方法を以下に示します。
マスタサーバに root 権限でログインします。
rcxadm mgrctl snap -all コマンドを実行します。
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl snap [-dir directory] -all <Enter>
採取した調査資料を当社技術員に送付します。
注意
マスタサーバから資料を採取する場合、管理サーバ上でマネージャーが動作している必要があります。マネージャーが動作できない場合、各サーバ上で資料を採取してください。
マスタサーバから資料を採取する方法では、以下の場合、管理対象サーバの調査資料は採取されません。
通信経路が確立できない場合
停止している管理対象サーバがある場合
どちらの場合も、ほかの管理対象サーバに対する調査資料の採取処理は継続されます。
実行結果はコマンドの実行ログで確認してください。
詳細は、「ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.2 リファレンスガイド (コマンド編)」の「5.11 rcxadm mgrctl」を参照してください。
採取に失敗した管理対象サーバについては、マスタサーバ上でrcxadm mgrctl snap -all コマンドを再実行するか、失敗した管理対象サーバ上でrcxadm agtctl snap コマンドを実行して資料を採取してください。
マスタサーバから一括で管理対象サーバの調査資料を採取できるrcxadm mgrctl snap -all コマンドとは別に、実行したサーバの情報だけを採取できるrcxadm mgrctl snap コマンドとrcxadm agtctl snap コマンドがあります。
調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap コマンドまたはrcxadm agtctl snap コマンド)を実行して資料を採取する方法を以下に示します。
資料を採取するサーバに root 権限でログインします。
rcxadm mgrctl snap コマンドまたはrcxadm agtctl snap コマンドを実行します。
資料を採取するサーバに応じて実行するコマンドが異なるため注意してください。
【マスタサーバの場合】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl snap [-dir directory] <Enter>
【スレーブサーバの場合】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir directory] <Enter>
採取した調査資料を当社技術員に送付します。
詳細は、「ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.2 リファレンスガイド (コマンド編)」の「5.2 rcxadm agtctl」または「5.11 rcxadm mgrctl」を参照してください。