マスタサーバ機能のインストール手順を以下に示します。
マスタサーバ機能をインストールするために、構成ファイル bdpp.conf に対し、事前に設計した値を設定します。
構成ファイル bdpp.conf はマスタサーバ(プライマリ)およびマスタサーバ(セカンダリ)で共通の設定である必要があります。マスタサーバを二重化構成にする場合は、マスタサーバ(セカンダリ)のインストールを行う前に、マスタサーバ(プライマリ)で使用した構成ファイル bdpp.conf をマスタサーバ(セカンダリ)にもコピーしてください。
例
構成ファイル bdpp.conf を /home/data/master ディレクトリの配下で作成した場合
# cd /home/data/master <Enter> # scp -p ./bdpp.conf root@master2:/home/data/master/bdpp.conf <Enter>
注意
仮想環境(KVM)に二重化構成のマスタサーバを導入し、かつ、マスタサーバ(プライマリ)とマスタサーバ(セカンダリ)を導入する仮想マシンが異なるホストマシン上に存在する場合、構成ファイルの BDPP_KVMHOST_IP には2台のホストマシンの IP アドレスを設定する必要があります。
物理環境にマスタサーバを導入し、かつクローニング機能を利用しない場合、構成ファイルの BDPP_ROR_INSTALL にはNO(またはno)を設定してください。
参照
構成ファイル bdpp.conf の詳細については、「B.1 bdpp.conf」の「【マスタサーバ】」を参照してください。
マスタサーバを二重化構成にする場合は、マスタサーバ(プライマリ)、マスタサーバ(セカンダリ)の順でインストールします。
環境変数 BDPP_CONF_PATH を設定します。
環境変数 BDPP_CONF_PATH に構成ファイル bdpp.conf が格納されているディレクトリを設定します。
例
構成ファイル bdpp.conf を /home/data/master ディレクトリの配下で作成した場合
# export BDPP_CONF_PATH=/home/data/master <Enter>
DVD-ROM をマウントします。
DVD-ROM を DVD 装置にセットし、以下のコマンドを実行して DVD-ROM をマウントします。自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROM の自動マウントを行うと、マウントオプションに noexec が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。
# mount /dev/hdc {DVD-ROMマウントポイント} <Enter>
インストーラを起動します。
bdpp_inst を実行してインストーラを起動してください。
# {DVD-ROMマウントポイント}/bdpp_inst <Enter>
"1. Master Server installation" を選択してください。
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注意
インストーラを起動する前に、業務 LAN 用のネットワークインターフェースには IP アドレスが設定され、かつ、活性状態となっている必要があります。
インストールに失敗した場合は、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして、または、必要に応じてインストールログ(/var/tmp/bdpp_install.log)を参照して、失敗した原因を取り除き、再度インストールを実施してください。