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Systemwalker Desktop Keeper 導入ガイド
FUJITSU Software

4.7.3 自己版数管理機能を使用してバージョンアップする

Systemwalker Desktop Keeperの機能である自己版数管理機能によるバージョンアップの方法について説明します。

注意

自己版数管理機能を使用する前の注意点について

【自己版数管理機能を動作させるためには】

自己版数管理機能を動作させるためには、該当のPCにログオンする必要があります。PCにログオンしていない場合は、動作しません。

【ファイアーウォールを一時的に無効にしてください】

自己版数管理機能によるバージョンアップを実行する場合、Windowsファイアーウォール機能を有効にしていると、クライアントにバージョンアップを確認する画面が表示されないことがあります。この場合、一時的にクライアント端末の Windowsファイアーウォール機能を無効にして、OSを再起動することで、バージョンアップを確認する画面が表示されます。バージョンアップ完了後、Windowsファイアーウォール機能を有効にしてください。

【同時にダウンロードできる端末数について】

自己版数管理機能で、同時に適用できる端末数の初期値は5となっています。この端末数を変更する場合は、サーバ設定ツールの[フォルダ/CT自己版数アップ設定]画面の[同時ダウンロード数(最大)]で変更してください。なおこの設定値を超える端末は次回起動時に再度、自己版数管理機能が実行されます。

【Windows Vista®、Windows® 7、Windows® 8に自己版数管理機能を利用する場合】

Windows Vista®、Windows® 7、Windows® 8の環境に自己版数管理機能を利用する場合、Windowsの「リモートデスクトップ接続」など、Windowsターミナルサービス経由のリモートからログオンしないでください。

【Windows® 8の高速スタートアップ機能について】

Windows® 8で高速スタートアップ機能が有効な場合、ログオンしていない状態でシャットダウン操作を行うと、通常、PC起動時に実施する「移行対象情報ファイル」や「CT動作パラメーター情報ファイル」の反映動作、CTポリシーの要求動作、自己版数アップのチェックが動作しない場合があります。確実にこれらの動作を行わせるためには、シャットダウンではなくOSの再起動を行ってください。

【他のソフトウェアインストールについて】

自己版数管理機能を使用してクライアント(CT)をバージョンアップした後は、OSを再起動してください。OSを再起動せずに他のソフトウェアをインストールすると、クライアント(CT)が正常にバージョンアップしない可能性があります。

【通信セキュリティ設定について】

V14.3.1以前のクライアント(CT)の自己版数管理要求を受け付ける場合、通信セキュリティ設定を切り替えてください。セキュリティ強化コマンドを使用することで通信セキュリティ設定を切り替えることが可能です。セキュリティ強化コマンドの使用方法については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“DTKSETCN.exe (セキュリティ強化コマンド)”を参照してください。

【クライアント(CT)端末登録時認証について】

V15.1.0より前のバージョンのクライアント(CT)をV15.1.0以降の管理サーバに登録する場合、クライアント(CT)端末登録時認証は使用できません。クライアント管理パスワードを解除してください。詳細は、“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド管理者編”の“端末動作設定を行う”を参照してください。

【管理サーバ/統合管理サーバとクライアント(CT)間の通信について】

管理サーバ/統合管理サーバとクライアント(CT)間の通信は暗号化されます。
そのため、V14.3.1以前の通信暗号化の修正を適用していないクライアント(CT)との通信など、暗号化されていない通信については制限されます。

  • V13.3.0~V14.3.1のクライアントは、2014年9月以降の緊急修正を適用するか、V15.1へのバージョンアップが必要です。

  • V13.2.1以前のクライアントは使用できません。V15.1.0へのバージョンアップが必要です。

  • 管理サーバをV15.1.0にバージョンアップした後は、新規インストールできるクライアントはV15.0.0またはV15.1.0だけです。

注意

管理(統合管理)サーバにクライアント(CT)を導入している場合の注意点について
管理(統合管理)サーバにクライアント(CT)を導入している場合に、クライアント(CT)の自己版数管理機能によるバージョンアップを設定した場合は、通常の自己版数管理機能どおり自己版数アップを行うかどうかの要求があります。自己版数アップを行うと、サーバの再起動が必要なため、他のクライアント(CT)の接続状態など、運用状態を考慮し、適用するかどうか判断してください。

確認画面、完了画面を非表示にした場合の動作について

クライアント動作設定で[自己版数アップ確認画面を表示する]、及び[再起動確認画面を表示する]をチェックしていない場合でも、クライアント側ではサーバからのモジュールコピー時のダイアログが表示されます。

注意

確認画面、完了画面を非表示にした場合の動作について

クライアント動作設定で[自己版数アップ確認画面を表示する]、および[再起動確認画面を表示する]にチェックがついていない場合でも、クライアント側ではサーバからのモジュールコピー時にダイアログが表示されます。

ポイント

IPアドレス、またはコンピュータ名の指定により、指定クライアント(CT)に対して自己版数アップを実施することができます
全クライアント(CT)一斉の自己版数アップを行わずに、指定したクライアント(CT)に対してだけ自己版数アップを実施することができます。
例えば、以下のような場合に使用してください。

  • バージョンアップを全体展開する前に特定の部門だけでテストしたいとき

  • 部門や事業所など、組織のまとまりごとに展開していきたいとき

  • 負荷分散のため、一定のクライアント(CT)台数ごとに展開したいとき

この機能は、「自己版数アップ可能CT設定ファイル(SWCTVerUpIP.txt)」を作成することで実施できます。
設定方法は以下のとおりです。この手順は、後述のバージョンアップの手順を実施する前に行ってください。

  1. 「SWCTVerUpIP_sample.txt」を「SWCTVerUpIP.txt」という名前でコピー(または、変名)します。「SWCTVerUpIP_sample.txt」は以下のフォルダに格納されています。

    Windows Server® 2008、Windows Server® 2012以外の場合:

    [OSインストールドライブ]¥Document and Settings¥All Users¥Application Data¥Fujitsu¥Systemwalker Desktop Keeper

    Windows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合:

    [OSインストールドライブ]¥ProgramData¥Fujitsu¥Systemwalker Desktop Keeper
  2. 「SWCTVerUpIP.txt」をメモ帳などのテキストエディタで開きます。

  3. 自己版数アップ可能CTのIPアドレス、またはコンピュータ名を記述します。

  4. 「SWCTVerUpIP.txt」を保存します。(上記フォルダから移動しないでください。)
    ファイルの詳細、IPアドレス、またはコンピュータ名の指定方法は、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“自己版数アップ可能CT設定ファイル”を参照してください。

自己版数管理機能によるバージョンアップ手順は、以下のとおりです。なお、以下の手順で示しているファイルの格納先は、OSのインストール先を変更している場合異なります。

サーバの設定

クライアント(CT)が配下にある管理サーバ/統合管理サーバで以下の設定を行います。


【BEV12.0L10からのバージョンアップの場合】

注意

BEV12.0L10からのバージョンアップ動作について

  • BEV12.0L10からのバージョンアップの場合では、2回の版数アップが必要となります。
    「版数アップ→CT再起動→版数アップ→CT再起動」の一連の操作を実施しなければ、禁止やログ採取の機能が正常に動作しません。

  • BEV12.0L10からのバージョンアップの場合では、自己版数管理機能によるバージョンアップの方法で印刷の監視方式を選択することはできません。[この端末で設定されているすべてのプリンタでの印刷を監視する(推奨)]を選択したバージョンアップと同様になります。

  1. 管理サーバ/統合管理サーバで、[コントロールパネル]-[ネットワーク接続]を選択します。

  2. [ローカル エリア接続]を選択し、ローカルエリア接続を無効にします。なお、無効にしたあと、1分程度待ってから次の手順を行ってください。

  3. 管理サーバ/統合管理サーバで、Windowsのサービス画面を表示し、以下の各サービスを選択して、[操作]メニューから[停止]を選択します。停止するまでに30秒から1分程度かかる場合があります。また、SWServerServiceを起動した直後、あるいは、日付が変更になったとき(午前0時)にデータベースの空き容量の確認が動作しますが、確認動作が終了するまでの約15分間、サービスが停止しない場合があります。しばらくしてから停止を確認してください。

    • SWLevelControlService

    • SWServerService

  4. 上記各サービス停止後、[ローカル エリア接続]を有効にします。

  5. 管理サーバ/統合管理サーバで、「SWCTVerSettings.ini」ファイルの[DistModuleDir]に記述されている場所に、セットアップディスクの「win32\DTKUpdate\Ver1.0.0.99」フォルダ配下のすべてのモジュールを格納します。同名ファイルがある場合は上書きします。
    なお、「SWCTVerSettings.ini」ファイルは、以下に格納されています。

    • Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\System32」

    • Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

    • Windows Server® 2003、2003 R2のx64 Edition、Windows Server® 2008の64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2012の場合:「C:¥Windows¥SYSWOW64」

  6. すべてのファイルについて、ファイルのプロパティを開き[読み取り専用]チェックボックスのチェックを外して、[OK]ボタンをクリックします。

  7. 管理サーバ/統合管理サーバで、セットアップディスクの「win32\DTKUpdate」フォルダ配下の「SWCTVerSettings2.ini」ファイルを、以下に格納します。

    • Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\System32」

    • Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

    • Windows Server® 2003、2003 R2のx64 Edition、Windows Server® 2008の64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2012の場合:「C:¥Windows¥SYSWOW64」

  8. 「SWCTVerSettings2.ini」ファイルについて、ファイルのプロパティを開き[読み取り専用]チェックボックスのチェックを外して、[OK]ボタンをクリックします。

  9. 管理サーバ/統合管理サーバで、手順5.で確認した[DistModuleDir]に記述されている場所に、セットアップディスクの「win32\DTKUpdate」フォルダ配下の以下のフォルダを格納します。

    • 「Ver4.5.0.1」

  10. 管理サーバ/統合管理サーバにある「SWCTVerSettings.ini」ファイルを任意の名前に変更します。
    なお、「SWCTVerSettings.ini」ファイルは、以下に格納されています。

    • Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\System32」

    • Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

    • Windows Server® 2003、2003 R2のx64 Edition、Windows Server® 2008の64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2012の場合:「C:¥Windows¥SYSWOW64」

  11. 管理サーバ/統合管理サーバで、セットアップディスクの「win32\DTKUpdate」フォルダ配下の「SWCTVerSettings.ini」ファイルを、以下に格納します。

    • Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\System32」

    • Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

    • Windows Server® 2003、2003 R2のx64 Edition、Windows Server® 2008の64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2012の場合:「C:¥Windows¥SYSWOW64」

  12. 「SWCTVerSettings.ini」ファイルについて、ファイルのプロパティを開き[読み取り専用]チェックボックスのチェックを外して、[OK]ボタンをクリックします。

  13. 手順10.で任意の名前に変更した「SWCTVerSettings.ini」ファイルの[DistModuleDir]に記述されている値を、手順11.で格納した「SWCTVerSettings.ini」ファイルの[DistModuleDir]に記述します。

  14. サーバ設定ツールでCT自己版数アップ設定を行います。
    サーバ設定ツールのメニューから[フォルダ/CT自己版数アップ設定]ボタンをクリックします。
    →[フォルダ/CT自己版数アップ設定]画面が表示されます。

    説明: imgfile/ins280.gif

  15. [CT自己版数アップ設定]に表示されている[管理サーバ設定]、および[クライアント動作設定]を行います。
    ([フォルダ設定]については、ここでは設定の必要はありません。設定内容については、"2.3.5.9 保存先フォルダを設定する"を参照してください。)

    [管理サーバ設定]

    項目名

    説明

    [バージョン]

    CT自己版数アップ用iniファイル(SWCTVerSettings2.ini)が存在した場合に、CT自己版数アップ用iniファイルに指定しているバージョンを表示します。CT自己版数アップ用iniファイルがない場合は表示しません。

    [CTアップロードモジュール保存先]

    クライアント(CT)の自己版数アップ用モジュールを格納する保存先フォルダを指定します。指定方法は、以下のとおりです。

    • フルパスでフォルダ名を入力する
      自己版数アップ用モジュールを格納する保存先フォルダまでのパスをフルパスで入力します。

    • [参照]ボタンから選択する
      [フォルダの参照]画面が表示されるので、自己版数アップ用モジュールを格納する保存先フォルダを選択したあとに、[OK]ボタンをクリックします。

    指定できるフルパスの長さは、半角で96文字(全角で48文字)まで入力できます。ただし、以下の記号はフォルダ名として使用できません。
    使用できない記号:「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

    [同時ダウンロード数(最大)]

    クライアント(CT)の自己版数アップの多重度を設定します。設定できる値は0から25で0を指定すると自己版数アップ処理が行われません。

    CT自己版数アップ用iniファイルがない場合は表示および設定できません。

    [クライアント動作設定]

    項目名

    説明

    [自己版数アップ確認画面を表示する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップの実施を利用者に確認させるかどうかの設定です。

    ただし、V13.2.1以前からの自己版数アップの場合は、[自己版数アップ確認画面を表示する]のチェックにかかわらず、自己版数アップ確認画面が表示されます。(エディションアップや同じバージョンで実行する場合はチェックが有効になります)

    チェックされている場合、クライアント(CT)端末起動後しばらくすると以下のメッセージが表示され、自己版数アップを行うかどうかを利用者が選択することができます (V13.2.1までの動作です)。
    チェックされていない場合、確認画面は表示されず、バックグラウンドで自己版数アップ用インストーラがダウンロードされ、実行されます。

    ----------------------------------------------------------------------
    S101-ASK002 最新のモジュールが提供されています。最新版に更新する場合は、
    「はい」を押してください。更新しない場合は「いいえ」を押してください。
    「はい」を選択し更新が完了するとOSの再起動が必要となりますので、アプリ
    ケーションを終了させておいてください。
    ----------------------------------------------------------------------

    [はい]を選択した場合、自己版数アップが実行されます。
    [いいえ]を選択した場合、自己版数アップは実行されません。

    [自己版数アップ中に発生したエラーを表示する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップ実施中にエラーが発生した場合にエラー画面を表示するかどうかの設定です。

    チェックされている場合、自己版数アップによるインストール中にエラーが発生すると、以下のエラーメッセージを表示し、そこで処理が止まります。利用者が手動でエラー画面を消さない限り自己版数アップが終了しません(V13.2.1までの動作です)。
    チェックされていない場合、エラー画面は表示されず、そのまま自己版数アップがエラー終了します。各クライアント(CT)にて自己版数アップが適用されたかどうかを確認するには管理コンソールにて該当クライアント(CT)のCTバージョンを確認してください。

    ----------------------------------------------------------------------
    [I401-ERR011] Systemwalker Desktop Keeper クライアントのインストールに
    失敗しました。
    インストールログファイル内のエラー内容を確認してください。
    インストールログファイル:[インストールログファイル名]。
    インストールを中止します。
    ----------------------------------------------------------------------

    [再起動確認画面を表示する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップ実施後の再起動画面を表示するかどうかの設定です。この項目は[強制再起動する]のチェックされていない場合のみ有効となります。[強制再起動する]がチェックされている場合、グレーアウトされます。

    チェックされている場合、自己版数アップによるインストール完了後、再起動画面が表示されます。

    「はい、今すぐコンピュータを再起動します。」または「いいえ、後でコンピュータを再起動します。」のどちらかを選択してください。

    チェックされていない場合、自己版数アップによるインストール完了後、何も表示されずに自己版数アップが終了します。終了後再起動するかどうかは、次項目の[強制再起動する]の設定により動作が変わります。

    なお再起動する前までは自己版数アップを適用する前の版のクライアント(CT)が動作します。

    [強制再起動する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップ実施後強制的に再起動するかどうかの設定です。この項目は[再起動確認画面を表示する]がチェックされていない場合のみ有効となります。[再起動確認画面を表示する]のチェックされている場合はグレーアウトされます。

    チェックされている場合、自己版数アップによるインストール完了後、自動的に再起動が実行されます。ファイルなどを開いていた場合、内容が保存されずに終了してしまうため、内容が失われてしまう可能性があります。

    チェックされていない場合、自己版数アップによるインストールが完了するとそこで処理が終了します。[再起動確認画面を表示する]のチェックボタンがOFFの場合は[再起動確認]画面は表示されず、自動的に再起動もしません。ユーザーによる手動の再起動が必要となります。

  16. サーバ設定ツールでCTサイレントインストールファイルの作成を行います。設定の方法は“インストール設定ファイルを作成する”を参照してください。

    ポイント

    自己版数管理機能を使用したバージョンアップ時に参照する項目

    自己版数管理機能を使用してのバージョンアップ時には、CTサイレントインストールファイル作成時に指定した以下の項目のみ参照します。他の項目は参照しません。

    • [印刷の監視方式]

    • [メール添付禁止機能]

    • [インストール後のOS再起動指定]

    • [ファイル持出しユーティリティアイコンの作成設定]

  17. 手順16.で作成したCTサイレントインストールファイルを、手順5.で確認した[DistModuleDir]に記述されている場所の以下のフォルダに格納します。

    • 「Ver4.5.0.1」

  18. 管理サーバ/統合管理サーバで、Windowsのサービス画面を表示し、停止した各サービス(「SWLevelControlService」および「SWServerService」)を選択して、[操作]メニューから[開始]を選択します。

【BEV12.0L10以外からのバージョンアップの場合】
  1. 管理サーバ/統合管理サーバで、[コントロールパネル]-[ネットワーク接続]を選択します。

  2. [ローカル エリア接続]を選択し、ローカルエリア接続を無効にします。無効にしたあと、1分程度待ってから次の手順を行ってください。

  3. 管理サーバ/統合管理サーバで、Windowsのサービス画面を表示し、以下の各サービスを選択して、[操作]メニューから[停止]を選択します。停止するまでに30秒から1分程度かかる場合があります。また、SWServerServiceを起動した直後、あるいは、日付が変更になったとき(午前0時)にデータベースの空き容量の確認が動作しますが、確認動作が終了するまでの約15分間、サービスが停止しないことがあります。しばらくしてから停止を確認してください。

    • SWLevelControlService

    • SWServerService

  4. 上記各サービス停止後、[ローカル エリア接続]を有効にします。

  5. 管理サーバ/統合管理サーバで、セットアップディスクの「win32\DTKUpdate」フォルダ配下の「SWCTVerSettings2.ini」ファイルを、以下に格納します。

    • Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\System32」

    • Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

    • Windows Server® 2003、2003 R2のx64 Edition、Windows Server® 2008の64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2012の場合:「C:¥Windows¥SYSWOW64」

  6. 「SWCTVerSettings2.ini」ファイルについて、ファイルのプロパティを開き[読み取り専用]チェックボックスのチェックを外して、[OK]ボタンをクリックします。

  7. 管理サーバ/統合管理サーバで、「SWCTVerSettings.ini」ファイルの[DistModuleDir]に記述されている場所に以下のフォルダを格納します。
    セットアップディスクの「win32\DTKUpdate」フォルダ配下の「Ver4.5.0.1」フォルダ
    なお、「SWCTVerSettings.ini」ファイルは、以下に格納されています。

    • Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\System32」

    • Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

    • Windows Server® 2003、2003 R2のx64 Edition、Windows Server® 2008の64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2012の場合:「C:¥Windows¥SYSWOW64」

  8. サーバ設定ツールでCT自己版数アップ設定を行います。
    サーバ設定ツールのメニューから[フォルダ/CT自己版数アップ設定]ボタンをクリックします。
    →[フォルダ/CT自己版数アップ設定]画面が表示されます。

    説明: imgfile/ins280.gif

  9. [CT自己版数アップ設定]に表示されている“管理サーバ設定”、および“クライアント動作設定”を行います。
    ([フォルダ設定]については、ここでは設定の必要はありません。設定内容については、"2.3.5.9 保存先フォルダを設定する"を参照してください。)

    [管理サーバ設定]

    項目名

    説明

    [バージョン]

    CT自己版数アップ用iniファイル(SWCTVerSettings2.ini)が存在した場合に、CT自己版数アップ用iniファイルに指定しているバージョンを表示します。CT自己版数アップ用iniファイルがない場合は表示しません。

    [CTアップロードモジュール保存先]

    クライアント(CT)の自己版数アップ用モジュールを格納する保存先フォルダを指定します。指定方法は、以下のとおりです。

    • フルパスでフォルダ名を入力する
      自己版数アップ用モジュールを格納する保存先フォルダまでのパスをフルパスで入力します。

    • [参照]ボタンから選択する
      [フォルダの参照]画面が表示されるので、自己版数アップ用モジュールを格納する保存先フォルダを選択したあとに、[OK]ボタンをクリックします。

    指定できるフルパスの長さは、半角で96文字(全角で48文字)まで入力できます。ただし、以下の記号はフォルダ名として使用できません。
    使用できない記号:「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

    [同時ダウンロード数(最大)]

    クライアント(CT)の自己版数アップの多重度を設定します。設定できる値は0から25で0を指定すると自己版数アップ処理が行われません。

    CT自己版数アップ用iniファイルがない場合は表示および設定できません。

    [クライアント動作設定]

    項目名

    説明

    [自己版数アップ確認画面を表示する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップの実施を利用者に確認させるかどうかの設定です。

    ただし、V13.2.1以前からの自己版数アップの場合は、[自己版数アップ確認画面を表示する]のチェックにかかわらず、自己版数アップ確認画面が表示されます。(エディションアップや同じバージョンで実行する場合はチェックが有効になります)

    チェックされている場合、クライアント(CT)端末起動後しばらくすると以下のメッセージが表示され、自己版数アップを行うかどうかを利用者が選択することができます (V13.2.1までの動作です)。
    チェックされていない場合、確認画面は表示されず、バックグラウンドで自己版数アップ用インストーラがダウンロードされ、実行されます。

    ----------------------------------------------------------------------
    S101-ASK002 最新のモジュールが提供されています。最新版に更新する場合は、
    「はい」を押してください。更新しない場合は「いいえ」を押してください。
    「はい」を選択し更新が完了するとOSの再起動が必要となりますので、アプリ
    ケーションを終了させておいてください。
    ----------------------------------------------------------------------

    [はい]を選択した場合、自己版数アップが実行されます。[いいえ]を選択した場合、自己版数アップは実行されません。

    [自己版数アップ中に発生したエラーを表示する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップ実施中にエラーが発生した場合にエラー画面を表示するかどうかの設定です。

    チェックされている場合、自己版数アップによるインストール中にエラーが発生すると、以下のエラーメッセージを表示し、そこで処理が止まります。利用者が手動でエラー画面を消さない限り自己版数アップが終了しません(V13.2.1までの動作です)。
    チェックされていない場合、エラー画面は表示されず、そのまま自己版数アップがエラー終了します。各クライアント(CT)にて自己版数アップが適用されたかどうかを確認するには管理コンソールにて該当クライアント(CT)のCTバージョンを確認してください。

    ----------------------------------------------------------------------
    [I401-ERR011] Systemwalker Desktop Keeper クライアントのインストールに
    失敗しました。
    インストールログファイル内のエラー内容を確認してください。
    インストールログファイル:[インストールログファイル名]。
    インストールを中止します。
    ----------------------------------------------------------------------

    [再起動確認画面を表示する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップ実施後の再起動画面を表示するかどうかの設定です。この項目は[強制再起動する]のチェックされていない場合のみ有効となります。[強制再起動する]がチェックされている場合はグレーアウトされます。

    チェックされている場合、自己版数アップによるインストール完了後、再起動画面が表示されます。

    「はい、今すぐコンピュータを再起動します。」または「いいえ、後でコンピュータを再起動します。」のどちらかを選択してください。

    チェックされていない場合、自己版数アップによるインストール完了後、何も表示されずに自己版数アップが終了します。終了後再起動するかどうかは、次項目の[強制再起動する]の設定により動作が変わります。

    なお再起動する前までは自己版数アップを適用する前の版のクライアント(CT)が動作します。

    [強制再起動する]

    クライアント(CT)にて自己版数アップ実施後強制的に再起動するかどうかの設定です。この項目は[再起動確認画面を表示する]のチェックされていない場合のみ有効となります。[再起動確認画面を表示する]のチェックされている場合はグレーアウトされます。

    チェックされている場合、自己版数アップによるインストール完了後、自動的に再起動が実行されます。ファイルなどを開いていた場合、内容が保存されずに終了してしまうため、内容が失われてしまう可能性があります。

    チェックされていない場合、自己版数アップによるインストールが完了するとそこで処理が終了します。[再起動確認画面を表示する]のチェックがされていない場合は[再起動確認]画面は表示されず、自動的に再起動もしません。ユーザーによる手動の再起動が必要となります。

    注意

    Windows Vista®の場合、再起動確認画面が表示されない場合があります
    動作OSがWindows Vista®で、V13.2.0/V13.2.1のクライアント(CT)がインストールされている環境の自己版数アップを実施する場合、[再起動確認画面を表示する]をチェックしていた場合においても再起動の確認画面が表示されないことがあります。再起動確認画面は表示されませんが、インストール処理は完了しているので、そのPCが再起動されたタイミングで版数アップが有効になります。なお、V13.3.0のクライアント(CT)の場合は、本現象は発生しません。

  10. サーバ設定ツールでCTサイレントインストールファイルの作成を行います。設定の方法は“インストール設定ファイルを作成する”を参照してください。

    ポイント

    自己版数管理機能を使用したバージョンアップ時に参照する項目
    自己版数管理機能を使用してのバージョンアップ時には、CTサイレントインストールファイル作成時に指定した[印刷の監視方式]、[メール添付禁止機能]、および[インストール後のOS再起動指定]の設定だけ参照します。他の項目は参照しません。

  11. 手順10.で作成したCTサイレントインストールファイルを、手順7.で確認した[DistModuleDir]に記述されている場所の以下のフォルダに格納します。

    • 「Ver4.5.0.1」

  12. 管理サーバ/統合管理サーバで、Windowsのサービス画面を表示し、停止した各サービス(「SWLevelControlService」および「SWServerService」)を選択して、[操作]メニューから[開始]を選択します。

クライアント(CT)の操作

【BEV12.0L10からのバージョンアップの場合】
  1. バージョンアップするクライアント(CT)を起動して、ログオンします。
    →CTバージョンによって、以下の画面が表示されます。すでに起動されているクライアント(CT)では、次回起動時に以下の画面が表示されます。
    CTバージョンが「1.0.0.1」の場合

    [S101-ASK001] 最新のモジュールが提供されています。
    最新版に更新する場合は、「はい」 を押してください。
    更新しない場合は「いいえ」を押してください。

    CTバージョンが「1.0.0.7」の場合

    [S101-ASK001] 最新のモジュールが提供されています。
    最新版に更新する場合は、「はい」を押してください。
    更新しない場合は「いいえ」を押してください。「はい」
    を選択し更新が完了すると自動的に再起動しますので、
    アプリケーションを終了させておいてください。

    ポイント

    CTバージョンの確認方法について
    CTバージョンは、各クライアント(CT)で以下のコマンドを実行することで確認することができます。

    fsw11ej7.exe <Password> /D /C

    コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”を参照してください。

  2. [はい]ボタンをクリックします。
    →クライアント(CT)が再起動されます。

  3. 再度、クライアント(CT)にログオンします。
    →以下のメッセージが表示されます。

    [S101-ASK002] 最新のモジュールが提供されています。
    最新版に更新する場合は、「はい」 を押してください。
    更新しない場合は「いいえ」を押してください。「はい」
    を選択し更新が完了するとOSの再起動が必要となります
    ので、アプリケーションを終了させておいてください。

    注意

    [はい]を選択してください
    上記のメッセージ画面では、必ず[はい]ボタンをクリックしてください。[いいえ]ボタンをクリックした場合は、「メール送信ログ取得機能」、「メール添付禁止機能」は、再起動するまで動作しません。

  4. [はい]ボタンをクリックすると、「アップデート完了」画面が表示されます。

    注意

    再起動を行わないと、禁止やログ採取が正常に動作できません

    以下の画面では、必ず再起動してください。再起動を行わない場合は、「メール送信ログ取得機能」、「メール添付禁止機能」は、動作しません。
    メール添付禁止の方式設定時の注意点について

    【Windows Vista®、Windows Server 2008®、Windows® 7、Windows® 8、Windows Server® 2012の場合】

    Windows Vista®、Windows Server 2008®、Windows® 7、Windows® 8、またはWindows Server® 2012の場合、メール添付禁止の方式は、ポート監視方式しか選択できません。

    【未使用ポートか確認してください】

    メール添付禁止用ポートは、必ず他の処理や通信等で使用していないポートを指定してください。

    【再起動が必要です】

    以下のバージョンからV15.1.0にバージョンアップ、エディションアップした場合、「メール送信ログ取得機能」、「メール添付禁止機能」はインストール完了後、再起動するまで動作しません。
    ・BEV12.0L10
    ・BEV12.0L20
    ・SEV12.0L20
    ・BEV13.0.0 /SEV13.0.0
    なお、以下のバージョンからV15.1.0にバージョンアップした場合は、再起動するまではバージョンアップ前のバージョンで正常に動作します。
    ・BEV13.2.0 /SEV13.2.0
    ・SEV13.2.1
    ・BEV13.3.0 /SEV13.3.0
    ・V14.0.0 /V14.0.1/V14.1.0/V14.2.0/V14.3.0/V15.0.0

  5. [完了]ボタンをクリックします。

    →クライアント(CT)が再起動されます。

【BEV12.0L10以外からのバージョンアップの場合】
  1. バージョンアップするクライアント(CT)を起動して、ログオンします。

    →以下のメッセージが表示されます。

    [S101-ASK002] 最新のモジュールが提供されています。
    最新版に更新する場合は、「はい」 を押してください。
    更新しない場合は「いいえ」を押してください。「はい」
    を選択し更新が完了するとOSの再起動が必要となります
    ので、アプリケーションを終了させておいてください。

    注意

    [はい]を選択してください
    上記のメッセージ画面では、必ず[はい]ボタンをクリックしてください。[いいえ]ボタンをクリックした場合は、「メール送信ログ取得機能」、「メール添付禁止機能」は、再起動するまで動作しません。

  2. [はい]ボタンをクリックすると、「アップデート完了」画面が表示されます。

    注意

    再起動を行わないと、禁止やログ採取が正常に動作できません
    以下の画面では、必ず再起動してください。再起動を行わない場合は、「メール送信ログ取得機能」、「メール添付禁止機能」は、動作しません。
    メール添付禁止の方式設定時の注意点について

    【Windows Vista®、Windows Server 2008®、Windows® 7、Windows® 8、Windows Server® 2012の場合】

    Windows Vista®、Windows Server 2008®、Windows® 7、Windows® 8、またはWindows Server® 2012の場合、メール添付禁止の方式は、ポート監視方式しか選択できません。

    【未使用ポートか確認してください】

    メール添付禁止用ポートは、必ず他の処理や通信等で使用していないポートを指定してください。

    【再起動が必要です】

    以下のバージョンからV15.1.0にバージョンアップ、エディションアップした場合、「メール送信ログ取得機能」、「メール添付禁止機能」はインストール完了後、再起動するまで動作しません。
    ・BEV12.0L10
    ・BEV12.0L20
    ・SEV12.0L20
    ・BEV13.0.0 /SEV13.0.0
    なお、以下のバージョンからV15.1.0にバージョンアップした場合は、再起動するまではバージョンアップ前のバージョンで正常に動作します。
    ・BEV13.2.0 /SEV13.2.0
    ・SEV13.2.1
    ・BEV13.3.0 /SEV13.3.0
    ・V14.0.0 /V14.0.1/V14.1.0/V14.2.0/V14.3.0/V15.0.0

  3. [完了]ボタンをクリックします。
    →クライアント(CT)が再起動されます。