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Symfoware Analytics Server V12.1.0 利用ガイド
FUJITSU Software

2.1.5 サーバのセットアップ

サーバのセットアップの手順を説明します。

Windows2.1.5.1 Windowsの場合のセットアップ

以下の手順で、DWHサーバをセットアップします。

  1. rawデバイスの準備
    カラムナテーブルのデータを格納するため、以下の3つのrawデバイスを準備してください。

    • カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス

  2. セットアップコマンドの実行
    DWHサーバ管理者でDWHサーバにログイン後、以下のコマンドを実行します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetup.bat ^
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ] ^
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] ^
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] ^
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名] ^
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名] ^
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名] ^
    [カラムナテーブル割当てメモリ量]

    C:\SymfoAS\bin\symassetup.bat C:\rowdbdata C:\rowdbbkup C:\coldbdata \\.\F: \\.\G: \\.\H: 4028

    注意

    ディスク故障を考慮して、データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリは、以下の格納先とは別のディスクに配置してください。

    • データベースのデータ格納先ディレクトリ

    • カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ

    • カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス

    • データ加工サーバのデータ管理ディレクトリ

    ポイント

    [カラムナテーブル割当てメモリ量]は省略できます。省略時には搭載メモリの50%の値が設定されます。

    参照

    セットアップコマンドの詳細は、“I.1.4 symassetup”を参照してください。

  3. セットアップの完了
    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

参考

セットアップが途中で失敗した場合、以下の手順で再セットアップを実行してください。

  1. マシンの再起動を行います。

  2. アンセットアップコマンド(symasunsetupコマンド)を実行します。

  3. アンセットアップが完了したら、以下のディレクトリを削除します。

    • データベースのデータ格納先ディレクトリ

    • データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ

    • カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ

  4. ログファイルを確認して、失敗した原因を取り除いてから、セットアップコマンドを再実行します。

参照

セットアップで自動的に設定される情報は、“付録K システムの初期値”を参照してください。

Linux2.1.5.2 Linuxの場合のセットアップ

以下の手順で、DWHサーバをセットアップします。

  1. rawデバイスの準備
    カラムナテーブルのデータを格納するため、以下の3つのrawデバイスを準備してください。

    • カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス

    作成したrawデバイスは、DWHサーバ管理者による読み込みと書き込みができるようにしてください。

    ディスク“/dev/sdb”にrawデバイス“/dev/raw/raw1”を作成する例を示します。

    # parted /dev/sdb
    GNU Parted 2.1
    /dev/sdb を使用
    GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。
    (parted) mklabel
    新しいディスクラベル? gpt
    (parted) mkpart
    パーティションの名前?  []? part1
    ファイルシステムの種類?  [ext2]? ext4
    開始? 0%
    終了? 10GB
    (parted) print
    モデル: VMware Virtual disk (scsi)
    ディスク /dev/sdb: 107GB
    セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
    パーティションテーブル: gpt
    
    番号  開始    終了    サイズ  ファイルシステム  名前   フラグ
     1    1049kB  10.0GB  9999MB                    part1
    
    (parted) quit
    通知: 必要であれば /etc/fstab を更新するのを忘れないようにしてください。
    #raw -qa
    #raw /dev/raw/raw1 /dev/sdb1
    /dev/raw/raw1:  bound to major 8, minor 17
    #raw -qa
    /dev/raw/raw1:  bound to major 8, minor 17

    サーバの再起動後も作成したrawデバイス使用できるように、ファイル“/etc/udev/rules.d/60-raw.rules”を編集します。
    作成したrawデバイス“/dev/raw/raw1”を永続化し、DWHサーバ管理者“symfoas”の読み込み権と実行権を設定する例を示します。

    ACTION=="add",KERNEL=="sdb1",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
    ACTION=="add",KERNEL=="raw1",OWNER="symfoas",GROUP="root",MODE="0660"
  2. アクセス権の設定
    ルートディレクトリからデータ加工サーバのデータ管理ディレクトリまでの間に経由するすべてのディレクトリに対して、その他のユーザーに対して読み込み・実行権限を付与してください。

    “/symfoas/data”に読み込み権と実行権を追加する例を示します。

    # chmod o+rx /symfoas
    # chmod o+rx /symfoas/data
  3. セットアップコマンドの実行
    スーパーユーザーでDWHサーバにログイン後、以下のコマンドを実行します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh \
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ] \
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名] \
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名] \
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名] \
    [DWHサーバ管理者ユーザー名] \
    [カラムナテーブル割当てメモリ量]

    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh /rowdata/data /rowdbbkup/data /coldbdata/data \
    /dev/raw/raw1 /dev/raw/raw2 /dev/raw/raw3 symfoas 4028

    注意

    ディスク故障を考慮して、データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリは、以下の格納先とは別のディスクに配置してください。

    • データベースのデータ格納先ディレクトリ

    • カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ

    • カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス

    • データ加工サーバのデータ管理ディレクトリ

    ポイント

    [カラムナテーブル割当てメモリ量]は省略できます。省略時には搭載メモリの50%の値が設定されます。

    参照

    セットアップコマンドの詳細は、“I.1.4 symassetup”を参照してください。

  4. セットアップの完了
    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

参考

セットアップが途中で失敗した場合、以下の手順で再セットアップを実行してください。

  1. マシンの再起動を行います。

  2. アンセットアップコマンド(symasunsetupコマンド)を実行します。

  3. アンセットアップが完了したら、以下のディレクトリを削除します。

    • データベースのデータ格納先ディレクトリ

    • データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ

    • カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ

  4. ログファイルを確認して、失敗した原因を取り除いてから、セットアップコマンドを再実行します。

参照

セットアップで自動的に設定される情報は、“付録K システムの初期値”を参照してください。

Solaris2.1.5.3 Solarisの場合のセットアップ

DWHサーバのセットアップ

以下の手順で、DWHサーバをセットアップします。

  1. rawデバイスの準備
    カラムナテーブルのデータを格納するため、以下の3つのrawデバイスを準備してください。

    • カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス

    • カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス

    作成したrawデバイスは、DWHサーバ管理者による読み込みと書き込みができるようにしてください。

    注意

    3つのrawデバイスを同じディスクに作成する場合、各デバイスのパーティションのシリンダ領域を重複させることはできません。

    ディスク“c0d1s3”をrawデバイスとして作成する例を示します。

    # format
    Searching for disks...done
    
    
    AVAILABLE DISK SELECTIONS:
           0. c0d0 <SUN-DiskImage-30GB cyl 851 alt 2 hd 96 sec 768>
              /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@0
           1. c0d1 <SUN-DiskImage-50GB cyl 1420 alt 2 hd 96 sec 768>
              /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@1
    Specify disk (enter its number): 1
    selecting c0d1
    [disk formatted, no defect list found]
    
    
    FORMAT MENU:
            disk       - select a disk
            type       - select (define) a disk type
            partition  - select (define) a partition table
            current    - describe the current disk
            format     - format and analyze the disk
            repair     - repair a defective sector
            show       - translate a disk address
            label      - write label to the disk
            analyze    - surface analysis
            defect     - defect list management
            backup     - search for backup labels
            verify     - read and display labels
            save       - save new disk/partition definitions
            volname    - set 8-character volume name
            !<cmd>     - execute <cmd>, then return
            quit
    format> p
    
    
    PARTITION MENU:
            0      - change `0' partition
            1      - change `1' partition
            2      - change `2' partition
            3      - change `3' partition
            4      - change `4' partition
            5      - change `5' partition
            6      - change `6' partition
            7      - change `7' partition
            select - select a predefined table
            modify - modify a predefined partition table
            name   - name the current table
            print  - display the current table
            label  - write partition map and label to the disk
            !<cmd> - execute <cmd>, then return
            quit
    partition> print
    Current partition table (original):
    Total disk cylinders available: 1420 + 2 (reserved cylinders)
    
    Part      Tag    Flag     Cylinders        Size            Blocks
      0 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      1 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      2     backup    wm       0 - 1419       49.92GB    (1420/0/0) 104693760
      3 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      4 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      5 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      6 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      7 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
    
    partition> 3
    Part      Tag    Flag     Cylinders        Size            Blocks
      3 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
    
    Enter partition id tag[unassigned]: 
    Enter partition permission flags[wm]: 
    Enter new starting cyl[0]: 
    Enter partition size[0b, 0c, 0e, 0.00mb, 0.00gb]: 1gb
    partition> print
    Current partition table (unnamed):
    Total disk cylinders available: 1420 + 2 (reserved cylinders)
    
    Part      Tag    Flag     Cylinders        Size            Blocks
      0 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      1 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      2     backup    wm       0 - 1419       49.92GB    (1420/0/0) 104693760
      3 unassigned    wm       0 -   28        1.02GB    (29/0/0)     2138112
      4 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      5 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      6 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
      7 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)            0
    
    partition> quit
    
    
    FORMAT MENU:
            disk       - select a disk
            type       - select (define) a disk type
            partition  - select (define) a partition table
            current    - describe the current disk
            format     - format and analyze the disk
            repair     - repair a defective sector
            show       - translate a disk address
            label      - write label to the disk
            analyze    - surface analysis
            defect     - defect list management
            backup     - search for backup labels
            verify     - read and display labels
            save       - save new disk/partition definitions
            volname    - set 8-character volume name
            !<cmd>     - execute <cmd>, then return
            quit
    format> label
    Ready to label disk, continue? y
    
    format> quit

    DWHサーバ管理者“symfoas”の読み込み権と実行権を設定する例を示します。

    # chown symfoas:root /devices/virtual-devices\@100/channel-devices\@200/disk\@1:d,raw
    # chmod 660 /devices/virtual-devices\@100/channel-devices\@200/disk\@1:d,raw
  2. セットアップコマンドの実行

    1. スーパーユーザーでDWHサーバにログイン後、セットアップコマンドの実行前に、環境変数を設定します。設定項目の詳細は、“I.1.1 システムコマンドを使用する前に”の“symassetupコマンドおよびsymasstartコマンドを実行する場合”を参照してください。

    2. 以下のコマンドを実行します。

      /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh \
      [データベースのデータ格納先ディレクトリ] \
      [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] \
      [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] \
      [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名] \
      [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名] \
      [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名] \
      [DWHサーバ管理者ユーザー名] \
      [カラムナテーブル割当てメモリ量]

      # /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh /rowdata/data /rowdbbkup/data /coldbdata/data \
      /dev/rdsk/c0d1s3 /dev/rdsk/c0d1s4 /dev/rdsk/c0d1s5 symfoas 4028

      注意

      ディスク故障を考慮して、データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリは、以下の格納先とは別のディスクに配置してください。

      • データベースのデータ格納先ディレクトリ

      • カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ

      • カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス

      • カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス

      • カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス

      ポイント

      [カラムナテーブル割当てメモリ量]は省略できます。省略時には搭載メモリの50%の値が設定されます。

      参照

      セットアップコマンドの詳細は、“I.1.4 symassetup”を参照してください。

  3. セットアップの完了
    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

参考

セットアップが途中で失敗した場合、以下の手順で再セットアップを実行してください。

  1. マシンの再起動を行います。

  2. アンセットアップコマンド(symasunsetupコマンド)を実行します。

  3. アンセットアップが完了したら、以下のディレクトリを削除します。

    • データベースのデータ格納先ディレクトリ

    • データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ

    • カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ

  4. ログファイルを確認して、失敗した原因を取り除いてから、セットアップコマンドを再実行します。

参照

セットアップで自動的に設定される情報は、“付録K システムの初期値”を参照してください。

データ加工サーバのセットアップ

以下の手順で、データ加工サーバをセットアップします。

  1. セットアップコマンドの実行
    データ加工サーバ管理者でデータ加工サーバにログイン後、以下のコマンドを実行します。

    [データ加工サーバのインストールディレクトリ]\bin\symasdpsetup.bat

    参照

    symasdpsetupコマンドの詳細は、“I.1.13 symasdpsetup”を参照してください。

  2. セットアップの完了
    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

参考

セットアップが途中で失敗した場合、以下の手順で再セットアップを実行してください。

  1. マシンの再起動を行います。

  2. アンセットアップコマンド(symasdpunsetupコマンド)を実行します。

  3. ログファイルを確認して、失敗した原因を取り除いてから、セットアップコマンドを再実行します。

参照

セットアップで自動的に設定される情報は、“付録K システムの初期値”を参照してください。