ここでは、List Works組込データベース、またはSymfowareのフラグメンテーションの解消について説明します。
Oracleデータベースのフラグメンテーションの解消については、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。
フラグメンテーションの解消は、監視の結果から解消すべきと判断した場合に行います。
保管データベースのフラグメンテーションの解消は、List Worksサービスを停止して行う必要があります。
保管データベースのフラグメンテーションの解消では、以下のスクリプトを使用します。
List Works組込データベースの場合
アンロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/lwdb/LWDB/dsi_unloadLWDB.sh ロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/lwdb/LWDB/dsi_loadLWDB.sh
Symfowareの場合
アンロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/symfo/LWDB/dsi_unloadLWDB.sh ロード用:/opt/FJSVlw-sv/db/symfo/LWDB/dsi_loadLWDB.sh
参考
保管データベースのフラグメンテーションの解消は、スーパーユーザで行ってください。
Symfowareの場合、作業を行う前に、Symfowareの環境変数を設定する必要があります。
環境変数の設定方法については、“セットアップガイド”を参照してください。
解消手順を、以下に示します。
手順 | 使用しているデータベースシステム | ||
---|---|---|---|
List Works組込 | Symfoware | ||
(1) | スクリプトの複写 | - | ○(注) |
(2) | 退避ファイルの格納先フォルダの作成 | ○ | ○ |
(3) | スクリプトの修正 | ○ | ○ |
(4) | List Worksサービスの停止 | ○ | ○ |
(5) | データのアンロード | ○ | ○ |
(6) | データのロード | ○ | ○ |
(7) | List Worksサービスの開始 | ○ | ○ |
○:必要 -:不要
注:SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合のみ実施します。
手順1:スクリプトの複写(SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合)
SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、スクリプト(dsi_unloadLWDB.bat/dsi_loadLWDB.bat、dsi_unloadLWDB.sh/dsi_loadLWDB.sh)をデータベースサーバへ複写します。
Solaris版/Linux版の場合は、スクリプトに実行権が設定されていることを確認してください。実行権がない場合はchmodコマンドで実行権を付与してください。
chmodコマンドについては、SolarisまたはLinuxのマニュアルを参照してください。
手順2:退避ファイルの格納先フォルダの作成
退避ファイルの格納先となるフォルダを作成します。
退避ファイルは、アンロード用のスクリプトの実行により、保管データベースのデータが退避されるファイルです。
退避ファイルの格納先に必要なディスク容量は、導入時に運用設計によって見積もった値となります。
ディスク容量の見積もりについては、“セットアップガイド”を参照してください。
注意
格納先フォルダに以前の退避ファイルがある状態で、アンロード用のスクリプトを実行すると、エラーになります。
手順3:スクリプトの修正
アンロード用およびロード用のスクリプトの修正をします。
“手順2:退避ファイルの格納先フォルダの作成”で作成した退避ファイルの格納先に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。
@rem /*-----------------------------------------------------------------*/
@rem /* 退避ファイルの格納先を指定します。 */
@rem /* 格納先は、予め作成しておく必要があります。 */
@rem /*-----------------------------------------------------------------*/
@SET UNLOAD_DATA_FILE_PATH="C:\TEMP\LWDB_BAK"
# Modify this PATH to data backup directory.
BACKUP_DATA_FILE_PATH=/var/lwdb_bak
Symfowareで、保管データベースのRDBシステム名をLWDB以外に変更している場合は、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を、環境に合わせて修正します。
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /* 保管データベースのRDBシステム名を指定します。 */
@rem /* RDBシステム名をLWDB以外にしている場合は、環境に合わせて変更して */
@rem /* ください。 */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET RDBNAME=LWDB
アンロード用のスクリプト(dsi_unloadLWDB.bat/dsi_unloadLWDB.sh)で指定した退避ファイルの格納先に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。
@rem /*-----------------------------------------------------------------*/
@rem /* ロードする退避ファイルの格納先を指定します。 */
@rem /*-----------------------------------------------------------------*/
@SET LOAD_DATA_FILE_PATH="C:\TEMP\LWDB_BAK"
# Modify this PATH to data backup directory.
BACKUP_DATA_FILE_PATH=/var/lwdb_bak
Symfowareで、保管データベースのRDBシステム名をLWDB以外に変更している場合は、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を、環境に合わせて修正します。
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@rem /* 保管データベースのRDBシステム名を指定します。 */
@rem /* RDBシステム名をLWDB以外にしている場合は、環境に合わせて変更して */
@rem /* ください。 */
@rem /*------------------------------------------------------------------*/
@SET RDBNAME=LWDB
手順4:List Worksサービスの停止
手順5:データのアンロード
“手順3:スクリプトの修正”で修正したアンロード用のスクリプト(dsi_unloadLWDB.bat/dsi_unloadLWDB.sh)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(unloadlog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
フラグメンテーションの解消時に出力される可能性の高いメッセージを、“メッセージ集”に抜粋して説明しています。参考にしてください。 また、詳細なエラーメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。
手順6:データのロード
“手順3:スクリプトの修正”で修正したロード用のスクリプト(dsi_loadLWDB.bat/dsi_loadLWDB.sh)を実行します。
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(loadlog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
フラグメンテーションの解消時に出力される可能性の高いメッセージを、“メッセージ集”に抜粋して説明しています。参考にしてください。 また、詳細なエラーメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。
手順7:List Worksサービスの開始