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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能解説書(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

3.2.9 帳票のPDF変換

帳票保管活用機能では、帳票をPDF形式に変換する機能として、以下の機能を提供しています。

なお、PDF形式への変換は、List Creator Enterprise Editionと連携して行われるため、List WorksサーバにList Creator Enterprise Editionがインストールされている必要があります。

 帳票をPDF形式に変換する場合の留意事項については、“9.6 PDF変換時の留意事項”を参照してください。
PDF形式への変換方法や、セキュリティ設定およびエンベッドなどの設定方法の詳細については、“設計・運用ガイド”を参照してください。

リスト管理サーバで帳票のPDF変換

帳票の登録時自動PDFメール配信

帳票登録時に、帳票情報をもとに帳票をPDF変換し、指定されたあて先にメール配信します。変換後のPDFファイルを指定されたフォルダに格納することも可能です。

 詳細は、“3.2.9.1 帳票の登録時自動PDFメール配信”を参照してください。
帳票の登録時自動PDF帳票作成

帳票登録時に、帳票情報をもとに帳票をPDF変換し、リスト管理サーバ上の保管フォルダにPDF帳票として格納します。PDF帳票とは、List Works帳票に添付された形で保管フォルダに格納されるPDFファイルのことです。作成されたPDF帳票はWebクライアントからのみ閲覧可能です。

 詳細は、“3.2.9.2 帳票の登録時自動PDF帳票作成”を参照してください。
帳票のPDF一括変換

コマンドを使用し、リスト管理サーバの保管フォルダに格納されている帳票を、帳票単位または保管フォルダ単位でPDF変換し、指定したフォルダに格納します。

 詳細は、“3.2.9.3 帳票のPDF一括変換”を参照してください。
サーバ機能APIによるPDF変換

サーバ機能APIを利用したアプリケーションにおいて、帳票をPDF変換し指定したフォルダに格納します。

 詳細は、“APIリファレンス”を参照してください。

Webクライアントの帳票一覧でPDF帳票を表示/保存

Webクライアントの帳票一覧で、指定した帳票をPDF形式で表示/保存することができます。

パスワードが設定されていないPDF帳票が、Webクライアントからローカル環境に保存されることを防止できます。

また、PDF帳票を保存するときに、“文書を開く”パスワードを設定することもできます。

PDF帳票を表示/保存する場合、WebクライアントにAdobe Readerがインストールされている必要があります。

PDF変換方法の違いによる表示の可否

帳票をPDF化した場合、作成方法によりクライアントにおけるPDF表示の可否が以下のように異なります。

PDF作成方法

参照の可否

List Works
クライアント

Web
クライアント

パソコン上の
Adobe Reader

リスト管理サーバ

帳票登録時自動PDFメール配信で配信されたPDFファイル

×

×

帳票登録時自動PDF帳票作成で保管フォルダに格納されたPDF帳票

×

○ (注)

×

帳票のPDF一括変換で指定のフォルダに格納されたPDFファイル

×

×

サーバAPIによるPDF変換により指定のフォルダに格納されたPDFファイル

×

×

Webクライアント

Web一覧画面でPDF帳票を表示

×

○ (注)

×

Web一覧画面からPDF帳票を保存

×

×

○:表示できます
×:表示できません

注:PDF帳票の表示には、Adobe Readerが必要です。

3.2.9.1 帳票の登録時自動PDFメール配信

List Creator Enterprise Editionと連携して、帳票の登録時に、PDF形式に変換してメール配信することができます。また、PDF形式に変換する際は、パスワードなどのセキュリティ情報を付加することができます。

 帳票の登録時自動PDFメール配信の設計については、“設計・運用ガイド”を参照してください。

配信と同時にPDFファイルを、指定したフォルダに保存することができます。ただし、この機能で変換されたPDFファイルは、PDF帳票として扱われないため、Webクライアントからは参照できません。Webクライアントから参照したい場合は、PDF帳票として保管フォルダに格納する必要があります。


PDF変換後のファイル名は、「登録した帳票のファイル名.pdf」となります。ただし、Windows版の場合は、帳票情報で指定することで、PDFのファイル名を変更できます。

帳票の登録時自動PDFメール配信の実行結果は、Windows版の場合は操作ログおよびイベントログ、Solaris版/Linux版の場合は実行履歴およびシステムログで確認してください。

 ログ情報の詳細については、“メッセージ集”を参照してください。

3.2.9.2 帳票の登録時自動PDF帳票作成

List Creator Enterprise Editionと連携して、帳票の登録時に、List Works帳票からPDF帳票を作成することができます。

作成したPDF帳票は、Webクライアントの帳票一覧から表示します。Webクライアントにおいて、PDF帳票の表示/保存を行うために、Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)の定義名「everyone.keeplist.pdf」に「1」(PDF形式での表示/保存する機能を使用する)を設定しておく必要があります。

 Web連携の環境設定ファイル(ListGateway.properties)による環境設定については、“セットアップガイド”を参照してください。

3.2.9.3 帳票のPDF一括変換

List Creator Enterprise Editionと連携して、保管フォルダに登録されているList Works帳票を、フォルダ単位、または帳票単位に、サーバ上で一括してPDF形式に変換することができます。指定した保管フォルダが階層構造の場合は、指定した保管フォルダ直下の帳票だけが変換の対象となります。

List Works帳票のPDF変換は、以下のコマンドを使用します。

コマンド実行時にファイル名の変更を指定しない場合は、変換後のPDFファイル名は「変換対象の帳票のファイル名.pdf」となります。

 コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。