ApcoordinatorUJIタグリファレンス

5.17 uji:recordView

uji:recordViewについて説明します。uji:recordViewには、以下の機能があります。

• 基本機能

• XML連携機能

• イベントモデル

また、ブラウザによる対応状況についても説明します。

• ブラウザ対応状況

基本機能

uji:recordViewタグは、レコードビューを作成します。 uji:recordViewタグは以下の動作をします。

• beanとpropertyで指定されたデータBeanのプロパティに対応して、データを表示・入力します。取得したオブジェクトはRecordViewModelインタフェースを持つ必要があります。

• データBean側で文字色などのいくつかの書式を指定することができます。データBean側とアトリビュートと双方で書式を設定した場合は、データBeanの指定が優先されます。

uji:recordViewタグは、HTMLのFORMタグ、またはuji:formタグの中に記述します。

アトリビュート

uji:recordViewタグのアトリビュートは以下を指定します。

アトリビュート名	省略	意味	省略時の動作
bean	可	データBeanのJSP変数を指定します。	画面部品タグのカレントオブジェクトを使用します。
property	可	データBeanのプロパティ名を指定します。	データBean自体がRecordViewModelインタフェースを持つオブジェクトとして使用されます。
width	可	全体の幅を指定します。(*)	標準の幅となります。
height	可	全体の高さを指定します。(*)	標準の高さとなります。
borderColor	可	枠の色を指定します。(*)	標準の色となります。
borderType	可	枠の形式を指定します。(*)	標準の形式となります。
borderWidth	可	枠の線幅を指定します。(*)	標準の線幅となります。
insets	可	枠の内側の余白の幅を指定します。(*)	標準の余白となります。
background	可	全体の背景色を指定します。(*)	標準の背景色となります。
foreground	可	全体の文字色を指定します。(*)	標準の文字色となります。
fontStyle	可	全体の文字スタイルを指定します。(*)	標準の文字スタイルとなります。
fontWeight	可	全体の文字の太さを指定します。(*)	標準の太さとなります。
fontSize	可	全体の文字の大きさを指定します。(*)	標準の大きさとなります。
textDecoration	可	全体の文字の装飾形式を指定します。(*)	標準の装飾形式となります。
labelBackground	可	ラベルの背景色を指定します。(*)（全体指定より優先されます）	標準の背景色となります。
labelForeground	可	ラベルの文字色を指定します。(*)（全体指定より優先されます）	標準の文字色となります。
labelFontStyle	可	ラベルの文字スタイルを指定します。(*)（全体指定より優先されます）	標準の文字スタイルとなります。
labelFontWeight	可	ラベルの文字の太さを指定します。(*)（全体指定より優先されます）	標準の太さとなります。
labelFontSize	可	ラベルの文字の大きさを指定します。(*)（全体指定より優先されます）	標準の大きさとなります。
labelWidth	可	ラベルの幅を指定します。(*)	標準の幅となります。
fieldWidth	可	フィールドの幅を指定します。(*)	標準の幅となります。
fieldBackground	可	フィールドの背景色を指定します。(*)（全体指定より優先されます）	標準の背景色となります。
rowHeight	可	行の高さを指定します。(*)	標準の高さとなります。
css	可	class属性の属性値を指定します。以下のタグにclass属性を設定します。 TABLE, TR, TD, INPUT	class属性を出力しません。
visible	可	項目の表示の有無をtrue/falseで指定します。	true

(*)“7.5.1 項目の指定方法”を参照してください。

コンテント

uji:recordViewタグのコンテントは記述できません。

使用例

JSP

<uji:recordView bean="body" property="record"
        labelFontSize="large" labelForeground="red" />

注意事項

• beanアトリビュートは画面部品タグのレンダラの中で、カレントオブジェクトが利用できる場合にのみ省略できます。

• 各ブラウザでそれぞれのアトリビュートが有効かどうかは“ブラウザ対応状況”を参照してください。

XML連携機能

uji:recordViewタグは、レコードビューを作成します。uji:recordViewタグは以下の動作をします。

• beanが保持するXMLツリーからpropertyまたはxpathで指定された要素を取得し、レコード情報として使用します。

• レコード情報の子要素が項目となります。項目の要素名をラベル、内容をフィールド文字列として使用します。

イベントモデルではXML連携機能は利用できません。

アトリビュート

uji:recordViewタグでは、XML連携機能を使用する際に以下のアトリビュートを指定します。これ以外のアトリビュートについては、“基本機能”を参照してください。

アトリビュート名	省略	意味	省略時の動作
bean	可	データBeanまたはXMLデータBeanのJSP変数を指定します。(*)	カレントオブジェクトを使用します。
property	可	レコード情報として使用する要素をルート要素の子要素名で指定します。(*)	ルート要素を使用します。
xpath	可	レコード情報として使用する要素をルート要素からの相対パスで指定します。(*)	ルート要素を使用します。

(*)“7.4.1 使用するXML要素の指定方法”を参照してください。

XMLデータの構造

• propertyまたはxpathには複合要素を指定します(*1)。指定された要素がレコード情報として使用されます。

• レコード情報の子要素が項目となります。単純要素だけが項目になります。項目となる要素の要素名をラベル、内容をフィールド文字列として使用します(*2)。

(*1) 要素の集合または属性の集合を指定した場合の動作は“7.4.3 要素や属性の集合を指定した場合の動作”を参照してください。

(*2) 要素の内容または属性の値に改行が含まれる場合、改行の直前までが使用されます。

使用例

XML

<root>
  <record>
    <商品名>米酢</商品名>
    <価格>500</価格>
    <内容量>500ml</内容量>
  </record>
</root>

JSP

<uji:recordView bean="body" xpath="record"/>

表示画面

イベントモデル

uji:recordViewタグは、レコードビューを作成します。

uji:recordViewタグは、uji:formタグの中に記述します。

uji:recordViewタグの動作については、“基本機能”を参照してください。

アトリビュート

uji:recordViewタグは、イベントモデルで使用する際に以下のアトリビュートを指定します。これ以外のアトリビュートについては、“基本機能”を参照してください。

アトリビュート名	省略	意味	省略時の動作
bean	可	managed beanの名前を指定します。	画面部品タグのカレントオブジェクトを使用します。
property	可	managed beanのプロパティ名を指定します。	managed bean自体がRecordViewModelインタフェースを持つオブジェクトとして使用されます。
validator	可	バリデータメソッドをメソッドバインディング式で指定します。	バリデータを使用しません。
id	可	コンポーネントのIDを指定します。	自動的に付与されます。
immediate	可	値の検証を処理するフェーズを指定します。 trueの場合、Apply Request Valuesで処理されます。 falseの場合、Process Validatorsで処理されます。	false
valueChangeListener	可	バリューチェンジリスナメソッドをメソッドバインディング式で指定します。	バリューチェンジリスナメソッドを使用しません。

コンテント

uji:recordViewタグのコンテントには以下のタグが記述できます。

• f:validator(0個以上)

• f:valueChangeListener(0個以上)

使用例

JSP

<f:view>
  <uji:form name="myform" method="post">
    <uji:recordView bean="body" property="record"
            labelFontSize="large" labelForeground="red" />
  </uji:form>
</f:view>

注意事項

• uji:recordViewタグでバリデータを利用する場合、バリデータに渡されるオブジェクトの型はjava.lang.Stringの配列です。

• 標準バリデータを利用することはできません。

• その他の注意事項については、“基本機能”を参照してください。

ブラウザ対応状況

アトリビュート	IE7	IE8	IE9	IE10	IE11
width	○	○	○	○	○
height	○	○	○	○	○
borderColor	○	○	○	○	○
borderType	○	○	○	○	○
borderWidth	○	○	○	○	○
insets	×	×	×	×	×
background	○	○	○	○	○
foreground	○	○	○	○	○
fontStyle	○	○	○	○	○
fontWeight	○	○	○	○	○
fontSize	○	○	○	○	○
textDecoration	※1	※1	※1	※1	※1
labelBackground	○	○	○	○	○
labelForeground	○	○	○	○	○
labelFontStyle	○	○	○	○	○
labelFontWeight	○	○	○	○	○
labelFontSize	○	○	○	○	○
labelWidth	○	○	○	○	○
fieldWidth	○	○	○	○	○
fieldBackground	○	○	○	○	○
rowHeight	○	○	○	○	○
css	※2	※2	※2	※2	※2
visible	○	○	○	○	○

※1: blinkは指定できません。

※2: CSSを使った設定が実際に表示に反映されるかどうかはブラウザの仕様に依存します。