ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

4.7.4 CORBAサービス資源の移入

CORBAサービス資源の移入について説明します。


移入コマンド

CORBAサービス資源の移入では、以下のコマンドを使用します。

C:\Interstage\ODWIN\bin\odrestoresys.exe
C:\Interstage\ODWIN\bin\OD_or_adm.exe
C:\Interstage\ODWIN\bin\OD_set_env.exe
C:\Interstage\ODWIN\bin\odchgservice.exe
C:\Interstage\ODWIN\bin\odexportns.exe
C:\Interstage\ODWIN\bin\odimportns.exe
C:\Interstage\ODWIN\bin\odlistns.exe

/opt/FSUNod/bin/odrestoresys
/opt/FSUNod/bin/OD_or_adm
/opt/FSUNod/bin/OD_set_env
/opt/FSUNod/bin/odchgservice
/opt/FSUNod/bin/odexportns
/opt/FSUNod/bin/odimportns
/opt/FSUNod/bin/odlistns

/opt/FJSVod/bin/odrestoresys
/opt/FJSVod/bin/OD_or_adm
/opt/FJSVod/bin/OD_set_env
/opt/FJSVod/bin/odchgservice
/opt/FJSVod/bin/odexportns
/opt/FJSVod/bin/odimportns
/opt/FJSVod/bin/odlistns


odrestoresysコマンドは、オプションを指定することによりCORBAサービス資源ファイル(config、inithost/initial_hosts、init_svc/initial_services、impl.db、CosNamingディレクトリ配下のファイル)に設定されているホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号を変更し、インタフェースリポジトリサービス資源のデータベースの格納先を変更して移入することが可能です。変更しない場合の手順については、同一マシン上でのリストア手順と同じです。「4.5.5 CORBAサービス資源のリストア」を参照してください。


移入方法(CORBAサービス資源)

CORBAサービス資源の移入方法の操作例について説明します。

なお、CORBAサービス資源の移入操作後、必要に応じて、以下の情報を変更してください。


バックアップ先パスがX:\Backup\ODの場合の操作例を以下に示します。

odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルを移入します。

odrestoresys  -irpath C:\Interstage\TD\var\IRDB2  X:\Backup


バックアップ先パスが/backup/FSUNodの場合の操作例を以下に示します。

odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービスの資源ファイルを移入します。

odrestoresys  -irpath /opt/FSUNtd/var/IRDB2  /backup


バックアップ先パスが/backup/FJSVodの場合の操作例を以下に示します。

odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービスの資源ファイルを移入します。

odrestoresys  -irpath /opt/FJSVtd/var/IRDB2  /backup

オブジェクトリファレンスに埋め込むホスト情報の変更

オブジェクトリファレンスに埋め込むホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号には、odrestoresysコマンドで指定した-hオプション・-pオプションの値が設定されます。他のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とコード情報を設定する場合は、OD_set_envコマンドで変更してください。
オブジェクトリファレンスに埋め込むホスト情報を設定する操作例を以下に示します。

  1. OD_set_envコマンドでオブジェクトリファレンスに埋め込むホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とコード情報を設定します。
    HostNameには、変更するホスト情報(IPアドレス/ホスト名)を指定します。Localeには、変更するコード情報の暗黙値を指定します。

    OD_set_env -n HostName -L Locale

イニシャルサービスのホスト情報の変更

イニシャルサービスに移入元のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号が残っている場合は、odchgserviceコマンドで移入先のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号に変更してください。
イニシャルサービスのホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号を設定する操作例を以下に示します。

  1. OD_or_admコマンドでイニシャルサービスに登録したサービスの一覧を表示し、イニシャルサービス名を確認します。
    ここで、移入元のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号が残っている場合、移入先のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号に変更する必要があります。

    OD_or_adm -l
  2. odchgserviceコマンドでイニシャルサービスのホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号を設定します。
    hostには、移入先のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)を指定します。portには、移入先のポート番号を指定します。serviceには、1.で確認したイニシャルサービス名を指定します。

    odchgservice -h host -p port service

ネーミングサービスの登録情報の変更

ネーミングサービスの登録情報に以下が設定されている場合は、ネーミングサービスの登録情報

の変更を行ってください。

ネーミングサービスの登録情報を変更する場合の操作例を以下に示します。

  1. odlistnsコマンドでネーミングサービスに登録されているオブジェクトリファレンスの詳細情報を表示し、オブジェクトのホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号を確認します。
    ここで、以下の場合に登録情報を変更する必要があります。

    -移入元のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号が設定されている場合

    -自ホストの変更前のホスト情報(IPアドレス/ホスト名)とポート番号が設定されている場合

    odlistns -l
  2. odexportnsコマンドでネーミングサービスの登録情報を移出します。

    odexportns -o filename
  3. OD_or_admコマンドでネーミングサービスの登録情報をすべて削除します。

    OD_or_adm -d -n オブジェクト

    または

    OD_or_adm -d -z コンテキスト

    または

    OD_or_adm -d -n オブジェクトグループ
  4. odimportnsコマンドでネーミングサービスの登録情報を移入します。
    Hostlistfileには、他ホストを参照しているオブジェクト情報のホスト名/ポート番号の変更内容を記述したファイルを指定します。

    odimportns -i filename -h Hostlistfile

注意事項