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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

4.5.13 Interstage ディレクトリサービス資源のリストア

Interstage ディレクトリサービス資源のリストア手順について説明します。
リポジトリのデータベースとして、標準データベースを使用する場合と、RDBを使用する場合で、リストア方法が違います。

なお、クラスタ環境で、Interstage ディレクトリサービス資源のリストアを行う場合は、「4.3.2 リストア手順(クラスタ環境の場合)」を参照してください。


標準データベースを使用する場合は、以下の手順で、リストアコマンドを使用した「リポジトリのリストア方法」のみでリストアします。

  1. リポジトリのリストア


RDBを使用する場合は、Interstage ディレクトリサービス資源のうち、リポジトリデータはRDBが管理しています。
以下の手順で、RDBのリカバリ、およびリストア機能を利用して、「リポジトリデータのリストア方法」でリポジトリデータをリストアしたあと、リストアコマンドを使用して、「リポジトリのリストア方法」でリポジトリをリストアします。

  1. リポジトリデータのリストア

  2. リポジトリのリストア

リポジトリデータのリストア方法

RDB(Symfoware/RDB)が管理しているリポジトリデータのリストア方法
Symfoware Server Lite Editionの場合

リストア方法の詳細については、Symfoware Server Lite Editionのマニュアルを参照してください。

Symfoware Server Lite Edition以外の場合

Interstage ディレクトリサービス資源のリストアより先に、Symfoware/RDBが管理しているリポジトリデータのリストアを実施してください。
データベースの異常に備えてバックアップしておいた、以下の資源の復元(リストア)を行います。リストア方法の詳細については、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。

  • RDBディクショナリ

  • データベース

  1. データベースの作成
    Interstage ディレクトリサービスのテーブル作成コマンド(irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンド)を使用して、データベースを作成します。データベースの作成方法は、「ディレクトリサービス運用ガイド」の「データベースの構築」-「Symfoware/RDBを使用する場合」-「Symfoware/RDBセットアップ」-「データベースの作成」を参照してください。

  2. RDBディクショナリのリストア
    rdbrcvdicコマンドで、RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルをリストアします。
    Symfoware Serverから、メッセージ「qdg13528e 内容が不完全であるため[DSI名]の復元に失敗しました。」が出力されることがありますが、そのまま続行しても問題ありません。

  3. アクセス禁止の設定
    データベースのリストアを行う前に、irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したすべてのテーブルのDSIとインデックスのDSIに対してアクセス禁止設定を行ってください。
    DSI名は、rdbinfコマンド、またはrdbprtコマンドを使用して調べることができます。rdbprtコマンドを使用してインデックスのDSIを取得する方法を以下に記載します。

    #rdbprt -d DSDB(*1) -m DEF -f -
    TABLE(DSADMIN.IREP_TBL(*2))
    Ctrl+Z(*3)
      :
      :
      Related index DSI information(*4)
        No.         Index DSI name
        1           IDXDSI_IREP_TBL_XX
        2           IDXDSI_IREP_TBL_YYY
      :
      :

    *1) irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したデータベース名
    *2) (irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したスキーマ名).(テーブル名)
    *3) Ctrl+Zは、Ctrlキーを押下しながら「Z」キーを押下します。EOF文字を意味します。この例では、Windows(R)の場合を示しています。Solaris、およびLinuxの場合には、EOF文字は、通常、Ctrl+Dに割り当てられています。
    *4) DSI情報は一例です。

  4. データベースのリストア
    rdbrcvコマンドを使用します。

rdbXXXコマンド(Symfoware Serverのコマンド)の詳細は、Symfoware Serverのマニュアル「Symfoware Server コマンドリファレンス」を参照してください。


RDB(Oracleデータベース)が管理しているリポジトリデータのリストア方法

Interstage ディレクトリサービス資源のリストアより先に、Oracleデータベースが管理しているリポジトリデータのリストアを実施してください。
データベースの異常に備えてバックアップしておいた、資源の復元(リストア)を行います。資源の復元については、IMPORTコマンドなどを使用して行います。
リストア方法の詳細については、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。


リストアコマンド

Interstage ディレクトリサービス資源のリポジトリ、および標準データベースを使用する場合のリポジトリデータのリストアには、以下のコマンドを使用します。コマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「バックアップコマンド」-「ireprestsys」を参照してください。

C:\Interstage\bin\ireprestsys.exe

/opt/FJSVirep/bin/ireprestsys


リポジトリのリストア方法

バックアップ先パスがX:\Backup\irep\rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。

  1. ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。
        C:\Interstage\bin\ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -l

  2. ireprestsysコマンドを実行して、Interstage ディレクトリサービスの資源ファイルをリストアします。
        C:\Interstage\bin\ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001


バックアップ先パスが/backup/irep/rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。

  1. ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。
        /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -l

  2. ireprestsysコマンドを実行して、Interstage ディレクトリサービスの資源ファイルをリストアします。
        /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001


注意事項