IJServerクラスタ資源のリストアは、以下の手順で行います。
リストアコマンドの実行
IJServerクラスタ資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\F3FMisjee\bin\ijrestore.bat |
/opt/FJSVisjee/bin/ijrestore |
バックアップ先パスがX:\Backupの場合の操作例を以下に示します。
ijrestoreコマンドを実行して、IJServerクラスタ資源をリストアします。 |
バックアップ先パスが/backupの場合の操作例を以下に示します。
ijrestoreコマンドを実行して、IJServerクラスタ資源をリストアします。 |
注意
IJServerクラスタ資源のリストアを行う前に、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資産をリストアしてください。
リストア・移入先にIJServerクラスタの資源が存在する場合は、削除した後にリストア・移入します。そのため、バックアップ対象外のログファイルなどはリストア・移入を行うと削除されます。
ijrestoreコマンドでJava EEの資源をリストアするには、バックアップ時のマシンの状態とリストア時のマシンの状態が以下の条件を満たしている必要があります。
-同一マシン/システムであること。
-ホスト名、IPアドレスなどのシステム設定を変更していないこと。
-バックアップ資産とリストア先の環境でJDKバージョンが同一であること。
ただし、本バージョンで提供されていないJDKで動作していたIJServerクラスタ資源を移行すると、移行先のJava EE機能のインストール時またはijinitコマンド実行時に指定されたJDKで、Java EE機能が動作するようになります。
[Java EE共通ディレクトリ]配下以外の場所にIJServerクラスタの資源を配置していた場合、ijrestoreコマンドによるリストアの対象となりません。バックアップ時と同じパスに別途リストアしてください。
IJServerクラスタ資源のリストア後の作業
IJServerクラスタ資源のリストア後に以下の作業を行ってください。
Java EE運用環境の設定
V9から資源を移行した場合、Java EE運用環境が管理しているサービス管理ユーザーのパスワードファイルの暗号強度の強化を推奨します。設定方法については、「移行ガイド」の「Java EE運用環境の移行」を参照してください。
Interstage Java EE DASサービスの設定
V9から資源を移行した場合、Interstage Java EE DASサービスを起動する前にInterstage Java EE 管理コンソールとInterstage Java EE DASサービスの設定が必要です。
設定方法については、「移行ガイド」の「管理コンソール/DASサービスの移行」を参照してください。
policyファイルの編集
V9から資源を移行した場合、policyファイルの編集が必要です。編集内容については、「移行ガイド」の「IJServerクラスタの移行」に記載されている「IJServerクラスタのデフォルトのpolicyファイルの記述の変更について」を参照してください。編集するpolicyファイルは、次のファイルです。
[Java EE共通ディレクトリ]\domains\interstage\config\server.policy
[Java EE共通ディレクトリ]/domains/interstage/config/server.policy
また、IJServerクラスタのpolicyファイルをデフォルトのpolicyファイルの内容から変更して使用していた場合は、以下の手順も実行してください。
1)IJServerクラスタのpolicyファイルを、次のフルパスで使用していた場合、ディレクトリ外に退避します。以降は退避したファイルに対して、2)、3)の手順を実施してください。
[Java EE共通ディレクトリ]\nodeagents\ijna\[サーバーインスタンス名]\config\server.policy
[Java EE共通ディレクトリ]/nodeagents/ijna/[サーバーインスタンス名]/config/server.policy
2)IJServerクラスタのpolicyファイルを編集します。編集内容については、「移行ガイド」の「IJServerクラスタの移行」に記載されている「IJServerクラスタのデフォルトのpolicyファイルの記述の変更について」を参照してください
3) 1)でpolicyファイルを退避した場合、Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドを使用して、退避したpolicyファイルのフルパスをJVMオプションに設定してください。設定方法については、「Java EE運用ガイド」の「policyファイルの編集」を参照してください。なお、JVMオプションの設定のためにInterstage Java EE DASサービスを起動してください。
issetsecuritymodeコマンドを実行した環境からバックアップした資源をリストアした場合、または、リストア先でissetsecuritymodeコマンドを実行した場合は、issetsecuritymodeコマンドを再実行してください。
また、必要に応じてijsetoperatoridコマンドでサービス運用ユーザーを再設定してください。
Interstage Java EE Node Agentサービス、およびIJServerクラスタは、移入・リストア先でリポジトリの同期化処理を以下の手順で実施してください。
Interstage Java EE DASサービスの起動
Interstage Java EE DASサービスを起動して、中央リポジトリとリポジトリキャッシュの同期化処理を実行可能にします。
Interstage Java EE Node Agentサービスの起動
Interstage Java EE Node Agentサービスを起動して、中央リポジトリとリポジトリキャッシュの同期化処理をします。
IJServerクラスタの起動
Interstage Java EE Node AgentサービスでIJServerクラスタの自動起動を設定していない場合、IJServerクラスタを起動して、中央リポジトリとサーバーインスタンスのリポジトリキャッシュの同期化処理をします。
IJServerクラスタを作成していない場合、この操作は不要です。
注意
Interstage Java EE DASサービスの起動が完了していない状態で、Interstage Java EE Node AgentサービスおよびIJServerクラスタを起動した場合、リポジトリの同期化処理は行われないため、以下のメッセージがサーバーログに出力され、起動に失敗します。
Interstage Java EE Node Agentサービスのサーバーログ
ISJEE_SYNC001
ISJEE_SYNC029
IJServerクラスタのサーバーログ
ISJEE_OM2501
ISJEE_SERVER1103
ISJEE_CORE5071
ISJEE_SERVER1009
ISJEE_SERVER1010
必ず、Interstage Java EE DASサービスの起動が完了した状態で、Interstage Java EE Node AgentサービスおよびIJServerクラスタを起動して、リポジトリの同期化処理を実行してください。
リポジトリの同期化処理の詳細については、「Java EE運用ガイド」-「リポジトリの同期化処理」を参照してください。
Session Registry ServerのIJServerクラスタをリストアした場合、かつセッションの永続化を有効としている場合は、リストア後のSession Registry Serverの起動前に、永続化されているセッションの情報を消去してください。