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PowerSORT V7.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

6.5.2 BSRTREC構造体

BSRTREC構造体は、PowerSORTとユーザアプリケーション間でレコードを受け渡すための構造体です。
BSRTREC構造体には、bsrtopen関数発行前にユーザアプリケーションが指定するメンバーはありません。

typedef struct {
    BSPTR_VOID       sort_table;
    unsigned long    errdetail;
    unsigned long    in_count;
    unsigned long    out_count;
    BSPTR_VOID       rec_addr;
    unsigned long    rec_len;
    unsigned char    rec_status;
    unsigned char    mgrec_status;
    unsigned short   mgrec_string;
    BSPTR_VOID       mgrec_addr;
    unsigned long    mgrec_len;
    unsigned long    hProcFile;
    unsigned long    sub_error_code;
} BSRTREC;

BSRTREC構造体メンバー

以下では、BSRTREC構造体のメンバーについて説明します。

sort_table

bsrtopen関数により、PowerSORTが使用する作業域のアドレスが設定されます。
このメンバーはPowerSORTが使用する専用の領域であり、ユーザアプリケーションは、bsrtopen関数の発行からbsrtclse関数の発行が完了するまでの間、内容を保証しなければなりません。ユーザアプリケーションは、このメンバーに対して何もする必要はありません。

errdetail

PowerSORTが処理中にエラーを検出した場合、BSORT関数のエラー詳細コードが設定されます。
ユーザアプリケーションは、エラーの発生を各BSORT関数の戻り値から知ることができます。ユーザアプリケーションは、エラー発生時以外にこのメンバーを参照する必要はありません。

in_count

サポートしていないメンバーです。何も参照・設定する必要はありません。

out_count

サポートしていないメンバーです。何も参照・設定する必要はありません。

rec_addr

rec_len

rec_status

mgrec_status

PowerSORTからレコードの入力要求が通知されます。
このメンバーは、bsrtmrge関数を使用する場合に設定されます。以下のいずれかが設定されます。

定義値

意味

BS_REQ

レコードの入力要求を示します。
mgrec_stringが示すストリングのレコードを次のbsrtmrge関数で渡します。

BS_NOREQ

レコードの入力要求はありません。
rec_addrにNULL、rec_lenに0を指定して、再度bsrtmrge関数を発行します。

mgrec_string

PowerSORTへ渡すレコードのストリング番号を指定、または参照します。
bsrtmrge関数で最初のレコードを渡す場合は、0を指定します。それ以降は、PowerSORTがストリング番号を設定します。ユーザアプリケーションは、ここに設定されたストリング番号のレコードを、次のbsrtmrge関数でPowerSORTへ渡してください。このメンバーは、bsrtmrge関数を使用する場合に設定されます。

mgrec_addr

ユーザアプリケーションに返却するレコードのアドレスが設定されます。
返却するレコードがない場合は、NULLが設定されます。このメンバーは、bsrtmrge関数を使用する場合に設定されます。

mgrec_len

ユーザアプリケーションに返却するレコードの長さが設定されます。
返却するレコードがない場合は、0が設定されます。このメンバーは、bsrtmrge関数を使用する場合に設定されます。

hProcFile

サポートしていないメンバーです。何も参照・設定する必要はありません。

sub_error_code

サポートしていないメンバーです。何も参照・設定する必要はありません。