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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

14.3.2 欠損データ

コード変換を行った結果、欠損データになることがあります。欠損データは以下の場合に通知されます。

コード変換後のデータが取得定義で指定した長さの範囲に収まらない場合は、配付定義により文字列項目の文字列領域のサイズを拡張する指定を行うことにより、コード変換の結果が欠損データになるのを防ぐことができます。

コード変換した結果、変換エラーとなり変換できない場合は、変換エラーとなった文字は代替文字のアンダースコア(_)になります。

なお、代替文字については、配付定義の指定により、2バイトのアンダースコア(_)にすることもできます。

ジャーナル提供側システムのデータベース種別により、以下の場合にも欠損データが設定されます。欠損データとなる事象を"表14.15 欠損データとなる事象"に示します。

表14.15 欠損データとなる事象

ジャーナル提供側システムのデータベース

欠損データとなる事象

Symfoware/RDB

  • 浮動小数点数型のデータの表現形式を変換した結果、桁あふれが発生し変換できない。(注1)

Oracle

  • 透過文字列型のデータが、取得定義で指定した長さの範囲に収まらない。(注2)

  • 2進整数(4バイト)型のデータが、-231~231-1の範囲に収まらない。(注3)

  • 各国語文字列型および可変長各国語文字列型の列がJIS X 201の範囲のデータで更新された。(注4)

SQL Server

  • 浮動小数点数型のデータの表現形式を変換した結果、桁あふれが発生し変換できない。(注1)

  • 透過文字列型のデータが、取得定義で指定した長さの範囲に収まらない。(注2)

  • 各国語文字列型および可変長各国語文字列型の列がJIS X 201の範囲のデータで更新された。(注4)

注1)桁あふれが発生した場合、利用ジャーナルの項目有効表示は欠損データとして設定します。その場合の値は不定です。
注2) ジャーナル提供側業務のアプリケーションが取得定義に指定した長さよりも大きなデータでテーブルを更新した場合、利用ジャーナルの項目有効表示は欠損データとして設定し、ジャーナル項目には取得定義に指定した長さ分のデータを設定します。ジャーナル提供側のアプリケーションで、取得定義に指定した長さより大きいデータで表を更新しないようにすることで欠損データになるのを防ぐことができます。
注3) -231より小さい値、もしくは231-1より大きい値でテーブルを更新した場合、利用ジャーナルの項目有効表示は欠損データとして設定します。その場合の値は不定です。
注4) 各国語文字以外のデータで更新した場合には、利用ジャーナルの項目有効表示は欠損データとして設定します。具体的には、JIS X 201の範囲のデータで更新された場合に欠損データとなります。その場合の値は不定です。