TJNLを使用するための運用操作の手順を"図11.17 TJNLの運用操作手順"に示します。
TJNLを使用するためには、Symfoware/RDBを起動しておく必要があります。Symfoware/RDBの起動方法の詳細は、Symfowareのマニュアルを参照してください。
TJNLを使用するためには、TRMシステムを起動する必要があります。なお、ここでのTRMシステムの起動とは、JournalTransferの起動操作を含みます。通常は、TRMを起動することによりTJNLも起動されます。
TRMシステムの起動の詳細については、"18.1.1 TRMの起動"および"24.1.1 起動手順"を参照してください。
TJNLを使用するために必要な環境変数がTRM起動時に設定されている必要があります。必要な環境変数が設定されていない状態でTRMが起動されている場合は、TRMを停止し、環境変数を設定した後、TRMを再起動してください。Symfoware/RDBのコマンドを使用するために必要な環境変数についての詳細はSymfowareのマニュアルを参照してください。TJNLを使用するために必要な環境変数については"11.3.2 環境変数"を参照してください。
TRMの起動時に定義反映オプションを指定すると、取得定義と配付定義を反映してTJNLを起動します。定義が反映できる条件は"11.4.6.2 定義反映の条件"を参照してください。
なお、以下の点については、TJNLをtrmqdstrsvcコマンドで起動した場合と同じです。詳細は、"11.5.1.3 TJNLの起動"を参照してください。
ジャーナル取得機能の起動条件
起動時に異常が発生した場合の動作
TJNLはTRMの起動時に連動して起動されます。ただし、-pオプションを指定してTRMを起動した場合は、別途TJNLを起動する必要があります。
TJNLの起動は、trmqdstrsvcコマンドを使用して行います。trmqdstrsvcコマンドの詳細は"11.9.3.11 trmqdstrsvc(TJNLを起動する)"を参照してください。
以下にtrmqdstrsvcコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- trmqdstrsvc TJNL --------------------------------------------------------
TJNL環境作成時や動作環境変更時に特に指定しない場合は、TJNL起動時に基本機能と連動してジャーナル取得機能とジャーナル配付機能を起動します。ただし、環境矛盾(取得定義の内容とSymfoware/RDBに定義されている内容の整合が取れていない)などにより一部の機能の起動に失敗することがあります。そのような場合は、出力されたエラーメッセージに従って対処し、TJNLの起動またはtjnlstrコマンドを使用してそれぞれの機能を起動してください。ジャーナル取得機能のみまたはジャーナル配付機能のみの起動についての詳細は"11.5.2 業務に合わせた運用操作"を参照してください。
TJNLのジャーナル取得機能を起動した後、ジャーナル取得対象のテーブルを更新するアプリケーションを起動します。ジャーナル取得機能を起動する前にデータベースに接続していたアプリケーションのジャーナルは取得されません。
ジャーナル提供側アプリケーションをInterstage Application Serverのワークユニットを使用して実行することも可能です。ワークユニットの詳細はInterstage Application Serverのマニュアルを参照してください。
ジャーナル取得業務のアプリケーションについての詳細は、"11.5.3 ジャーナル取得業務のアプリケーション"を参照してください。
必要に応じて、ジャーナル・チェックポイントの取得を行います。ジャーナル・チェックポイントの取得は、tjnlckptコマンドを使用します。tjnlckptコマンドの詳細は"11.9.3.15 tjnlckpt(ジャーナル・チェックポイントを取得する)"を参照してください。
取得するジャーナル・チェックポイントを識別するジャーナル・チェックポイント名は、あらかじめ取得定義で指定しておく必要があります。
以下にtjnlckptコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- tjnlckpt -k DAYEND --------------------------------------------------------
ジャーナル・チェックポイントの情報は、ジャーナル取得機能が運用状態のときにジャーナル取得ファイルに取得され、ジャーナル配付機能が運用状態のときにメッセージキューに配付されます。
TJNLはTRMの停止時に連動して停止されます。ただし、trmqdstpsvcコマンドを使用してTJNLのみを停止できます。trmqdstpsvcコマンドの詳細は"11.9.3.12 trmqdstpsvc(TJNLを停止する)"を参照してください。
また、ジャーナル取得機能が運用状態になってからSymfoware/RDBのデータベースに接続したアプリケーションが実行中である場合、ジャーナル取得機能は停止できません。
以下にtrmqdstpsvcコマンドの入力例を示します。
-------------------------------------------------------- trmqdstpsvc TJNL --------------------------------------------------------
TJNLの停止では基本機能とジャーナル取得機能とジャーナル配付機能を停止します。ただし、停止条件違反などによりいずれかの機能の停止に失敗することがあります。そのような場合は、出力されたエラーメッセージに従って対処してください。
TRMシステムを停止します。なお、ここでのTRMシステムの停止とは、JournalTransferの停止操作を含みます。TRMシステムの停止の詳細については、"18.1.6 TRMの停止"および"24.1.2 停止手順"を参照してください。
通常は、TRMを停止することによりTJNLも停止されます。TRMの停止を行う前に、TRMを使用するすべてのアプリケーションおよびTRMのコマンドを終了させておく必要があります。
TJNLの停止時に異常が発生した場合の動作は、TJNLのみを停止した場合に同じです。詳細は"11.5.1.6 TJNLの停止"を参照してください。
TJNLの運用中にTRMを強制停止した場合には、ジャーナル取得機能が完全に停止していないことがあります。TRMを強制停止した場合には、Symfoware/RDBを強制停止してください。
Symfoware/RDBを停止します。Symfoware/RDBの停止方法の詳細は、Symfowareのマニュアルを参照してください。
注) TJNLの運用中にSymfoware/RDBの強制停止を行った場合には、TJNLも強制停止します。そのため、Symfoware/RDBのみを再起動してもTJNLの運用を再開できません。この場合には、Symfoware/RDBを再起動した後、TJNLを再起動してください。
また、Symfoware 9.1以降を使用する場合、TJNLの運用中に以下の強制停止操作を行わないでください。
・-mcオプションを指定したrdbstopコマンド
・Symfoware/RDBのサービス停止
上記操作を行った場合、Symfoware/RDBの停止が完了しないことがあります。誤って上記操作を実行した場合は、-eオプションを指定したrdbstopコマンドでSymfoware/RDBを再度強制停止してください。また、この後TJNLを使用する場合、必要に応じてTRMの再起動とTJNLの再起動を実行してください。