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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

11.5.2 業務に合わせた運用操作

TJNLでは、業務に合わせてジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能のうち、必要な機能だけを運用できます。

業務に合わせた運用操作について、説明します。

11.5.2.1 一部機能の起動/停止

ジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能の起動は、tjnlstrコマンドを使用して行います。tjnlstrコマンドの詳細は"11.9.3.13 tjnlstr(TJNLの一部の機能を起動する)"を参照してください。

以下にtjnlstrコマンドの入力例を示します。

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    tjnlstr  -g
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ジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能の停止は、tjnlstpコマンドを使用して行います。tjnlstpコマンドの詳細は"11.9.3.14 tjnlstp(TJNLの一部の機能を停止する)"を参照してください。

以下にtjnlstpコマンドの入力例を示します。

--------------------------------------------------------
    tjnlstp  -g
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11.5.2.2 適用例

ジャーナル取得機能またはジャーナル配付機能のいずれかだけを独立させた運用は、以下のような場合に適用できます。

ジャーナル提供側業務とジャーナル利用側業務を行う時間帯が異なる

ジャーナル提供側業務とジャーナル利用側業務を行う時間帯が異なる場合、例えば、昼間はオンラインでジャーナル取得業務が運用され、ジャーナル利用業務は運用されない業務形態の場合、昼間ジャーナル配付機能を停止させておくことで、オンライン処理に対するジャーナル配付処理の影響を抑えることができます。

ジャーナルの取得対象であるテーブルをジャーナルの取得を行わずに更新する

ジャーナル取得機能を停止すると、ジャーナルの取得対象となっているテーブルに対して更新を行ってもジャーナルは取得されません。これにより、ジャーナルの取得対象となっているテーブルを更新するバッチアプリケーションをジャーナルの取得を行わずに運用できます。

また、ジャーナル配付機能を運用してジャーナル取得ファイルに存在するジャーナルの配付を行いながら、ジャーナルを取得せずに業務を行うことができます。

ジャーナル利用側業務が停止している

ジャーナル利用側の業務が停止し、利用ジャーナルがメッセージキューに大量に滞留してメッセージファイルの容量不足が発生すると、配付処理のエラー発生時にリトライを行う指定をした場合には、ジャーナル配付機能はリトライを繰り返します。しかし、ジャーナル利用側の業務の再開には時間がかかるなどの理由により、利用ジャーナルが当分の間配付されないことがあります。その場合、ジャーナル配付機能を停止することにより、不必要なリトライを抑止できます。