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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

9.3.1 エラーログ情報内容詳細

TROのエラーログ情報

エラーログ情報について説明します。
エラーログ識別番号は"LT"で始まります。
エラーログ情報の種類とエラーログ識別番号の対応は以下のとおりです。

エラーログ情報の種類

エラーログ識別番号

編集エラーログ情報

LT1xxxx

格納エラーログ情報

LT2xxxx

x:エラーログ識別番号を構成する数字(0~9)

LT10001

character convert error

出力形式

エラーログ情報の意味

コード変換でエラーが発生しました。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)error item : エラーを検出した入力データ項目名を示します。エラーとなった項目が複数存在する場合、"/"で区切って出力します。
(2)data : 入力データ項目名と抽出時のデータを項目ごとに16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがあれば、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。文字列属性の項目(char、vchar、nchar2、vnchar2)である場合は、変換後文字列を合わせて出力します(変換後文字列は"[ ]"で囲んで出力します)。
NULLデータの場合、変換後文字列は出力しません。

オペレータの処置

以下のいずれかの処置を実施してください。

  • 入力データのコード系の指定および出力データのコード系の指定を確認してください。また、指定したコード系で規定されている範囲内の文字であるか確認してください。範囲外である場合、高速コード変換プログラム(hsconv)が使用するコード変換テーブルをカストマイズしてください。詳細については、Linkexpressのマニュアルを参照してください。

  • 入力データとデータ項目の定義が一致しているか確認してください。

  • 格納するデータの内容および格納側の表のコード系を見直してください。

以降も逐次差分反映処理を継続する場合は、DB動作環境定義のCHARACTER_CONVERT_ERRORキーワードに"CONTINUE"を指定後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。
コード変換の失敗時、逐次差分反映処理を停止する場合は、DB動作環境定義のCHARACTER_CONVERT_ERRORキーワードに"EXIT"を指定してください。この場合、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を中止します。

LT10003

item combine error

出力形式

エラーログ情報の意味

項目の結合でエラーが発生しました。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)error item : エラーを検出した入力データ項目名を示します。
(2)data : 入力データ項目名と抽出時のデータを項目ごとに16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがあれば、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。

オペレータの処置

EXTRACT定義文の定義を見直し、結合しているデータ項目があるか確認したうえで、以下のいずれかの処置を実施してください。

  • 項目の結合を行っている場合、ナル値識別用フィールドを参照し、入力データがナル値でないことを確認してください。

  • 入力データとデータ項目の定義が一致しているか確認してください。

LT10004

item length exceeds the limit

出力形式

エラーログ情報の意味

入力データ項目のデータ長が当該DBサービスグループの逐次差分反映処理で扱える範囲(32000バイト)を超えました。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)error item : エラーを検出した入力データ項目名を示します。
(2)data : 入力データ項目名と抽出時のデータを項目ごとに16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがあれば、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。

オペレータの処置

以下の原因が考えられます。該当する原因を取り除いてください。

  • 入力データをコード変換したあとのデータ長が、DBサービスグループの逐次差分反映処理で扱える範囲(32000バイト)を超えています。

LT10005

detect the error data

出力形式

エラーログ情報の意味

データの正当性検査でエラーが発生しました。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)error type : エラーを検出した種別を示します。以下の種別を出力します。
-  zone error
    ゾーン形式のデータでエラーを検出しました。
-  pack error
    パック形式のデータでエラーを検出しました。
(2)error item : エラーを検出した入力データ項目名を示します。
(3)data : 入力データ項目名と抽出時のデータを項目ごとに16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがあれば、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。

オペレータの処置

格納するデータの内容を見直してください。
ゾーン形式のデータ異常発生時に処理を継続する場合は、DB動作環境定義のZONE_CORRECTキーワードに"ON"を指定後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。
ゾーン形式のデータ異常をエラーとして扱う場合は、DB動作環境定義のZONE_CORRECTキーワードに"OFF"を指定後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。
パック形式のデータ異常発生時に処理を継続する場合は、DB動作環境定義のPACK_CORRECTキーワードに"ON"を指定後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。
パック形式のデータ異常をエラーとして扱う場合は、DB動作環境定義のPACK_CORRECTキーワードに"OFF"を指定後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

LT11001

Input data differs from ITEM of INTABLE in attribute

出力形式

エラーログ情報の意味

入力データとINTABLE定義文のITEMオペランドに指定した入力データ項目の属性が異なっています。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)error item : エラーを検出した入力データ項目名を示します。
(2)data : 異常を検出した抽出時の入力データと入力データ項目名について、異常を検出した箇所までを項目ごとに区切って16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがある場合は、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。ただし、@TRHEADERと@DBOPは出力しません。INTABLE定義文のITEMオペランドで定義した長さより入力データの方が短い場合は、入力データの長さ分出力します。

オペレータの処置

抽出側システムで定義したTJNL定義とINTABLE定義文のITEMオペランドを確認してください。
抽出側システムで定義したTJNL定義に誤りがある場合は、以下の処置を実施してください。

  • 格納側システムのTRMのメッセージキューからメッセージを削除してください。メッセージの削除方法の詳細については"第4部 TRM"を参照してください。

  • 抽出側システムで定義するTJNL定義を修正してください。TJNL定義の詳細については"TJNL使用手引書"を参照してください。

  • 抽出側システムで更新差分データを取得し直してください。

  • 当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

INTABLE定義文に誤りがある場合は、INTABLE定義文のITEMオペランドを修正後、DBサービスグループを再度登録し、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

LT11002

Input data differs from ITEM of INTABLE in data length

出力形式

エラーログ情報の意味

入力データとINTABLE定義文のITEMオペランドに指定した入力データ項目のデータ長が異なっています。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)error item : エラーを検出した入力データ項目名を示します。
(2)data : 異常を検出した抽出時の入力データと入力データ項目名について、異常を検出した箇所までを項目ごとに区切って16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがある場合は、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。ただし、@TRHEADERと@DBOPは出力しません。INTABLE定義文のITEMオペランドで定義した長さより入力データの方が短い場合は入力データの長さ分出力します。

オペレータの処置

抽出側システムで定義したTJNL定義とINTABLE定義文のITEMオペランドを確認してください。
抽出側システムで定義したTJNL定義に誤りがある場合は、以下の処置を実施してください。

  • 格納側システムのTRMのメッセージキューからメッセージを削除してください。メッセージの削除方法の詳細については"第4部 TRM"を参照してください。

  • 抽出側システムで定義するTJNL定義を修正してください。TJNL定義の詳細については"TJNL使用手引書"を参照してください。

  • 抽出側システムで更新差分データを取得し直してください。

  • 当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

INTABLE定義文に誤りがある場合は、INTABLE定義文のITEMオペランドを修正後、DBサービスグループを再度登録し、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

LT11003

Input data is shorter than length defined by ITEM of INTABLE

出力形式

エラーログ情報の意味

INTABLE定義文のITEMオペランドで定義したデータ長より短い入力データを検出しました。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)data : 抽出時の入力データをINTABLE定義に指定した入力データ項目ごとに16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがある場合は、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。ただし、@TRHEADERと@DBOPは出力しません。

オペレータの処置

抽出側システムで定義したTJNL定義とINTABLE定義文のITEMオペランドを確認してデータ長が一致するように修正してください。
抽出側システムで定義したTJNL定義に誤りがある場合は、以下の処置を実施してください。

  • 格納側システムのTRMのメッセージキューからメッセージを削除してください。メッセージの削除方法の詳細については"第4部 TRM"を参照してください。

  • 抽出側システムで定義するTJNL定義を修正してください。TJNL定義の詳細については"TJNL使用手引書"を参照してください。

  • 抽出側システムで更新差分データを取得し直してください。

  • 当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

INTABLE定義文に誤りがある場合は、INTABLE定義文のITEMオペランドを修正後、DBサービスグループを再度登録し、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

LT11004

Input data is longer than length specified by ITEM of INTABLE

出力形式

エラーログ情報の意味

INTABLE定義文のITEMオペランドで定義したデータ長を超えた入力データを検出しました。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)data : 入力データ項目名と抽出時のデータを項目ごとに16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがある場合は、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。ただし、@TRHEADERと@DBOPは出力しません。また、定義されていない項目名は"*"を出力します。

オペレータの処置

抽出側システムで定義したTJNL定義とINTABLE定義文のITEMオペランドを確認してデータ長が一致するように修正してください。
抽出側システムで定義したTJNL定義に誤りがある場合は、以下の処置を実施してください。

  • 格納側システムのTRMのメッセージキューからメッセージを削除してください。メッセージの削除方法の詳細については"第4部 TRM"を参照してください。

  • 抽出側システムで定義するTJNL定義を修正してください。TJNL定義の詳細については"TJNL使用手引書"を参照してください。

  • 抽出側システムで更新差分データを取得し直してください。

  • 当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

INTABLE定義文に誤りがある場合は、INTABLE定義文のITEMオペランドを修正後、DBサービスグループを再度登録し、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

LT11005

Input data length differs from the sum of each item data length specified by ITEM of INTABLE

出力形式

エラーログ情報の意味

入力データのデータ長とINTABLE定義の入力データ項目に指定したデータ長の合計が一致しません。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)data : 異常を検出した抽出時の入力データと入力データ項目名について、異常を検出した箇所までを項目ごとに区切って16進で示します。項目にナル値識別用フィールドがある場合は、ナル値識別用フィールドを付加した状態で出力します。ただし、@TRHEADERと@DBOPは出力しません。また、定義されていない項目名は"*"を出力します。

オペレータの処置

抽出側システムで定義したTJNL定義とINTABLE定義文のITEMオペランドを確認してください。
抽出側システムで定義したTJNL定義に誤りがある場合は、以下の処置を実施してください。

  • 格納側システムのTRMのメッセージキューからメッセージを削除してください。メッセージの削除方法の詳細については"第4部 TRM"を参照してください。

  • 抽出側システムで定義するTJNL定義を修正してください。TJNL定義の詳細については"TJNL使用手引書"を参照してください。

  • 抽出側システムで更新差分データを取得し直してください。

  • 当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

INTABLE定義文に誤りがある場合は、INTABLE定義文のITEMオペランドを修正後、DBサービスグループを再度登録し、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

LT20001

SQL execute error

出力形式

エラーログ情報の意味

SQLエラーが発生しました。または、トリガを使用している場合、トリガ内の処理でエラーが発生した可能性があります。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)sqlstate : SQLの実行結果を示します。Symfoware/RDBまたはSQL Serverの場合は、SQLSTATE値を示します。Oracleデータベースの場合は、SQLCODE値を示します。
(2)detail code : SQL Serverの場合に出力します。ネイティブ エラー番号を示します。
(3)data : 格納側表の列名と格納直前のデータを項目ごとに16進で示します。トリガを使用する場合は、トリガ呼び出し前のデータを出力します。NULLデータの場合、"null data"となります。16進のデータには、ナル値識別用フィールドは含んでいません。

格納先データベースがSQL Serverで、SQLSTATE値が22007かつネイティブ エラー番号が241の場合、文字列データの日時型への格納において、格納できない値が含まれています。出力系文字コードにUnicodeを指定している場合は、格納できない値は"_"(半角アンダースコア)に代替されています。

オペレータの処置

格納側データベースシステムのSQLSTATE値またはSQLCODE値を確認し、エラーが発生した原因を取り除いてください。SQLSTATE値およびSQLCODE値については、各データベース製品のマニュアルを参照してください。

LT20002

continue the Transactional Replication

出力形式

エラーログ情報の意味

トリガにより格納を迂回したデータの情報です。
格納迂回については、利用者側でトリガを作成することによって行います。トリガ使用時の注意事項については"A.3 トリガによるユーザ独自の編集について"を参照してください。

エラーログ種別

情報

拡張情報の意味

(1)data : 格納側の列名と格納直前のデータを項目ごとに16進で示します。トリガを使用する場合は、トリガ呼び出し前のデータを出力します。NULLデータの場合、"null data"となります。16進のデータには、ナル値識別用フィールドは含んでいません。

オペレータの処置

データの内容を確認し、トリガで実行した処理に問題がないことを確認してください。

LT20003

character over flow

出力形式

エラーログ情報の意味

格納時にあふれた文字が存在します。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)data : 格納時に文字があふれた項目の格納側の列名とデータを16進で示します。トリガを使用する場合は、トリガ呼び出し前のデータを出力します。16進のデータには、ナル値識別用フィールドは含んでいません。また、変換後文字列を出力します(変換後文字列は"[ ]"で囲んで出力します)。

オペレータの処置

あふれた文字列を切り捨てることができる場合、DB動作環境定義のCHARACTER_OVERFLOWキーワードに"CONTINUE"を指定後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。
あふれた文字列を切り捨てることができない場合は、抽出するデータの長さを文字列があふれない長さに変更後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。

LT20004

redundant data operation

出力形式

エラーログ情報の意味

格納側表に対して、以下の冗長操作が行われました。

  • 存在するレコードに対する追加操作

  • 存在しないレコードに対する更新操作

  • 存在しないレコードに対する削除操作

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)key item : 格納側の表の主キーとなる列名を示します。主キーが複数の列から構成される場合、"/"で区切って出力します。
(2)operation : 格納側データベースへの操作内容を示します。以下を出力します。
- INSERT
    存在するレコードに対する追加操作です。
- UPDATE
    存在しないレコードに対する更新操作です。
- DELETE
    存在しないレコードに対する削除操作です。
(3)data : 格納側の列名と格納直前のデータを項目ごとに16進で示します。トリガを使用する場合は、トリガ呼び出し前のデータを出力します。NULLデータの場合"null data"となります。16進のデータには、ナル値識別用フィールドは含んでいません。

オペレータの処置

通常の運用で本エラーログ情報が出力された場合は、データの不整合の可能性があります。抽出側システムおよび格納側システムを確認してください。
また、TRMの異常発生直後またはシステムダウン直後にも本エラーログ情報が出力されることがあります。

LT20005

detected minus datetime data

出力形式

エラーログ情報の意味

数値データから日時型への格納において、負の値を含む入力データを検出しました。

エラーログ種別

エラー

拡張情報の意味

(1)data : 数値データから日時型へ格納しようとした項目の格納側の列名とデータを16進で示します。

オペレータの処置

格納するデータの内容を見直してください。
処理を継続する場合は、DB動作環境定義のDATETIME_CORRECTキーワードに”ON”を指定後、当該DBサービスグループの逐次差分反映処理を開始してください。