機能説明
EXTRACT定義文は、入力データのデータ項目の編集方法を定義する定義文です。
記述形式
EXTRACT |
オペランド
[内容]
1つのDBサービスグループ内で一意なEXTRACT識別名を指定します。
[形式]
指定値については、以下に示す規約に従ってください。
16文字以内で指定してください。
指定可能な文字は、半角の"#"、"@"、"-"、"_"、英大文字および数字です。
全角文字は指定できません。
先頭文字に数字を指定できません。
[内容]
データの編集情報を指定します。オペランドの項目情報の指定により、入力データ項目の選択、入力データ項目の結合および定数を持つ項目の追加が可能です。定数を持つ項目は"定数項目"と呼びます。
項目情報は最大1024個指定できます。また、編集後の各項目の項目長の合計は32000バイト以内で指定してください。
[形式]
すべての入力データ項目を選択する場合、オペランド値に"*"を指定します。または本オペランドを省略します。
SELECT = * |
個々の項目情報を指定する場合の形式は以下のとおりです。
SELECT = ( (@TRHEADER) , (@DBOP) , (項目情報) [ , …] ) |
先頭および2番目の項目情報は、このとおり指定してください。これらは逐次差分反映機能の特殊項目(逐次差分反映機能の動作を制御するための項目)を意味します。特殊項目を省略/変更した場合、逐次差分反映の動作は保証されません。
項目情報の指定には以下の種類があります。
入力データ項目の選択
入力データ項目の結合
定数項目の追加
入力データ項目の選択/入力データ項目の結合時に指定する入力データ項目名は、INTABLE定義文のITEMオペランドに指定した入力データ項目名と対応します。なお、"XITM"で始まる入力データ項目名は指定できません。
入力データ項目を結合します。指定形式は以下のとおりです。
入力データ項目名&入力データ項目名[&…] |
入力データ項目名の間に"&"を記述します。
入力データ項目名の結合の詳細については、Linkexpressのマニュアルを参照してください。
定数項目を追加します。指定形式は以下のとおりです。
@CONST(データ,属性) |
定数項目として指定できる属性の一覧を、"表8.6 文字列の属性(定数項目)"および"表8.7 数値の属性(定数項目)"に示します。
属性 | 指定値 | 項目長 | データの記述形式 |
---|---|---|---|
固定長文字列 | char(n) | n | 引用符「'」で囲んだ文字列の形式です。 例:@CONST('ABC',char(4)) |
可変長文字列 | vchar(n) | n + 2 |
属性 | 指定値 | 項目長 | データの記述形式 | |
---|---|---|---|---|
整数 | int | 4 | 符号および数字で記述します。 例:@CONST(100000,int) | |
半語整数 | sint | 2 | ||
ゾーン10進数 | zone(p[,q]) | p:桁数(1~18) | p | 符号、数字および小数点で記述します。 例:@CONST(10,zone(2)) |
パック10進数 | pack(p[,q]) | p ÷ 2 + 1 |
個々の項目情報の指定例を以下に示します。
SELECT = ( (@TRHEADER) , (@DBOP) , (ITEM1) , (ITEM2&ITEM3&ITEM4), (@CONST(1,sint))) |
ITEM1を選択、ITEM2/ITEM3/ITEM4を結合、定数項目(半語整数の固定値"1")を追加しています。