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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

8.3.1 INTABLE定義文

機能説明

INTABLE定義文は、入力データの形式を定義する定義文です。

記述形式

INTABLE
        NAME = INTABLE識別名
        DATATYPE = ( 入力データ種別 [, 入力データ形式] )
        ITEM = ( ( @TRHEADER , char(8) except null field ) ,
                 ( @DBOP , sint add null field ) ,
                 ( [入力データ項目名] , 入力データ属性 ) [, …])
;

オペランド

NAMEオペランド

[内容]

1つのDBサービスグループ内で一意なINTABLE識別名を指定します。

[形式]

指定値については、以下に示す規約に従ってください。

  • 16文字以内で指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角の"#"、"@"、"-"、"_"、英大文字および数字です。

  • 全角文字は指定できません。

  • 先頭文字に数字を指定できません。

DATATYPEオペランド

[内容]

入力データ種別および入力データ形式を指定します。

[形式]

入力データ種別

"local-member"を指定してください。入力データ種別は省略できません。

入力データ形式

入力データの形式の全データ項目に対するナル値識別用フィールドの付加状態を指定します。ITEMオペランドの指定値が本オペランドの指定と異なる場合は、ITEMオペランドの指定が優先されます。

  • non-attribute except null field

    ナル値識別用フィールドが付加されていないデータです。(省略値)

  • non-attribute add null field

    ナル値識別用フィールドが付加されたデータです。

ITEMオペランド

[内容]

入力データ項目情報として、入力データ項目名および入力データ属性を定義します。この1組の情報を"入力データ項目情報"と呼びます。指定可能な入力データ項目情報数は、特殊項目(逐次差分反映機能の動作を制御するための項目)を含めて最大1024です。また、各項目の項目長の合計は、特殊項目を含めて32000バイト以内にしてください。

[形式]

入力データ項目名

1つのINTABLE定義文内で一意の名前を指定します。128バイト以内の各国語文字列、半角文字列または各国語文字と半角文字の混在文字列で指定してください。なお"@"で始まる名前は、特殊項目を定義するのに使用するため、特殊項目の定義以外に使用しないでください。
入力データ項目名を省略した場合、"XITM0001"~ "XITM1024"を自動的に割り当てます。本オペランドに指定する名前は、データ編集時に使用します。格納側表の列名と一致させる必要はありません。
先頭および2番目の項目情報は、以下のとおり指定してください。これらは特殊項目を意味します。特殊項目を省略/変更した場合、逐次差分反映の動作は保証されません。

ITEM = ( ( @TRHEADER , char(8) except null field ) ,
          ( @DBOP , sint add null field ) ,
            入力データ項目 , … )

入力データ属性

属性およびナル値識別用フィールドの付加状態を指定します。

char(10)  add null field
↑属性      ↑ナル値識別用フィールドの付加状態

ナル値識別フィールドについては、"4.3.4 DBサービス定義の項目設定"および"TJNL解説書"を参照してください。

属性

入力データ項目の属性を指定します。属性の指定は省略できません。指定できる属性の一覧を"表8.1 文字列の属性"、"表8.2 数値の属性"、"表8.3 日時の属性"、"表8.4 時間隔の属性"および"表8.5 その他の属性"に示します。
表中のデータ長の単位はバイト数です。

表8.1 文字列の属性

属性

指定値

項目長

備考

固定長英数字
文字列

char(n)

n:文字数
(1~32000)

n

すべての文字

可変長英数字
文字列

vchar(n)

n:文字数
(1~31998)

n + 2

すべての文字

固定長各国語
文字列

nchar2(n)

n:文字数
(1~16000)

2 × n

2バイト文字
文字コード変換によりデータ長が変化する可能性がある場合は、charを指定してください。

可変長各国語
文字列

vnchar2(n)

n:文字数
(1~15999)

2 × n + 2

2バイト文字
文字コード変換によりデータ長が変化する可能性がある場合は、vcharを指定してください。

表8.2 数値の属性

属性

指定値

項目長

備考

整数

int (-2147483648~2147483647)

4

半語整数

sint (-32768~32767)

2

ゾーン10進数

zone(p[,q])

p:桁数(1~18)
q:小数点以下桁数(0~18)
  省略時は0
p≧q

p

符号は最終バイト
上位4ビット

パック10進数

pack(p[,q])

p ÷ 2 +1

データ長の小数点以下は切り捨て

単精度
浮動小数点

real

4

倍精度
浮動小数点

double

8

表8.3 日時の属性

属性

指定値

項目長

備考

日時

datetime

16

テキスト形式の日付と時刻
入力データが1/100秒未満の値を含む場合、1/100秒未満の値は切り捨てられます。入力データが1秒未満の値を含まない場合、1秒未満の値をサポートしているデータベースには、1秒未満の値として0を格納します。

日付

date

8

テキスト形式の日付

時刻

time

8

テキスト形式の時刻
1秒未満の値をサポートしているデータベースには、1秒未満の値として0を格納します。

表8.4 時間隔の属性

属性

指定値

項目長

備考

時間隔

interval hour(n) to minute

n:バイト数(1~9)
符号は先頭バイト(文字+/-)
iは以下のとおり
nが1~2:i=1
nが3~4:i=2
nが5~9:i=4

i + 2

Symfoware/RDBへのみ格納できます。

interval hour(n) to second

i + 3

interval hour(n)

i + 1

interval minute(n) to second

i + 2

interval minute(n)

i + 1

interval second(n)

i + 1

interval year(n) to month

i + 2

interval year(n)

i + 1

interval month(n)

i + 1

interval day(n) to hour

i + 2

interval day(n) to minute

i + 3

interval day(n) to second

i + 4

interval day(n)

i + 1

表8.5 その他の属性

属性

指定値

項目長

備考

バイナリオブジェクト

blob(n)

n:バイト数
(1~31744)

n + 8


Oracleデータベースへは格納できません。


Oracleデータベースの場合、LONG RAWデータ型として格納します。


SQL Serverデータベースの場合、IMAGEデータ型として格納します。

blob(nK)

n:キロバイト数
(1~31)

1024 × n + 8

ナル値識別用フィールドの付加状態

入力データ項目のナル値識別用フィールドの付加状態を指定します。
ナル値識別用フィールドの付加状態の指定を省略した場合、DATATYPEオペランドに指定した入力データの形式となります。

  • except null field

    ナル値識別用フィールドが付加されていないデータです。

  • add null field

    ナル値識別用フィールドが付加されたデータです。ナル値識別用フィールドのデータ長は2バイトです。

    入力データ項目の値がナル値になる場合は、ナル値識別用フィールドを追加してください。