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ETERNUS SF Express 16.1 / Storage Cruiser 16.1 / AdvancedCopy Manager 16.1 移行ガイド
FUJITSU Storage

9.1.2 クラスタ運用の場合のバージョンアップインストール

クラスタ運用をしている場合のバージョンアップインストール手順について説明します。

ここでは、以下の値を使用して説明します。

説明

$INS_DIR

ETERNUS SF Managerのインストール時の「プログラムディレクトリ」

$ETC_DIR

ETERNUS SF Managerのインストール時の「環境設定ディレクトリ」

9.1.2.1 バージョンアップインストール前の作業

クラスタ運用時にWindows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。

ポイント

バージョンアップインストール中に異常が発生すると、バージョンアップインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。

バージョンアップインストール中に異常が発生し、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. セカンダリノードで、ETERNUS SF Managerサービスが停止していることを確認します。
    サービスが停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。

  3. ETERNUS VASA ProviderまたはETERNUS Information Providerを使用している場合は、セカンダリノードで、ETERNUS Information Providerサービスが停止していることを確認します。
    サービスが停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS Information Providerが属する業務を停止します。

  4. プライマリノードで、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
    ただし、ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。

  5. ETERNUS VASA ProviderまたはETERNUS Information Providerを使用している場合は、プライマリノードで、ETERNUS Information Providerサービスを停止します。
    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS Information Providerが属する業務を停止します。
    ただし、ETERNUS Information Providerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。

  6. クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、以下の手順を実施します。

    1. 対象業務のセカンダリノードで、管理対象サーバ業務が停止していることを確認します。

      管理対象サーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。

      管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のセカンダリノードで本手順を実施します。

    2. 対象業務のプライマリノードで、管理対象サーバ業務を停止します。

      フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。

      ただし、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクはオンラインにします。

      管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のプライマリノードで本手順を実施します。

  7. すべてのノードのローカル業務サービスを停止します。

    以下の手順を実施します。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。

    2. 「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[停止]ボタンをクリックします。

  8. プライマリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をバックアップします。
    バックアップに必要な容量は、「A.33 旧バージョンレベルのバックアップに必要な容量」を参照してください。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
      すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. 旧バージョンレベルをバックアップします。
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpreinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -primary

      バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

      • 性能管理機能に関するファイルは、旧バージョンレベルの製品がインストールされているドライブと同じ論理ドライブに退避してください。異なる論理ドライブに退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。

    4. DVD-ROMを装置から取り出します。
      セカンダリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。

  9. プライマリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。
    バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
    バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

    本バージョンレベルに必要な空き容量

    本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

    旧バージョンレベルに必要な空き容量

    旧バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

  10. プライマリノードで、排他ソフトウェアのアンインストールを実施します。

    本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。

    インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。

    参照

    排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

  11. プライマリノードで、データベース領域の見積りを実施します。

    本バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャーの運用には、データベース領域が必要です。

    バージョンアップインストールを行う前に、データベース領域を見積ってください。

    参照

    詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」にある「インストール前の作業」を参照してください。

  12. セカンダリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をバックアップします。
    バックアップに必要な容量は、10MBです。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
      すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをマウントします。
      プライマリノードでマウント済みの場合は、アンマウントしてから、セカンダリノードでマウントします。

    4. 旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpreinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -secondary

      バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

      • 性能管理機能に関するファイルは、旧バージョンレベルの製品がインストールされているドライブと同じ論理ドライブに退避してください。異なる論理ドライブに退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。

    5. ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。
      プライマリノードの作業で必要な場合は、プライマリノードでマウントします。

    6. DVD-ROMを装置から取り出します。
      プライマリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。

  13. セカンダリノードで、ディスクの空き容量を確認します。

    バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。

    バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

    本バージョンレベルに必要な空き容量

    本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。

    必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

    旧バージョンレベルに必要な空き容量

    旧バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。

    必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

  14. セカンダリノードで、排他ソフトウェアのアンインストールを実施します。

    本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。

    インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。

    参照

    排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

  15. クラスタのアンセットアップを実施します。

    該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」にある「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照し、サービスリソース、クラスタリソース、および不要な資源を削除してください。

    注意

    • ETERNUS SF Managerは、アンインストールしないでください。

    • 各ノードのETERNUS SF Managerインストールディレクトリを削除しないでください。

    注意

    管理対象サーバ業務が共存している場合、管理対象サーバ業務の設定は解除しないでください。

9.1.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)

C.1 Express/Storage Cruiser/AdvancedCopy Manager 14.xおよび15.xのマネージャー機能のバージョンアップインストール手順(Windows版)」を参照して、バージョンアップインストールを実施してください。

参考

バージョンアップインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。

  1. 本バージョンレベルをインストールしてください。

  2. インストールが正常終了したら、「9.1.2.3 バージョンアップインストール手順(セカンダリノード)」から継続してください。

9.1.2.3 バージョンアップインストール手順(セカンダリノード)

セカンダリノードでバージョンアップインストールをします。

バージョンアップの手順はプライマリノードと同じです。「9.1.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。

参考

バージョンアップインストールが異常終了した場合は、原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。

  1. 本バージョンレベルをインストールしてください。

  2. インストールが正常終了したら、下記に示す作業から継続してください。

プライマリノードとセカンダリノードでバージョンアップインストールを実施したあとは、クラスタのセットアップを実施します。クラスタのセットアップの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のカスタマイズの準備」および「運用管理サーバ業務のカスタマイズ」を参照してください。

9.1.2.4 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)

クラスタ運用の場合に、Windows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールを実施したあとに、プライマリノードで行っておくべき作業について説明します。

  1. ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
    ただし、ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。

  2. クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスク上の、AdvancedCopy Managerの環境設定ファイルを編集します。

    対象業務のプライマリノードで以下のファイルを編集します。

    • <管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\clsetup.ini

    • <管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\etc\swstg.ini

    それぞれのファイル内のVersion情報を、移行後の文字列に変更します。

    移行パターン

    Version情報の記述内容

    移行前

    移行後

    15.0Bから16.1

    Version=V15.0

    Version=V16.1

    15.1から16.1

    Version=V15.1

    15.2から16.1

    Version=V15.2

    15.3から16.1

    Version=V15.3

    注意

    Version行以外は、変更しないでください。

  3. 旧バージョンレベルのリストアを実施します。
    以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をリストアします。なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合、再実施は不要です。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. 旧バージョンレベルのリストアを実施します
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -primary

      リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    4. DVD-ROMを装置から取り出します。
      セカンダリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。

  4. ETERNUS SF Managerサービスを起動します。
    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を起動します。

  5. クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、管理対象サーバ業務のサーバ情報を変更します。
    データの整合性を確保するために、stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を使用してサーバ情報を変更します。
    -nオプションに管理対象サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行します。

    <プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <サーバ名>

    本操作は、運用管理サーバ業務のプライマリノードで実行してください。
    管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。

    注意

    サーバ情報の変更は、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。

    参照

    コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  6. 構成情報インポートコマンドを実行します。
    管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行します。esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。

    <プログラムディレクトリ>\Common\bin\esfadm devconf import -all

    esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
    また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「12.4 異常発生時の対処」を参照し対処してください。

    注意

    esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。

  7. Symfowareをアンインストールします。
    本バージョンレベルのETERNUS SF Managerでは、Symfowareを使用していません。
    SymfowareがETERNUS SF Managerだけに利用されていた場合に限り、Symfowareをアンインストールしてください。
    Symfowareをアンインストールする手順は、以下のとおりです。

    • [プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
      Symfoware ServerとSymfoware Clientを共にインストールしている場合は、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。

ポイント

  • 旧版でETERNUS VASA Providerを利用していた場合
    本版に対応したETERNUS VASA Providerの再インストールが必要です。

  • 旧版でFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packを利用していた場合
    本版に対応したFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packの再インストールが必要です。

9.1.2.5 バージョンアップインストール後の作業(セカンダリノード)

クラスタ運用の場合に、Windows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールを実施したあとに、セカンダリノードで行っておくべき作業について説明します。

  1. ETERNUS SF Managerのサービスが停止していることを確認します。
    停止していない場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。

  2. 旧バージョンレベルのリストアを実施します。なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合、再実施は不要です。
    以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をリストアします。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをマウントします。
      プライマリノードでマウント済みの場合は、アンマウントしてから、セカンダリノードでマウントします。

    4. 旧バージョンレベルのリストアを実施します。
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -secondary

      リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    5. ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。
      プライマリノードの作業で必要な場合は、プライマリノードでマウントします。

    6. DVD-ROMを装置から取り出します。

  3. Symfowareをアンインストールします。
    本バージョンレベルのETERNUS SF Managerでは、Symfowareを使用していません。
    SymfowareがETERNUS SF Managerだけに利用されていた場合に限り、Symfowareをアンインストールしてください。
    Symfowareをアンインストールする手順は、以下のとおりです。

    • [プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
      Symfoware ServerとSymfoware Clientを共にインストールしている場合は、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。

ポイント

  • 旧版でETERNUS VASA Providerを利用していた場合
    本版に対応したETERNUS VASA Providerの再インストールが必要です。

  • 旧版でFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packを利用していた場合
    本版に対応したFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packの再インストールが必要です。

9.1.2.6 ETERNUS SF Managerの起動

以下の作業を行います。

  1. プライマリノードで、ETERNUS SF Managerサービスが起動していることを確認します。

    起動していない場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を起動します。

  2. クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、対象業務のプライマリノードで、管理対象サーバ業務を開始します。

    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を開始します。
    管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。

  3. すべてのノードのローカル業務サービスを起動します。

    以下の手順を実施します。

    1. [コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。

    2. 「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[起動]ボタンをクリックします。

注意

バージョンアップ前と同じWebブラウザを使用して、Webコンソールを操作する場合は、Webブラウザのキャッシュを削除してから操作してください。

ポイント

バージョンアップ後に正常動作を確認できたら、「9.1.2.1 バージョンアップインストール前の作業」の手順8-cおよび手順12-dで作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。