バージョンアップインストールには、以下の2通りの方法があります。
デフォルトインストール
以下のインストール情報を使用するため、画面での入力作業を省略できます。
インストール先
プログラムディレクトリ、環境設定ディレクトリ、作業用ディレクトリともに、<システムドライブ>:\ETERNUS_SFを使用します。
通信サービスに用いるポート番号
以下に記載した、9個のポート番号を使用します。
サービス | 「ポート番号の登録」画面での表示名 | 使用する |
---|---|---|
Webコンソールサービス | ETERNUS SF Manager Apache service | 9855 |
通信サービス1 | Communications service 1 | 1226 |
通信サービス2 | Communications service 2 | 4917 |
リポジトリサービス | Repository service | 15432 |
内部で使用 | Internal Port 1 | 28005 |
Internal Port 2 | 28009 | |
Internal Port 3 | 28443 | |
Internal Port 4 | 24916 | |
Internal Port 5(画面表示なし) | 24917 |
カスタムインストール
画面でインストール情報(インストール先、通信サービスに用いるポート番号、運用管理サーバのIPアドレス)を入力しながら、インストールします。
バージョンアップインストールの手順は、以下のとおりです。なお、手順1と手順2がすでに実施されている場合、再実施は不要です。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム (1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
以下の初期画面が表示されます。[Manager インストール]をクリックします。
バージョンアップインストールを中断する場合は、[終了]ボタンをクリックします。
「セットアップ言語の選択」画面が表示されます。インストール処理で使用する言語を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
インストール処理中は、ここで選択した言語が適用されます。
また、アンインストール処理中に表示される言語も、ここで選択した言語が適用されます。
参考
作業対象サーバのOSの言語が日本語の場合、セットアップ言語に“英語”を選択すると英語表示されますが、メッセージボックス内のボタン([はい]ボタン、[いいえ]ボタンなど)は日本語で表示されます。
以下の画面が表示されます。バージョンアップインストールを中断する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
「使用許諾契約」画面で、使用許諾の契約を行います。
表示されている内容を確認して、問題がない場合は、[使用許諾契約の全条項に同意します]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
「インストールオプション」画面で、インストールする機能およびオプションを選択します。表示されている運用管理サーバのIPアドレスを確認し、変更が必要な場合は「オプション選択」で[カスタム]を選択してください。
[ETERNUS SF Managerをインストールします]を選択してください。
以下の情報を参考にして、選択してください。
インストール | 説明 |
---|---|
デフォルト | 「インストール先の指定」画面および「ポート番号の登録」画面においてインストール情報の設定を省略できるため、手順9~10が不要です。 このインストール方法は、上記2画面のデフォルトインストール情報に対して自動的に以下の項目をチェックします。
エラーを検出した場合は、警告ダイアログを表示します。 |
カスタム | 手順9以降の画面で、インストール情報の設定が必要です。 |
「インストール先の指定」画面で、インストール先を指定します。
デフォルトで表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は、[参照]ボタンをクリックし、インストール先ディレクトリを変更してください。すべてのディレクトリの指定が完了した後、[次へ]ボタンをクリックします。
ポイント
ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; # ' @ ( ) + 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、4~70文字です。
「ポート番号の登録」画面で、サービスに割り当てるポート番号および運用管理サーバのIPアドレスを入力します。
最初に表示される値は、デフォルト値です。運用に合わせて適切なポート番号を入力してください。
変更する場合は、1024~65535の範囲で入力してください。
Internal Port 5のポート番号を変更する場合は、%SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルを手動で編集し、以下のサービス名と1024~65535の範囲で空いているポート番号を定義してください。
サービス名 | 受信ポート | 使用目的 |
---|---|---|
astm | 24917/tcp | 内部通信の用途で使用します。 |
運用管理サーバ(自システム)のIPアドレスです。以下を参考にIPアドレスを指定してください。
運用管理サーバでIPv4アドレスだけを使用している場合
使用しているIPv4アドレスを設定してください。
運用管理サーバでIPv6アドレスだけを使用している場合
仮のIPv4アドレス(例えば、127.0.0.1)を設定してください。
バージョンアップインストール完了後、以下の操作を実施し運用管理サーバのIPアドレスのバージョンをIPv6に変更します。
運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。サーバ情報変更指示ファイルに記載する変更後のIPアドレスには、IPv6アドレスだけを記載します。
stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f <サーバ情報変更指示ファイル名>
運用管理サーバでIPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を使用している場合
使用しているIPv4アドレスを設定してください。
バージョンアップインストール完了後、以下の操作を実施し運用管理サーバのIPアドレスとして、IPv6アドレスを追加します。
運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。サーバ情報変更指示ファイルに記載する変更後のIPアドレスには、IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を記載します。
stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f <サーバ情報変更指示ファイル名>
参考
IPアドレス情報の更新手順は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
ポイント
運用管理サーバが複数のIPアドレスを持つ場合は、すべてのAdvancedCopy Managerエージェントから運用管理サーバに通信可能なIPアドレスを指定してください。
入力を終えたら、[次へ]ボタンをクリックします。なお、入力した値が使用されている場合は、本画面が再表示されます。
「ファイルコピーの開始」画面で、設定内容を確認します。
設定内容に誤りがなければ、[次へ]ボタンをクリックします。
設定内容を変更する場合は、[戻る]ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。旧製品をアンインストールするために、[はい]ボタンをクリックします。
旧製品のアンインストールが完了すると、本製品のプログラムのコピー処理が開始されます。
コピー中は、[セットアップステータス]画面に、ファイルの転送状況が表示されます。
コピー処理が完了すると、システム構成が更新されます。システム構成の更新が完了するまで待ちます。
以下の画面が表示されます。バージョンアップインストールの処理を終了するため、[完了]ボタンをクリックします。
以上で、バージョンアップインストールは終了です。
参照元の記事に戻り、作業を継続してください。