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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

A.1.1 起動・停止に失敗

Oracle インスタンスの起動・停止に失敗した場合のトラブル事例です。

[ケース1] (スタンバイ、Oracle RAC スケーラブル、シングルノードクラスタ)

PRIMECLUSTER RMS のリソース設定が誤っている場合に発生します。

clorainfo -c コマンドを実行してリソース設定情報を確認できます。次に示す設定情報が実際の環境と一致していることを確認してください。(参考 “4.6 clorainfo - 設定情報や監視状態の表示”)

一致していなかった場合、正しい設定に変更してください。(参考 “第2章 環境設定”)

[ケース2] (スタンバイ、シングルノードクラスタ)

/opt/FJSVclora/usr 配下に配置したユーザースクリプトが誤っている場合に発生します。
(スタンバイ運用の場合のみ)

これらのユーザースクリプトが正しく動作することを確認してください。

[ケース3] (スタンバイ、Oracle RAC スケーラブル、シングルノードクラスタ)

Oracle の設定が誤っている場合に発生します。

Oracle のアラート・ファイル等を確認し、起動・停止に失敗した原因が記録されていないか確認してください。
また、Oracle 単体で起動・停止が正しく行えることを確認してください。
Oracle インスタンスリソースの監視を中断させると、手動による単体操作が可能になります。
(参考 “3.2.4.1 Oracle を停止させる必要がある場合”)

[ケース4] (Oracle RAC スケーラブル)

Oracle Clusterware が起動していない状態で Oracle インスタンスリソースを含む userApplication を起動すると、リソースは ScriptTimeoutに設定した時間(2.3.5 Oracle RAC インスタンス、リスナーリソースを含む userApplication の作成 - 手順10 を参照してください)を過ぎるまで Wait状態となり、それを過ぎるとリソース異常となります。

以下は、各構成パターン別の対処方法です。

[ケース5] (Oracle RAC スケーラブル)

Oracle Clusterware が停止している状態で、userApplication またはリソースの設定変更を行った場合に発生します。
userApplication またはリソースの設定変更を行う場合は、全ノード上で Oracle Clusterware を事前に起動してください。(参考 “2.3.7 RMS 構成定義の生成と配布”を参照してください。)