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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

A.1.2 AutoRecoverやフェイルオーバが発生

Oracle インスタンスリソース異常によるリソースの AutoRecover や userApplication のフェイルオーバ、または縮退が発生した場合のトラブル事例です。

[ケース1] (スタンバイ、Oracle RAC スケーラブル、シングルノードクラスタ)

アーカイブログ領域不足のため、監視用 SQL によるデータ更新処理がハングアップした場合に、リソース異常となる場合があります。
その後 userApplication がフェイルオーバしてもフェイルオーバ先の待機ノードでも共用ディスク上の領域不足により Oracle データベースの起動に失敗するため、最終的に両系停止となり業務が停止する場合があります。

Oracle のアラート・ファイル等を確認し、参考となる情報が記録されていないか確認してください。
アーカイブログをバックアップするなどしてディスク容量を確保してください。

[ケース2] (スタンバイ、Oracle RAC スケーラブル、シングルノードクラスタ)

監視タイムアウトが2回連続して発生した場合にリソース異常となります。
syslog に “ERROR: 0226: Watch Timeout occurred” が出力されていれば該当します。

Oracle 側からの調査・対処を行ってください。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle による Oracle インスタンスの監視では、Oracle から一定時間応答がなかった場合は「監視タイムアウト」と判断します。1回目の監視タイムアウトでは、Warning 状態となるだけでリソース異常にはなりませんが、これが2回連続して発生した場合、リソース異常と判断します。