名前
ahsbackup - Interstage HTTP Server 2.2の資源のバックアップ/移出
形式
ahsbackup -d directory [-t pass|all]
機能説明
本コマンドは、Interstage HTTP Server 2.2が使用する資源ファイルのバックアップ/移出を行います。
本コマンドのオプションとパラメタを以下に示します。
バックアップ/移出を行うInterstage HTTP Server 2.2資源の格納ディレクトリ名を、256バイト以内で指定します。
バックアップ/移出を行うInterstage HTTP Server 2.2資源の格納ディレクトリ名を、256バイト以内の絶対パスで指定します。
指定したディレクトリ配下に以下のディレクトリを作成後、以下のディレクトリ配下にInterstage HTTP Server 2.2資源のバックアップを行います。すでに同じ名前のディレクトリが存在する場合は、以下のディレクトリを削除してから実行してください。
なお、バックアップ/移出が異常終了した場合は、以下のディレクトリを削除してください。
| ディレクトリ名 |
---|---|
AHS | |
| FJSVahs |
バックアップ/移出の対象とする資源を指定します。使用している環境に応じたバックアップ/移出の対象とする資源を以下の表で確認し、本オプションとパラメタを指定してください。
バックアップ/移出対象資源 | 対象資源の詳細 | -tオプションの指定 | |||
---|---|---|---|---|---|
省略時 | -t pass | -t all | |||
Webサーバ全体の資源 |
| ○ | ○ | ○ | |
各Webサーバの資源 | 環境定義情報 | 環境定義ファイル(httpd.conf)(注1)
| ○ | ○ | ○ |
パスワードファイル | 環境定義ファイル(httpd.conf)(注1)の以下のディレクティブに設定されたファイル
| - | ○ | ○ | |
コンテンツ | 環境定義ファイル(httpd.conf)(注1)の以下のディレクティブに設定されたファイル/ディレクトリ配下
| - | - | ○ | |
Webサーバ資源 | 環境定義ファイル(httpd.conf)(注2)のServerRootディレクティブに設定されたディレクトリ配下 | ○ | ○ | ○ |
○:バックアップ/移出対象、-:バックアップ/移出対象外
注1)Webサーバ一覧ファイル(servers.conf)に設定されているすべての環境定義ファイル(httpd.conf)が対象となります。
注2)Webサーバ一覧ファイル(servers.conf)に設定されているデフォルトのWebサーバ以外の環境定義ファイル(httpd.conf)が対象となります。
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
本コマンドは、すべてのWebサーバを停止した状態で実行してください。
DocumentRootディレクティブ/Aliasディレクティブ/ScriptAliasディレクティブに指定したディレクトリ配下以外のコンテンツやCGIなどは、別途それぞれについて該当するファイルをバックアップ/移出してください。
バックアップ/移出資源に対して圧縮・複写などの操作を行う場合は、先頭がドット(.)で始まるファイルを含め、すべての資源が対象となるように操作してください。
Includeディレクティブにワイルドカードが含まれるパスが指定されている場合は、バックアップ対象外となります。
-dオプションで指定するInterstage HTTP Server 2.2資源の格納ディレクトリには、ルートディレクトリ(/)を指定できません。
ディレクティブにシンボリックリンクが指定されている場合、バックアップ/移出対象は、リンク先のディレクトリ/ファイルとなります。なお、シンボリックリンクが指定されたバックアップ/移出資源は、実ディレクトリ/ファイルとしてリストアされます。
Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを使用している場合は、Interstage証明書環境資源をバックアップ/移出してください。Interstage証明書環境資源のバックアップについては、「運用ガイド(基本編)」の「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)」-「バックアップ手順詳細」-「Interstage証明書環境資源のバックアップ」を参照してください。
SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定している以下の資源をバックアップ用ディレクトリに退避してください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
使用例
Interstage HTTP Server 2.2の資源を「X:\Backup\AHS」ディレクトリにバックアップします。
C:\Interstage\F3FMahs\bin\ahsbackup.exe -d X:\Backup -t all
Interstage HTTP Server 2.2の資源を「/backup/FJSVahs」ディレクトリにバックアップします。
/opt/FJSVahs/bin/ahsbackup -d /backup -t all