Terracotta連携により、複合イベント処理ルールから外部のTerracottaのキャッシュを参照する場合、以下の点に留意して検討します。
キャッシュの初期データ
必要に応じて、キャッシュの初期データを用意します。
データの形式は、使用するTerracottaアプリケーションの仕様に従います。
Terracottaのキャッシュの形式
Terracottaのキャッシュは、規定の形式に従っている必要があります。
既存のキャッシュを利用する場合は、「5.5.3.1 利用可能なTerracottaのキャッシュの形式」に合っているか確認します。
Terracottaのキャッシュは、キーと値のペアで構成されます。BDCEPで参照するキャッシュは以下の構成にする必要があります。
キーに使用可能な型 | 値に使用可能な型 |
---|---|
java.lang.String | java.util.HashMap<java.lang.String, java.lang.Object> |
複合イベント処理ルールで指定する各プロパティは、上記HashMapの各要素に対応します。
HashMapの各要素の値で使用可能な型と、対応する複合イベント処理ルールにおける型は以下の通りです。
HashMapの各要素に使用可能な型 | 対応する複合イベント処理ルールの型 |
---|---|
java.lang.String | string |
java.lang.Character | char/character |
java.lang.Boolean | bool/boolean |
java.lang.Byte | byte |
java.lang.Short | short |
java.lang.Integer | int/integer |
java.lang.Long | long |
java.lang.Float | float |
java.lang.Double | double |
Terracottaのキャッシュのキーと、値に指定するHashMapは、次の関係にする必要があります。
キャッシュのキーに指定するプロパティ名と、HashMapの対応する要素のキーを同じにします。
上記のHashMapの要素の値を、キャッシュのキーの値に設定します。
この関係を図にすると次のようになります。
実際の使用方法については、「5.6.5 Terracottaアプリケーションの設計」を参照してください。