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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.6.5 Terracottaアプリケーションの設計

複合イベント処理ルールにおいて、Terracottaのキャッシュを参照する場合は、Terracottaのキャッシュに初期データを格納するアプリケーションの検討が必要です。既存のキャッシュが利用可能な場合は、既存のキャッシュで使われているTerracottaアプリケーションを利用します。

Terracottaアプリケーションの設計、開発の詳細については、Interstage Terracotta BigMemory Maxのマニュアルを参照してください。

更新対象のキャッシュの形式については「5.5.3.1 利用可能なTerracottaのキャッシュの形式」を参照してください。

Terracottaのキャッシュのキーと、値に指定するHashMapは、次の関係にする必要があります。

Virtual Data Windowの例

create window ウィンドウ名.vdw:ehcache("CacheA", "key") as (key string, address string);

Terracottaのキャッシュにエントリーを追加するプログラムの例

import net.sf.ehcache.*;
import java.util.HashMap;

CacheManager cacheManager = Caching.getCacheManager(
"/xxx/ehcache.xml"); ...(1)
Ehcache cache = cacheManager.getCache("CacheA"); ...(1)
String keyProperty = "key"; ...(2)
String keyValue = "1"; ...(2)
HashMap value = new HashMap(); ...(3)
value.put(keyProperty, keyValue); ...(3)
value.put("address", "東京"); ...(3)
cache.put(new Element(keyValue, value)); ...(4)

(1) Terracottaのキャッシュ(Ehcache)の構成情報ファイルを指定してCacheManagerを取得し、Virtual Data Windowで使用するキャッシュを取得します。

(2) Virtual Data Windowに指定するキーとなるプロパティ名とその値を作成します。ここでは、“key”をキーとなるプロパティとして設定しています。

(3) キャッシュの値として格納するjava.util.HashMapオブジェクトを作成します。ここでは、プロパティ“address”にjava.lang.String型の値を設定しています。また、(2)で作成したキーとなるプロパティ名と値を、HashMapの要素に設定する必要があります。

(4) キャッシュにエントリーを追加します。