帳票管理サービスのスプールに保存されている帳票、およびあて先に対して、以下の管理、操作を行います。
帳票の表示(印刷イメージの確認)
帳票の印刷操作(印刷の中断・再開・割り込み印刷)
帳票の管理操作(帳票の移動・複写・削除・保管期間の変更)
あて先の定義操作(振り分け先・振り分け条件・ジョブ情報の変更)
帳票管理サービスのクライアント機能は、ネットワーク構成によって、操作できる範囲が限られます。
利用範囲の詳細については、“クライアント操作の可能な範囲”を参照してください。 |
帳票の印刷イメージを、画面に表示し、確認できます。(AIMオンライン帳票を除く)
帳票マネージャで選択した帳票を表示すると、帳票ビューアが開き、帳票が表示されます。
注意
メインフレームの帳票をレーザVSPに印刷する場合、LU制御タイプを「帳票管理(レーザVSP)」に設定したときは、LBPサポート(FMLBP114モード)の印刷仕様で表示します。レーザVSPの仕様で表示するにはLU制御タイプを「帳票管理LBPサポート(F6671モード)」にしてください。
印刷仕様の詳細については、“A.1.2 メインフレームの印刷制御情報に対するLBPサポートの印刷仕様”または“A.1.3 LBPサポート(F6671モード)の印刷仕様”を参照してください。 |
メインフレームの帳票を連続紙レーザVSPに印刷する場合、カット紙属性で表示します
メインフレームで指定した用紙サイズと印刷モードの範囲で表示されます(印刷する場合は、用紙サイズと印刷モードは有効になりません。)
11インチの連続紙で印刷する場合は、ライタのデフォルト値をA4 LP編倍モードにしておくと見やすくなります。また、PRTFILEコマンドやJCLで用紙サイズを指定しないことをお薦めします。
帳票マネージャから帳票ビューアで帳票を表示して印刷イメージを確認する操作方法については、“12.1.11 印刷イメージを確認する”を参照してください。 |
帳票マネージャで、印刷中の帳票に対して、印刷を一時中断することができます。
印刷を中断すると、印刷状態は「保留」になります。
中断した印刷を再開すると、中断したページから帳票が印刷されます。
帳票マネージャで、印刷を中断する操作方法については、“12.1.13 帳票の印刷を中断する”を参照してください。印刷を再開する操作方法については、“12.1.14 帳票の印刷を再開する”を参照してください。 |
他の帳票を印刷中に、帳票マネージャで緊急に印刷したい帳票の印刷優先度を上げて、先に印刷すること(割り込み印刷)ができます。
帳票マネージャで、割り込み印刷する操作方法については、“12.1.20 帳票の管理情報を設定する”を参照してください。 |
帳票マネージャで、別のあて先に帳票を移動または複写することができます。
帳票を移動しても、帳票のプロパティは変更されません。帳票を複写した場合、以下のように帳票のプロパティが変更されます。
プロパティ | 備考 |
---|---|
部数 | 複写先のあて先に設定された「部数」に変更されます |
保存期限 | 複写先のあて先に設定された「保存期限」に変更されます |
優先順位 | 複写先のあて先に設定された「優先順位」に変更されます |
状態 | 複写先のあて先に設定された「あて先動作」に変更されます |
帳票番号 | 新しい番号が採番されます |
受信日時 | 複写した日時が設定されます |
所有者 | 複写した所有者が設定されます |
印刷範囲 | クリアされます |
印刷ページ | クリアされます |
印刷日時 | クリアされます |
総ページ数 | 変更されません |
サイズ | 変更されません |
文書名 | 変更されません |
帳票マネージャで、帳票を移動・複写する操作方法については、“12.1.17 帳票を移動する”、“12.1.18 帳票を複写する”を参照してください。 |
印刷済みの帳票([保存]状態の帳票)の保存期限を設定できます。
印刷が完了していない帳票([保留]状態の帳票)は、利用者が削除を指示するまで保存します。
印刷済みの帳票を保存する期間は、以下のように、あて先ごとに指定できます。
印刷終了後から指定された期間(例:印刷終了後、30日間帳票を保存する)
特定の日時までの期間(例:2009年12月31日時点で印刷済みの帳票を削除する)
期限なし(利用者が削除を指示するまで保存)
帳票管理サービスの初期設定は、「期限なし」です。
参考
保存期限が過ぎた帳票は、帳票の自動削除間隔(初期値:60分)にしたがって自動的に削除されます。
帳票の自動削除間隔に0を設定した場合は、保存期間が過ぎても自動的に削除されません。
帳票管理サービスで不要になった帳票を削除するには、以下の方法があります。
帳票マネージャで、指定した帳票を削除する
印刷済み帳票のうち、保存期限を過ぎた帳票を、帳票の自動削除間隔にしたがって自動的に削除する
印刷済み帳票のうち、保存期間を過ぎた帳票を、F3CMCLNコマンドを使用して削除する
帳票マネージャで、帳票の一覧から選択した帳票を削除します。
帳票マネージャで帳票を削除する方法については、“12.1.15 帳票を削除する”を参照してください。 |
注意
何らかの異常によって「格納中」や「準備中」で止まってしまった帳票を削除するには、サービス「FUJITSU 帳票管理」を再起動後に削除してください。
帳票の保存期限(期限日指定または日数指定)を設定します。
これにより、保存期限を過ぎた印刷済みの帳票が、自動削除間隔にしたがって自動的に削除されます。
帳票の保存期限を設定します。また、帳票の自動削除間隔に「0」を設定します。F3CMCLNコマンドを実行して削除対象の帳票を一括して削除します。
参考
Windowsシステムの[タスクスケジューラ]を利用して、コマンドプロンプトからATコマンドでF3CMCLNコマンドを登録することにより、より柔軟なスケジュールで帳票を削除することができます。
帳票の保存期限は、[あて先の定義変更]ダイアログボックスの[詳細設定]ボタンをクリックして表示される、[あて先の詳細設定]ダイアログボックスで設定します。
指定する内容の詳細については、“12.2.4 [あて先の詳細設定] ダイアログボックス - [詳細情報] タブ”を参照してください。 |
帳票の自動削除間隔は、帳票管理サービスの「環境設定」で設定します。
指定する内容の詳細については、“12.5.4 帳票自動削除間隔の設定を変更する”を参照してください。 |
メインフレームの帳票の場合、あて先の定義で、ジョブ情報や帳票の内容によって別のあて先に振り分けることができます。
振り分けのキーとして利用できるプロパティは、タイトル、ジョブ名、ユーザID、ジョブ番号です。
振り分けられた帳票のプロパティは、最終的に振り分けられたあて先のプロパティが反映されます。途中のあて先のプロパティは影響を与えません。
帳票の振り分けは、振り分けを行うあて先に設定します。
帳票マネージャで帳票を振り分ける条件を設定する操作方法については、“12.1.7 あて先の定義を変更する”を参照してください。 |
メインフレームの帳票の場合、メインフレームから送られてきたジョブ情報(タイトル、ジョブ名、ユーザID、ジョブ番号)を、帳票内の文字列で置き換えることができます。
「ジョブ情報の変更」は、あて先ごとに設定できます。
例:
1ページ目の1行目の1~6カラムの文字をタイトルに設定します。
「請求書」の文字列があった場合、タイトルが「請求書」となります。
帳票マネージャで、ジョブ情報を変更する操作方法については、“12.1.7 あて先の定義を変更する”を参照してください。 |
クライアント操作の可能な範囲
帳票管理サービスの以下のクライアント操作が可能な範囲について説明します。
印刷操作:帳票マネージャ、帳票ビューアからの印刷操作
帳票一覧表示:帳票マネージャでの一覧表示
サーバAに帳票管理サービスのサーバ機能およびクライアント機能、クライアントB、D、Gにクライアント機能がインストールされている場合の、操作可能な範囲を以下に示します。
操作端末 | 操作 | プリンタ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
A | B | C | E | F | H | ||
サーバA | 印刷指示 | ○ | - | ○ | - | ○ | - |
帳票一覧表示 | ○ | - | ○ | - | ○ | - | |
プリンタ監視 | ○ | - | △ | - | △ | - | |
クライアントD | 印刷指示 | ○ | - | ○ | - | ○ | - |
帳票一覧表示 | △ | - | △ | - | △ | - | |
プリンタ監視 | ○ | - | △ | - | △ | - | |
クライアントG | 印刷指示 | - | - | - | - | - | - |
帳票一覧表示 | - | - | - | - | - | - | |
プリンタ監視 | - | - | - | - | - | - |
○:可能、△:条件により可能、-:不可
備考1 : サーバAのあるドメインAと別ドメインのため、印刷不可。
備考2 : プリンタがInterstage Enabled認定で、Print Managerと連携する場合は可能。
備考3 : 最新の状態を見たいときには、[オプション]メニューの[最新情報に更新]をクリック、または[F5]キーを押して、画面をリフレッシュする必要があります。
備考4 : 最新の状態を見たいときには、[オプション]メニューの[最新の情報を表示]をクリック、または[F5]キーを押して、画面をリフレッシュする必要があります。