非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境の作成は、apfwsetupdbコマンドを使用して行います。apfwsetupdbコマンドは、データベース環境を作成するサーバ上で実行します。
apfwsetupdbコマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
データベース環境を作成する際の考慮事項を以下に示します。
■データベース環境
apfwsetupdbコマンドで作成するデータベース環境を以下に示します。
作成対象データベース | データベース名 | スキーマ名 |
|---|---|---|
フロー定義DB | APFWDB | APFW_FLOW |
メッセージトラッキングDB | APFWDB | APFW_TRACK |
メッセージ格納DB | apfwsetupdbコマンドの“-dオプション”で指定したデータベース名 | システム固有部 ユーザ指定部 |
■データベース環境の運用環境種別
データベース環境の運用環境種別は、利用する非同期アプリケーション連携実行基盤の機能に応じて、apfwsetupdbコマンドの“-w オプション”で指定します。設定可能な運用環境種別および選択基準を以下に示します。
作成対象データベース | 運用環境種別 | 選択基準 |
|---|---|---|
フロー定義DBおよびメッセージトラッキングDB | TYPE1 |
|
フロー定義DB | TYPE2 |
|
メッセージトラッキングDB | TYPE3 |
|
メッセージ格納DB | TYPE4 |
|
注1)“メッセージとDBの整合性保証機能”を使用する場合は、別途、“TYPE4”でapfwsetupdbコマンドを実行してください。
注2)メッセージトラッキング機能を使用する場合は、別途、“TYPE3”でapfwsetupdbコマンドを実行してください。
注3)フロー定義DBを使用する場合は、別途、“TYPE2”でapfwsetupdbコマンドを実行してください。
注4)フロー定義DB、およびメッセージトラッキング機能を使用する場合は、別途、“TYPE1”でapfwsetupdbコマンドを実行してください。
■データベースユーザ
非同期アプリケーション連携実行基盤が作成するデータベースユーザを以下に示します。
ユーザ名 | 付与権限 | 説明 | |
|---|---|---|---|
Symfoware | Oracle | ||
apfwadm | SELECT | CONNECT | 非同期アプリケーション連携実行基盤管理者ユーザ apfwsetupdbコマンド実行時に、環境作成定義ファイル内の“apfw_mgridタグ”によりユーザ名の変更が可能 |
apfwuser | SELECT | CONNECT | 非同期アプリケーション連携実行基盤利用者ユーザ apfwsetupdbコマンド実行時に、環境作成定義ファイル内の“apfw_usridタグ”によりユーザ名の変更が可能 |
注)apfwsetupdbコマンドでユーザ名を指定しなかった場合に作成されるユーザ名です。
注意
apfwsetupdbコマンドを実行すると、作成するすべてのテーブルに上記権限が付与されます。
■環境作成定義ファイル
データベース環境を作成する際、apfwsetupdbコマンドの“-f オプション”で指定する環境作成定義ファイルをviなどのエディタを利用して作成します。環境作成定義ファイル名および保存先は任意です。
環境作成定義ファイルの作成例を以下に示します。環境作成定義ファイルに指定する各タグの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!--
# Copyright 2008 FUJITSU LIMITED
# Application execution base environment definition file
-->
<apfwdbenvdef>
<dbenv>
<rdbms>Symfoware</rdbms>
<rdbname>default</rdbname>
<dbpath>
<base>
<type>1</type>
<path>/dev/raw/rawN</path>
</base>
<track>
<type>1</type>
<path>/dev/raw/rawN</path>
</track>
<message>
<type>1</type>
<comm>
<path>/dev/raw/rawN</path>
</comm>
<individ>
<path>/dev/raw/rawN</path>
</individ>
</message>
</dbpath>
<auto_ext>
<extend></extend>
</auto_ext>
</dbenv>
<messagedef>
<dbschema>APFW001</dbschema>
<nshost>hostname</nshost>
<nshostport>8002</nshostport>
</messagedef>
<dbcapacity>
<flow_def_max>1</flow_def_max>
<activity_max>5</activity_max>
<activity_pass_total>100</activity_pass_total>
<message_max>3000</message_max>
<apl_method_avg>5</apl_method_avg>
<track_cycle_max>10000</track_cycle_max>
<message_len>1K</message_len>
<evtchl_max>30</evtchl_max>
<evtchl_total>30</evtchl_total>
<issuesroot_avg>5</issuesroot_avg>
</dbcapacity>
<dbuser>
<apfw_mgrid>apfwadm</apfw_mgrid>
<apfw_usrid>apfwuser</apfw_usrid>
<jmsdb_usrid>msguser</jmsdb_usrid>
</dbuser>
<characteristic>
<symfoware>
<userauth>1</userauth>
</symfoware>
</characteristic>
</apfwdbenvdef> |
<?xml version="1.0" encoding="euc-jp"?>
<!--
# Copyright 2008 FUJITSU LIMITED
# アプリケーション連携実行基盤環境作成定義ファイル
-->
<apfwdbenvdef>
<dbenv>
<rdbms>Oracle</rdbms>
<dbport>1521</dbport>
<dbpath>
<base>
<type>1</type>
<path>/dev/rdsk/cxtxdxsx</path>
</base>
<track>
<type>1</type>
<path>/dev/rdsk/cxtxdxsx</path>
</track>
<message>
<type>1</type>
<comm>
<path>/dev/rdsk/cxtxdxsx</path>
</comm>
<individ>
<path>/dev/rdsk/cxtxdxsx</path>
</individ>
</message>
</dbpath>
<auto_ext>
<extend></extend>
<max_size></max_size>
</auto_ext>
</dbenv>
<messagedef>
<dbschema>APFW001</dbschema>
<nshost>hostname</nshost>
<nshostport>8002</nshostport>
</messagedef>
<dbcapacity>
<flow_def_max>1</flow_def_max>
<activity_max>5</activity_max>
<activity_pass_total>100</activity_pass_total>
<message_max>3000</message_max>
<apl_method_avg>5</apl_method_avg>
<track_cycle_max>10000</track_cycle_max>
<message_len>1K</message_len>
<evtchl_max>30</evtchl_max>
<evtchl_total>30</evtchl_total>
<issuesroot_avg>5</issuesroot_avg>
</dbcapacity>
<dbuser>
<apfw_mgrid>apfwadm</apfw_mgrid>
<apfw_usrid>apfwuser</apfw_usrid>
<jmsdb_usrid>msguser</jmsdb_usrid>
</dbuser>
<characteristic>
<oracle>
<sid>APFW</sid>
<block_size>16384</block_size>
<character_set>JA16EUC</character_set>
<system_tblarea>1</system_tblarea>
<redo>
<log_area>1</log_area>
<max>2</max>
</redo>
<undo_area>1</undo_area>
<temporary_area>2</temporary_area>
</oracle>
</characteristic>
</apfwdbenvdef> |
■フロー定義DBの作成
フロー定義DBは、アプリケーション連携フローを格納するデータベースです。非同期アプリケーション連携実行基盤を使用するためには、本データベース環境は、必ず作成してください。
◆データベース容量の見積り
フロー定義DBのデータベース容量は、apfwsetupdbコマンドを使用して見積ります。
注意
容量見積り計算結果は、小数点以下を切り上げてMB単位に表示します。
以下にapfwsetupdbコマンドを利用した容量見積り手順を示します。
環境作成定義ファイルを作成します。定義ファイルは、viなどのエディタを利用して作成します。環境作成定義ファイル名および、保存先は任意です。定義ファイルの設定方法の詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス” を参照してください。
apfwsetupdbコマンドを以下のオプションを指定して実行します。
“-f オプション”: 環境作成定義ファイル名を指定します。![]()
![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに/opt/FJSVibs/sample/dbdefディレクトリに格納されています。![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\sample\dbdef\ディレクトリに格納されています。
“-l オプション”: “CAP”を指定します。
“-w オプション”: “TYPE1”または“TYPE2”を運用環境種別に指定します。
見積り経過の表示後、容量見積りが正常に終了するとFSP_INTS-BAS_AP2230のメッセージが表示され、apfwsetupdbコマンドが終了します。
コマンドの標準出力への処理結果を確認し、ローデバイスを作成してください。
標準出力に出力する見積り情報および見積り結果を以下に示します。
見積り情報項目 | 説明 |
|---|---|
作成環境 | コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として作成するデータベースを出力します。 |
データベース | 環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別として“SYMFOWARE”、“ORACLE”を出力します。 |
自動容量拡張 | 環境作成定義ファイルで指定した“データ領域の自動拡張有無”を表示します。 |
見積り結果項目 | 説明 |
|---|---|
総必要容量 | 運用環境種別単位にデータベースの総容量をMB単位で出力します。 |
フロー定義DB容量見積り | フロー定義DBのデータベース容量を出力します。 |
一時表容量 | データベースがOracleの場合、環境作成定義ファイルで指定した“テンポラリ領域のサイズ”をMB単体で出力します。 |
表容量 | フロー定義DBのデータ領域の表容量をMB単位で出力します。 |
索引容量 | フロー定義DBのインデックス領域の表容量をMB単位で出力します。 |
必要容量 | フロー定義DBの“表容量”と“索引容量”の合計を出力します。 |
メッセージトラッキングDB容量見積り | メッセージトラッキングDBのデータベース容量を表示します。運用環境種別が“TYPE2”の場合、本項目は出力されません。 |
一時表容量 | データベースがOracleの場合、環境作成定義ファイルで指定した“テンポラリ領域のサイズ”をMB単体で出力します。 |
表容量 | メッセージトラッキングDBのデータ領域の表容量をMB単位で出力します。運用環境種別が“TYPE2”の場合、本項目は出力されません。 |
索引容量 | メッセージトラッキングDBのインデックス領域の表容量をMB単位で出力します。運用環境種別が“TYPE2”の場合、本項目は出力されません。 |
必要容量 | メッセージトラッキングDBの“表容量”と“索引容量”の合計を出力します。運用環境種別が“TYPE2”の場合、本項目は出力されません。 |
フロー定義DBの容量を見積る場合のapfwsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。なお、以下の例では、データベースにSymfowareを使用しています。
# apfwsetupdb -l CAP -w TYPE1 -f apfwdbdef.xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤容量見積り環境情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :フロー定義DB + メッセージトラッキングDB
データベース :Symfoware
自動容量拡張 :無
データベース容量の見積り中です。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
フロー定義DB + メッセージトラッキングDB容量見積り
-----------------------------------------------------------
総必要容量:3,124MB
::::::::内訳::::::::
---------------------------------------------------
フロー定義DB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :659MB
索引容量 : 2MB
必要容量 :661MB
---------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :2,438MB
索引容量 : 25MB
必要容量 :2,463MB
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2230: 容量見積りが正常に終了しました。
# |
# apfwsetupdb -l CAP -w TYPE2 -f apfwdbdef.xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤容量見積り環境情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :フロー定義DB
データベース :Symfoware
自動容量拡張 :無
データベース容量の見積り中です。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
フロー定義DB容量見積り
-----------------------------------------------------------
総必要容量:661MB
::::::::内訳::::::::
---------------------------------------------------
フロー定義DB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :659MB
索引容量 : 2MB
必要容量 :661MB
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2230: 容量見積りが正常に終了しました。
# |
◆データベース環境の作成
フロー定義DBのデータベース環境は、apfwsetupdbコマンドを使用して作成します。
注意
データベース環境を作成する場合、事前に以下の作業を行ってください。
“◆データベース容量の見積り”を参照して、データベース容量の見積りを行い、データベース用のローデバイスを利用者が作成してください。
Oracleを使用する場合、“A.4.8 非同期アプリケーション連携実行基盤用データベースの作成”を参照して、データベースを作成してください。
以下にapfwsetupdbコマンドを利用したデータベース環境の作成手順を示します。
環境作成定義ファイルを作成します。定義ファイルは、viなどのエディタを利用して作成します。環境作成定義ファイル名および、保存先は任意です。定義ファイルの設定方法の詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス” を参照してください。
apfwsetupdbコマンドを以下のオプションを指定して実行します。
“-f オプション”: 環境作成定義ファイル名を指定します。![]()
![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに/opt/FJSVibs/sample/dbdefディレクトリに格納されています。![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\sample\dbdef\ディレクトリに格納されています。
“-l オプション”: 容量計算結果の出力を行わず、環境作成を行う場合は“DB”を指定します。本項では、本オプションを省略した場合の動作を説明しています。
“-u オプション”: データベース管理者のユーザIDを指定します。
“-w オプション”: “TYPE1”または“TYPE2”を運用環境種別に指定します。
コマンドの問合せに回答します。出力された情報に誤りがない場合、“Y”を入力します。出力された情報に誤りがある場合、“N”を入力すると、本コマンドは終了します。環境作成確認項目として出力する内容を以下に示します。
環境作成確認項目 | 説明 |
|---|---|
作成環境 | コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として作成するデータベースを出力します。 |
データベース | 環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別として“SYMFOWARE”、“ORACLE”を出力します。 |
データ作成パス | 環境作成定義ファイルで指定した、フロー定義DB用データベースを作成するデータ格納(テーブルスペース)ファイル名またはローデバイス名を出力します。データベース製品に応じて以下の内容が出力されます。
|
自動容量拡張 | 環境作成定義ファイルで指定した“データ領域の自動拡張有無”を表示します。 |
注意
環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別と、実際の環境に存在するデータベースが異なる場合、FSP_INTS-BAS_AP2160のメッセージが出力され、データベース環境は作成されません。この状態でデータベース環境を作成する場合は、環境作成定義ファイルを修正した後、再度apfwsetupdbコマンドを実行してください。
コマンドの問合せに回答します。データベース作成権限者のパスワードを入力します。apfwsetupdbコマンドの“-u オプション”に指定した“OSユーザ名”または“DBAユーザ名”に対応するパスワードを入力します。
注意
Oracleの場合、SYSDBA権限を所有するユーザでデータベース環境を作成します。
Symfowareの場合、OSにログインしているユーザでデータベース環境を作成します。
コマンドの問合せに回答します。systemユーザのパスワードを入力します。本問合せは、Oracleの場合だけ行われます。
コマンドの問合せに回答します。管理者ユーザIDのパスワードを入力します。環境作成定義ファイルの“apfw_mgridタグ”で指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤の管理者ユーザIDに対応するパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。利用者ユーザIDのパスワードを入力します。環境作成定義ファイルの“apfw_usridタグ”で指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤の利用者ユーザIDに対応するパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。環境作成の最終確認として、環境作成を行う場合、“Y”を入力します。環境作成を行わない場合、“N”を入力すると、本コマンドは終了します。
作成経過の表示後、データベース環境が正常に作成されるとFSP_INTS-BAS_AP2150のメッセージが出力され、apfwsetupdbコマンドが終了します。
注意
データベースの作成サイズに応じて、正常終了するまでに時間がかかる場合があります。
データベース環境の作成中に異常が発生した場合、正常終了したSQLに関しては、すべて自動的に削除され、環境作成前の状態に戻ります。異常が発生しても手動による環境削除の必要はありません。
作成済みのデータベース環境を再作成する場合には、既存のデータベース環境をapfwunsetupdbコマンドで削除し、再度データベース環境を作成してください。データベース環境がすでに存在する場合のapfwsetupdbコマンドの動作を以下に示します。
既存の運用環境種別 | 新規の運用環境種別 | 本コマンドの動作 |
|---|---|---|
TYPE1(注) | TYPE1 | 処理を中止します。 |
TYPE2 | 処理を中止します。 | |
TYPE2(注) | TYPE1 | メッセージトラッキングDBだけ作成します。フロー定義DBの作成は行いません。 |
TYPE2 | 処理を中止します。 | |
TYPE3(注) | TYPE1 | フロー定義DBを作成します。 |
TYPE2 | フロー定義DBだけ作成します。メッセージトラッキングDBの作成は行いません。 | |
TYPE4 | TYPE1 | フロー定義DBとメッセージトラッキングDBを作成します。 |
TYPE2 | フロー定義DBを作成します。 |
注)TYPE4と組み合わせた場合も同じ動作を行います。
フロー定義DBのデータベース環境を作成する場合のapfwsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。なお、以下の例では、データベース製品はSymfowareを使用しています。OSはLinux64の場合の例です。
# apfwsetupdb -u root -w TYPE1 -f apfwdbdef.xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤環境作成情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :フロー定義DB + メッセージトラッキングDB
データベース :Symfoware
-----------------------------------------------------------
データ作成パス
-----------------------------------------------------------
フロー定義DB
/dev/raw/raw1
---------------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB
/dev/raw/raw2
---------------------------------------------------------
自動容量拡張 :無
データベース容量の見積り中です。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
フロー定義DB + メッセージトラッキングDB容量見積り
-----------------------------------------------------------
総必要容量:3,124MB
::::::::内訳::::::::
---------------------------------------------------
フロー定義DB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :659MB
索引容量 : 2MB
必要容量 :661MB
---------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :2,438MB
索引容量 : 25MB
必要容量 :2,463MB
上記条件で環境を作成します。よろしいですか(Y/N)y
データベース作成権限者(root)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを再入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを再入力してください。
環境作成準備中です。しばらくお待ちください...
環境作成準備ができました。環境作成実行を行いますか(Y/N)y
アプリケーション連携実行基盤データベース作成開始
アプリケーション連携実行基盤データベース作成終了
フロー定義DB、メッセージトラッキングDB共通実行基盤管理者ユーザ作成開始
フロー定義DB、メッセージトラッキングDB共通実行基盤管理者ユーザ作成終了
フロー定義DB、メッセージトラッキングDB共通実行基盤利用者ユーザ作成開始
フロー定義DB、メッセージトラッキングDB共通実行基盤利用者ユーザ作成終了
・
・
・
メッセージトラッキング情報格納テーブル初期データ作成開始
メッセージトラッキング情報格納テーブル初期データ作成終了
フロー定義DB + メッセージトラッキングDB環境作成完了
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2150: [フロー定義DB + メッセージトラッキングDB]環境が正常に作成されました。
# |
# apfwsetupdb -u root -w TYPE2 -f apfwdbdef. xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤環境作成情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :フロー定義DB
データベース :Symfoware
-----------------------------------------------------------
データ作成パス
-----------------------------------------------------------
フロー定義DB
/dev/raw/raw1
---------------------------------------------------------
自動容量拡張 :無
データベース容量の見積り中です。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
フロー定義DB容量見積り
-----------------------------------------------------------
総必要容量:661MB
::::::::内訳::::::::
---------------------------------------------------
フロー定義DB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :659MB
索引容量 : 2MB
必要容量 :661MB
上記条件で環境を作成します。よろしいですか(Y/N)y
データベース作成権限者(root)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを再入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを再入力してください。
環境作成準備中です。しばらくお待ちください...
環境作成準備ができました。環境作成実行を行いますか(Y/N)y
アプリケーション連携実行基盤データベース作成開始
アプリケーション連携実行基盤データベース作成終了
フロー定義DB実行基盤管理者ユーザ作成開始
フロー定義DB実行基盤管理者ユーザ作成終了
フロー定義DB実行基盤利用者ユーザ作成開始
フロー定義DB実行基盤利用者ユーザ作成終了
フロー定義DBデータベース領域作成開始
フロー定義DBデータベース領域作成終了
フロー定義DBスキーマ作成開始
フロー定義DBスキーマ作成終了
・
・
・
フロー定義DB環境作成完了
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2150: [フロー定義DB]環境が正常に作成されました。
# |
■メッセージトラッキングDBの作成
メッセージトラッキングDBは、アプリケーション連携フロー実行時のメッセージの経路情報やエラー発生情報を格納するデータベースです。メッセージトラッキング機能を使用する場合、本データベース環境を作成してください。
なお、運用環境種別に“TYPE1”を指定し、フロー定義DBとメッセージトラッキングDBのデータベース環境を同時に作成している場合、本作業を行う必要はありません。
◆データベース容量の見積り
メッセージトラッキングDBのデータベース容量は、apfwsetupdbコマンドを使用して見積ります。
注意
容量見積り計算結果は、小数点以下を切り上げてMB単位に表示します。
以下にapfwsetupdbコマンドを利用した容量見積り手順を示します。
環境作成定義ファイルを作成します。定義ファイルは、viなどのエディタを利用して作成します。環境作成定義ファイル名および、保存先は任意です。定義ファイルの設定方法の詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス” を参照してください。
apfwsetupdbコマンドを以下のオプションを指定して実行します。
“-f オプション”: 環境作成定義ファイル名を指定します。![]()
![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに/opt/FJSVibs/sample/dbdefディレクトリに格納されています。![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\sample\dbdef\ディレクトリに格納されています。
“-l オプション”: “CAP”を指定します。
“-w オプション”: “TYPE3”を運用環境種別に指定します。
見積り経過の表示後、容量見積りが正常に終了するとFSP_INTS-BAS_AP2230のメッセージが出力され、apfwsetupdbコマンドが終了します。
コマンドの標準出力への処理結果を確認し、ローデバイスを作成してください。
標準出力に出力する見積り情報および見積り結果を以下に示します。
見積り情報項目 | 説明 |
|---|---|
作成環境 | コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として作成するデータベースを出力します。 |
データベース | 環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別として“SYMFOWARE”を出力します。 |
自動容量拡張 | 環境作成定義ファイルで指定した“データ領域の自動拡張有無”を表示します。 |
見積り結果項目 | 説明 |
|---|---|
総必要容量 | データベースの総容量をMB単位で出力します。 |
メッセージトラッキングDB容量見積り | メッセージトラッキングDBのデータベース容量を表示します。 |
一時表容量 | データベースがOracleの場合、環境作成定義ファイルで指定した“テンポラリ領域のサイズ”をMB単体で出力します。 |
表容量 | メッセージトラッキングDBのデータ領域の表容量をMB単位で出力します。 |
索引容量 | メッセージトラッキングDBのインデックス領域の表容量をMB単位で出力します。 |
必要容量 | メッセージトラッキングDBの“表容量”と“索引容量”の和を出力します。 |
メッセージトラッキングDBの容量を見積る場合のapfwsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。なお、以下の例では、データベース製品はSymfowareを使用しています。
# apfwsetupdb -l CAP -w TYPE3 -f apfwdbdef.xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤容量見積り環境情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :メッセージトラッキングDB
データベース :Symfoware
自動容量拡張 :無
データベース容量の見積り中です。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB容量見積り
-----------------------------------------------------------
総必要容量:2,463MB
::::::::内訳::::::::
---------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :2,438MB
索引容量 : 25MB
必要容量 :2,463MB
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2230: 容量見積りが正常に終了しました。
# |
◆データベース環境の作成
メッセージトラッキングDBのデータベース環境は、apfwsetupdbコマンドを使用して作成します。
注意
データベース環境を作成する場合、事前に以下の作業を行ってください。
“◆データベース容量の見積り”を参照して、データベース容量の見積りを行い、データベース用のローデバイスを作成してください。
Oracleを使用する場合、“A.4.8 非同期アプリケーション連携実行基盤用データベースの作成” を参照して、データベースを作成してください。
以下にapfwsetupdbコマンドを利用したデータベース環境の作成手順を示します。
環境作成定義ファイルを作成します。定義ファイルは、viなどのエディタを利用して作成します。環境作成定義ファイル名および、保存先は任意です。定義ファイルの設定方法の詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス” を参照してください。
apfwsetupdbコマンドを以下のオプションを指定して実行します。
“-f オプション”: 環境作成定義ファイル名を指定します。
“-l オプション”: 容量計算結果の出力を行わず、環境作成を行う場合は“DB”を指定します。本項では、本オプションを省略した場合の動作を説明しています。
“-u オプション”: データベース管理者のユーザIDを指定します。
“-w オプション”: “TYPE3”を運用環境種別に指定します。
コマンドの問合せに回答します。出力された情報に誤りがない場合、“Y”を入力します。出力された情報に誤りがある場合、“N”を入力することで、本コマンドを終了します。環境作成確認項目として出力する内容を以下に示します。
環境作成確認項目 | 説明 |
|---|---|
作成環境 | コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として作成するデータベースを出力します。 |
データベース | 環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別として“SYMFOWARE”、“ORACLE”を出力します。 |
データ作成パス | 環境作成定義ファイルで指定した、メッセージトラッキングDB用データベースを作成するデータ格納(テーブルスペース)ファイル名またはローデバイス名を出力します。データベース製品に応じて以下の内容が出力されます。
|
自動容量拡張 | 環境作成定義ファイルで指定した“データ領域の自動拡張有無”を表示します。 |
注意
環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別と、実際の環境に存在するデータベースが異なる場合、FSP_INTS-BAS_AP2160のメッセージが出力され、データベース環境は作成されません。データベース環境を作成する場合は、環境作成定義ファイルを修正した後、再度apfwsetupdbコマンドを実行してください。
コマンドの問合せに回答します。データベース作成権限者のパスワードを入力します。apfwsetupdbコマンドの“-u オプション”に指定した“OSユーザ名”または“DBAユーザ名”に対応するパスワードを入力します。
注意
Oracleの場合、SYSDBA権限を所有するユーザでデータベース環境を作成します。
Symfowareの場合、OSにログインしているユーザでデータベース環境を作成します。
コマンドの問合せに回答します。systemユーザのパスワードを入力します。本問合せは、Oracleの場合だけ行われます。
コマンドの問合せに回答します。管理者ユーザIDのパスワードを入力します。環境作成定義ファイルの“apfw_mgridタグ”で指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤の管理者ユーザIDに対応するパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。利用者ユーザIDのパスワードを入力します。環境作成定義ファイルの“apfw_usridタグ”で指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤の利用者ユーザIDに対応するパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。環境作成の最終確認として、環境作成を行う場合、“Y”を入力します。環境作成を行わない場合、“N”を入力すると、本コマンドは終了します。
作成経過の表示後、データベース環境が正常に作成されるとFSP_INTS-BAS_AP2150のメッセージが出力され、apfwsetupdbコマンドが終了します。
注意
データベースの作成サイズに応じて、正常終了するまでに時間がかかる場合があります。
データベース環境の作成中に異常が発生した場合、正常終了したSQLに関しては、すべて自動的に削除され、環境作成前の状態に戻ります。異常が発生しても手動による環境削除の必要はありません。
作成済みのデータベース環境を再作成する場合は、既存のデータベース環境をapfwunsetupdbコマンドで削除し、再度データベース環境を作成してください。データベース環境がすでに存在する場合のapfwsetupdbコマンドの動作を以下に示します。
既存の運用環境種別 | 新規の運用環境種別 | 本コマンドの動作 |
|---|---|---|
TYPE1(注) | TYPE3 | 処理を中止します。 |
TYPE2(注) | TYPE3 | メッセージトラッキングDBを作成します。フロー定義DBの環境は変更しません。 |
TYPE3(注) | TYPE3 | 処理を中止します。 |
TYPE4 | TYPE3 | メッセージトラッキングDBを作成します。 |
注) TYPE4と組み合わせた場合も同じ動作を行います。
メッセージトラッキングDBのデータベース環境を作成する場合のapfwsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。なお、以下の例では、データベース製品はSymfowareを使用しています。OSはLinux64の場合の例です。
# apfwsetupdb -u root -w TYPE3 -f apfwdbdef.xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤環境作成情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :メッセージトラッキングDB
データベース :Symfoware
-----------------------------------------------------------
データ作成パス
-----------------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB
/dev/raw/raw2
---------------------------------------------------------
自動容量拡張 :無
データベース容量の見積り中です。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB容量見積り
-----------------------------------------------------------
総必要容量:2,463MB
::::::::内訳::::::::
---------------------------------------------------
メッセージトラッキングDB容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :2,438MB
索引容量 : 25MB
必要容量 :2,463MB
上記条件で環境を作成します。よろしいですか(Y/N)y
データベース作成権限者(root)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを再入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを再入力してください。
環境作成準備中です。しばらくお待ちください...
環境作成準備ができました。環境作成実行を行いますか(Y/N)y
メッセージトラッキングDBデータベース領域作成開始
メッセージトラッキングDBデータベース領域作成終了
メッセージトラッキングDBスキーマ作成開始
メッセージトラッキングDBスキーマ作成終了
メッセージトラッキングDBシーケンステーブル作成開始
メッセージトラッキングDBシーケンステーブル作成終了
メッセージトラッキング情報格納テーブル作成開始
メッセージトラッキング情報格納テーブル作成終了
・
・
・
メッセージトラッキング情報格納テーブル初期データ作成開始
メッセージトラッキング情報格納テーブル初期データ作成終了
メッセージトラッキングDB環境作成完了
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2150: [メッセージトラッキングDB]環境が正常に作成されました。
# |
■メッセージ格納DBの作成
メッセージ格納DBは、メッセージとDBの整合性保証機能におけるメッセージを格納するデータベースです。メッセージとDBの整合性保証機能を使用する場合、本データベース環境を作成してください。
◆データベース容量の見積り
メッセージ格納DBのデータベース容量は、apfwsetupdbコマンドを使用して見積ります。
注意
容量見積り計算結果は、小数点以下を切り上げてMB単位に表示します。
以下にapfwsetupdbコマンドを利用した容量見積り手順を示します。
環境作成定義ファイルを作成します。定義ファイルは、viなどのエディタを利用して作成します。環境作成定義ファイル名および、保存先は任意です。定義ファイルの設定方法の詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス” を参照してください。
apfwsetupdbコマンドを以下のオプションを指定して実行します。
“-f オプション”: 環境作成定義ファイル名を指定します。![]()
![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに/opt/FJSVibs/sample/dbdefディレクトリに格納されています。![]()
環境作成定義ファイルのテンプレートは、SymfowareとOracleごとに[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\sample\dbdef\ディレクトリに格納されています。
“-l オプション”: “CAP”を指定します。
“-w オプション”: “TYPE4”を運用環境種別に指定します。
見積り経過の表示後、容量見積りが正常に終了するとFSP_INTS-BAS_AP2230のメッセージが出力され、apfwsetupdbコマンドが終了します。
コマンドの標準出力への処理結果を確認し、ローデバイスを利用者が作成します。
標準出力に出力する見積り情報および見積り結果を以下に示します。
見積り情報項目 | 説明 |
|---|---|
作成環境 | コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として作成するデータベースを出力します。 |
データベース | 環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別として“SYMFOWARE”、“ORACLE”を出力します。 |
自動容量拡張 | 環境作成定義ファイルで指定した“データ領域の自動拡張有無”を表示します。 |
見積り結果項目 | 説明 |
|---|---|
総必要容量 | データベースの総容量をMB単位で出力します。 |
メッセージ格納DB(システム固有部)の容量見積り | メッセージ格納DB(システム固有部)のデータベース容量を表示します。 |
一時表容量 | データベースがOracleの場合、環境作成定義ファイルで指定した“テンポラリ領域のサイズ”をMB単体で出力します。 |
表容量 | メッセージ格納DB(システム固有部)のデータ領域の表容量をMB単位で出力します。 |
索引容量 | メッセージ格納DB(システム固有部)のインデックス領域の表容量をMB単位で出力します。 |
必要容量 | メッセージ格納DB(システム固有部)の“表容量”と“索引容量”の合計を出力します。 |
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)の容量見積り | メッセージ格納DB(ユーザ指定部)のデータベース容量を表示します。 |
一時表容量 | データベースがOracleの場合、環境作成定義ファイルで指定した“テンポラリ領域のサイズ”をMB単体で出力します。 |
表容量 | メッセージ格納DB(ユーザ指定部)のデータ領域の表容量をMB単位で出力します。 |
索引容量 | メッセージ格納DB(ユーザ指定部)のインデックス領域の表容量をMB単位で出力します。 |
必要容量 | メッセージ格納DB(ユーザ指定部)の“表容量”と“索引容量”の合計を出力します。 |
メッセージ格納DBの容量を見積る場合のapfwsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。なお、以下の例では、データベース製品はSymfowareを使用しています。
# apfwsetupdb -l CAP -w TYPE4 -f apfwdbdef.xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤容量見積り環境情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :メッセージ格納DB
データベース :Symfoware
自動容量拡張 :無
データベース容量の見積り中です。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
メッセージ格納DB容量見積り
-----------------------------------------------------------
総必要容量:2,460MB
::::::::内訳::::::::
---------------------------------------------------
メッセージ格納DB(システム固有部)容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :1MB
索引容量 :1MB
必要容量 :2MB
---------------------------------------------------
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)容量見積り
---------------------------------------------------
表容量 :2,443MB
索引容量 : 15MB
必要容量 :2,458MB
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2230: 容量見積りが正常に終了しました。
# |
◆データベース環境の作成
メッセージ格納DBのデータベース環境は、apfwsetupdbコマンドを使用して作成します。
注意
データベース環境を作成する場合、事前に以下の作業を行ってください。
“◆データベース容量の見積り”を参照して、データベース容量の見積りを行い、データベース用のローデバイスを利用者が作成してください。
Oracleを使用する場合、“A.4.8 非同期アプリケーション連携実行基盤用データベースの作成”を参照して、データベースを作成してください。
以下にapfwsetupdbコマンドを利用したデータベース環境の作成手順を示します。
環境作成定義ファイルを作成します。定義ファイルは、viなどのエディタを利用して作成します。環境作成定義ファイル名および、保存先は任意です。定義ファイルの設定方法の詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス” を参照してください。
apfwsetupdbコマンドを以下のオプションを指定して実行します。
“-d オプション”: 業務用データベースのデータベース名を指定します。
“-l オプション”: 容量計算結果の出力を行わず、環境作成を行う場合は“DB”を指定します。本項では、本オプションを指定した場合の動作を説明しています。
“-f オプション”: 環境作成定義ファイル名を指定します。
“-u オプション”: データベース管理者のユーザIDを指定します。
“-w オプション”: “TYPE4”を運用環境種別に指定します。
コマンドの問合せに回答します。出力された情報に誤りがない場合、“Y”を入力します。出力された情報に誤りがある場合、“N”を入力することで、本コマンドを終了します。環境作成確認項目として出力する内容を以下に示します。
環境作成確認項目 | 説明 |
|---|---|
作成環境 | コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として作成するデータベースを出力します。 |
データベース | 環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別として“SYMFOWARE”、“ORACLE”を出力します。 |
データ作成パス | 環境作成定義ファイルで指定した、メッセージ格納DB用データベースを作成するデータ格納(テーブルスペース)ファイル名またはローデバイス名を出力します。データベース製品に応じて以下の内容が出力されます。
|
自動容量拡張 | 環境作成定義ファイルで指定した“データ領域の自動拡張有無”を表示します。 |
注意
環境作成定義ファイルで指定したデータベース種別と、実際の環境に存在するデータベースが異なる場合、FSP_INTS-BAS_AP2160のメッセージが出力され、データベース環境は作成されません。データベース環境を作成する場合は、環境作成定義ファイルを修正した後、再度apfwsetupdbコマンドを実行してください。
コマンドの問合せに回答します。データベース作成権限者のパスワードを入力します。apfwsetupdbコマンドの“-u オプション”に指定した“OSユーザ名”または“DBAユーザ名”に対応するパスワードを入力します。
注意
Oracleの場合、SYSDBA権限を所有するユーザでデータベース環境を作成します。
Symfowareの場合、OSにログインしているユーザでデータベース環境を作成します。
コマンドの問合せに回答します。systemユーザのパスワードを入力します。本問合せは、Oracleの場合だけ行われます。
コマンドの問合せに回答します。管理者ユーザIDのパスワードを入力します。環境作成定義ファイルの“apfw_mgridタグ”で指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤の管理者ユーザIDに対応するパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。利用者ユーザIDのパスワードを入力します。環境作成定義ファイルの“apfw_usridタグ”で指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤の利用者ユーザIDに対応するパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。業務用データベースのユーザIDのパスワードを入力します。環境作成定義ファイルの“msgdb_usridタグ”で指定した、業務用データベースの利用者ユーザIDに対応するパスワードを入力します。
コマンドの問合せに回答します。環境作成の最終確認として、環境作成を行う場合、“Y”を入力します。環境作成を行わない場合、“N”を入力すると、本コマンドは終了します。
作成経過の表示後、データベース環境が正常に作成されるとFSP_INTS-BAS_AP2150のメッセージが出力され、apfwsetupdbコマンドが終了します。
注意
データベースの作成サイズに応じて、正常終了するまでに時間がかかる場合があります。
データベース環境の作成中に異常が発生した場合、正常終了したSQLに関しては、すべて自動的に削除され、環境作成前の状態に戻ります。異常が発生しても手動による環境削除の必要はありません。
作成済みのデータベース環境を再作成する場合は、既存のデータベース環境をapfwunsetupdbコマンドで削除し、再度データベース環境を作成してください。データベース環境がすでに存在する場合のapfwsetupdbコマンドの動作を以下に示します。
既存の運用環境種別 | 新規の運用環境種別 | 本コマンドの動作 |
|---|---|---|
TYPE1(注) | TYPE4 | メッセージ格納DBを作成します。 |
TYPE2(注) | TYPE4 | メッセージ格納DBを作成します。 |
TYPE3(注) | TYPE4 | メッセージ格納DBを作成します。 |
TYPE4 | TYPE4 | 処理を中止します。 |
注)TYPE4と組み合わせた場合、既存の運用環境種別がTYPE4の動作を行います。
メッセージ格納DBのデータベース環境を作成する場合のapfwsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。なお、以下の例では、データベース製品はSymfowareを使用しています。OSはLinux64の場合の例です。
# apfwsetupdb -w TYPE4 -l DB -u root -d MSGDB -f apfwdbdef.xml
環境作成定義ファイルを確認しています。しばらくお待ちください...
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤環境作成情報
-----------------------------------------------------------
作成環境 :メッセージ格納DB
データベース :Symfoware
-----------------------------------------------------------
データ作成パス
-----------------------------------------------------------
メッセージ格納DB(システム固有部)
/dev/raw/raw3
---------------------------------------------------------
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)
/dev/raw/raw4
---------------------------------------------------------
自動容量拡張 :無
上記条件で環境を作成します。よろしいですか(Y/N)y
データベース作成権限者(root)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを再入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを再入力してください。
業務データベースユーザID(msguser)のパスワードを入力してください。
環境作成準備中です。しばらくお待ちください...
環境作成準備ができました。環境作成実行を行いますか(Y/N)y
メッセージ格納DB(システム固有部)データベース領域作成開始
メッセージ格納DB(システム固有部)データベース領域作成終了
メッセージ格納DB(システム固有部)スキーマ作成開始
メッセージ格納DB(システム固有部)スキーマ作成終了
メッセージ格納DB(システム固有部)シーケンステーブル作成開始
メッセージ格納DB(システム固有部)シーケンステーブル作成終了
メッセージ格納DB(システム固有部)シーケンステーブル作成開始
メッセージ格納DB(システム固有部)シーケンステーブル作成終了
DB情報テーブル作成開始
DB情報テーブル作成終了
DB情報テーブルDSO作成開始
DB情報テーブルDSO作成終了
・
・
・
メッセージ情報インデックス初期化開始
メッセージ情報インデックス初期化終了
受信待ちテーブル初期データ作成開始
受信待ちテーブル初期データ作成終了
メッセージ格納DB環境作成完了
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2150: [メッセージ格納DB]環境が正常に作成されました。
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