select文とは、どのような時に、どの仕分け定義ファイルを使用するかを決定するための選択基準を記述する定義文です。必ず指定します。select文はGSセクションの直後に以下の形式で記述します。
select=仕分け定義ファイルの選択基準
各セクション内にselect文を複数記述した場合は最初に記述したselect文が有効になります。
仕分け定義ファイルの選択基準には、以下の項目を指定できます。
注意
1ページ目に使用しているオーバレイと同じ名前の仕分け定義ファイルが選択されます。1ページ目にオーバレイを使用していない場合は、エラーとなります。
overlayを指定した場合、オーバレイのない帳票を仕分けるとエラーとなります。default文で1または2を指定していても、無効となりますので、ご注意ください。
dump文とは、ダンプ出力機能の出力結果を格納するフォルダを記述する定義文です。dump文はGSセクション内に以下の形式で記述します。
dump=任意のフォルダ名
フォルダ名はフルパスで指定します。なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。
省略時は、以下のとおりです。
Windows版:Windows版のインストールフォルダ\PrintASSORT Solaris版:/var/tmpディレクトリ
ダンプファイル以外に、管理ファイルとして以下のファイルが生成されます。これらのファイルは削除したり更新したりしないようにしてください。
dumpname文で0を指定またはdumpname文を省略した場合
ファイル転送運用または分散印刷運用(TCP/IP通信形態)の場合:fdumpno
分散印刷運用(FNA通信形態)の場合:fdump66no
dumpname文で1を指定した場合
fdumpno2
ダンプ出力機能については、“2.5 帳票内文字列の位置確認(ダンプ出力機能) ”を参照してください。 |
dumpname文とは、ダンプ出力機能で出力されるファイルの命名方法を指定する定義文です。
dumpname=処理コード
処理コード | 説明 |
0 | ダンプファイル名を、「Dump_xxxx.csv」の形式で出力します。(xxxxは0000~9999までの通し番号) |
1 | ダンプファイル名を、「仕分け定義ファイル名(.astを除く)_yyyymmdd_hhmmss_xxxx.csv」の形式で出力します。 yyyymmdd_hhmmss:ダンプファイルを出力した年月日、時分秒 xxxx:同じ仕分け定義ファイルに対して、同じ時刻(年月日、時分秒)にダンプ出力機能を実行した場合に付与される、0000~9999までの通し番号 |
fcb文とは、扱う印刷データがOSIV MSPから配信されたデータか、OSIV XSPから配信されたデータかを記述することにより、使用するFCBを決定するための定義文です。fcb文はGSセクション内に以下の形式で記述します。
本指定は、Windows版で、仕分け元サーバにCharset Managerがインストールされていない場合のみ有効となります。富士通ホストのOSがXSPの場合は、必ず指定します。
fcb=msp|xsp
項目 | 説明 |
---|---|
SystemWalker/CharsetMGR-A SE 5.1以降がインストールされていない場合、“List Worksインストールフォルダ\PrintASSORT\Mng\Fcb\Msp配下”からFCBを参照します。 | |
SystemWalker/CharsetMGR-A SE 5.1以降がインストールされていない場合、“List Worksインストールフォルダ\PrintASSORT\Mng\Fcb\Xsp配下”からFCBを参照します。 |
chars文とは、富士通ホストの印刷データを半角英小文字または半角カナのどちらの文字種として扱うかを記述する定義文です。chars文で定義された文字種は、以下の機能で有効になります。
KP/RSレコードによる文字列の抜き出し
分散印刷運用(FNA通信形態)の場合のダンプ出力
(TCP/IP通信形態の場合は、富士通ホストにて印刷データに指定した文字配列テーブルに従います。)
CCレコードの検索識別子(文字列指定)
chars文はGSセクション内に以下の形式で記述します。
chars=AS10|SC0
default文とは、使用する仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対する処理を指定する定義文です。default文はGSセクション内に以下の形式で記述します。
default=処理コード
処理コード | 説明 |
---|---|
0 | 使用する仕分け定義ファイルがない場合、エラーとします。省略時は、0が指定されたと見なします。 |
1 | 使用する仕分け定義ファイルがない場合、common.astを使用します。 |
2 | 使用する仕分け定義ファイルがない場合、serverおよびreceive文で指定された仕分け先にそのまま配信します。富士通ホストとの通信形態がTCP/IPの場合のみ有効となります。 |
server文とは、使用する仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対して、配信先サーバのホスト名を記述する定義文です。default=2が指定されている場合にのみ指定が必要になります。自サーバを指定する場合、“localhost”は指定できません。自サーバのホスト名を指定してください。server文はGSセクション内に以下の形式で記述します。
server=配信先サーバのホスト名
receive文とは、使用する仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対して、server文で定義したリスト管理サーバの受信フォルダ名を記述する定義文です。default=2が指定されている場合にのみ指定が必要になります。receive文はGSセクション内に以下の形式で記述します。
receive=リスト管理サーバの受信フォルダ名
(3) 定義例
帳票がどのAPSライタから配信されたかによって仕分け定義ファイルを使い分ける場合の定義例を以下に示します。
[GS] select=writer dump=c:\temp fcb=xsp chars=AS10 default=0
[GS] select=writer dump=/tmp chars=AS10 default=0
分散印刷運用で、F6672形式のライタ(JSYSおよびKDPR)を経由して、帳票データをList Worksに登録する場合の定義例を以下に示します。
[GS] select=writer [devtype] JSYS=F6672 KDPR=F6672