select文とは、どのような時に、どの仕分け定義ファイルを使用するかを決定するための選択基準を記述する定義文です。必ず指定します。select文はOTHERSセクションの直後に以下の形式で記述します。
select=仕分け定義ファイルの選択基準
各セクション内にselect文を複数記述した場合は、最初に記述したselect文が有効になります。
仕分け定義ファイルの選択基準には、以下の項目を指定できます。
指定可能な選択基準 | 説明 |
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1つの仕分け定義ファイルをシステムで共通に使用する場合に指定します。 | |
帳票に適用されているオーバレイによって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。「overlay」を指定すると、帳票に適用されているオーバレイと同じ名前の仕分け定義ファイルが選択されます。 | |
帳票名によって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。なお、select文に「title」を指定した場合と同じ動作になります。
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帳票名によって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。
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注意
select文のoverlay, filenameは、一般アプリ帳票では使用できません。
overlayを指定した場合、オーバレイのない帳票を仕分けるとエラーとなります。default文で1または2を指定していても、無効となりますので、ご注意ください。
dump文とは、ダンプ出力機能の出力結果を格納するフォルダを記述する定義文です。
dump=任意のフォルダ名
フォルダ名はフルパスで指定します。なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。
省略時は、以下のとおりです。
Windows版:帳票出力アプリケーションの作業フォルダ Solaris版:/var/tmpディレクトリ
ダンプ出力機能については、“2.5 帳票内文字列の位置確認(ダンプ出力機能) ”を参照してください。 |
dumpname文とは、ダンプ出力機能で出力されるファイルの命名方法を指定する定義文です。
dumpname=処理コード
処理コード | 説明 |
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0 | ダンプファイル名を、「Dump_xxxx.csv」の形式で出力します。(xxxxは0000~9999までの通し番号) |
1 | ダンプファイル名を、「仕分け定義ファイル名(.astを除く)_yyyymmdd_hhmmss_xxxx.csv」の形式で出力します。 yyyymmdd_hhmmss:ダンプファイルを出力した年月日、時分秒 xxxx:同じ仕分け定義ファイルに対して、同じ時刻(年月日、時分秒)にダンプ出力機能を実行した場合に付与される、0000~9999までの通し番号 |
errmng文とは、配信エラーが発生した場合の処理を指定する定義文です。
errmng=処理コード
処理コード | 説明 |
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0 | 次の仕分け先(CMレコードで定義した仕分け先)への配信処理を継続します。 CMレコードについては、“4.7 CMレコード”、RSレコードについては、“4.9 RSレコード”を参照してください。 |
1 | 仕分けを終了します。 |
2 | RSレコードで分割された帳票の配信を継続します。 |
temp文とは、仕分け処理の作業フォルダ名を記述する定義文です。
temp=任意のフォルダ名
仕分け処理の作業フォルダ名をフルパスで指定します。省略時は、以下のとおりです。
Windows版:帳票出力アプリケーションの作業フォルダ Solaris版:/var/tmpディレクトリ
なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。
default文とは、使用する仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対する処理を指定する定義文です。
default=処理コード
処理コード | 説明 |
---|---|
0 | 使用する仕分け定義ファイルがない場合、エラーとします。省略時は、0が指定されたと見なします。 |
1 | 使用する仕分け定義ファイルがない場合、common.astを使用します。 |
2 | 使用する仕分け定義ファイルがない場合、serverおよびreceive文で指定された仕分け先にそのまま配信します。 |
(3) 定義例
帳票に適用されているオーバレイによって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合の仕分け環境定義ファイルの定義例を以下に示します。
[OTHERS] select=overlay dump=c:\temp temp=c:\temp
[OTHERS] select=overlay dump=/tmp temp=/tmp