本製品は、McDATAファイバーチャネルスイッチをサポートしています。
以下に、本製品でこれらのファイバーチャネル装置を管理するために、事前に装置側に直接設定が必要な項目について説明します。これらの項目の詳細は、装置添付のマニュアルを参照してください。
LAN のIPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイアドレスを設定します。シリアルポートからファイバーチャネルスイッチ装置にログインし、config ip ethernet コマンドで設定します。以下の手順でIPアドレスを設定してください。
switch# config ip ethernet 【IPアドレス】 【ゲートウェイアドレス】 【サブネットマスク】
ドメイン名は、ファイバーチャネルスイッチをカスケード接続(複数ファイバーチャネルスイッチ間を接続)する際に必要な、ファイバーチャネルスイッチごとに定義されるSAN内で唯一の名前です。
カスケードするファイバーチャネルスイッチ内で重ならない値を設定してください。カスケード接続する場合、ファイバーチャネルスイッチにログインして config switch prefDomainId コマンドで設定します。以下の手順でドメイン名を設定してください。
switch# config switch prefDomainId 【ドメイン名】
ファイバーチャネルスイッチ管理用の装置名を登録してください。この装置名は、本製品で SysName として使用します。ほかの管理対象と重ならない名前を推奨します。
ファイバーチャネルスイッチにログインして config system name コマンドで設定します。以下の手順で装置名を設定してください。
switch# config system name 【装置名】
本製品は、ファイバーチャネルスイッチとSNMP通信を行います。本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ファイバーチャネルスイッチを登録時に指定するか、または設定ファイル(sanma.conf)で設定します。sanma.confのSNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品は SNMP Community名 public で通信します。装置情報の読取り用に public を使用します。
なお、SNMP Community名を設定するコマンドは SNMPトラップ送信先アドレスを指定する必要があるため、「SNMPトラップの送信先設定」も合わせて設定することになります。
以下の手順で SNMP Community名を設定してください。
switch# config snmp addCommunity 【登録番号】 public enabled 【SNMPトラップ送信先アドレス】 162
SNMP Community名を変更する場合は、装置側の設定を変更し、それに合わせて本製品の設定も変更してください。本製品の設定の変更は、「A.2 sanma.conf パラメーター説明」の SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP を参照してください。
障害監視には SNMPトラップを利用しますが、本ファイバーチャネルスイッチに対しては、SNMPトラップ送信先アドレスの自動設定機能はサポートしていません。以下の手順で SNMPトラップ送信先アドレスを登録してください。
switch# config snmp addCommunity 【登録番号】 public enabled 【SNMPトラップ送信先アドレス】 162
装置側の SNMP Community 設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP Community 設定(必須)」を参照してください。
Ethernet ポートの通信速度が、正しく設定されていることを確認してください。
ハード障害(FCポート、ファン、電源、温度)が発生しているか確認してください。
装置の電源投入時や再起動時は、装置内部で初期化処理が行われます。初期化処理の実行中にWebコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行した場合、その装置がWarning表示されることがあります。
装置に異常が発生していなければ、装置の初期化処理完了後にWebコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を再度実行することで、Normal表示になります。
「SNMP Community 設定(必須)」を参照してください。
注意
SNMP プロトコルバージョン1を使用して装置を管理します。SNMPトラップによる障害監視も、SNMP プロトコルバージョン1を使用します。
SNMP 通信だけで管理するため、装置に telnet ログインしません。このため、本製品へ登録する際に、ユーザー名やパスワードの入力は不要です。
ポーリング監視に ping を使用します。
ゾーニングの管理はサポートしていません。ゾーニング情報の表示や、ゾーニング設定は、装置添付マニュアルを参照して実施してください。アクセスパス設定を行った場合、サーバとストレージだけが設定変更されます。
手動組込み装置のアクセスパス表示はサポートしていません。
経路探索機能と End to End リスト表示機能はサポートしていません。
ビーコン機能はサポートしていません。
McDATA Intrepid 6140 は 140 ポートのファイバーチャネルスイッチですが、Webコンソールでは 144 ポート分表示されます。このうち、128 番目から 131 番目までの 4 ポートは、実際には存在しないポートです。画面上のこれらのポート情報は、すべてダミーの情報となります。
McDATA Intrepid 6140 の 132 番目から 143 番目までの 12 ポートは、装置の背面に実装されていますが、Webコンソールでは、すべて前面に実装されているように表示されます。